2023年3月17日
英語がなかなか上達しない人の10の特徴【あなたはいくつ当てはまる?】
エバンス愛
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私はよく、「英語が上達する人としない人の差は、何だと思いますか?」という質問を受けます。
また、「長年英語をやっているのに、なかなか上達しません。英語の才能がないのでしょうか?」というお悩みもよく聞きます。
私の経験から言うと、英語ができるかどうかは、頭の良さや才能のせいで差がついているのではありません。
英語が上達する人にはその理由が、上達しない人にもその理由があります。
上達する人の特徴については、すでに以下の記事でご紹介しています。先にこちらもぜひ読んでおいてくださいね。
▶英語がどんどん上達する人の10の特徴【結果が出る人の勉強法とマインド】
今日は、「英語がなかなか上達しない人の10の特徴」というタイトルで、英語が伸びない人の考え方や行動の癖をお伝えします。
もしかしたら、読みながら「自分が当てはまりすぎてツラい・・・」という場合もあるかもしれません(汗)。でも、英語が上達しない原因となる悪い癖が自覚できれば、それを直していけばいいだけです!
ぜひ、参考にしてくださいね。
コンテンツ
英語がなかなか上達しない人の10の特徴
1.英語で何がしたいか、目的が明確ではない
「英語ができるようになったらいいなー」「英語が話せたらかっこいいなー」(漠然とした願望)
「将来のために、英語くらいやっといたほうがいいかも」(漠然とした不安)
で英語を勉強して結果を出している人を、私は未だかつて見たことがありません。
願望なら、具体的に
「○年後までに海外赴任できる英語力を身につけたい!」
「○年に家族でイギリスに個人旅行に行きたい!」
不安なら、具体的に
「会社で自分は英語力不足が足を引っ張っているのは明らか。このままでは昇進もできそうにない!」
と、願望と不安の正体をまずはっきりさせることが重要です。そして、それを明確に頭に描きながら自分に必要な勉強をコツコツ積み重ねることができる人でないと、英語力を伸ばすことができません。
願望や不安が漠然としている人は、当然ながら勉強の意思も漠然としています。ちょっとした誘惑にもすぐに流されてしまうし、計画どおりに勉強の時間を確保することができません。よって、結果を出すことも難しくなります。
英語を勉強する目的が決まらない・・・という場合は、以下の記事が参考になるかもしれません。
▶私が英語を学ぶ目的を見つけた方法【何のために英語を学ぶのか】
2.「~するだけ」「たった~で」系の教材にばかり目がいく
「聞くだけで英語が話せるようになる」
「1日たった○分で英語がペラペラ」
という、よくある魅惑的な宣伝文句に惑わされている人は、結果を出せません。
同じ英語を「聞き流し」しまくれば、いずれ覚えてしまうこともあるでしょうし、会話で自然に口から出てくることもあるでしょう。でも、それはただの暗記によるものなので、応用がききませんし、発展しません。
これらの教材が効果がないのではなく、「聞き流しただけ」なら、効果はそれなり。「1日5分だけ」やったのなら、効果はそれなり。「少しの勉強時間で、魔法のようなすごい成果が得られる」という勉強法や教材は、ありません。
「聞き流し」で実際に英語ができるようになるかどうか、この記事に詳しく書いています。ご興味があれば、ぜひ読んでみてくださいね。
▶【英語の聞き流し】効果があるのかないのか、白黒つけようじゃないの
3.英語が話せることは特殊能力と思い込んでいる
英語は、日本語と同じただの言葉です。日本語が話せる人なら、全員英語も話せます。当たり前。
おしゃべりが早い子供とそうでない子供がいるように、人によって言語能力の差は多少はあります。でも、大人になって普通に母国語を使いこなしているのなら、外国語だって誰でも使えるようになります。
外国語が流暢に話せるようになるためには、数千時間のトレーニングが必要と言われています。頭の良し悪しや記憶力、言語の才能よりも、どれだけ練習したかがものを言います。
