2018年5月17日
シャドーイングを10年続けた私が効果的なやり方とコツを教えるよ!
エバンス愛

シャドーイングをなくして、私の英語学習は語れません。
私は、シャドーイングを始めてからTOEICのリスニングセクションの点数がどんどん上がっていき、TOEIC700点(リスニングセクションは300点台後半)から、全くTOEIC対策をしていないのにたった2年で満点の495点を取ることができました。
留学経験がなくても、発音矯正のスクールに通わなくても、「発音がいい」とありがたいことに褒められることが増え、純日本産の英語を武器に通訳の仕事ができるようになったのも、シャドーイングを10年以上継続してきたおかげだと思います。
そんなわけで、もう、絶対にお勧めのトレーニング法なのですが、「大変そう」「私には無理なのでは」と敬遠する人が多いようです。でも、シャドーイングはやり方さえ間違わなければ、確実に最強の学習法のひとつだと私は思っています。
面倒くさがりな人には、これほど良い勉強法はないからです。
このページでは、私が10年以上継続しているシャドーイングの効果的なトレーニング方法と、長く続けるコツをお伝えします!読み終わったら、あなたもぜひシャドーイングを始めてみてくださいね。
コンテンツ
シャドーイングとは?
シャドーイングとは、文字通り「影」のようにお手本の英語の後をついて発音していくトレーニング法です。
たとえば、
(手本) The predecessor gave a new manager a clap on the back.
(学習者) The predecessor gave a new manager a clap on the back.
といった感じで、英語の音声を聞きながら、そのすぐ後ろを影のように追いかけて英語を発音していきます。
実際にどのようなやり方をするのか、以下の動画が参考になります。
(動画2分57秒~3分12秒くらいまでの約15秒がシャドーイングのデモです)
あなたがシャドーイング未経験者さんの場合、まずは日本語でシャドーイングの感触をつかんでみるといいです。試しに、下の動画でシャドーイングをやってみてください。
アナウンサーさんのとっても聞き取りやすい日本語ですが、シャドーイングしてみて、どうですか?いつも聞き慣れた日本語なのに、案外難しいなと感じたのではないでしょうか?
かなり耳の神経を研ぎ澄ませて聞き取らないとシャドーイングできないな、と実感として分かっていただけたと思います。
このようにシャドーイングは英語を「聞く」と「話す」を同時に行う訓練です。インプットとアウトプットを同時に行うので、とても負荷が高いと最初は感じるかもしれません。
「シャドーイングとは、乱暴に言うと同時通訳から訳すという作業を差し引いたものである」と言っている学者さんもいるくらいで、主に通訳者になるための訓練法として知られています。
(上記のyoutube動画のシャドーイングのデモンストレーション動画も、通訳学校のものです。)
でも、シャドーイングは、通訳を目指さない人にも本当に本当に有効な訓練法です。私が、英語学習において一番激しく行った訓練法で、もちろん今も続けています。
シャドーイングで得られる3つの効果
ここでは、シャドーイングを行うことでどんな効果が得られるのかについて、私の経験も交えて、お話ししたいと思います。
1.リスニング力がアップする
理由1:英語特有の音の変化(リエゾン)や発音の知識がつくから
英語を聞くだけでは、何となく分かったつもりになってしまうことがありますよね。
英語を聞いて、その時は理解できたような気がしていたのに「今の話、何だった?説明して」と言われると、「あれ?単語をところどころ覚えているだけで、実は聞き取れてなかった・・・」そんな経験、あなたにもあると思います。
でも、シャドーイングをしてみると、自分の弱点(聞こえたつもりで聞き取れてないところ)が一発で分かります。
私たちは、聞き取れない英語は口にも出せないからです。
聞き取れなかった箇所を、スクリプト(英語が文字になったもの)を見て「この音はこう聞こえるのか」と確認することがとても大事なのです。これがリスニング力アップにつながります。
口に出してみたとき、「ごにょごにょ・・・」となってしまう部分が、
・単語を知らない
・単語は知っているけど、その発音に慣れていない
・単語と単語がくっついた音(リエゾン)に慣れていない
などが理由で、聞き取れていないところです。
※ 「リエゾン」とは、たとえば Did you…?が「ディド ユー」ではなく「ディジュー」と発音される状態のこと。
ひとつひとつの単語の発音を知っていることが大切なのは言うまでもありませんが、特にこういう、単語同士がくっついた音「リエゾン」がきちんと聞き取れるようになることは、本当に大切です。
生きた英語は、リエゾンのオンパレードですから。
