英単語を書いて覚えるのは時間のムダ!私が書かずに数千語覚えた方法


英単語を書いて覚えるのは意味がないって、SNSで見たけど・・・本当?

でも、書かないと覚えられない気がする。学生の頃からずっとこのやり方だったし・・・
そんな不安を感じて、検索してこられたのではないでしょうか?
あなたは中学・高校生時代、単語を書いて覚えていましたか?
私は、「今回はこの50問がテスト範囲だ!」となれば、一夜漬けでその50個の単語を書きまくって覚えていました。(で、試験が終わった瞬間忘れていました・・・)
でも、手の側面を真っ黒にして、英単語をひたすら書いて覚えるというやり方は、昭和な勉強法なのです。(´;ω;`) この令和の時代に、前の前の時代の勉強法をやっていては、出せる成果も出ません。
この記事を読めば、以下のことが分かります。
✅ 英単語を書いて覚えるのが、大人には時間のムダである理由
✅ 通訳・翻訳を十数年してきた私が、書かずに数千語覚えた方法
✅ 例外的に「書いて覚えるのもアリ」な場面はどこか
「単語を書かないんだったら、じゃあどう覚えるの?」の答えまでお伝えします。
英単語を書いて覚えるのはダメ?【結論】大人には時間のムダです

先に、私の結論です。社会人が英単語をひたすら書いて覚えるのは、時間のムダ。書くこと自体が悪いのではなく、忙しい大人にとって、いちばん割に合わない覚え方だからです。
私たちは、単語が覚えられないと、つい学生の時の名残でルーズリーフや裏紙にひたすら書いて覚えようとしてしまいます。

学生のときは、それでもよかったかもしれません。でも、大人になったらもう、その勉強法は卒業です。ここでは、なぜその勉強法がダメなのか、理由を4つ挙げて説明します。
忙しい大人には、英単語を書きまくる時間がない
書きまくって覚えるという学生時代の勉強法は、勉強が仕事だった学生だからこそ、できたのです。
普通、朝から晩まで仕事のサラリーマンや家事と育児で365日忙しい主婦の場合、毎日何時間も机で勉強なんてできませんよね。
小さいお子さんがいるお母さんや、毎日残業続きのサラリーマンの方であれば、じっくり机に向かえる時間なんて30分すら確保が難しいですよね。
それに加えて、単語を覚える以外にも、やるべき勉強はたくさんあります。
「単語は書いて覚えるもの」という意識しかない場合、物理的に机で勉強できる時間が少なければ、いつまでたっても単語が覚えられないということになってしまいます。
その貴重な机での勉強時間は、何に使うべきでしょうか?
ズバリ、瞬間英作文やディクテーションなど、そもそも手や耳を使ってできない勉強に当てるべきです。単語の暗記に、机はいりません。
ちなみに、英語を勉強する時間が取れない!とお悩みなら、勉強時間を増やす方法があります。この記事もあわせて読んでみてください。

書いて覚えた英単語は、聞き取れない
単語を黙って目で見て覚える・書いて覚える、というやり方をしていると、困ることがあります。それは、その単語が会話やニュースなどで使われたときに認識できないということです。
せっかくスペルも意味も知っている単語なのに、聞き取れなかったら悲しいですよね。だから、英単語は必ず音とセットで覚える必要があります。
そして、黙々と単語を書きながら覚えるもう一つの弊害が、スペルを正しく書きたいあまりに単語をローマ字読みして、間違った発音を連呼してしまうことです。
例えば、私の弟は中学生の時から英語が大の苦手だったのですが、”yesterday“のスペルが覚えられず、「イエステルデー」という覚え方をしていました。「『家捨てるでー』って覚えたら覚えやすい!」とドヤ顔をしていた弟の顔を、今でもよく覚えています。(;・∀・)
するとどうなるかというと、弟は、yesterday、yesterday、yesterday・・・と書きながら、頭の中で「家捨てるでー」「家捨てるでー」「家捨てるでー」と連呼しているわけです。Σ(゚д゚;)
最初は、単にスペルを覚えるためだけの「家捨てるでー」だったはずが、何度も頭の中で連呼したことで、むしろ「イエステルデー」という間違った発音が記憶に強く残るという状態になります。
そして、”yesterday”の意味を問われても、もはや弟の頭には、「家を捨ててる情景」しか浮かんでこなくなるのです。

