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【英語の聞き流し】効果があるのかないのか、白黒つけようじゃないの

エバンス愛

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英語の聞き流しって、ネットで情報を見てみても「効果ないです!」って人もいれば「効果あるよ!」って人もいます。

いろいろな情報が入り乱れる中で「結局どっちなんだ?」と途方にくれている人のために、このページでは、結局英語の聞き流しは効果があるのかないのか、はっきりさせてみることにしました。

英語の聞き流し学習は効果があるのか、どのようにすればリスニング力が上がって英語がもっと聞き取れるようになるのか、がっつり解説します!

 

英語の「聞き流し」学習の2つの定義

英語を「聞き流す」とは何を指すのでしょうか?その定義の違いのせいで、「効果がある」という人がいたり「効果はない」という人がいたりするというのが大きいみたいです。

このページでは、「聞き流し」を2つの異なる定義にわけて解説しましょう。

 

定義1:意味をなさない英語が耳の右から左に通り抜ける

「聞き流しは効果がない!」と言っている人のほとんどは、この定義を指しているはずです。知らない単語ばかりで意味も分からない英語が雑音として耳に流れてきているだけ、という状態です。

残念ながら、この聞き流しは効果はほぼ期待できません。以下みたいな話、よく聞きませんか?

「何年間もアメリカに住んでいて、家にいるときは英語のテレビ番組をずっとつけています。だから、英語を聞いている時間はかなり多いです。でも、英語はほとんど進歩していません。相変わらずテレビの内容はほとんど分かりませんし、英語はしゃべれないままです・・・」

本人は英語を聞いているから勉強時間が取れていると思っているけれど、知らない単語ばかりのほとんど意味のわからない内容である以上、実は「雑音」が毎日耳に届いているだけなんですね。

 

たとえば、中国語の知識が全くないあなたが、中国語のテレビ番組を毎日ひたすらBGMのように耳に流し込んだら、どうなると思いますか?そのうち中国語が理解できるようになり、話せるようになるでしょうか?

・・・普通に考えたら、なりませんね。10年後とか20年後とかだと分かりませんけど、1年2年くらいでは、中国語はチンプンカンプンのままのはずです。

だから、「聞き流し」が「意味をなさない英語の音が耳の右から左に通り抜けている様子」を指すのであれば、残念ながら効果はありません。効果があるとすれば、英語らしいリズムだけは多少身につくので、ゆりやんレトリィバァみたいなネタはできるようになるかもですが。

 

定義2:英語だけに集中できない状態で音を耳に流し込む

この定義での英語の聞き流しとは、「机などで集中して勉強する時間以外の時間で英語を聞くこと」です。たとえば、通勤時間や家で用事をしながらなど、英語学習とは違う作業をしながら英語を耳に流し入れることです。

私はよく「ながら聞き」という表現をしますが、この定義ではほぼ同じことを意味すると考えてください。

じゃあ、こっちの定義の方だったら、効果あるのか?ってことですよね。これは、効果がある場合とない場合があります。

違う作業をしているので英語だけに集中できないし、聞き逃す部分も少なくありません。それが英語の聞き流しです。「聞き流し」が良い悪いというのではなく、どういう状態で英語を聞いているかというのが実は大事なんですね。

 

聞き流しでリスニング力が上がる方法

リスニング力向上に効果がある英語の聞き流し方

じゃあ、集中して聞けるわけではない英語の流し聞きを効果があるものにするには、どんな聞き方をしたらいいのでしょうか?

非言語活動と並行して聞き流しをしている

聞き流しと両立できる作業とは、非言語活動です。話したり書いたりという言語脳を使わない作業で、たとえば「家事」「運転」「歩く」「走る」といった活動です。

私は一人で家事をしながらいつも英語を聞いていますが、それは食洗機からお皿を食器棚に片付けたり、洗濯物をたたんでいる時などです。

知らない単語が少なく、文法・構文力も足りている(レベルが合っている)

聞き流しする素材を理解するのに十分な文法・構文力があって、知らない単語が少ない場合、わからない箇所があってもおおまかには理解できます。

こういう状態だと、「聞き取れた部分から聞き取れなかった内容を推測する」「知らない単語が出てきても文脈で補う」という聞き方ができ、理想的です。

また、家事など別の作業をしながらの聞き流しだと、完全には集中して聞けません。聞き取れなくてもすぐにスクリプトが確認できない場合も多いでしょう。そういう状態でも理解できるために、レベルが合っていることはいっそう重要です。

流し聞き以外に時間を取って勉強している

自分にとって分かりやすい英語をただただ聞き流していても、それだけでは英語力はあまり向上しません。聞き取れなかった部分を推測したら、実際に単語をチェックしたり日本語訳を確認した方がより効果があります。

たくさん単語を知っていればそれだけ理解しやすくなるので、ボキャブラリービルディングも必要ですね。また、リスニング力を上げるにはリーディング(英語を読む)習慣も有効です。

 

リスニング力向上に効果がない英語の聞き流し方

では、効果がない「聞き流し」とはどんな英語の聞き方なのでしょうか?

