2023年3月15日
社会人がゼロから英語のやり直しで必ず成功する勉強法【挫折した人集まれ】
エバンス愛

「今度こそ、英語の勉強をやり直そう!」と決心した社会人が、英語教材を買おうと本屋さんに行ったものの、大量の本がありすぎて、しかもどの本も良さそうに思えて、本棚を長い間さまよった挙げ句、何も買えずに帰ってしまった・・・(´·ω·`)なんていう経験、あなたもおありかもしれません。
効果が出る英語の勉強法をネットで検索しても、情報が多すぎて何を信じていいのかわかりませんよね。
何とか良さそうな教材を見つけて買ってみたはいいものの、「仕事が忙しくて勉強時間が確保できず、モチベーション下がってしまい、いつの間にかフェードアウトしていた」という経験をしている人も、きっと多いと思います。
このページを書いている私は、今でこそ英語のプロとして通訳や翻訳として働き、多くの社会人の英語指導をしてきましたが、実は過去に数え切れないほどの失敗をしてきました。
お恥ずかしい話ですが、三日坊主で勉強が続かない、目標を立ててもすぐに挫折・・・という毎日だったんです。
このページでは、そんな私が勉強のやり方をどう変えて英語学習が継続できるようになり、英語力が爆発的に伸びたか、過去の経験や多くの社会人を指導する中で見てきた失敗とその対策をお伝えします。
社会人がゼロから英語の勉強をやり直したいけど、限られた時間で何からはじめたらいいかわからない、英語学習の効率が上がらないと悩んでいる場合は、きっと参考になると思います。
今度こそやり直し英語を成功させて、目標の英語力を手に入れましょう!
コンテンツ
社会人英語やり直しでよくある失敗ワースト3
まずは、英語をゼロからやり直す社会人が陥りがちな失敗を3つ挙げます。これは私自身の痛い経験に基づいています!(笑)
これをお読みのあなたは、私と同じ失敗はしないでくださいね。
失敗1.無謀な勉強計画を立てる
「よし、ゼロから英語の勉強をやり直すぞ!」と決意して、教材もちゃんと準備したとしましょう。
「教材を1日10ページやろう!」「毎日1時間勉強しよう!」と計画を立てて、それをエクセルの表にきっちりまとめて、いざ勉強をはじめたものの、予定外の仕事や家庭の事情、体調不良に振り回されて、あっという間に挫折・・・
あなたはもしかして、こんな経験ないでしょうか? 私は、たくさんあります!(,,゚Д゚)
よく、「社会人の英語の勉強のやり直しには、きちんと目標設定をして、計画的にやることが重要だ」なんて言われます。でも、それが当てはまるのは、計画通りに粛々と物事が進められる人だけです。
残念ながら、私は当てはまりません。仕事のプロジェクトの期日が決まっている場合などは別として、英語学習のような自主的な努力において、「事前に計画を立てて、そのとおりに実行するのが得意」という人は、残念ながら多くないのではないでしょうか?
だから、無謀な計画を立てることはお勧めしません。その計画が達成できなかった時に、「なんで私って、こんなにだらしないんだ・・・」と余計にセルフイメージが下がり、モチベーションもだだ下がりだからです。
いや、正確には、計画を立てる時には「無謀」とは思っていないから、さらにたちが悪いんですが(苦笑)。でも、私たちはモチベーションが高まっている時、ついつい自分のポテンシャルを過大評価した計画を立ててしまいがちです。
自分が調子がいい時にだけ達成できる目標ではなく、「どんなに忙しくてもどんなに体調が悪くても、これだったら絶対できる」という簡単な目標を設定して、それを毎日確実にクリアするようにしてください。
私がお勧めするのは、通勤時間などの「どっちにしても消費しないといけない時間」を少しずつ英語時間に変えていくことです。
こんなことを言っている英語指導者はほとんどいませんが、「日常をなるべく変えずに」英語の勉強をはじめるのが、本当に大事です。日常がガラッと変わるようなやり方では、ほんとに一瞬で挫折します。
まずは通勤時間に、簡単な英会話の音声を聞き流しはじめる。お風呂に浸かりながら、興味がある分野の英語のYoutube動画を1本見てみる。そんな感じで、気楽にはじめましょう。
「そんな勉強量で、英語ができるようになるはずないじゃないか」とお思いかもしれません。でも、盛り盛りの計画を立てても短期間で挫折してしまうくらいなら、小さな努力を長続きさせる方が、長い目で見ると結果につながります。
小さな目標を確実に達成することで、勉強の習慣がつき、セルフイメージが上がります。勉強量を増やすのは、そこから少しずつでOKです。
「日常をなるべく変えずに勉強する」「英語はスモールステップで始める」という点については、次の記事でも解説しています。ぜひあわせて読んでみてください。
▶英語の勉強が続かなかった私が独学で通訳になれた、学習継続3つの秘訣
失敗2.「4技能をバランス良く」勉強しようとする
これも、英語関連のブログなどでよく書いてあることです。「リーディング、ライティング、スピーキング、リスニングの4技能をバランス良く勉強するようにして、英語力が偏らないようにしましょう」と。あなたも、聞いたことがあるのではないでしょうか?
