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生の英語をバッチリ聞き取れるようになるためのリスニング勉強法

エバンス愛

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TOEICや英検の試験英語なら聞き取れるのに、映画や海外ドラマの英語が聞き取れない。

ネイティブと一対一なら何とか言ってることも聞き取れるし、
会話も成り立つのに、ネイティブ同士の生の英会話は全く聞き取れない。

 

そんな悩みを持っている人は、少なくないと思います。
私も、長い間、生の英語が聞き取れないことに悩んでいました。

 

NHKラジオ講座や市販の英語教材の聞き取りは全く問題ないし、TOEICのリスニングセクションは満点なのに、映画やドラマの英語がほとんど聞き取れませんでした。

アメリカの夫の実家に行くと、家族が私に話しかけてくれる時の英語は理解できても、みんながお互いに英語で会話をしている時は、会話にほとんどついていけず、途中で私に突然話題が振られると、いつも夫に「何?今何の話?」と聞かなければいけなくて、すごく恥ずかしくて気まずい思いをしていました。

 

どうしてこんなことが起こるのでしょうか?

なぜ、映画の英語やネイティブ同士の生の英会話は、試験英語と比べてあんなに聞き取りにくいのでしょうか?

このページでは、そんな人が「どうすれば、生の英語を聞き取れるようになるのか?」という話をしたいと思います。

 

コンテンツ

生の英語が聞き取れない理由とは

生の英語が聞き取れない理由その1:リエゾン(音がくっつく現象)がより顕著になるから

 

英語には「リエゾン」と言って、前後の単語とくっついて違う音になるという現象があります。

たとえばHow about you? は、「ハウ アバウト ユー」ではなく「ハウバウチュー」という発音になります。What if it rains? は「ワット イフ イット レインズ」ではなく「ワリフ イッレインズ」です。

試験や教材用の英語でもリエゾン現象は起きるのですが、話し言葉では、試験や教材で使われるより正式な英語と比べるとこのように音がグチャッとくっつく傾向が強くなります。

 

実は、日本語でもこの現象は起こっているんですよ。たとえば、話し言葉では「この間」が「こないだ」となったり、「置いておく」は「置いとく」となりますよね。

たとえば、アナウンサーがニュースを読む時のようなきっちりした日本語では「こないだ」や「置いとく」なんていう言い方はしませんが、私たちが普通に日常会話をする時は(くだけた場面では)こういう言い方をしますよね。

英語でも同じで、映画(日常のワンシーン)やネイティブ同士の会話では特にこういう音がくっついて分かりにくくなる現象が起こりやすくなります。

 

生の英語が聞き取れない理由その2:スピードが速いし不明瞭(プロの発音ではない)

教材用にプロのナレーターがはっきりくっきり発音してくれた音源と比べると、私たち一般人の発音って早口だったり、不明瞭だったりしますよね。

映画でも同じです。映画の登場人物がアナウンサーみたいに滑舌良く発音していたら、逆におかしいですよね^^;

 

生の英語が聞き取れない理由その3:生の英語のリスニング訓練が足りない

教材の英語なら何とかリスニングもできていたけど、「だいたい分かるから」と何となく今まで来てしまった人は、みんな生の英語で壁にぶち当たります。

教材用の英語をたくさん聞いていたら自然に映画の英語も聞き取れるようになるということは残念ながら、絶対にありえません。

必ず生の英語を使った本格的な訓練をしなければ映画やネイティブ同士の英語は聞き取れるようにならないんです。

 

英語リスニングのレベルアップに行き詰った多くの人がやりがちな勉強法は「ただ何となく、闇雲にたくさん英語を聞く」ということなのですが、しっかり目的意識を持って勉強していかないと、時間がかかるばかりでなかなか効果が出ないので、それは避けたいところです。

 

生の英語を聞き取れるようにするためのリスニング勉強法

では、生の英語を聞き取れるようになるには、どうしたらいいのでしょうか?