言語活動と並行して聞き流しをしている

言語活動は、聞き流しとは両立できません。言語活動とは、「読む」「聞く」「話す」「書く」を伴う活動です。たとえば、「メールを書く」「書類を見る」「読書」「誰かとの会話」などです。

「英語を聞く時間を増やそうと思い、趣味の読書をしながら英語を聞いています」というメールをいただいたことがあります。でも、脳は英語を聞くか読書をするかどちらかにしか集中できません。

なので、本の内容に集中している時は、英語はほぼ右から左のはずです。それだとただのBGMですので、効果はありません。逆に、英語を聞き取ろうと思いながら読書をしたって、集中できずろくにページが進まないはずです。

知らない単語が多すぎ、文法・構文力不足(レベルが合っていない)

知らない単語が多く、文法・構文力が足りていない場合、つまりあなたのレベルと合っていない英語の場合、「何言ってるのかチンプンカンプン」となります。

そういう状態でいくら英語を聞いても、ただただ認識不能な雑音が流れてくるだけ。残念ながら、効果はほとんど期待できません。

逆に、こういう状態で英語を聞き続けて効果があるんだったら、家でケーブルテレビを契約してずっとCNNとBBC流しっぱにしとけばいいわけなので、こんなに英語ができなくて困ってる日本人はいないはずなんですよね。

聞き取れない部分が多いのに、聞き流ししかやっていない

聞き取れないところがあるのに聞きっぱなしだと、分からないところはいつまでたっても分からないまま。どうして聞き取れなかったのか、原因を分析して弱点を強化する必要がありますね。

なお、多くの人は、「聞き取れないのはリスニング力不足だから」と思っていますが、そうではないことも多々あります。詳しくはこのページに書いていますので、どうぞ。

リスニング教材はまだ買わないで!英語が聞き取れない4つの原因の見極め方

 

英語を集中して聞き取ろうとしているのに、英語力が上がらない理由

以前、こんな相談をいただいたことがあります。

「毎日ケーブルテレビの英語ドラマやニュースで勉強して3年になります。『聞き流し』ではなくちゃんと聞いているのに、TOEICは600点台のまま変化がありません。どうしたらいいでしょうか?」

 

で、よくよく聞いてみると、「聞き流しではない」というのは「集中もせずにぼーっと耳に音を入れているだけではない」という意味のようでした。ご本人なりに「英語を集中して聞き取ろうと努力している」と。

でも、日本語字幕でドラマやニュースを一度見たらそれっきりで、聞き取れなかった箇所のチェックもしていないし、同じものを見直したりもしていないとのことでした。

 

残念ながら、英語の生の素材(海外ドラマや英語ニュース)を1回きり放送時間にだけ聞いても、リスニング力はほとんど上がりません。

「あ、単語が聞き取れた!」ということは時々あるでしょうけど、まあそれ以上のことは何もないです。これをいくら続けても、分からないところはいつまでたっても分からないまま。

 

これも冷静に考えてみましょう。海外ドラマを「英語を聞き取ろうとしながら」見るだけでTOEICの点数がバリバリ上がるんなら、なんでみんなそれやってないんですかね?って話です。好きな海外ドラマをどんどん見るだけでいいんなら、こんな楽な話はないです。私だってやりたい。(笑)

このやり方である程度効果があるのは、ドラマやニュースの英語が結構聞き取れる、すでにTOEICのリスニングは楽勝といったハイレベルの方だけです。ハイレベルな上に、日本語字幕に頼らず見て聞き取れなかったところを確認するといった工夫が必要です。

このページにやり方を書いています。

海外ドラマで効果的に英会話力とリスニング力を伸ばす5ステップ学習法

 