でも、私は「4技能まんべんなく」というやり方は、全くおすすめしません。
そもそも、「4技能バランス良く」なんて、英語に全時間を捧げられる外語大生や留学生でもなければ、無理です。異なる分野を同時並行で勉強すると、それぞれの勉強の濃度が薄くなるからです。
仮に、1日に30分しか勉強時間が取れないとして、それを4分割すると、一つの分野は7分強。一瞬で終わってしまいますよね(汗)。「○曜日はライティング」などと決めたとしても、次のライティングの日までに日が空いてしまうと、前に勉強した内容を思い出すのに時間がかかり、効率が悪いです。
ただでさえ仕事で忙しい社会人が、時間を見つけて英語のやり直し勉強をはじめるわけです。しかも、まだ英語の勉強の習慣ができていない場合、4つの異なる技能の学習の進捗状況を管理するのは、かなり大変です。
ぞれぞれの技能ごとに教材を選ぶのも、大変ですよね。というか、実際の英語の勉強は、単語や文法という4技能に当てはまらない勉強も必要です。「バランスよく」なんて、どうやっても無理です。
もちろん、最終的にはリーディング、ライティング、スピーキング、リスニングの全技能がバランス良く上達すれば理想です。
でも、それはあくまでも理想。現実は、自分にとって特に優先順位が高い分野に集中して、ある程度の期間で集中的に取り組んだほうが、絶対に早く成果が出ます。
英語学習の優先順位の付け方や、今何を勉強するべきかを決めることについては、この記事が参考になると思います。この年代に当てはまらない方にもきっと役立つ記事なので、ぜひ読んでみてください。
▶49歳、生きてるうちに英会話ができるようになるのは年齢的に無理?【50代、60代でも遅くない】
なお私自身、その時の状況や自分の課題に応じて、優先順位を変えて取り組んでいます。この記事の執筆時点(2023年3月)では、リーディングに最も力を入れています。
私は新教材SPEEDIER READINGで英語のリーディングを教えている立場であり、また海外のニュース記事をリアルタイムで紹介するラジオコーナーも担当しているので、今の私にとって優先順位が高いからです。
毎日英雑誌Economistをじっくり読んでいるのですが、それに時間をかけている分、他の勉強に割く時間は減ります。でも、それは仕方のないことです。今後、スピーキングにもっと力を入れたいといった目標ができれば、その都度調整していく予定です。
ちなみに、リーディングに力を入れている時期だからといって、全くリスニングをしない、全く単語は覚えないという意味ではありません。エコノミストを読んでいる時間以外で「ながら聞き」は毎日していますし、記事に出てきた知らない単語を覚える努力もしていますよ。
具体的には、こんな感じで毎日単語を覚えています!
▶【これだけで1000単語覚えた】私の英単語帳の作り方を大公開
失敗3.すぐに結果が出ることを期待する
英語は、勉強時間が必ずしもそのまま結果として現れにくいものです。
初心者の時や、やり直しをはじめたばかりの時が、英語は一番伸びます。そして、その伸びはだんだんと緩やかになり、やがて、毎日勉強を積み重ねていても、自分が成長しているのかどうか、まったく実感が持てなくなります。
英語は、「あ、前より英語ができるようになったな」と思える、いわゆる「ブレイクスルー」が訪れるのに、約1000時間かかると言われています。そして、次のブレイクスルーまでまた1000時間という具合です。(もちろん、個人差はあります。)
「思ったより、ずっと大変そうだな・・・」と思ったかもしれません。でも、これから社会人の方がゼロから英語のやり直しをはじめるにあたって、これはぜひ最初に知っておいていただきたいことです。
ご紹介するか迷ったのですが・・・英語の勉強をはじめる前に、現実をしっかり知っておいていただきたいので、先を読みすすめる前に、ぜひこの記事を読んでください。
▶1日に何時間勉強すれば英語が上達しますか?に対する通訳翻訳者の答え
読んでいただけたでしょうか?