英語が話せないのは、ただ練習が足りないだけ。シンプルです。
英語が話せるようになるまでに必要な時間については、この記事も参考になると思います。
▶英会話の習得にかかる時間の目安はどのくらい?【毎日の勉強時間別で必要な年数も掲載】
英語は誰でも話せるし、特別な才能なんて必要ないということについて、私の別館ブログ(アメブロ)に体験をもとに記事を書いたことがあります。もし良かったら、これもぜひ読んでみてください。
4.一時のやる気の高まりで無謀な目標を立てる
「私は絶対来年までに英検1級に合格します!」
「今日から毎日3時間勉強します!」
とやたら熱く長いメールを送ってくる人がいるのですが、そういう人に限ってうまくいかないです。(;・∀・)
一時的なやる気の高まりの後には、やる気の停滞は必ずやってきます。やる気が停滞したときにいかに勉強を継続できるか、ここが本当の勝負。
「これくらいなら楽に達成できるのでは?」という計画を立てて、それを毎日確実にこなす。それを数年単位で続ける。それが地味にできる人が伸びます。
無謀な計画を立ててはいけないということについては、この記事にも書いています。英語のやり直しを考えている人は、ぜひ読んでおいてくださいね。
▶社会人がゼロから英語のやり直しで必ず成功する勉強法【挫折した人集まれ】
5.教材の批判や粗探しばかりしている
教材のちょっとしたミスや、英語の不自然さにケチをつける人。
「この先生の言っていることは他の参考書にも普通に書いてある」と、自分の知識自慢をする人。
こういう人は、はっきり言って英語で伸び悩みます。
学生時代に、「この参考書のここが良くないからこれはダメだ」と言って、次々と新しいものを買っている友人が、あなたにも一人はいたのではないでしょうか。
その人の成績、良かったですか? 残念ながら、答えはNOだと思います。(汗)
もちろん、本来ならミスや不自然な英語は好ましいことではありません。でも、それが分かるのなら、あなたには何の影響もないはず。
伸びる人は、「ああ、ここはミスだな」「この英語はちょっと不自然かも」と認識し、さらっと流して終わりです。
「いやいや、自分はわかるからいいけど、分からない人は間違って覚えてしまうじゃないか!」と、あなたは言うかもしれません。でも、他人の心配をする前に、その批判グセの心配をした方がいいかも。(;・∀・)
「自分がその教材から何を得るべきなのか」という、本来の目的を見失ってしまう人は、ある程度の英語力に達しても、そこから伸びません。
たとえば、私が推奨している「瞬間英作文」についても、結構こういう批判は多いんですよね。それに答える記事を書いているので、瞬間英作文にご興味がある人は、読んでみてください。
▶瞬間英作文は英語が不自然だからダメとか言ってる人、ちょっと来なさい
6.やたらネイティブを崇拝する
ネイティブの友達がこういう英語を使っていたから、これが正しくて自然な英語に違いない。ネイティブは必ず正しい。そう思い込んでいる人は、うまくいきません。
ネイティブが必ず正しいわけではありません。
私たち「日本語ネイティブ」だって、日常で使う日本語が全て正しいわけではないし、教養も言葉遣いも人によってそれぞれ違いますよね。
日本人でも、美しい言葉遣いの人もいれば、若者言葉な人も、乱暴な言葉遣いの人、ら抜き言葉など間違った日本語を使っている人もいます。
また、相手がネイティブだというだけで、何となく気おくれしてしまい、自信がなくなってしまう人も、うまくいきません。
こんな時にお勧めなのは、「この人の性格、知性、態度はそのままで日本人だったら、自分はこんなおどおどした態度で接するか?」と冷静に考えてみることです。「なんだ、案外普通の人じゃないか」と少し気楽に話せるようになるかもしれません。
ネイティブらしさを追求することの危険性については、以下の記事にも書いてあります。あわせてどうぞ!
▶ネイティブらしい英語表現の落とし穴!自然に使えるようになるには?
