2021年5月15日
英語の勉強する時間がない人集合!誰でも毎日1時間確保できる方法
エバンス愛

英語の勉強をしたい。またはやらなければならない。
でも、毎日あれこれ忙しい〜!!時間がない~!!
という悩みを持っている人は本当に多いと思います。
でも、今より英語力を上げたいと思うなら、どうにかして勉強時間を捻出するしかありません。英語学習に限らず、人生において何に挑戦する場合でも「時間がない」ということを言い訳にしていては、なかなか結果も出ませんよね。
では、忙しい毎日の中で、時間をやりくりして英語の勉強を続けている人はどうやって勉強時間を確保しているのでしょうか?
コンテンツ
英語ができるようになるには、1000時間の勉強が必要
英語の勉強を継続して結果を出している人はどのように勉強時間を捻出しているのかを話す前に、まず、そもそもどれくらい英語の勉強が必要なのでしょうか?
英語で最低限のレベルで使えるようになるには、少なくとも1000時間は英語を勉強する必要があると言われています。詳しくはこのページにも書いているので、参考にしてください。
では、1000時間を達成する方法を具体的に計算をしてみましょう。
★平日も休みの日もほぼ毎日3時間英語を勉強した場合:
月28日 x 12ヶ月 x 3時間 = 1008時間となり、1000時間を1年で達成
休みの日は子供がいるし無理、しかも毎日3時間は難しいということなら、
★平日に毎日2時間英語を勉強した場合:
週5日 x 50週 x 2時間 x 2年 = 1000時間となり、1000時間を2年で達成
残業が多くて平日は時間が取れない、しかも休日は家族サービスで無理ということなら、
★平日に毎日1時間英語を勉強した場合:
週5日 x 50週 x 1時間 x 4年 = 1000時間となり、1000時間を4年で達成
いかがでしょうか。2年後や4年後なんて、あまりに遠いですよね? 1年でも遅すぎるくらい。
だったら、遅くとも1年後に英語が最低限使えるようになるために毎日3時間英語の勉強時間を確保しないといけないということになります。
でも、毎日3時間どころか1時間すらかなり厳しいなと、きっとあなたは感じるのではないかと思います。安心してください。ほとんどの人はそうですから。
私が英語のやり直しを始めたときも、そうでした。ちょっとだけ勉強をしてみるけど、やる気がない日はさぼる、そのうちバイトや生活のゴタゴタで英語はそっちのけになる、そしていつの間にかフェードアウト・・・を繰り返していました。
「ちゃんと勉強を続けられている人は、一体どうやって時間を確保しているの?」
そして、本屋さんで英語学習本を見ているときに「耳が暇な時間」を活用するという方法を知ったのです。
「耳が暇な時間」で英語学習時間を稼ぐ
耳が暇な時間とは、「目や手はふさがっているけど、耳は空いている時間」のことです。
たとえば、皿洗いや洗濯物干しなどの家事をしている時に英語を聞くんです。手と目は忙しいけど、耳は暇ですからね。
お皿を洗っている時って、もちろん手は濡れて泡々なので、テキストをめくったりすることはできません。目は手元を見ていないといけないので、何かを読むことも難しいです。
でも、お皿洗いの時の「耳」はどういう状態かと言うと、テレビの音声とか、家族の声とか、その他の生活の雑音が聞こえるだけです。なので、こういう時間をリスニングに費やすのです。
(イヤホンを使うとお子さんの様子が分からなくて困るという場合は、イヤホンは使わずに普通にスピーカーから音声を出すか、片耳だけイヤホンにすることで可能です)
私の場合は、以下のような時間に、机で勉強はできなくても英語を聞けることがわかりました。
・お皿洗いをしながら
・食洗機からお皿を食器棚に片付けながら
・洗濯物を干しながら
・洗濯物を畳みながら
・掃除、片付けをしながら
・身支度、メイクをしながら
・美容系のこと(ネイル、マッサージ、保湿など)をしながら
・ウォーキング、エクササイズ中
・通勤時間
・入浴中
・スーパーで買い物中
英語が最低限使えるようになるために、どうしても毎日3時間を達成したかった私は、上のような時間を英語に捧げることを決めました。
たとえば、お風呂でラジオ講座を聞くことを日課にしました。NHKのラジオ英語講座と英語ニュースが午後10:20から11:15に放送されていたので、防水ラジオを買い、毎日10:20からお風呂に入ることに決めていました。
番組を聴きながら「繰り返して口に出してみましょう」「○○のつもりでロールプレイングしましょう」という指示があったらその通り声を出して、シャドーイングできるレベルの英語の時はシャドーイングも頑張ってました。
今はラジオはもう聞いていませんが、こんな感じでiPadの防水ケースで海外ドラマや英語のYoutubeを見ています。これで劇的にお風呂の時間が活用できるようになりました。