これを読んで、

と思ったあなたは、鋭いです(笑)。
確かに、通勤時間だけでは足りないでしょう。あなたの目標レベルに達するには、もっともっと時間をかける必要があるはず。もちろん、可能なら勉強時間は増やせるに越したことはありません。
でも、ぶっちゃけ、机での勉強時間って、忙しい社会人はそんなに確保できないですよね?
繰り返しますが、「これまでの日常をガラッと変えて一気に勉強時間を増やすと、一瞬で挫折する」のです。だから、日常をできるだけ変えず、これまでの生活に英語を上手に組み込んで、英語の勉強時間を積み重ねていく必要があります。
詳しくは後で述べますが、日常をできるだけ変えずに英語の勉強時間を確保するには、「すきま時間」「ながら時間」を確保するしかないのです。
なるほど、「確実に達成できる目標を設定し、必要な分野に集中して勉強し、結果がすぐに出ることを期待しない」という姿勢が大事なのはわかった。では、具体的に何からはじめればいいのでしょうか?
ここでは、よくありがちな「まずは単語から」とか「簡単な英会話から」とかじゃなく、とにかく挫折せずに長続きする英語学習という観点で、絶対にやってほしいことをお伝えします。
どんなに効率よい勉強法で学習するより、どんな素晴らしい教材に取り組むより、英語学習は長く続けたもん勝ちですから。
英語力を伸ばすには、まず1000時間を目指そう
よく、「○○するだけで」とか「たった○日間で」みたいな謳い文句の、怪しげな(?)英語教材やスクールの広告を目にすることがあると思いますが、英語学習には、残念ながら魔法のような裏技はありません。
私がいつもお伝えしているのは、

ということです。
1000時間くらいの英語時間を積み重ねると、英語力が一段上にレベルアップするからです。もちろん、個人差は多少はありますが、私自身の経験や、これまでの多くの生徒さんの指導経験からも、そう実感しています。
では、1000時間とは、どのくらいの時間でしょうか?

・・・きっと、こう思いますよね。
「1日3時間・・・? え、、、無理」と。(苦笑)
それは「寝るな」ってことですか・・・?
そうですよね。お仕事で忙しい社会人の方が、夜に帰宅してから、3時間の勉強時間を確保するなんて、無理ですよね。
家事や育児で忙しい主婦の方にしても、3時間どころか1時間だって、自分のためだけに使える時間などないでしょう。
大人の英語学習者が勉強時間を確保する方法
じゃあ、英語の勉強時間がなかなか確保できない忙しい大人がどうやって英語力を伸ばせばいいいか。
それは、「耳が暇な時間」をフル活用することです。
「耳が暇な時間」とは、「目や手はふさがっているけど、耳は空いている時間」のことです。
たとえば、家事をしている時などです。
お皿を洗っている時って、手は濡れて泡々なのでテキストをめくったりすることはできませんし、目は手元を見ていないといけないので、何かを読むことも難しいですよね。
でも、その時の「耳」はどういう状態かと言うと、テレビの音声とか、外を走る車の音とか、生活の雑音が聞こえるだけです。
こういう「手と目は忙しいけど、耳は暇」な時間を英語学習に費やすことで、自動的に英語時間を積み重ねていくのです。
耳が暇な時間は、ほかにこんなものがあります。
・通勤時間
・運転中
・洗濯物を干している時間、たたんでいる時間
・お皿洗いの時間
・エクササイズ中
・お風呂に入っている時間
・身支度の時間(メイク、ひげ剃り、着替え、ドライヤー)
・掃除中
・犬の散歩中
私自身も、こういったスキマ時間を利用して、英語の勉強時間を積み重ねてきました。1日3時間というのは、決して「机での勉強時間が3時間」ではなく、こういう耳が暇な時間のかき集めでいいのです。
というか、こういう耳が暇なすきま時間・ながら時間を活用しなければ、私たち忙しい大人が、1日3時間の英語時間を確保するのはどうやっても無理です。
私も、英語のやり直しを始めたときは、車での通勤時間に音楽を聞くのを辞めて、英語を聞くことからはじめました。そして、次第に通勤時間以外の「耳が暇」な時間にも英語のながら聞きを広げていきました。
とにかく、耳が暇な時間を利用して、暇さえあれば英語を聞きまくりました。耳を鍛えたことで、それまでとは全然違う世界が開けました。
あなたのライフスタイルやご家庭の事情に合ったやり方で、こういう「何か作業をしているけど、耳は空いている時間」を最大限に利用して、英語に触れることからはじめましょう。
これなら、忙しい人でも挫折をすることなく、英語時間を増やすことができます。
この記事にも、忙しい人が英語の時間を確保する方法をお伝えしています。あわせて読んでみてください。
▶英語の勉強する時間がない人集合!誰でも毎日1時間確保できる方法
効果が出る英語の「ながら聞き」のやり方
1.「やさしい英語」を聞く
では、「耳が暇な時間」に、何を聞いたらいいのでしょう?
