2024年2月25日
英単語が覚えられないストレスに負けない!記憶に定着させる7つの秘訣
エバンス愛
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英語を仕事や趣味に活かすためには、英単語をたくさん暗記することは、どうしても越えなければならない壁ですよね。
でも、学生時代と違って単語がなかなか覚えられなくなった自分に気づき、ストレスを感じている方は多いのではないでしょうか?
私のところにも、
記憶力が落ちてしまって、単語を何度見てもすぐに忘れてしまうんです・・・
といったお声がたくさん届きます。
確かに、年齢を重ねると、だんだんと学生時代のような丸暗記は通用しなくなります。大人になったら、大人に適した単語の覚え方をする必要があるのです。
この記事では、社会人の英語学習者がストレスなくボキャブラリーを記憶に定着させるための7つの秘訣をご紹介します!あなたの英単語学習のストレスが軽くなり、確実に英語力が上がる一助となれば幸いです。
コンテンツ
秘訣1. 自分に合った単語教材を選ぶ
少しでもストレスなくボキャブラリー学習を実践するには、自分のレベルや目的に合った単語帳を選ぶことが重要です。
1. レベルが合っていない単語帳は挫折の原因
たとえば、あなたがいつか英検1級合格を目指しているものの、現状はまだ英検2級レベルだとします。
単語本コーナーで、準1級の単語対策の本をパラパラめくってみると、すでに知っている単語が結構ありました。次に、1級の単語本を見てみると、知らない単語ばかりです。
そんなとき、
知ってる単語がたくさん入ってる単語本より、知らない単語ばかりの本の方が得だと思う。
いずれは英検1級も挑戦する予定だし、大は小を兼ねるって言うから、1級の方を買っとくか。
・・・とか、絶対やめましょう。
知らない単語だらけの単語本を使うのは、ストレスが溜まって挫折の原因になります。
私の過去の経験では、半分くらいはすでに知っている単語の本を完璧に仕上げていった方が、達成感が得られてモチベーションも保ちやすいです。
2. 目的に合っていない単語本は時間の無駄
たとえば、お仕事で英語を使う必要がなく、転職も考えていなくて、外国人と友達になって親しく話せるようになりたい人が、ビジネス英語の単語本を使ったらどうでしょう?
海外の取引先との交渉や会議の場で使うような単語を学べたとしても、友達との親しい会話では役に立ちませんよね。
「こんな単語を覚えても、きっと使わないのにな・・・」と思いながらやる勉強は、ストレス以外の何物でもありません。
まずは、自分がどういう目的のために単語を学ぶのか、明確にしましょう。
TOEICのスコアアップであれ海外旅行であれ、その目的に最も適した単語集を選ぶことが、ストレスなく単語学習をするのに重要です。
3. 見やすく使いやすい単語本を選ぶ
世間では評判の単語本だったとしても、字が小さい、薄い、フォントが見えにくい、色がカラフル過ぎるなど、自分にとって使いにくい単語本は、ストレスになります。ストレスフルな英語学習は、続きません。
どんな本が自分にとって見やすく使いやすいかは、人によって違います。あなたにとって使いやすい単語帳を選びましょう。
私はよく生徒さんに、「候補をいくつか本屋さんでパラパラ見てみて、直感で『これ好きだな』っていうものを選べばいいですよ。いくら評判が良くても、ページを開いて『ゲッ』ってなるやつは辞めておいた方がいいです」と言ってます。(笑)
秘訣2. 語源で理解して覚える
単語の語源を知ると、その単語の意味をより深く理解することができます。また、語源から関連する単語を連想しやすくなります。
1. 接頭辞を学ぶ
接頭辞や接尾辞を学ぶことで、知らない単語でも意味を推測しやすくなります。たとえば、以下のようなものがあります。
接頭辞は単語の先頭の部分で、意味を添えたり強調したりします。
・un-: 「否定」「反対」
例: unhappy (不幸な), unfair (不公平な)
・re-: 「再び」「繰り返し」
例: rewrite (書き直す), rebuild (再建する)
・pre-: 「前に」「事前に」
例: preview (予告), prejudge (先入観を持つ)
・dis-: 「否定」「分離」
例: dislike (嫌う), disconnect (切断する)
・mis-: 「誤って」「不適切に」
例: misunderstand (誤解する), misuse (誤用する)
・sub-: 「下に」「次に」
例: submarine (潜水艦), subordinate (部下)
・inter-: 「間に」「相互に」
例: international (国際的な), interact (相互に作用する)
・super-: 「上に」「超えて」
例: superhuman (超人的な), superstition (超常的な信仰、迷信)
・auto-: 「自己」「自動」
例: autobiography (自伝), autopilot (自動操縦)
・anti-: 「反対」「対抗」
例: antibiotic (抗生物質), antithesis (対照)
2. 接尾辞を学ぶ