体を流す時とかには水の音で聞こえなくなりますが、英語字幕を見ています。で、お風呂が終わったら脱衣所にそのまま持って上がって続きを見ながらお肌の保湿をしたりします。
男性はお風呂から上がったらささっと終わると思いますが、女性はいろいろ塗らないといけません(笑)。それが結構時間がかかるので、お風呂で聞いた英語の続きを脱衣所で聞けるのは助かります。
私は、朝起きたらまず何をするかというと、トイレに行くより顔を洗うより先に、耳にイヤホンを突っ込みます。そして英語のオーディオブックやポッドキャストを聞きます。最近は、多言語学習に挑戦中なので、NHKラジオのイタリア語やフランス語の講座もよく聞いています。
使っているイヤホンは、これです。
これで英語を聞きながら、部屋のカーテンを開け、前の晩に洗っておいたお皿を食洗機から取り出して片付け、お湯を沸かし、家中のタオルを取り替え、顔を洗い、歯を磨き・・・っていう一連の朝のルーティンをやっています。
Bluetoothの完全ワイヤレスイヤホンは、ケーブルが手元や首の周りをブラブラせず、超絶快適に英語を聞けます。この良さは使ってみたら本当に分かります!もうケーブルが邪魔なイヤホンには戻れません。
このイヤホンは、お風呂上がりに髪を乾かすときにも使っていますが、こういうカナル型(耳栓型)の完全ワイヤレスイヤホンだと、装着したままドライヤーで髪を乾かしても邪魔になりません。
・・・きっと、「そこまでする?」みたいに思う人もいるでしょう。でも私にとっては、英語習得に何千時間もの積み重ねが必要だと知った以上、「耳が暇な時間、ちょっとでも使おう!」という感覚なんです。
私がこうして「耳が暇」な時間のながら聞きをいつも訴えていると、最近、「英語を聞いてないともったいないという感覚がわかってきました」「ちょっとでも耳が暇な時間ができると、イヤホンを探すようになりました」というメッセージを読者さんからいただくようになりました。
そして、運転しているときは、ずーっとシャドーイングしたり英語を聞いたりしています。
私はシャドーイング歴10年以上で、ボキャブラリー教材を聞くこともあれば、オーディオブックのこともあったし、イディオム(熟語)も通勤の車の中で大量に覚えました。
シャドーイングについては、ここにやり方を詳しく書いていますのでどうぞ。
私は大学生の頃から毎日運転していますが、昔は私の車の中はカラオケルームでした。だから、音楽を聞いて真似をして歌っていたのが、英語を聞いて真似してしゃべっているだけなので、あまり変わりません。机での英語の勉強の負担が増えたわけでもないので、長く続けられています。
でもこれ、よく考えてみたら、単純に週5日、片道30分の通勤時間の英語学習を10年続けたとすると、合計、なんと2400時間にもなるんです。10年前は全く気づいてなかったんですが、間違いなくこの積み重ねが現在の私を支えてくれています。
通勤時間が1日に片道30分以上ある人であれば、もうこれだけで1日1時間の英語学習時間達成です。
それに加えて、家事の時間や身支度をしている時間、お風呂の時間などを少しずつ合わせていくとかなりの英語時間が確保できると分かるのではないかと思います。これが毎日となると、本当に膨大な時間の積み重ねになります。
英語のながら聞きに必須のツール
では、ながら聞きに必要なものは何かというと、
です。
ウォークマンなどの小型mp3プレーヤーは、私は以前はよく使っていましたが、今はお勧めできません。英語学習の強い味方である「ポッドキャスト」「オーディオブック」「NHK語学アプリ」などと相性が悪いからです。
なので、iphoneまたはアンドロイドアプリ、ガラケー派の人はiPod touch(iphoneの電話機能がないだけのやつ)を手に入れることをお勧めします。
そして、iPhoneなどに付属のイヤホンは、英語学習に使うことはあまりお勧めしません。下のような形状のやつです。
なぜかというと、音がもれやすく外の雑音が入りやすいからです。通勤電車の中などで英語を聞こうとすると、かなり音量を上げないと聞こえにくく、耳にも悪いです。
なので、下のような形の「カナル型イヤホン」(耳栓タイプ)のbluetooth完全ワイヤレスイヤホンを別に買うことを私はお勧めします。
こういった、シリコンゴムが耳の穴にフィットするタイプのカナル型イヤホンなら、音量を上げすぎずに通勤電車の中などでも音が聞き取りやすいです。
英語学習に使う場合は、低音がどうこうとかは関係ないので、1万円以上もするような高価なbluetoothイヤホンは必要ありません。
英語学習に適したイヤホンについても専用の記事があるので、参考にしてください。
こういったツールを持っているかかそうでないかで、あなたの毎日の英語学習の効率が劇的に変わります。今後、毎日の英語勉強時間を数時間稼いでいくために欠かせない投資なので、できるだけ揃えることをお勧めします。
効率的な英語学習のためのお勧めツールについて詳しい記事はこちらをどうぞ。
英語のながら聞きと両立できる作業、できない作業とは?