意味がないどころか、記憶に染みついてしまった間違った発音を直すのに時間もかかるので、英単語を書いて覚えることにはリスクすらあると言えるかもしれません。
英単語を単体で書いても、使い方(コロケーション)が身につかない
よく使われる単語の組み合わせ、単語と単語の自然なつながりのこと。
単語をひたすら書きまくる勉強法は、多くの場合、単語とその意味「だけ」を単体で覚える方法です。
・どういう場面でその単語は使われるのか?
・前後にどういう単語を取るのか?
そういう背景は切り離されてしまうことが多いのです。
特にアウトプット用に語彙を身につけるときに忘れてはいけないのは、コロケーションです。たとえば日本語で、「薬を飲む」と言いますが、「薬を取る」とは言いませんよね。そういうことです。
英語だと、「take medicine」が自然なコロケーション。「drink medicine」とは言いません。
そういうことをまるで無視して、ひたすら「medicine、medicine、medicine・・・」と書きまくって覚えても、medicineという単語の意味は分かっても使えるようにはなりませんから、もったいないんです。
かと言って、「take medicine、take medicine、take medicine・・・」って書いてたら、ものすごく時間がかかってしまいますよね。takeのつづりなんて知っているのに、無駄な時間の使い方になってしまいます。
「この単語は使えるようになりたい!」と思う単語なら、その単語が含まれる例文を何度も聞いたりシャドーイングしましょう。書くのではなく、耳で聞く・声に出すことで、コロケーションごと覚えましょう。
単語を覚えるのと一緒に使い方も覚えてしまった方がずっと効率がいいし、時間の節約にもなります。
英単語の書き写しは「勉強した気になる」だけで、記憶に残らない
単語を書いて覚えようとする時に、みんなが落ちる落とし穴。それは、「○回書く」とか「ここまで書く」とか、書くことそのものが目的になってしまうことです。
単語を書いているだけで、仮にスペルをちゃんと覚えたとしても、その単語の意味が分かってないのでは、何にもなりません。
きれいに単語ノートにまとめるのも、同じです。時間をかけてまとめても、まとめただけではどうせ覚えられません。手応えだけはしっかりあるので、「勉強した」気にはなれてしまう。ここが、いちばんの落とし穴です。
手を動かす暇があったら、口と耳を動かしましょう!
単語学習の本質は、高速回転の大量反復です。1つの単語を10回書く時間があれば、10個の単語に目を通せます。どちらが早く覚えられるかは、もう明らかですよね。
英単語を書かずに覚える方法|私はこれで数千語覚えました

では、書かずにどうやって覚えるのか? 私が実際に数千語を覚えてきた方法は、次の4つです。
英単語は音とセットで覚える|聞いて、声に出してシャドーイング
私が単語を覚えるときは、机での勉強は全くと言っていいほどしていません。単語を書いて覚えてもいません。
私はひたすら教材の音声を繰り返し聞いて、発音のマネをしてシャドーイングしながら覚えます。
もちろん、聞くだけではスペルが全く分からない単語もあるので、それはスキマ時間にテキストを開いてちょっと確認することはあります。が、基本は耳と口で覚えます。スペルは “だいたい” です(笑)
スペルを正確に覚える必要がない理由は後述します。
私は、単語教材は必ずネイティブ音声つきのものをお勧めしています。単語を覚えるときには、必ず音声を聞きながら、音とセットで覚えてください。
洋書や英字新聞を読んでいるときに出てきた知らない単語を覚えるときも、必ず、辞書でその単語を調べるときに発音記号をチェックして、発音記号通りのその単語を声に出して何度もブツブツつぶやくことを忘れないようにしましょう。

発音記号が正しく読めるか、自信がありません・・・
大丈夫です。発音記号が苦手な人は、オンライン辞書には単語が音声付きで載っているので、それを活用してください。発音を再生し、自分の口で発音し、必ず正しい発音で覚えてください。
以下の画像は英辞郎Proです。

英辞郎以外に、無料で使えるオンライン辞書であるweblio英和辞典・和英辞典やGoogle検索でも、音声がチェックできます。
シャドーイングの詳しいやり方は、こちらをチェックしてみてください。

書くのは単語シートの「日本語訳1つだけ」でいい
「じゃあ、まったく何も書かないの?」というと、そうではありません。書く量を、極限まで減らします。
私は自作の単語シートを使って、それをPCに貼ったり持ち歩いたりして、家事の合間やコーヒー休憩中、散歩の時などに覚えています。

このシートに書くのは、英単語と、日本語の訳を1つだけ。類義語も、対義語も、例文も書きません。書く時間を1秒でも減らして、「見る回数」に時間を回すためです。
この覚え方で覚えた単語が、数千語あります!
単語シートの具体的な作り方と使い方は、こちらの記事で公開しています。

机に向かわず、スキマ時間に1語1秒で高速回転する
単語の暗記は、ながら時間で十分にできます。通勤時間、家事の合間、お風呂の中でなど、机以外の時間をフルに活用することを考えましょう。
じっくり座って1つの単語とにらめっこするのではなく、1語1秒でパッパッと目を通して、その代わり何度も何度も繰り返す。この「広く浅く、高速回転」が、大人の単語学習の基本です。
1日に何語ずつ、どんなペースで回すのかは、こちらの記事で詳しく解説しています。

暗記が苦手になった私たちの「大人の脳」に合った単語の覚え方とは何か?という話は、こちらをどうぞ。大人は、学生とは違う覚え方をしないといけないんです!