それは、英語リスニングの勉強をするときに「精聴」「多聴」という2つの異なるリスニング勉強法をバランス良く取り入れることです。

精聴と多聴は、車の両輪のようなものでどちらもリスニングの学習法に欠かすことができないからです。

 

まず、精聴と多聴の違いは、以下です。

精聴:一語一句すみずみまできっちり英語を聞き取る
多聴:一語一句にこだわらず、話されている内容をざっくりとらえる

どちらも欠かすことができないのですが、ほとんどの人は「どっちか片方」しかやっていません。どちらもバランスよくできている人は本当に少ないです。

 

精聴でリスニング力を上達させるためのポイントと勉強法

まずは、精聴でリスニング力を上達させるためのポイントと勉強法についてお話していきます。

精聴は、すべてを聞き取る。「だいたい分かる」というレベルで満足しないこと

 

生の英語が聞き取れないという人に一番よくありがちなのが、「単語は聞こえてくるし、だいたいの意味は分かるような気がするんだけど、それについて質問されたりとか、『じゃあ今の内容を要約して』とか言われると途端に何も言えなくなってしまう」というパターンです。

これは結局、だいたい分かる気がしているだけで、実際は「分かってない」のです・・・まず、その痛い事実を受け入れなければいけません。

「だいたい分かった気がする」で終わらせず、そこからもう一歩踏み込んでリスニング力を上達させるためには、この「すべてを聞き取る」という意識が重要です。

 

特に最初は自分にとってやさしいレベルの英語を何度も何度も聞く

「すべてを聞き取る」という勉強法を実践する場合、いきなり映画や海外ニュースなど難しい素材を使ってはいけません。最初は自分にとって簡単なレベルの英語素材を使って何度も繰り返すことが重要です。

 

私の場合は、TOEIC500点台から800点台くらいまでは中学レベルや高校初級レベルの教材(初級英会話用のCD教材や、NHKのラジオ講座など)を聞きまくり、完全に一語一句聞き取れているという状態を意識して作りました。(聞き取れないところは、スクリプトを見て確認しました)

800点台以降になると、NHK実践ビジネス英語など少しずつ難しい教材にも挑戦しましたが、取り組んだ教材を一語一句聞き取れるようにしていったことで、自信もつきました。

 

リエゾンに注意し、脳内のカタカナ発音とのネイティブの発音の違いを認識する

私たち日本人が英語リスニングで特に苦戦するのが、この「リエゾン」です。

上でも述べましたが、リエゾンとは、前後の単語とくっついて音が変化する現象のことで、”How about you”が「ハウバウチュー」という音になったりします。

こういった英語特有の音の変化に耳が慣れるのを妨げている最大の障害が、私たちの頭の中にある「この英語はこう発音するはず」という思い込みなんですね。

 

たとえば、「I got it.」という英語を目で見ると、多くの日本人の頭の中では「アイ ゴット イット」というカタカナ英語が自動的に再生されてしまいます。

でも、ネイティブの実際の発音は、(アメリカ英語では)「アイガリッ」なんです。

こういった、自分の脳内で自動的に再生されるカタカナ英語と実際のネイティブ発音の差を埋めていく意識で、英語をしっかり聞き取ることが重要です。

 

ディクテーションで自分のリスニング力の弱点を見つけ、強化する

本当に一語一句聞き取れているかどうかを簡単に確認できるのが、ディクテーションという勉強法です。

ディクテーションとは、何も見ないで英語の音声だけを流し、音声を適度に止めながら聞こえた英語を書き取っていくという学習法です。

 

音声を何度か巻き戻しながら、もうこれ以上は聞き取れないという状態になるまで繰り返し聞いて、聞き取れなかった部分を埋めていきます。そして、最後にスクリプトを確認して答え合わせをします。

ディクテーションを行うことで、自分の弱点(聞き取れなかった部分)がはっきりします。

 

単語を知らなかったからなのか、音がくっついて変化していたからなのか、きちんと聞き取れなかった原因を必ず確認することを忘れないようにしてください。

スクリプトの英語を確認した時に「なんでこんな簡単な英語が聞き取れなかったんだろう」と思う場合、原因はリエゾンの音の変化に耳が慣れていないか、あるいは単語の発音を間違って覚えているかのどちらかです。

聞こえなかった原因をきちんと探り、その箇所を重点的に復習してください。

 

シャドーイングでリエゾンやイントネーションをしっかり身につける

シャドーイングとは、英語音声を流しながら、その直後を影のようにくっついて発音を真似て発声していくというトレーニング法ですが、

何も見ないで聞こえた音だけを頼りに英語を発音していく必要があるので、英語が一語一句聞き取れないとできない勉強法です。

つまり、上のディクテーションと同様に、シャドーイングは「一語一句英語を聞き取る」という精聴のトレーニング法の一環です。

 