接頭辞とは単語の最後にくっついた部分で、その単語の文法的な機能や意味を加えます。
・-ness: 名詞を形成する
例: happiness (幸福), kindness (親切)
・-ize: 動詞を形成する
例: realize (実現する), civilize (文明化する)
・-ly: 形容詞に付けられ、副詞を形成する
例: quickly (速く), happily (幸せに)
・-ful: 形容詞を形成し、「〜が多い」の意味になる
例: joyful (喜びに満ちた), hopeful (希望に満ちた)
・-less: 形容詞を形成し、「〜がない」 の意味になる
例: hopeless (希望がない), fearless (恐れを知らない)
・-able : 形容詞を形成し、「〜することができる」の意味になる
例: admirable (賞賛に値する), accessible (アクセス可能な)
3. 語根を学ぶ
次に、語根を学ぶことも、知らない単語の意味を予測するのにものすごく役に立ちます。
語根は、その単語の意味の中心をなす部分です。
・aqua- : ラテン語で「水」
例: aquarium (水族館), aquatic (水生の)
・dict- : ラテン語で「言う」
例: predict (予言する), dictate (命令する、書き取らせる)
・geo- : ギリシャ語で「地球」
例: geography (地理学), geology (地質学)
・graph- : ギリシャ語で「書く」
例: autograph (自筆), biography (伝記)
・path- : ギリシャ語で「感情」「病気」
例: empathy (共感), pathology (病理学)
・therm- (熱): ギリシャ語で「熱」
例: thermal (熱の), thermometer (温度計)
・spec-/spect- : ラテン語で「見る」「観察する」
例: inspect (検査する), spectator (観客)
・duc-/duct- : ラテン語で「導く」「引っ張る」
例: conduct (行う、導く), induce (誘導する)
語源については、以下の本がまとまっていて分かりやすいです。
日本人には学びやすく親しみやすい、フランス語、イタリア語、スペイン語などラテン語系の言語を学ぶと、英単語の暗記にものすごく有利です! ギリシャ語、私もいつか挑戦してみたいですが、ラテン語系統よりはだいぶ難しそうです(;・∀・)
私は、英語学習者は特にフランス語を学ぶことをお勧めしています。詳しくは、以下の記事も参考にしてください!
▶英語学習者が今すぐフランス語を学ぶべき10の理由【メリットしかない】
秘訣3. 例文で覚える
単語単体ではなく、文脈の中で覚えることで、その単語をより深く理解し、記憶に定着させやすくなります。
1. 単語単体ではなく、文脈の中で覚える
例えば、「frustrate(イライラさせる)」という単語を単体で覚えるのではなく、
He was frustrated after losing the game. (彼は試合に負けてイライラしていた)
といった例文とともに、イメージしながら覚えるようにしましょう。
野球やサッカーの試合に負けて、「くっそー!」と頭をかきむしっている少年のイメージが「frustrated」という単語と結びつけば、ぐっと覚えやすくなります。
英単語ターゲットは、単語ひとつずつに例文がついていて、わかりやすくお勧めです。大学受験生向けですが、英検準1級程度までカバーしていて、大人も使えます。
複数の学習単語が一つの例文や段落に入っている単語本もあります。
2. ChatGPTに例文を挙げてもらって覚える
私が最近よくやっている、お気に入りの単語学習法が「ChatGPTに例文をつくってもらって、単語の使い方のイメージをつかみながら覚える」というやり方です。
たとえば、ChatGPTでこのようなやりとりをします。
“boast“を含む例文5個と、その日本語訳をください。
The city boasts a rich cultural heritage.(その都市は豊かな文化遺産を誇っています)
He always boasts about his culinary skills.(彼はいつも自分の料理スキルを自慢します)
This hotel boasts an impressive view of the lake.(このホテルは湖の印象的な眺めを誇っています)
Our university boasts a high employment rate for graduates.(私たちの大学は、卒業生の高い就職率を誇っています)
She boasts of having traveled to over fifty countries.(彼女は50カ国以上を旅行したと自慢しています)
こうやって複数の例文をズラーッと目にすることで、
「なるほど〜、人が主語の時は『自慢する』って感じで、場所が主語だと『評判がいい』みたいなイメージで使う単語なんだな」
と、よりboastという単語のイメージがわいて覚えやすくなると思いませんか?