英語なら何でもいいわけではありません。以下のいずれかの条件を満たすものを聞くようにしてください。
・何も見ずに聞くだけでも、ほぼわかる英語
・知らない単語や熟語がほとんど入っていない英語
・すでに学習済みの教材の英語
なぜ、やさしい英語を聞くことが大切かというと、「ながら聞き」というのは読んで字の如くで、何か別の作業をしながら、片手間で英語を聞くということです。つまり、100%の集中力で英語を聞けるわけではありませんよね。
そういう時に難しい英語を聞いても、音が耳を通り抜けるだけで、ほとんど効果がないからです。
2.「ながら聞き」におすすめの英語教材
では、どんな英語教材(素材)を聞けばいいかというと、特別に新しい教材を買う必要はありません。
すでに何かの英語教材をお持ちで、上記の「何も見ずに聞くだけでほぼわかる」「知らない単語や熟語がほとんど入っていない」「すでに学習済みである」の条件に当てはまるものがあれば、それを使えばOKです。
私の場合は、NHKラジオ英語講座の基礎英語を、毎日の車通勤の運転中に聞くことからはじめました。基礎英語と言えば、中学生レベルです。当時の私はTOEIC500点〜600点くらいでしたので、中学生レベルの英語なら、運転しながらでも理解することができたからです。
私がどのようにNHKラジオ講座を利用して英語を身につけたかは、私がNHKラジオ英語講座でTOEIC900超え(リスニング満点)した勉強法に書いています!
英語のながら聞きには、NHKラジオ講座のほか、市販の音読教材や英会話本の音声、単語本の例文音声を使うのもお勧めです。単語本なら、学習済みの単語の復習と記憶定着もできて一石二鳥です。
以下の本である必要はありませんが、こういう教材がながら聞きにはお勧めです。レベルはそれぞれ基礎から上級まであるので、ご自身のレベルに合ったものにしてください。英語をゼロからやり直す方や、ブランクが長い方は、一番簡単なものから始めることをお勧めします。
3.「ながら聞き」で聞いてはいけない英語
逆に、ながら聞きの時間に聞く素材としてお勧めできない英語素材は、以下のようなものです。多くの人が使いがちですが、NGですので気をつけてください!
・CNNやBBCなどの海外ニュース
・海外ドラマ
・オーディオブック
海外ニュースやドラマ、オーディオブックは、ほとんどの英語学習者にとっては上記の「何も見ずに聞くだけでほぼわかる」「知らない単語や熟語がほとんど入っていない」「すでに学習済みである」という条件に当てはまらないと思います。
だから、英語がよく理解できない状態でCNNニュースを流しっぱなしにしたり、海外ドラマを普通に日本語字幕で見ていても、残念ながらほぼ意味がありません。
英語のシャワーはなぜ危険?そのリスニング勉強法は効果ナシですにも、英語がわからない状態で聞いても意味がないということを書いているので、参考にしてください。
もちろん、海外ニュースや海外ドラマなどが一度聞いただけでほとんど理解できる場合は、ながら聞きに使って構いません。私自身は、英語のオーディオブックをながら聞き素材として長らく活用しています。
「ながら聞き」は、理解できる英語を聞くのが最重要です。英語をBGMのように、ただ「聞き流し」をしてはダメです。聞き流しについては、以下の記事も合わせて参考にしてください。
▶【英語の聞き流し】効果があるのかないのか、白黒つけようじゃないの
英語の「ながらシャドーイング」のやり方
英語のながら聞きに慣れてきたらぜひやってほしいのが、「声を出す」ということです。ただ、テキストを見ながら音読をするのではなく、テキストを見ないで聞こえた英語を繰り返すシャドーイングがお勧めです。
シャドーイングとは、音声を流しながら、その音に少し遅れて繰り返して声を出すというトレーニング法です。シャドーイングのやり方は、以下の記事に詳しく書いています。
▶シャドーイングを10年続けた私が、正しいやり方と継続のコツを教えるよ!
