2021年1月16日
英英辞書の3つのメリットを語ってみた【英語脳だけじゃない】
エバンス愛
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「知らない単語は英英辞書で調べなさいという話を聞きますが、愛さんはどう思いますか?」という質問を、よく受けます。
「英和辞典を使っていたら、英語を英語のままで理解できるようになりません!」
「日本語を介しているから、いつまでも英語脳ができないんです!」
とかいう脅し文句(?)、最近よく見かけませんか?
なので、「英英辞典、使ったほうがいいんだろうけど、実際何がいいのかな〜( ・ิω・ิ)」って気になっている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、私が思う英英辞書を使うメリット、英和辞書とはどう付き合えばいいのか、どうすれば効果的に英英辞典を使いこなせるようになるのか、できるだけわかりやすくお伝えします!
コンテンツ
英英辞典を使う3つのメリット
あなたも「知らない単語は英英辞書で調べましょう」という話はきっと聞いたことがあると思います。実際に試してみた方も多いでしょう。
でも実際、英英辞典を使ったらどんなメリットがあるのか、ぼんやりとしかイメージできていない人も多いのではないでしょうか?
1.似た英単語のニュアンスの違いがわかる
reservationとappointment(予約)、pushとpress(押す)など、英和辞典を読むだけでは分からない微妙な違いが、英英辞典を使えば解決します。
たとえば、英英辞典にはreservationとappointment(どちらも「予約」)について、以下のような説明が書いてあります。
reservation:an arrangement in which something such as a seat on an aircraft or a table at a restaurant is kept for you
訳:飛行機の席やレストランのテーブルなどを確保するための約束appointment:a formal arrangement to meet or visit someone at a particular time and place
訳:特定の時間と場所で人に会ったり訪問するための約束
これを読めば、「予約」の違いがよくわかりますよね。
日本人はreservationとappointmentをよく混同しがちなので、しっかり覚えておきましょう。
では、pushとpress(どちらも「押す」)はどうでしょう。
push:to use physical pressure or force, especially with your hands, in order to move something into a different position, usually one that is further away from you
訳:何かを別の位置に動かすために(たいていは自分から遠ざけるために)、特に手による物理的な(圧)力を加えることpress:to push something firmly, often without causing it to move permanently further away from you
訳:何かを強く押すことであるが、たいてい押した物体は戻ってくる(※意訳しています)
これを読んで、なるほどー!と思いました。
確かに、ボタンとかキーボードとかを押す時はだいたい「press」ですもんね。押したキーは、また元の位置に戻ってきますから。
(※まあ、英語では”push the button”とも普通に言うんですけど)
2.その単語の持つコアイメージがわかる
英和辞典を調べても、日本語があまりピンと来なかったり定義が広すぎる時がありますが、英英辞典を使うとコアイメージ(中心となる意味)がつかみやすくなります。
たとえば、laborという単語を英和辞典で調べると、「仕事、作業、労働」そして「陣痛」と書いてあります。
でも、workやjobと何が違うの? しかもlaborには「陣痛」という意味もある。一体どういうこっちゃ!
こんな時、laborを英英辞典で調べてみると、こうあります。
labor:practical work, esp. work that involves physical effort
訳:実践を伴う仕事。特に肉体に負担のかかる仕事
practical, physicalという単語が表す通り、laborのコアイメージは「肉体労働」(つまりガテン系)だとわかります。
陣痛と出産も、ある意味究極の肉体労働。そう考えれば、イメージがつかめると思いませんか?
3.英語を読む練習になり、英語脳を作る助けになる
日常的に英英辞典を使う習慣が身につけば、英語を読む量が増えます。
英語を読み続けると、英語を語順通りに(英語のまま)理解できることも増えていきます。つまり、英語脳ができるということですね。
英文をたくさん読むので、文法の理解も深まるでしょう。
・・・これが、多くの人が英英辞典を使うモチベーションじゃないかと思います。
英英辞書で知らない単語を調べたとき、その説明の中で分からない単語が出てきたとしても、その単語も英英辞書でまた調べて・・・ってやっていたら、英語力は伸びます。
・・・ただ、それを継続的にできる人は、正直ほとんどいないんですよね。だって面倒くさいから(´;ω;`)
なので、あなたが英英辞典を使いこなせる英語力があれば問題ありませんが、調べても定義の中にまた意味がわからない単語があるという感じであれば、私自身は、英英辞典を無理に使うことはお勧めしません。
英語を英語のままで理解する「英語脳」を身につけるには、自分にとってやさしい英語をたくさんインプットして、「日本語に訳すまでもなく理解できる」英語のレベルをだんだんと上げていく必要があります。
英英辞書を使って無理に日本語を排除するんじゃなく、あえて排除する必要がないくらい簡単に理解できるレベルのやさしい英語をたくさん読んで、聞くんです。
英語脳を作りたい人は、この記事も読んでおいていただくことをオススメします。
英英辞典を使った方がいい場合と、英和辞典がいい場合の見分け方について、以下の記事で英和辞典との比較をしています。
英英辞典を使う3つのメリット・まとめ
英英辞典を使うメリットは、以下の3つでした。
1.似た英単語のニュアンスの違いがわかる
2.その単語の持つコアイメージがわかる
3.英語を読む練習になり、英語脳を作る助けになる
なお、英英辞典をお持ちでなければ、わざわざ電子辞書を買ったり分厚い本を買ったりする必要はないと思います!
ネットで無料で使える英英辞書がありますので、それで十分です。
私も以下のネット辞書を使っていますよ。
・Collins Cobuild
・Longman
・Cambridge Dictionary
というわけで、いかがだったでしょうか?英英辞書を上手に使って、英語力をアップさせてくださいね!