リエゾンをマスターするには、黙って英語を聞いているだけでは不十分です。また、個々の単語の発音を覚えるだけでも不十分です。
シャドーイングで文章をまるごと自分で口に出して正しい発音とリズムを体感して、実際に単語がくっついてどんな音になるのか体験するしかありません。
シャドーイングの練習を積んで、リエゾンにも慣れてくると「聞いても全然分からなかったのに、文字を見たらこんなに簡単な英語だったのか!」という、誰もが悩む状態から抜け出すことができます。
理由2:アクティブリスニングが身につくから
シャドーイングをすると、普通に英語を聞き流す時よりずっと注意深く英語を聞き取るクセがつきます。自分で真似をして発音しないといけないわけですから、適当に聞き流すわけにはいきませんからね。
こういう、ただ漫然と英語を聞くのではなく「絶対に聞き漏らすまい!」として注意深く英語を聞くことを「アクティブリスニング」と言います。
シャドーイングを行うことで、アクティブリスニングも自然にやらざるを得ないので、結果的にシャドーイングによってリスニング力が大きくアップします。
2.発音やイントネーションが上達する
私たちは、英語の音読をしようとすると、どうしても自分流の発音に傾きがちです。
音読をするときに、どこが強くてどこが弱く読まれるか分からず、とにかく同じトーンで発音してしまったり。英文の意味の切れ目がどこなのか分からず、息継ぎのタイミングを逃して窒息しそうになったり。
以前の私は、いつもそんな状態でした(苦笑)
また、多くの英語学習者がやっている音読では、単語の発音やアクセントの位置を間違ったまま覚えて気づかないことがよくあります。間違った発音でずっと音読して、それを記憶に定着させてしまうのです。
発音やアクセントを間違って覚えていると、せっかくその単語を知っていても聞き取れない、なんてことも起こってしまいます。悲しいですよね・・・
または、間違っているとまではいかなくても、ガチガチの「ジャパニーズイングリッシュ」な発音が頭にこびりついている場合も、リスニングでは苦労します。
自分の思う発音と、実際の発音があまりに異なるからです。
たとえば、「general」を反射的に「ジェネラル」と認識している人は多いと思います。でも、実際のアメリカ英語では「ジェナロー」です。
そういうパターンをシャドーイングでは効果的に身につけられるんですね。
シャドーイングだと、インプットとアウトプットが同時なので、聞こえた音をその通りに再生することで精一杯です。
だから、聞こえたまま発音し、強弱のイントネーションをつけることができます。逆に、わざわざ自分流の発音に直すほうが手間なのです。
なので、難しいことは何も考えなくても正しい発音、アクセント、イントネーションを自然に身につけることができるんです。
私自身も、シャドーイングを継続することで単語一つ一つの発音だけでなく、英語らしいイントネーションもマスターすることができました。
シャドーイングの効果を最大にする秘訣は、とことん真似をすることです。
発音に自信のない人は、是非しっかりシャドーイングをやってみてください。
3.英会話で使える英語表現の引き出しが増える
「英会話使える英語表現の引き出し」とは、完全に自分のものになっていて、とっさの場面ですっと口から出てくる表現のことです。
どんな英語学習者でも(そしてネイティブでも)「聞けば意味が分かる」言葉と、「自分の発言で使える」言葉には差があります。
上でも書きましたが、「ごにょごにょ・・・」となってしまう部分は、発音の問題のほかに、「使える会話表現」つまり自分の言葉になっていない可能性があります。
「単語も発音も分かっているけど、自分が口に出したことのない表現」です。
たとえば、“hit it off”(気が合う)というイディオムがあります。単語は全部簡単ですが、英会話表現の書籍を読んでいるだけではこういう表現って、なかなか覚えられないですよね。
でも、なかなか身につかないイディオムや英会話表現も、シャドーイングで声を出していくことで、効率よく記憶に定着させることができます。
また、hit it offは実際に発音すると「ヒット・イット・オフ」ではなく「ヒリローフ」と聞こえるのですが、それを知らないと聞き取れないですし、もちろん口にも出せません。
でも、シャドーイングを何度もしていくと、「こういう時にこの表現を使うんだな」という場面ごと覚えることができるし、自分が同じ状況になった時、ポロッとその表現を使えるようになります。
シャドーイングの訓練によって、「聞こえない」→「聞けば分かる」→「シャドーイングできる」という段階を経て、「その表現を自分の引き出しから出せる」ようになります。
シャドーイングでたくさんの表現を発音していくことで、いろんなイディオムなどの英語表現を覚えることができます。