なぜ音読よりシャドーイングをお勧めするかというと、「テキストを見ながら音読する」という方法だと純粋な勉強時間を確保する必要があり、忙しい社会人の方には継続が難しいからです。
(音読とシャドーイングの違いについては、音読とシャドーイングの効果の違いとメリット・デメリットにも書きました)
なので、私は「ながらシャドーイング」をお勧めします。たとえば、車の運転中(※安全運転が可能な範囲で)、入浴中、家事をしながらなど、英語を聞きながら、すぐ後ろについて口に出して真似をしていくのです。
私は車通勤だったので、運転中にNHKラジオの基礎英語を流しながら、それを声を出して真似をして練習していました。
聞き取れない英語はシャドーイングもできませんから、シャドーイングは黙って聞くよりリスニング力向上の効果が期待できます。しかも、聞き取り力そのものが上がるだけでなく、発音も上達します。
また、リスニングを鍛えると、語順どおりに英語を聞き取ることができるようになります。そうしたら、英語を読むときも、返り読みせずに頭から英語を理解できるようになります。つまり、読解スピードの向上にもつながります。
ただし、シャドーイングは慣れるまでは少し難しいトレーニング法です。最初は、ところどころ聞き取れた部分だけを繰り返して発音するだけでOKです。
そして、だんだんと英語についていけるようになり、英語で発音できる部分が増えていくように、繰り返してやってみてください。
ながらシャドーイングにおすすめの英語教材
「ながらシャドーイングも、それ専用の教材を買う必要はありません。手持ちの簡単な英会話表現集や、ボキャブラリー本のCDを使ってできます。
上記の「ながら聞き」素材と同じく、自分にとってやさしい英語レベルの素材を使ってください。黙って「ながら聞き」するよりも、声に出すシャドーイングの方が格段に難しいので、最初は中学レベルの英語を使うことを強く推奨します。

私が社会人になって英語の勉強をゼロからやり直した時は、NHKラジオの基礎講座(中学レベル)と、「ぜったい音読」シリーズをひたすらシャドーイングしながら車通勤していました。
「中学生レベルの簡単な英語なんて、やって意味あるのかな?」って思うかもしれませんが、簡単な英語の方がお手本の音声をしっかり真似できます。そうすると、発音やイントネーションが英語らしくなりますよ。
スキマ時間を活用して単語を覚える
そして、スキマ時間を利用して、上記のリスニングやシャドーイングで聞き取れなかった部分をテキストで確認するほか、少しずつ単語を覚えるということもやってみてください。
・仕事の休み時間
・待ち時間
・通勤電車の中
・ベッドで眠りにつく前
こういう、ちょっとしたすきま時間で単語を覚えたり、気になる表現をノートに書き出したりするといいですね。
まずは、普段の日常のなかで細切れ時間を活用して、少しずつ英語に自分を慣らしていきましょう。
単語本は、すでにお持ちのものがあれば、それを使えば大丈夫です。音声つきの単語本がお勧めです。以下の記事でお勧めの書籍を紹介しているので、合わせてどうぞ。
▶英語ボキャブラリーのおすすめ本3種【ボキャ貧英検1級取得者が教える】
社会人がゼロから英語をやり直す勉強法・まとめ
というわけで、いかがだったでしょうか?
忙しい人が英語の勉強を習慣にしていく上で大切なことは、「無理しないこと」「生活をガラッと変えないこと」です。無理したり、突然大量に英語の勉強をやり始めたところで、どうせすぐ挫折するのは目に見えています。
だから、すでにあるあなたのルーティンに英語を組み込むことからはじめてください。通勤時間に英語を聞く、メイクしながら英語を聞く、お風呂に入りながらシャドーイングする、など。そうやって、毎日英語を勉強する習慣をつけることからはじめてください。
実は、私自身も「純粋な英語の勉強時間」がガッツリ取れるわけではなく、この記事で書いたような「ながら時間」「すきま時間」を活用して何年も勉強してきています。
全然しんどくないながらも、もう何年間も、毎日少なくとも3時間はリスニング時間を確保できてます。多いときは、5時間とか、もっとかもしれません。それもつらくはないし、それが習慣になると毎日当たり前になります。
あなたも、ぜひ今の日常に無理のない範囲で英語を取り入れていき、少しずつその英語時間を増やしていってみてくださいね。お役に立ったら幸いです!
英語の習慣を身につけたあとは、実際に英語力をぐんぐん伸ばしていくコツを以下の記事で書いています。あわせてどうぞ!
▶私がTOEICのリスニングで簡単に満点が取れるようになった理由【日本人がやらない勉強法】