座って書くより、歩きながら・つぶやきながら覚える
残念ながら私たちの脳は、ただひたすら黙って手だけを動かすという単調な動作では、あまり暗記が捗らないようにできています。
記憶だけでなくアイデアのひらめきもそうですが、机でじっとして考え事をしていてもいいアイデアを思いつかないのに、歩いていたり、シャワーの時に突然ひらめくというのは、誰でも経験があることだと思います。
脳は、体を動かすことで活性化するんですね。
なので、英単語の暗記も体を動かしながらやった方が効果的です。あなたが「単語がどうしても覚えられない」と悩んでいるなら、それはあなたが椅子に座ってじっとして覚えているせいかもしれません。
単語本を片手に駅まで歩いたり、公園を歩きながら覚えれば、記憶のスイッチが入ります。家の中でも、部屋の中をグルグル歩き回ったり、その場で足踏みをしたり、スクワットやつま先立ちしながらなど、ぜひやってみてください!
私も、朝に近所の公園を散歩しながら単語シートで単語を覚えてます!
それでも英単語を書いて覚えたい人へ|書くのが役立つのは手書きの試験だけ

もちろん、「絶対に一切書いてはいけない」ということではありません。書くことが意味を持つ場面も、ちゃんとあります。ここで、その線引きをはっきりさせておきましょう。
英単語のスペルは「だいたい」覚えていればいい
私たちが「単語は書いて覚えないといけないのでは?」と思ってしまう大きな原因は、学生時代までは、「単語を覚える = スペルをバッチリ覚える」だったからではないでしょうか?
でも、これも、大人になったら違うんです。大人で正しいスペルを覚えていなければ大きな問題が起こることって、どのくらいあると思いますか? 驚かれると思いますが、実は、ほとんどありません。
私は通訳や翻訳など英語の専門職を十数年してきましたが、これまで、英単語のスペルが分からなかったことでものすごく困ったとか、人に迷惑をかけたという経験は、一度もありません。
理由は簡単です。スマホやPCで調べたら一発でわかるのと、手書きで英語を書く必要性がないからです。
私は翻訳をしているとき、つづりを間違って打ち込んでしまうことがしょっちゅうあります。スペルがうろ覚えなことも、日常茶飯事です。
でも私には、Word先生、Google先生という強い味方がいます(笑)。間違えたら勝手にスペルチェック機能が働いて直してくれます。スペルがあやふやな単語は、適当にタイプしてみれば、すぐに正しいスペルに変換されます。
夫のマイクにMessengerでメッセージを送る時も、間違いは勝手に変換されるし、下線でスペルミスを知らせてくれます。今はさらに、ChatGPTのようなAIに聞けば、スペルどころか例文まで一瞬で出てくる時代です。だから、スペルなんて「だいたい」わかっていれば十分なのです。
英単語を手書きするのは、英検・TOEFLの記述試験くらい
大人になった私たちがスペルを正確に覚えている必要があるのは、英検やTOEFLのエッセイを手書きで書く時、あとは英語教師が板書する時くらいでしょう。
でも、そうだとしても、自分が知っている全ての単語のスペルが正確に書ける必要はありません。
究極的には、あなたが手書きで書く必要のある単語のスペルだけ、知っておけばいいのです。
手書きの試験を受ける予定があるなら、エッセイで自分が使いそうな単語に絞って、書く練習をすれば十分です。
中高生のテスト対策なら、書いて覚えるのもアリ

うちの子は、書かせないとテストで点が取れないんだけど・・・
中学生・高校生は、話が別です。学校のテストは手書きで、問題用紙に正しいつづりで単語を書けなければ、減点されてしまいます。新しい単語を覚えることと、スペルを正確に暗記することが、セットになっているわけです。
だから、手書きのテストを受ける学生さんが書く練習をするのは、理にかなっています。
その場合も、機械的に何回も書き写すのではなく、一度見て隠して、思い出しながら書く。この「テスト形式」にするだけで、同じ書く練習でも定着がまるで違います。
でも、学生さんでも、耳で聞いて単語を覚える時間も増やした方がいいのは間違いないと思います!日本人の英語学習者には、「音声学習」が圧倒的に足りていません。
とはいえ、この記事を読んでいる社会人のあなたには、手書きのテストはもうありません。学生の勉強法は学生のもの。私たち大人は、大人のやり方で覚えましょう。
まとめ|英単語は書かずに、耳とスキマ時間で覚える
というわけで、英単語を書いて覚えるのが時間のムダである理由をお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?
大人の単語学習で、やることはこの流れだけです。
✅ 単語は必ず音とセットで覚える
聞いて、声に出してシャドーイング。書いて覚えた単語は、聞き取れません。
✅ 書くのは単語シートに日本語訳1つだけ
類義語も例文も書かず、「見る回数」に時間を回します。
✅ 机に向かわず、スキマ時間に1語1秒で高速回転
通勤・家事の合間・お風呂が、単語の勉強部屋です。
✅ 座って書くより、歩きながら・つぶやきながら
体を動かすと、脳の記憶のスイッチが入ります。
私が数千語のボキャブラリーを手に入れた場所は、机の上ではありません。通勤の車の中と、単語シートを貼った職場のデスクの前でした。
その単語シートのテンプレート(PDF)は、無料でプレゼントしています。印刷してすぐに使えるので、「書いて覚える」を今日で卒業したい方は、ぜひ受け取って使ってみてくださいね。
単語シートの書き方とそれを使った覚え方を私が実演している動画もセットです!