ChatGPTは誰でも無料で使えるので、ぜひ英語学習に取り入れることをおすすめします。
3. 例文を声に出して読みながら覚える
例文を声に出して読みながら学習することで、記憶がさらに定着します。
人は、感覚刺激が多い方が脳内のニューロンが活性化して記憶力が増すと言われています。目で見るだけでなく声に出すことで、視覚だけでなく聴覚からも刺激が加わり、覚えやすくなります。
また、例文の音読を通じて発音を練習することもできます。例文音声を聞いて、それと同じように音読することで、英語らしいリズムやイントネーションが身について、リスニング力向上にもつながります!
英語らしいリズムやイントネーションを身につけるトレーニングについて、詳しくはこちらの記事も読んでみてください。
▶TOEICリスニング満点に私を導いたシャドーイングの7つの効果
秘訣4. イメージで覚える
単語を、ただ定義の文字面で覚えるのではなく、その単語の持つイメージと関連付けて覚えることで、格段に記憶に定着しやすくなります。
1. Google画像検索を活用する
単語を覚える時に、Googleの画像検索がすごく役に立ちます。簡単にできるので、すぐに実践してみることをお勧めします。
たとえば、「gloomy(暗い)」という単語が覚えられないとします。
gloomyをGoogle画像検索してみると・・・
こんな感じで、「どよーん」とした絵や写真がたくさん出てきます。これを見て、gloomyという単語のイメージを膨らませて、覚えるのです。
文字の印象だけで覚えるのと、映像を伴った印象で覚えるのとでは、定着率が全く違います!私も、覚えられない単語は必ずGoogleで画像検索をして、単語のイメージをつかみながら覚えるようにしています。
2. 映画や海外ドラマのシーンで覚える
映画や海外ドラマのワンシーンで単語を覚えることで、その単語のイメージがより腑に落ち、記憶に定着しやすくなります。
たとえば、「sabotage(破壊行為)」という単語があります。私は、この単語の定義を「破壊行為」としか知らなかった時は、なかなか覚えられないでいました。
が、たまたま見ていた『アグリー・ベティ』というアメリカのドラマの中で
I thought she was trying to sabotage me.
(彼女、私の足を引っ張りたいんだと思ってた)
という表現が出てきました。
そのシーンでは、「破壊行為」というより「足を引っ張る」「成功の邪魔をする」という意味でこのsabotageが使われていました。要するに、「計画や成功を阻む」というのがsabotageの意味なわけです。
このシーンのおかげで、sabotageが私の記憶に一気に定着しました。
映画やドラマで「これは覚えておきたいな」という単語が出てきた場合、そのシーンの情景や俳優の表情をまるごとイメージしながら、その単語やフレーズを口に出しながら覚えましょう!
秘訣5. 反復練習を習慣化する
私たち大人世代の英語学習者は、たった数回単語を見た程度では、悲しいことに全く覚えられません。単語を覚えるためには、何度も繰り返すことが大切です。
1. 毎日少しずつでも継続する
記憶は繰り返すことで定着します。単語学習で最も大切なのは、毎日少しずつでも単語に触れること。1日に10個ずつでも、5個ずつでもいいので、必ず復習する習慣をつけましょう。
私は、Ankiという自作単語帳アプリを愛用しています。
AnkiMobile Flashcards
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ちょっとしたスキマ時間にスマホでこのアプリを開いて、ちょこちょこと覚えています!
2. なかなか覚えられない単語は重点的に復習する
なかなか覚えられない単語は、重点的に復習しましょう。
たとえば、覚えにくい単語だけを紙に書いておいて、かばんに入れて持ち歩いておき、時間があるときに何度でも見返すのです。家で過ごす時間が長い在宅勤務の人などは、トイレに貼っておいてもいいかもしれません。
私は、こういう自作の単語シートを使ったりしていますよ。
この単語シートの作り方や使い方は、以下の記事で詳しく説明しています!