また、いろんな英語のシャドーイングを繰り返していくうちに文法構造的なパターンも増えるので、「こういう流れでくると、次はこの単語だな」と予想がつくようになってきます。
これは、文法が理屈を超えて体に染み込んできたというサイン。そうなると、シャドーイングは格段に楽になります。
シャドーイングの効果的なやり方と手順
ここでは、どのようにシャドーイングの勉強を進めていけばいいか、シャドーイングが未経験またはきっちり手順を踏んでやりたい人と、面倒くさいことが嫌いな人(笑)の2つの場合に分けて説明しますね。
1.シャドーイング初心者の人、または初歩からやり直したい人のためのやり方
まず、シャドーイングに使う素材を用意してください。
教材は、お手持ちのCDつき書籍などで構いません。適当なものが手元にない方のために、シャドーイングにお勧めの教材は、後ほどご紹介しますね。
手順その1:まず、英文を見ないで聞いてみる
「だいたいこういう話をしているな~」と、英語の意味を理解しながら聞きます。
聞く英語の長さは、1分〜数分程度の短いもので十分です。(長いものでも問題ありませんが、途中で区切った方がいいでしょう)
まずここで英語の意味が分からないという場合は、使用する英語のレベルを下げてください。シャドーイングは聞き取りに加えて発音もしなければいけないので、聞き取りが難しい素材は、シャドーイングに向いていません。
手順その2:英文スクリプトを確認する
聞き取った内容が正しく理解できているか確認しながら、英文に目を通します。
日本語訳がある場合は、意味が気になるところを確認しましょう。特に聞き取れなかった箇所に注意して、知らない単語や熟語があったのであればその英文と日本語訳をチェックします。
英文を読むとよく知っている簡単な英語なのに聞き取れていなかった場合は、間違った発音で覚えていたか、リエゾンのせいです。ここがしっかり聞き取れて発音できるように、特にチェックしておきます。
手順その3:テキストを見ながら、オーバーラッピングする
スクリプトの英文を見ながら、英語音声にぴったり合わせるように発音してみます。
オーバーラッピング(overlapping)とは、英文を目で追いながら英語音声と同じスピードで発音することです。同じスピードでちゃんとついていけるかどうか、確認してください。
声の音量は、最初は難しかったら小声でも構いません。お手本の英語のイントネーションやスピードに注意しつつ、自分の英語をお手本の英語にかぶせます。
英語のスピードに全くついていけない場合は、もっと簡単な英語レベルの素材を使ってください。
手順その4:テキストを見ないでシャドーイングする
テキストを閉じて、何も見ないで、耳から聞こえる音だけをたよりにシャドーイングします。
お手本より少し遅れて、英語の後ろについて発音していきます。
この時、とにかくお手本の英語をなるべくそっくり真似るつもりで。途中でつまってしまっても、気にせずすぐに入れるところから再開すれば大丈夫です。
手順その5:ながらシャドーイングする
運転をしながら、歩きながらなど、何か別の活動をしている時にシャドーイングを行います。(集中していないとシャドーイングが難しい場合は、この手順はパスしてOKです。)
通勤電車など、周りに人がいて声を出せない場合は、「サイレントシャドーイング」と言って、実際に声は出さないけど頭の中と口の中だけで英語を発音する方法でやります。
これができるようになると、シャドーイングのトレーニング時間が劇的に増えるので英語力アップが早まります。
2.面倒くさいことが嫌いな人のためのシャドーイング手順
では、次は、面倒くさいことが嫌いな人向けです。ちなみに、私はいつもこの方法でしかシャドーイングはやりません。
手順その1:テキストなしで、ながらシャドーイングする
いきなり「ながらシャドーイング」します。
運転中、簡単な家事の時などに、テキストを見ないで英文を聞き取ったそばから声に出していきます。
シャドーイングをしながら意味の理解もできるのが理想的ですが、最初はそれが難しければ、音を正確に再現することを重視してください。そして2回目以降のシャドーイングで、意味への理解を深めていけばOKです。
なお、いきなりながらシャドーイングをするためには、使う教材のレベルが自分にとってかなり簡単なものである必要があります。いきなりながらシャドーイングが難しい場合は、教材レベルをうんと下げるか、上のきっちりやりたい人向けの手順に従ってください。
手順その2:聞き取れなかった箇所を確認する
聞き取れなくてシャドーイングできなかった部分があれば、スクリプトで確認します。(ほとんどないことが望ましい)
この時、確認しないといけない場所がたくさんあるようだと、この面倒くさがり屋さん用の手順でシャドーイングするには向いていません。上のきっちりさん向けの手順でやってください。あるいは、使用する英語のレベルを下げましょう。
私のお勧めは、面倒くさがり屋さん向けの「ながらシャドーイング」です!