シャドーイングをする時に重要な点は、
「自分の脳内のカタカナ英語は捨てて、聞こえた通りに忠実に真似をする」
ということです。

この時、細かい音(vとかfとか)を正確に発音するというよりはリエゾンとイントネーションをそっくりそのまま真似することに重点を置いてください。

イントネーションとは、文章全体でどこが強くゆっくり読まれ、どこが弱く速く読まれるかということです。

一つ一つの単語にこだわって発音しようとするとイントネーションが疎かになってしまうので、細かい発音より全体のリズムを意識して雰囲気をそっくり真似するよう心がけてくださいね。

 

多聴でリスニング力を上達させるためのポイントと勉強法

次は、精聴でリスニング力を上達させるためのポイントと勉強法についてお話していきます。

 

一語一句にこだわらず、全体の大まかな意味をとらえることを目的とする

精聴とは対照的に、多聴は「細かいところは置いておいて、意味をざっくりとらえる」ことに注力します。

 

精聴ばかりに偏って、一語一句聞き取る勉強法ばかりに慣れてしまうと、聞き取れないところがあるとそこばかりがすごく気になってしまい次の英語が聞こえなくなってしまう・・・という悩みにぶち当たります。

特に映画やネイティブの生の英会話は、すごいスピードで情報が流れてきますから、一語一句聞き取ろうとすると脳の情報処理が追いつきません。

なので、全ての単語が聞き取れなくても、聞き取れた部分をつなぎ合わせてざっくりと意味を理解するという訓練が重要になります。

 

自分にとって難しめの英語を「誰が・どうした(+いつ・どこで・なぜ)」に注意して聞く

多聴素材の選び方のポイントは、自分にとってちょっと難しいと感じるものを選ぶことです。

これは、一語一句聞き取れるものをたくさん聞いてシャドーイングばかりしていたせいで「細かいところは気にせず全体を大まかに理解する」ができるようになるのにすごくすごく苦労した私の苦い経験からも、強く意識して欲しいと思う点です。

 

一語一句は聞き取れなくても、「誰が・どうした(+いつ・どこで・なぜ)」を理解できたらとりあえずそれでいいんだ、というつもりで完璧を目指さず取り組んでください。

 

聞きっぱなしにせず、必ずスクリプトで単語や熟語を確認する

多聴では「一語一句が分からずとも、だいたい理解できたらそれでいい」という取り組み方をするのですが、「だいたい理解できた」で終わらせてはいけません。そこで良しとすると、いつまでも「だいたい分かる」から抜け出せなくなり、リスニング力がいつまでたっても伸びないという状態に陥ります。

多聴をする時の最初の目的は「全体を大まかにつかむ」でいいのですが、全体をざっくり理解するという段階が終わったら、そのスクリプトを確認して聞き取れなかったところ、意味を誤解していたところなどをチェックしてください。

おそらく、知らない単語や熟語もあるはずなので、ざっと確認してまたその素材を何度も聞き直してください。

 

最終的には、多聴で使った素材を、きちんと意味や新しく学んだ単語を確認した後に何度もながら聞きで復習して意味や単語を定着させ、
最後にはシャドーイングやディクテーションなど精聴で再利用すると理想的です!

 

意味の分からない英語を漫然と聞き流しても全く効果なし

「英語のシャワーを浴び続ければ、英語が自然に聞き取れるようになる」というのは、完全なウソです!!

 

聞き取れないものをただ流し続けても、絶対に聞き取れるようにはなりません。当たり前のことですが、聞き取れないのには原因があって、その原因が解消されなければ聞き取れるようにはならないんです。

 

たとえば、知らない単語がある箇所が聞き取れないのなら、その単語の意味をまずは知らなければ理解できないのは当たり前ですよね。知らない単語の音を何度繰り返して聞いたって、知らない単語が理解できるようになることは絶対にありません。

聞き取れなかったところを何度も聞き直し、なぜ聞き取れなかったか原因を確認し、(単語を知らなかったのか、音の変化で聞こえなかったのか、など)その原因に注意してさらに聞き込むという作業を繰り返さないかぎり、今まで聞こえなかった英語が聞こえるようになることはないので、気をつけてくださいね。

 

一度きりの素材(録画していないニュースやドラマ)は上級者以外には効果なし

よく、CNNなどの海外ニュース番組を家でつけっぱなしにしているという人がいますが、TOEIC900点台以上の上級者以外には意味がない勉強法なので、辞めましょう~。

その代わり、音源とスクリプトがちゃんと手元にある教材を使って、何度も繰り返して聞きながら、単語や意味をチェックしてください。ニュースやドラマの音源とスクリプト、日本語訳を収録した市販の書籍もあるので、ある程度のレベル(中上級)になればそういったものも使ってみてもいいでしょう。

