2022年9月17日
英語翻訳コンテスト情報まとめ!プロ翻訳家への足掛かりに【2022年9月最新版】
エバンス愛

独学で翻訳を勉強する人の強い味方が、翻訳コンテストの活用です。
翻訳の仕事に興味があるけど自分に合っているかわからない、今は翻訳学校に通う時間やお金の余裕がない、でも翻訳に挑戦してみたい・・・という人は、翻訳コンクールを活用しない手はありません。
中には「わたしは翻訳家になりたいわけではないから・・・」と、ページを閉じてしまう人もいるかもしれません。でもそれはあまりにもったいないくらい、翻訳コンテストには英語のヒントがたくさんあるんです。
このページでは、翻訳コンテストに応募することのメリットと、コンテストを開催している媒体の紹介をします!
コンテンツ
翻訳コンテスト応募のメリットとは?
1.入賞すれば、翻訳家としての道が開ける(かも)
優秀賞に選ばれれば、そのまま翻訳コンテストを主催する翻訳会社で翻訳家として仕事ができる場合もあります。
また、直接翻訳会社からの仕事につながらずとも、翻訳コンテストへの入賞によってある程度実力が認めてもらえることもあります。いくら英語の実力があっても、それを客観的に表せるものが必要です。
もちろん、翻訳会社のトライアルへの応募もひとつの方法ですが、コンテストに入賞することも、客観的な実力の指標として有効です。
とは言え、一口で翻訳コンテストと言っても難易度はいろいろなので、すべて入賞すれば有効というわけではないのですが。
私自身、翻訳者としてはほんの駆け出しだった頃、デイリーヨミウリ(現The Japan News)の翻訳コンテストに何度か入賞しました。
私は、この翻訳コンテストで入賞した事実を履歴書に書き、即戦力として翻訳者に採用されました(どれほど採用に貢献したかはわかりませんが)。また、実際に仕事をすることはありませんでしたが、翻訳会社のトライアルにも合格しました。
2.英語力・翻訳スキルの大幅アップ
入賞のために応募を続けたことは、英語力・翻訳力アップに本当に役に立ちました。これは、確信を持って言えます。
読むだけ、理解するだけなら何となくできたつもりでも、いざ翻訳しようとすると、自分の文法知識や読解力のあいまいなところなどがはっきりします。
私は、デイリーヨミウリ(現The Japan News)の翻訳コンテストに集中的に応募したおかげで、英検1級の読解問題が確実に完答できるようになりました。「これを間違うなんてありえない」くらいの確信を持って読解問題が解けるようになったんです。
また、当時は新聞記事というジャンル自体には興味はありませんでしたが、その後に勤めた職場で新聞記事の翻訳作業が日常的にありました。翻訳コンテスト応募を通じて新聞記事特有の表現に悩んだことが、役に立っています。
3.翻訳家になりきってみることで、日常の言葉との向き合い方が変わる
もちろん、入賞できるのがいちばん良いのですが、入賞できなくても「楽しみながら良質の勉強ができる」という大きなメリットがあります。
不思議なことに、コンテストを応募していると、何となく「翻訳家」の気分になってくるんです。自分が一流の翻訳家になった妄想をしながら、翻訳をやってみると楽しいですよ。
翻訳コンクールに応募する一時でも翻訳家に「なりきってみる」と、そこから英語の読み方とか英語に対する姿勢も変わってくると私は感じています。
たとえば、「日本語の書き方」など。普通に生活をして、普通に日本語を書いたり読んだりしているとついうっかり見逃してしまうミスにも、ものすごく敏感になります。
あなたの勉強にも、ぜひ「翻訳コンテストのワクワク効果」を取り入れることをお勧めします。翻訳家を目指していなくても、その効果は保証します!「入賞するかもしれない」という楽しみがあるからこそ、翻訳にも力が入ります。
入賞はできないかもしれないけれど、英語力大幅アップというオマケはもれなくついてきます。
厳選!翻訳コンテスト情報
ここからは、具体的にどんなコンテストがあるのかをご紹介します。※最新情報は必ず各サイトからご確認ください。