私は、ずっとこの2つ目の面倒くさがりさん用の手順でやっています。
なので、使う教材は自分のレベルよりずっと下のものですし、最初は中1レベルのものでみっちり発音とイントネーションを鍛えました。
中学生レベルの英文であれば、知らない単語や意味が分からない文章はなかったので、発音とイントネーションに集中することができました。
ながらシャドーイングなので、わざわざ勉強時間を確保しなくても、毎日の往復1時間の通勤時間にず~っとシャドーイングを継続することができました。
これが、毎日机での勉強時間を30分確保してシャドーイングとなるとなかなか難しいので、面倒くさがりの私には継続できなかったと思います。
私の場合は車通勤だったので、運転しながら簡単な英語をひたすら真似してシャドーイングで発音練習をしていたんですね。ただ毎日通勤しているだけで、シャドーイング時間が積み上がっていきました。
そのおかげで、全然苦労したつもりはないのにリスニング力がどんどん上がり、発音やイントネーションを改善することができたんですね。
なので、もしあなたが私と同じように面倒くさがりさんで英語の勉強が続かなくて苦労しているのであれば、ぜひこの「自分にとって簡単な英語でながらシャドーイング」を試してみてください!
シャドーイングに適したテキスト・素材
リスニング力も上がるし、ネイティブらしい発音もイントネーションも身につくならぜひシャドーイングをやってみようと思ったものの、シャドーイング用の教材ってどんなものがあるんでしょうか?
結論から言うと、シャドーイング用の教材を必ず買う必要はなくて、
・会話文
・単語の例文
・エッセイ(長文)形式の文章
など、「教材」として出回っているものならだいたいシャドーイングに適しています。なので、お手持ちのもので始めて大丈夫ですよ。
私自身も、シャドーイング用の教材というのは買ったことはなく、最初はNHKラジオの基礎英語1や英会話用のCDつき書籍から始めました。
当時はTOEIC500点台レベルでしたが、それくらいのレベルだと、普通に英文を読んで理解するには基礎英語1はかなり簡単な部類なのですが、シャドーイングするには大変でした。
手持ちのものでなかなか使えそうなものがない場合は、以下を参考にしてください。
単語、短文、会話、長文、生のニュース英語、と段階的にシャドーイング素材がレベルアップするので、シャドーイングを全くやったことがない人はこの本から始めるといいかもしれません。
中学1、2年生用の英語の教科書レベルの英文が収録されています。音読用で使用してももちろんいいのですが、シャドーイング素材としても使えます。
ぜったい音読の中級編です。(中学3年レベル)
単語や文法のレベルが自分にとって簡単なものをシャドーイング素材として使うことを私はお勧めするので、中学レベルだとバカにしないで試してみてください。
ぜったい音読の上級編。(高校1年生レベル)
私は、NHK基礎英語とかで一通りシャドーイングをやり終えた後はひたすらこの「ぜったい音読」シリーズでシャドーイングをしていました。
シャドーイング教材で有名なものに「K/Hシステム」などがありますが、難易度が高く、私が推奨する「ながら勉強」に適していないので、私はおすすめしていません。(教材の内容が良くないという意味ではありません)
シャドーイング教材の選び方については、以下も参考にしてください。
シャドーイングは英文テキストを見ないでやった方がいい理由
テキストを見ながら発声するという学習法もあれば、上記の通訳学校の動画は、英文を同時には見ないトレーニングです。
私は、「英文は見ずに」行うことを推奨しています。
もちろん、どうしても難しかったらスクリプトを見ながら発音して構いません。でも、難しかったら「英文を見ながらやる」のではなく、シャドーイングに使用する英語のレベルをぐっと下げた方がいいです。
理由1:視覚情報に邪魔されて自己流の発音になるのを防げる