英語レベル別の聞き流し勉強法

テキスト

では、具体的にどうやって聞き流しで英語を勉強したらいいのか、解説します。

TOEIC700点程度までの人は、主に学習者用素材で

中級レベルまでの学習者が流し聞きで学習する場合、

・ニュースやドラマではなく学習者用の教材メインで訓練する
・同じものを繰り返し聞く
・聞き取れなかったところをスクリプトで確かめる

という作業が不可欠です。中級レベルの人までは、ドラマやニュースといった難しい素材をメインにするのはお勧めできません。それを流し聞きしたところで、知らない単語が多すぎてどうせほとんど頭に入らないので。

 

何度も聞きなおしたり、確認したりという作業があってはじめて、聞き取れなかった音が聞き取れるようになるんですね。教材をとっかえひっかえやるんじゃなく、同じ素材をくり返しましょう。

この程度のレベルまでは、英語特有のリズムとパターンを身につけるのが非常に大事です。リズムとは、リエゾンなど音の変化のことです。パターンとは、「こういう場面ではよくこういう言い方をする」という、英語の決まりです。

レベルに合った英語を時間の許す限りたくさん聞き流して、リズムとパターンをしっかり体に覚えさせましょう。

 

使う教材は、手持ちの英会話教材とか単語のCDとか、あなたのレベルに合っていたら何でもいいですよ。私自身がTOEIC700点程度の頃は、いろんなダイアログが収録された中学生レベルのCDつき英会話教材、NHKラジオ講座を聞き流しに使いまくっていました。

私がNHKラジオ英語講座でほぼ無料でTOEIC900点台(リスニング満点)にした勉強法

 

TOEIC800点以上くらいの人は、初めて聞く素材を徐々に増やす

上では「同じものをくり返し聞きましょう」と言いましたが、聞いたことのある同じ教材ばかりくり返していても、初めて聞いた素材が理解できるようになるのは難しいです。

はじめて聞く英語を一発で意味が取れるようになるために、はじめて聞く素材の分量も徐々に増やしていくことが大事です。CNNとかよりかなり分かりやすい、たとえばNHK英語ニュースなどを取り入れるといいと思います。

ただし、聞き流しがどの程度集中できる時かによって、聴く素材を適切に選ぶことが重要。

 

私の場合、たとえば食料品の買い物をしている時の聞き流しは、買い物に頭を使うからか、英語にあまり集中できません。気がつくと意識が飛んでしまって内容を見失っています。なので、そういう時は意識が飛んでもちゃんとついていける素材を聞きます。

具体的には、TOEIC800点〜900点くらいの頃は、過去に何度も聞いてよく理解している英会話CDや学習済みのボキャビルマラソンなどを聞いていました。今は、過去に聞いて内容は理解しているオーディオブックを聞いていることが多いです。

 

で、以前は湯船につかって歯を磨きながらその日のNHK英語ニュース(=はじめて聴く素材)を聞くことが日課でした。入浴と歯磨きは、そんなに頭を使う作業ではないので。

もっとレベルが上がってからは、通勤の車の中で初めて聞くオーディオブックやポッドキャストを聞き流すことが多かったです。片道40分の通勤ルートは毎日渋滞していて、信号のないバイパスをまっすぐノロノロ運転で進むだけなので、そこそこ集中して英語が聞けたからです。

オーディオブックについては、このページに書いています。

はじめての英語オーディオブック。必要レベルと初心者にお勧めの本

 

なので、「比較的頭を使わない作業の時は、はじめて聞く素材」「頭を使う(集中が削がれやすい)作業の時は、過去に聞いた素材の復習」みたいな感じで集中レベルによって聞く英語を変えるといいですよ。

 

英語の聞き方は「じっくり(精聴)」「ざっくり(多聴)」

英語を「じっくり」聞く精聴というトレーニング法は、一語一句すみずみまでしっかり英語を聞き取ることを目指します。一語一句聞き取れなければ成立しない、シャドーイングやディクテーションも精聴に含まれます。

英語を「ざっくり」聞く多聴は、一語一句にこだわらずに話の全体をざっくりとらえることを目指します。「聞き流し」はこちらにあたります。

 

これらの二つは、リスニング学習の両輪です。どっちも重要で欠かすことができません。でも、ほとんどの人は「どっちか片方」しかやっていません。

たとえば、「一語一句聞き取れないと気が済まない」とばかりに同じものをひたすら聞き続け、細かいことを気にし続ける人は「全体をざっくりとらえる」という訓練が全くできていません。こういう人、多いです。

逆に、「毎日海外ドラマとニュースを見ています!」という人は、「全体をなんとなくざっくり」の訓練はできても(聞き取れるようになるかどうかは別の話)、一語一句じっくり聞き取るという勉強が全くおろそかになっています。こういう人、さらに多いです。

 