▶【これだけで1000単語覚えた】私の英単語帳の作り方を大公開
3. アプリやツールを活用して効率的に復習する
単語学習アプリを使って、効率的に楽しく単語を復習するのも手です。スマホはいつでも持ち歩いているので、ちょっとした時間にできるのがいいですね。
単語学習は、どうしても単調になりがちで飽きやすいので、アプリやツールでゲーム感覚で楽しみながら単語学習を続けていきましょう。
たとえば、単語を覚えられるのは以下のようなアプリです。
英語勉強アプリmikan-TOEIC/英検®/英会話/英単語
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Duolingo-英語/韓国語などのリスニングや英単語の練習
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秘訣6. アウトプットで定着させる
単語を覚えるためには、覚えた単語を実際に使うのが効果的です。アウトプットをすることで、単語をより深く理解し、記憶に定着させやすくなります。
1. 単語を使って文章を書く
覚えたい単語を使って文章を書いてみることで、単語をより深く理解し、記憶に定着させやすくなります。例えば、英作文の練習や英語日記を書くとき、積極的に単語を使ってみましょう。
作ってみた英語が正しいかどうか、あるいは自然かどうかわからない場合は、ChatGPTに「この英語は正しいですか?自然な英語ですか?」と聞いてみるといいですよ。
2. 英会話で積極的に単語を使う
英語を書くときだけでなく、英会話でも積極的に使ってみましょう。英会話の先生や外国人の友人相手に覚えたての単語を使ってみると、ぐっと記憶に残りやすくなります。
ただし、覚えた単語を全て使えるようにならないといけないわけではないので、あくまでも「覚えるために使ってみる」という意味で気楽にやってみてください。
よく、「知ってても使えない単語がたくさんあるのですが・・・」とご相談いただきますが、それが当たり前です。
日本語でも、知ってるけど自分では使わない単語って、たくさんありますよね? 「使えるようになるための練習」ではなく、記憶に残すためのアウトプットと考えましょう。
秘訣7. 自分に合った方法で継続する
単語学習には、万人に合うやり方はありません。自分に合った方法で継続することが大切です。
1. いろんな学習方法を試してみる
私たちのなかには、「視覚優位」な人と「聴覚優位」な人がいます。どちらかと言うと文字を見た方がよく覚えられる人もいれば、耳で聞いたほうがよく覚えられる人もいます。
視覚的に覚えるのが得意な人は、単語カードやgoogle画像検索を使って視覚に訴える回数を増やすと、より効果的かもしれません。
聴覚的に覚えるのが得意な人は、何度も音声を聞いたり単語を声に出して読んだりする回数を増やした方がいいでしょう。
とは言え、視覚優位な人も音声を聞いて音読することは必要だし、聴覚優位の人も視覚的なイメージから覚える方法も活用したほうがいいです。
いろいろな方法を試してみて、
・得意な勉強法は、仕事帰りの疲れている時間帯にやってみる
・苦手な勉強法は、頭がスッキリしている朝の時間帯にやってみる
など、自分の特性にあった、少しでもストレスが少なく継続できるやり方を模索してみてください。
2. 楽しみながら続けられる方法を見つける
たとえば、洋楽が好きな人であれば、歌詞に出てくる英語を聞きながら単語を学ぶことも有効です。
洋楽は、「英単語を学ぶ最適な方法」ではないかもしれません。でも、いくら最適な方法でも、退屈で続かないなら意味がないですよね。多少効果が低くても、楽しみながら長く続く勉強法の方がずっといいです。
洋楽を使ってゲーム感覚で英語が学べるサイトがあるので、ご興味があればぜひ挑戦してみてください。
▶無料で洋楽でリスニング学習できる「lyricstraining(lingoclip)」が神だったので紹介する
また、英会話レッスンの先生や語学交換アプリで知り合った外国人の友達に対して、新しい英単語を使ってみたり、自然な使い方を相手に聞いてみたりするのもいいですね。
あなたが楽しく続けられる方法を見つけて、それを長く継続していきましょう!英単語学習は、長い長いプロジェクトですから。
英単語を記憶に定着させる7つの秘訣・まとめ
この記事では、英単語をストレスなく効率的に記憶に定着させるための7つの秘訣をご紹介しました。
1. 自分に合った単語帳を選ぶ
2. 語源で理解して覚える
3. 例文で覚える
4. イメージで覚える
5. 反復練習を習慣化する
6. アウトプットで定着させる
7. 自分に合った方法で継続する
たくさんの方法をご紹介しましたが、英単語学習のストレスを軽減し、確実に英語力を向上させるために、一つでも今日からぜひ試してみてください!
あなたの英単語学習のお役に立ったら幸いです。
英単語を覚える勉強習慣をしっかり定着させるために、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
▶今度こそ本気出す!三日坊主さん向け英語学習の習慣化完全ガイド