 

ただし、ニュースやドラマを英語字幕表示で繰り返し見るという方法でも良いかというと、これは上級者以外にはお勧めしません。ドラマなどの日本語字幕は、文字数制限などがあって正確な日本語訳ではないことと、知らない単語を辞書で調べる時間がもったいないからです。

リスニングの勉強は、やっぱりリスニング教材用のものを使うのが一番効率がいいです。

 

使われている単語の重要度やレベルもきちんと考えられて作られているので、重要度が低い単語を調べるなど無駄なことに時間を使わなくていいですし、純粋にリスニングの勉強に集中できるので、効果が出るのも早いです。

 

まとめ

多くの人が、この多聴と精聴のどちらかに偏りがちです。

 

「一語一句聞き取ることばかりに偏ってきた人」
「何となく分かるということばかりに偏ってきた人」

私の場合は、完全に前者でした。

 

精聴は、目指すべきところがはっきりしています。

ディクテーションにしろ、シャドーイングにしろ、「一語一句全部聞き取れる」ことを目指せばいいので、何をどこまですればいいか分かります。どうなれば目標達成なのかも分かりますし、勉強を続けるにつれ、自分の進歩も見えやすいです。

でも、多聴の「一語一句にこだわらず全体のおおまかな意味をとらえる」という状態って、つかみどころがありません。「おおまかな意味をとらえるったって、結局、どうなればOKとしていいんだろう?」そう困ってしまう人がとても多いのです。私もそうでした。

多聴の場合「一語一句全部聞き取って細かく理解する」という精聴のプロセスと比較して、学習がやりにくいのです。「単語ひとつひとつにこだわらず、全体をがばっと理解する」という、何ともはっきりしない着地点なのです。

私自身、多聴って何をどう勉強したらいいのか分かりませんでした。だからずっと精聴ばかりやっていたんですね。そのせいで、映画や海外ドラマの英語がさっぱり聞き取れませんでしたし、映像すらないオーディオブックなんてとんでもないレベルでした。

 

私は、多聴に正しい方法で取り組むのが遅れたせいで「TOEICのリスニングは満点なのに映画もニュースも全然ダメ」という屈辱的な状況を長く味わいました。生の英語が聞けないことがコンプレックスで履歴書にTOEIC980点と書くのが本当に嫌でした。

 

今、TOEICの点数が伸び悩んでいるとかまだTOEIC高得点と一般的に言われるレベルがほど遠いという方は、「980点もあるのに自信持って書けないの?意味がわからない!」そう思うかもしれません。でも、もしあなたが私と同じように「試験の英語なら聞き取れるのに、実践的な英語力に全然自信がない」という場合、私の気持ちは分かっていただけると思います。

 

その、生の英語が聞き取れないという状態から抜け出したきっかけが、多聴と精聴にバランス良く取り組むようになったことなのです。

それまで間違ったリスニングの勉強をしていた結果、教材用の英語なら分かるし、TOEICもいい点が取れるのに映画も海外ニュースもほとんど聞き取れなかった私が、今では映画も海外ドラマも字幕なしで観るし、夫と一緒のタイミングで笑えるようになりました。

生のネイティブ英語をぶっつけ本番で聞いて即座に訳せないと話にならないという通訳の仕事をするようになりました。
それまでは

「映画やニュースが全然聞き取れない」
「ネイティブ同士の会話についていけない」
「分からない単語があったらそれが気になって仕方なくなって
すぐに全体の流れを見失ってしまう」

という状態だったのが、

「今まで、この簡単で分かりやすい英語ニュースの何が分からず悩んでいたんだろう?」

とすら思うようになりました。いままで水の中にいたのが、水面に出たみたいに英語がくっきりはっきり聞こえるようになったんです。

 

もしあなたが、かつての私と同じように悩んでいるなら、精聴と多聴をバランス良く取り入れて、どちらかに偏ることのないようにしてくださいね。

そうすれば、生の英語が聞き取れるようになって映画を字幕なしで楽しめるようになったり、外国人の出席する会議に問題なくついていけるようになったり、海外旅行に行ったときに空港や飛行機のアナウンスが理解できるようになったり、現地の人とコミュニケーションが取れるようになったりというリスニング力が身につきますよ。

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Ai Evansエバンス愛

独学で英語を勉強し国際機関で通訳者を8年経験したのち、独立。英語でもっと人生を豊かにする英語学習コーチとして、本物の英語力を身につける方法を指導しています。
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