「ながら聞き」とは、両立できる活動とできない活動があります。
まず、ながら聞きと両立しない作業とは、言語活動です。言語活動とは、「読む」「聞く」「話す」「書く」を伴う活動です。
たとえば、「メールを書く」「書類を見る」「読書」「誰かとの会話」などです。そういう言語活動と、同じく「英語という言葉を聞いて理解する」という言語活動は、一緒に行うことはできません。
「仕事で書類作成をしたりメールを読んだりしながら英語を聞いているが、これは大丈夫でしょうか?」という質問をいただいたことがありますが、脳は英語を聞くか書類を書くかどちらかにしか集中できません。
英語を聞きながら別の言語活動をすると、注意散漫になり結局仕事が遅くなり正確性も落ちて何もいいことがありません。
次に、ながら聞きと両立できる作業とは、非言語活動です。「家事」「運転」「歩く」「走る」といった活動です。
たとえば、私は一人で家事をしながらいつも英語を聞いていますが、それはお皿を洗ったり、洗濯物をたたんでいる時などです。
食器洗いや洗濯物の片付けは、「読む」「聞く」「話す」「書く」のどれにもあてはまらない非言語活動なので、英語を聞くという言語活動と競合しないわけです。
でも、たとえばレシピを見ながら料理をしている場合は、レシピを読んでいる時は、私の言語脳はレシピの方に集中してしまうので、英語は耳に入らなくなります。
また、洗濯物をたたんでいる時に夫からメールが来て、それに返信していると耳からの英語は聞こえなくなってしまいます。レシピを読む、メールを書くというのはどちらも言語活動なので、ながら聞きと競合するからです。
英語のながら聞きに活用できる日常の非言語活動というのは、たとえば以下のような感じです。
・料理
・お皿洗い
・掃除
・洗濯
・入浴
・運転
・通勤
・散歩
・エクササイズ
・食事
・身支度(メイク、髪のセット、ひげ剃り、着替え)
これらを毎日英語時間にすれば、かなりの時間を確保できます。
もちろん、誰もがこれら全部を英語に費やせるわけではないです。たとえば食事中に英語を聞ける人なんて私たちのような英語ニュースを見ながら食べる夫婦か、誰にも気兼ねしなくていい一人暮らしの人だと思います。ご家族との会話の時間を犠牲にしてまで英語を聞くべきではありません。
ご自身のライフスタイルに合わせて非言語活動の時間帯にながら聞きを組み込んでみてくださいね。
ながら聞きが苦手で、すぐに英語が飛んでしまう場合は?
英語のながら聞きをいろんな人に推奨すると、「料理中にやってみたんですけど、私には合ってないみたいで全然英語が頭に残らないし、すぐに意識が料理に向いてしまうんです・・・」という返事がよく返ってきます。
ここで非常に重要なポイントをお伝えしますが、ながら聞きは、自分にとって簡単な素材を使うのがコツです。集中しないとよく聞き取れないものではなくさーっと聞き流しても内容が頭に残るものを使ってください。
具体的には、もう使い終わった教材CDとか、NHKの基礎英語とか、学習を終えてしっかり理解しているリスニング教材です。
私自身は、NHKのラジオ講座にはかなりお世話になりました。基礎英語1からやさしいビジネス英語(現在の「実践ビジネス英語」)まで全部ながら聞きに使いまくりました。
あとは、学習し終わったリスニング教材の音声やの単語・熟語教材の付属CD、英会話スキット集などを使っていました。今は、オーディオブックで主にながら聞きをしています。
オーディオブックについてはこちらをどうぞ。
ところで、簡単な素材を聞いていても「ながら聞きをしていると、ついつい別のことを考えて英語が飛んでしまう」ということに悩んでいる人は多いですが、私はいつもこう言います。
「それで、いいんですよ。だから『ながら聞き』なんです。私も、ながら聞きしながらめっちゃ意識飛んでますよ。でも、気にしてないです。
だって、違う考え事していて英語を聞いてない時があっても、それは、裏を返せば、それ以外の時は全部英語を聞いている時間ってことですよね?ながら聞きしてなければ、その学習時間はゼロなんですよ??そう考えたら、すっごくお得じゃないですか?」
誰だって、家事をしながら考え事します。だから、全部残らず聞き取ろうとしなくていいです。「勉強時間が3分でも増えればラッキー」と思って気楽に取り組んでみてください。
確実に毎日1時間の学習時間が確保できる方法まとめ
ここまで読んでいただいて、いかがでしょうか。毎日1時間の勉強時間、増やせそうですか?
「毎日1時間、机で勉強してください」って言われたら厳しい人も多いと思いますが、家事や通勤、その他の非言語活動の時間を英語に使えば、毎日1時間は割と簡単に作れそうだと思いませんか?
英語の習得には、「ものすごい努力」が必要だとは私は全く思いません。でも、「ものすごい時間」は必要です。
忙しい社会人が英語をマスターするには、ながら聞きは絶対に欠かせません。でも、ぜひ、あなたも今日から「耳が空いている」時間を有効に使ってリスニングを日常生活に取り入れてみてくださいね。
この記事も、忙しい社会人の方がどう勉強したら効果が出るかを書いています。あわせて参考にしてください!
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