聞き流し(多聴)だけでなくどっちもやっていく必要があるのですが、精聴と多聴の詳しいトレーニング法については、こちらの記事を参考にしてくださいね。

英語がぐんぐん聞き取れるようになる!リスニングのコツと練習方法

 

まとめ:英語の聞き流しの心構え

女性

私は英語の聞き流し(ながら聞き)をいろんなところでお勧めするたび、こう言ってくる方がたくさんいます。

「私、ながら聞きが苦手なんです。料理をしながら聞いていると、つい料理に集中してしまって英語が全然頭に入らないんです」
「どうしてもながら聞きが性に合ってないみたいで・・・気がついたら英語が右から左に抜けてしまうんです」

 

私自身は、通算したら何千時間という時間を聞き流しで積み重ねてきました。そのおかげでたくさん単語や熟語を覚えたし、日本人の発想にはないネイティブ表現を覚えたし、もちろんリスニング力もアップしました。

でも、「私はながら聞きが苦手なので、ダメなんです」という悩みをたくさん聞いて、「人によってはどうしても体質的に無理なのかもしれない」そう思っていました。

 

が、ある時ふと見た科学番組「ナショナルジオグラフィック」で、私の考えは変わりました。

最新の研究結果によると、人間の脳の仕組み上、2つ以上のことを「同時に」行うのは無理なんだそうです。同時に2つ(それ以上)のことをやっていると思っても、実はそれはただ「断続的に」行っているにすぎないということでした。

で、この「断続的に」というキーワードが私にはすごくピンときまして、これがながら聞きができないと悩む人を救う言葉になるのではないかと、そう思っています。

 

考えてみてください。

あなたが料理をしている間、ずっと料理に100%集中していますか?料理をしながら、リビングのお子さんの様子を気にかけたりしませんか?テレビを見たりしませんか?

あなたが歯磨きをしている間、ずっと歯の汚れを落とすことだけに100%集中していますか?手に持った歯ブラシを動かしながらも、鏡に映ったあなたの髪型やメイクを気にしたりしませんか?

それと同じなのです。

 

料理をしているからと言って、料理のはじめから終わりまで意識が常に100%料理に向かっているのではありません。

意識が断続的に料理から離れてお子さんに行ったり、あるいは明日の予定や家事の段取りに行ったりするのです。そして、よそに行った意識がまた料理に戻ってくるのです。

聞き流しをしながら英語に意識を100%向け続けるのは無理です。というか、それってもはや「聞き流し」じゃないし。

 

はい。これをふまえて。

「料理をしながら英語を聞いていると料理につい集中してしまって英語が聞こえてないから、私はながら聞きダメなんです」って、おかしいですよね?つい料理に集中して英語が聞こえなくなるなんて、当たり前なわけです。だって料理してるんだから。

料理をしながら英語を聞き流ししようと思うのなら、料理と英語の間を意識が行ったり来たりしながら料理も英語もやればいい、ただそれだけのことです。「断続的に」英語を聞けばいいのです。

 

「でも、料理の簡単な工程の時ならいいですが、ちょっと集中力を要する作業の時はかなりすっぽりと英語が頭から抜けてしまうんですが・・・」そう言う人もいます。私は料理があんまり得意じゃないので、よくわかります。

でも、たとえば1時間、料理をしている間にただ料理をしているだけたったら、英語の勉強時間はゼロです。しかも、1時間をまるまる100%、意識を料理に費やしてるわけじゃないというのは先ほど言った通りです。

料理をしながら、リビングでつけっぱなしのテレビの音をなんとなく聞いたり、あるいは昨日あった嫌なことを思い出して落ち込んだり、ろくなことをあなたはしていないはずなのです。(笑)

 

この時間であなたが英語をながら聞きしていたらどうですか?

1時間聞き流した英語の半分が仮にすっぽ抜けたとしても、30分もの英語インプット時間が積み上がるわけです。しかも、テレビのくだらない情報を耳に入れなくて済むし、ネガティブな考えも頭から追い出せるし。

だったら、「ながら聞きが苦手」とか「集中できない」とか心配せず、どんどんやったもん勝ちだと思いませんか?

 

なので、聞き流しをできる時間をみつけて、聞き流しを積み重ねていってくださいね。このページに書いた正しい方法でせっせと英語を聞くことで、聞き流しでも抜群の効果が得られますよ。

 

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Ai Evansエバンス愛

独学で英語を勉強し国際機関で通訳者を8年経験したのち、独立。英語でもっと人生を豊かにする英語学習コーチとして、本物の英語力を身につける方法を指導しています。
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