7.自然な英語かどうかをやたら気にする
「不自然な英語を話すのが恥ずかしい」という思いに囚われていると、本当に英会話力が伸びません。これは、私自身も痛いほど経験しています。
通訳の仕事を始めたばかりの頃、ナチュラルさを気にしてなかなか通訳ができなかった私に、「あなたが自然な英語とか気にするのはまだ早い」と通訳の大先輩がさらっと言ったことは、今でも忘れません。
以下の記事で、詳しく書いています。
▶苦手な英会話で伸び悩んでいた私がブレイクスルーした魔法の言葉
当時は、自分は一応英検1級にも合格しているし、通訳として曲がりなりにもお金をもらっている立場なのに、まだナチュラルな英語を気にするレベルに達していないのかという情けなさと、本当にそれでいいのかという疑問がありました。
でも、当たり前のことなのですが、英語が満足に話せない段階からいきなりナチュラルな英語が話せるようになる人など一人もいません。
まずは、多少不自然だろうが、相手にちゃんと伝わる文法的な構造を押さえた英語がスラスラ話せるようになること。その段階をクリアしてはじめて、自然な英語を求める段階に行けます。
英語のナチュラルさを気にするのは、それからです。
8.完璧主義である
完璧に学習計画を実行しないと気が済まない。完璧に理解しないと次に進めない。こういう人も、なかなか伸びません。
学習計画を綿密に立てたのはいいけれど、突発的な事態が発生して計画通りに事が進まなくなった途端、すべて嫌になって投げ出してしまう。それでは、勉強が続きませんよね。
不測の事態は発生するものです。また、単になんとなくやる気が起きなくて、予定通りに勉強できない日もあります。人間だから、仕方ありません。
そういう時に、いちいち罪悪感やいらだちを感じて計画をすべて投げ出していては、キリがありません。「まあ、そういう日もあるさ。また今日から頑張ればいいじゃん」と気持ちを切り替えられる人が伸びます。
また、文法の細かいことにこだわりすぎて、理解できないことやルール通りではないことに延々とひっかかって先に進めない人も、勉強時間の割に伸びません。
生きた言葉なので、全てがルール通りでなくても仕方がありません。また、必ずしも文法的に説明がつかない例外は、言語には本当にたくさんあります。
それは、膨大な英語に接してインプットを重ねてはじめて得られる感覚です。その感覚がない初級や中級レベルの人が、理屈やルールだけで理解しようとしても、それは無理というものです。
「ふ〜ん、そんなもんなんだな〜」と流す、いい意味での適当さやユルさも、英語学習を長く続けるには必要です。
リスニングでも、細かいことにこだわりすぎるとドツボにはまる・・・という状況をこの記事で解説しています。スクリプトの通りに単語が聞き取れないというお悩みがあれば、ぜひ読んでみてください。
▶英会話のリスニングでスクリプト通りに聞き取れない現象を解説するよ!
9.卑屈である
よく読者さんからいただくメールに「私は昔から頭が悪いので」「私は英語が苦手で」「物忘れがひどくなり」「もうこんな歳ですが」という言葉が書いてあります。
こういう人で、いい結果が出ている人は本当に少ないです。ご本人としては謙遜のつもりなのかもしれませんが、絶対にやめた方がいいです。
自分のことを「私って頭悪いのになー」「歳を取って物忘れがひどくなってきたなー。やだなー」と思いながら勉強をして楽しいはずがないし、気持ちが乗らないときに勉強を根気強く続けられるはずがありません。
自分を傷つける暴言を発することで、自分からエネルギーを奪っているんですから。
「ポジティブに考えろ」と言うのは簡単ですが、実行は難しい。どうしても不安になることはあるし、自分の能力のなさにうんざりすることもありますよね。
でも、卑屈な言葉を口に出したり文字にしたりすることで、その思考にパワーを与えて、そのネガティブな思い込みをより強固にしてしまっているということを認識しましょう。
「私は天才」とか、明らかに違和感を感じるほどのポジティブな言葉を言う必要はありません(笑)。
せめて、自分を傷つける言葉を発するのを辞めることからはじめましょう。
この記事も、ぜひ読んでみてください。
▶49歳、生きてるうちに英会話ができるようになるのは年齢的に無理?【50代、60代でも遅くない】
10.裏技や、誰も知らないすごい方法を探し続けている
そんなもん、ない。以上!
英語がなかなか上達しない人の10の特徴・まとめ
英語が上達しない人の特徴をご紹介しましたが、いかがでしたか?
1.英語で何がしたいか、目的が明確ではない
2.「~するだけ」「たった~で」系の教材にばかり目がいく
3.英語が話せることは特殊能力と思い込んでいる
4.一時のやる気の高まりで無謀な目標を立てる
5.教材の批判や粗探しばかりしている
6.やたらネイティブを崇拝する
7.自然な英語かどうかをやたら気にする
8.完璧主義である
9.卑屈である
10.裏技や、誰も知らないすごい方法を探し続けている
あなたに当てはまっている特徴、いくつあったでしょうか。
ちなみに、「この特徴があるから、私は伸びないんだ・・・だからダメなんだ・・・」って思わないでくださいね。それこそが、あなた自身に対する暴言ですから。
あなたがこの特徴に当てはまっている部分があれば、ひとつずつ、意識して直すようにしてみてください。これまでと違って、だんだんと英語学習の成果が現れてくるはずです。
最後に、英語のモチベーションが上がるお勧め本で、しかも読書の時間がなくても「ながら聞き」できるものを10冊ご紹介しています。あわせてどうぞ。
▶英語の勉強のモチベーションが上がるおすすめ本10選【全部Audibleで聴き放題】