アメリア翻訳コンテスト
コンテスト開催頻度:半年に1回程度
参加費:無料
入賞賞品:図書カード5000円分など
アメリアでは、通常は有料会員にならなければ様々な特典(求人情報など)を利用できませんが、この翻訳コンテストは、「お試し会員」になることで無料で応募できます。
コンテスト開催中は、サイトのトップページに「○○翻訳コンテスト」というコーナーが現れます。
無料翻訳コンテスト応募手順:
1.トップページから「○○翻訳コンテスト」のバナーをクリック
2.お試し会員登録、IDとパスワードを受け取る
3.ログインして訳文を投稿
翻訳者としてコンテストに参加する以外に、応募者の翻訳を評価する「レーティング」もできます。
→アメリア翻訳コンテスト(アメリアトップページ)
『通訳・翻訳ジャーナル』誌上翻訳コンテスト
コンテスト開催頻度:年4回
参加費:無料(雑誌の購入が必要)
入賞賞品:賞金2万円など
「誌上翻訳コンテスト」は、『通訳・翻訳ジャーナル』(2月・5月・8月・11月の21日発売)で毎号開催している翻訳コンテストです。課題文と応募用紙は『通訳・翻訳ジャーナル』誌面に掲載されているので、応募には雑誌の購入が必要です。
現在、誌上翻訳コンテスト「映画字幕・吹替編」開催中。応募締切:2022年11月21日(月)
斉木学園時事英語翻訳コンテスト
コンテスト開催頻度:月1回
参加費:1,000円(チケット制)※最新情報はご自身でご確認ください
入賞賞品:Amazonギフト券
「英日翻訳コンテスト」と「日英翻訳コンテスト」に分かれています。また、「初心者用」というコーナーもあるので、応募者のレベルによって選べるのがいいですね。
参加費が1,000円(添削を希望する場合は2,000円)毎回かかってしまうのが欠点ですが、他のコンテストは年数回というところが多い中、月1回のペースで開催されているので、定期的に挑戦できるのがいいところです。
日英翻訳は、多くの人がトレーニングの必要性を感じつつも、なかなかコンテストに応募するのは難しいのではないかと思いますが、とても短い日本語なので、頑張って応募するのを習慣にしてみてはどうでしょう?
The Japan News翻訳コンテスト
コンテスト開催頻度:週1回
参加費:無料(紙面は150円)
入賞賞品:図書カード2500円分など
私の一押しのコンテストです。日本語の新聞記事を英語にするなんてハードル高い!と思うかもしれませんが、英語の表現力が大幅に伸びます。入賞者は、外国人もちらほらいます。日本人であっても、入賞作品の英語を見る限りセミプロ(もしくは普通にプロの翻訳者)かな・・・?という高レベル。
→The Japan News翻訳コンテスト(紙面での開催のため、リンクはこのブログの紹介ページです)
いたばし国際絵本翻訳大賞
これまで、年1回開催されているようです(8月〜10月頃が募集期間)。英語部門とイタリア語部門があります。
現在、第27回いたばし国際絵本翻訳大賞が作品を募集中。参加受付締切は令和4年10月31日(月)まで。
アルク翻訳大賞
出版翻訳部門、実務翻訳部門、字幕翻訳部門の3部門があります。誰でも応募可能。課題文は「翻訳事典」誌上に掲載されるため、応募には雑誌の購入が必要です。
→アルク翻訳大賞(直近の募集は2019年のようです)
翻訳関連雑誌で情報収集・コンテスト応募
また、以下のような翻訳関連雑誌でも翻訳コンテストが開催されていることがあります。(下記の本に必ずコンテストが掲載されているという意味ではありません)
英語翻訳コンテスト情報まとめ!プロ翻訳家への足掛かりに・まとめ
翻訳の勉強で英語力アップ、おすすめです。英語力を伸ばしつつ、うまくいけば賞金や景品がもらえます。翻訳の勉強をしたい人にとっても、翻訳学校や通信講座だけが全てじゃないですよ。
悩んでいないで、とにかく挑戦してみましょう。失うものは何もないんですから。
私がやってきた翻訳の仕事や、未経験者から仕事を得たいきさつについては、こちらをどうぞ。