何も見ないで行うシャドーイングの場合、耳で聞こえる音だけが頼りですから、聞こえたそのままの発音とイントネーションを真似る方がずっと簡単です。
聞こえた音をわざと自己流のジャパニーズイングリッシュな発音にする方が難しいのです。
でも、テキストを見ながらシャドーイングをすると、どうしても視覚的な刺激が入るため、発音が自分流になってしまいます。
上でも書きましたが、「general」という単語を見たとたんに「ジェネラル」というカタカナ発音が頭に浮かんでしまいますよね。多分、ほとんどの日本人はそうだと思います。
でも、ネイティブの発音を聞くと、どう聞いても「ジェネラル」とは聞こえません。「ジェナロー」です。(アメリカ英語では)
耳だけに頼ってシャドーイングをする場合、「ジェナロー」と聞こえているのに「ジェネラル」と発音する方が手間なのです。聞こえたとおり「ジェナロー」と真似する方がずっと自然だし、簡単ですよね。
こうやって、自分にこびりついた自己流の発音を矯正していくことができます。
私は発音に特化したトレーニングやイントネーションの矯正を行ったことは一切ありませんが、発音がいいとよく褒められます。通訳の採用試験を受けにいったときの先輩の第一印象は「発音のきれいな子」だった、と後日教えてもらいました。
どこにイントネーションがあって、どこにポーズがあってという英語の自然なリズムと発音が、シャドーイングによって体に染み付いたのだと思います。
なお、「ジェネラル(思い込みの発音)」→「ジェナロー(実際の発音)」といった気づきを全部の単語についてする必要があるのかと思うかもしれませんが、そうではありません。
たとえば、AとBとCいう単語について正しい発音を身につけると、Dという単語も自然に正しく発音できるようになります。これは、単語の発音方法に一定の規則性があるからです。
シャドーイングを繰り返すうちに、その法則が自然に身につくので、知らない単語でも正しく発音はできます。(もちろん、発音の例外は常に存在しますが)
だから、「視覚的な刺激」をシャットアウトして耳で聞こえる音だけを頼りに発音するシャドーイングが私は高い効果があると考えています。
理由2:「ながら勉強」ができるので、勉強時間が劇的に増える
シャドーイングを英文を見ないで行うことには、もう一つ重要な点があります。
「ながら勉強」で、家事をしながら、運転をしながら、散歩をしながら・・・など耳は空いていて音は聞けるけど、テキストは読めないという時間を英語学習時間に変えることができます。
テキストを見ながらのシャドーイングだと、運転しながらとか皿を洗いながらとかは無理ですからね。ながら勉強ができる時間って結構多いので、こういう時間を利用すれば、無理なくトレーニング時間を増やすことが出来ます。
私が10年以上もシャドーイングを継続できているのは、まさにこの「ながら勉強」で取り組んでいるからです。これが、机で集中してやらないといけないトレーニング法だったとしたら、とっくの昔に挫折していた自信があります。
テキストを見ないで行う「ながらシャドーイング」は、特別に勉強時間を作る必要がありません。取り入れない手はありません!
日常の中に組み込んで習慣化がしやすい「ながら勉強」を上手に取り入れてください。私が、通勤の車の中や家事をしながらなど、「ながら時間」を使って最も多く行ったトレーニングが、このシャドーイングです。
詳しくはこちらにも書いているので、参考にしてください。
オーバーラッピングとシャドーイング、やるならどっち?効果の違いを解説
そうすれば、モチベーションなんてなくても、勉強が継続できるようになりますから。
シャドーイングの効果的な方法とコツのまとめ
以上、いかがでしたでしょうか?
シャドーイングは、口の筋肉のトレーニングでもありますし、リスニングのトレーニングでもあります。英語らしい文章の構成や単語の選び方を体で覚えるトレーニングでもあります。
必ずあなたの英語力に革命をもたらすので、ぜひ真剣に取り組んでみてくださいね。