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The Japan News翻訳コンテスト(週150円)で翻訳を独学

エバンス愛

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「こりゃ一人では無理だ!」と思うまでは何でも独学で突き詰めてみたい私は、翻訳の基礎も独学でやってしまいました。結果的に、それで社内翻訳者として採用され、翻訳歴も10年以上になり、今に至ります。

今は、通学の手間と出費が省けて良かったと思っています。とても働きながら翻訳学校に行く気持ちと経済的な余裕はなかったので。

「翻訳の基礎講座を受けようと思っていますが、どう思いますか?」という質問をよく受けますが、まずは独学で翻訳力を上げることを試してみてからでも、遅くはないと思います。もしかすると、そのおかげで翻訳の仕事がゲットでき、講座に通わずに済むかもしれないですから。

このページでは、The Japan News(旧THE DAILY YOMIURI)という英字新聞で定期的に開催されている翻訳コンテストをご紹介します。

 

The Japan Newsでは毎週木曜日にコンテスト開催

The Japan Newsでは、週に1回、紙面で翻訳コンテストがあります。

2018年8月現在、コンテストは毎週木曜日の紙面。新聞は、1部150円です。(最新情報はご自身で紙面でお確かめください)

Translate This

 

“TRANSLATE THIS”(英文和訳)または”TESTING TRANSLATION”(和文英訳)というコーナーで、毎週木曜日に英文和訳、和文英訳の問題が週替りで掲載されます。上記の写真は、英文和訳の回です。

毎回、前回の課題の解説と優秀者発表、今回のお題が掲載されます。なので、今日の紙面を見て課題に応募した場合、その解説は今日から2週間後に掲載されます。

 

たとえば、2018年8月を例にとって説明すると、こんなスケジュールになっていると予想されます。(以前はこのパターンでしたが、全部確認しているわけではないので、この通りでない可能性もありますがご了承ください)

8/2 (木):和文英訳(7/19の課題の解説)
8/9 (木):英文和訳(7/26の課題の解説)
8/16(木):和文英訳(8/2の課題の解説)
8/23(木):英文和訳(8/9の課題の解説)
8/30(木):和文英訳(8/16の課題の解説)

 

翻訳するお題は、実際の新聞記事

お題は実際の新聞記事で、3段落ほどの短い文章です。それを全文翻訳して、メール(または郵送)で指定された締切日までに提出します。参加は無料。

記事のジャンルは、政治、スポーツ、国際、芸能など様々です。新聞記事を翻訳していると、なんだかジャーナリストになった気分が味わえて、楽しかったです。

 

The Japan News翻訳コンテストで学べること

紙面では、2週間前のお題について、模範解答の掲載に加え、かなり詳しい解説もあります。「○○と訳した人が多かったが・・・」など、多くの人が犯した間違いなどについて、その訳がどうしていけないのか、きっちり説明してくれます。

この解説が、素晴らしいのです。

 

意訳の許容範囲

翻訳を始めたばかりの人が一番迷うのは、「翻訳って、どこまで意訳していいものなんだろう?」ということです。

「これは直訳すぎて日本語が不自然」「ここまでなら意訳しても大丈夫」「こうなると行き過ぎ」という基準が自分の中にまだないので、意訳の許容範囲がなかなか見つからず、それが一番悩んだところでした。

直訳しすぎると、意図が伝わらない。意訳しすぎると、本文から離れてしまう。どうしたらいいんだ・・・と。

 

私は、解説を毎回じっくり読んで、模範解答や優秀者の解答を読んで、自分のものと見比べ、「原文に忠実なのに、こんなうまい訳し方があったんだ」「これ、けっこうな意訳だけど、これでもOKなんだ」と許容範囲を探っていいくことで、その辺のバランスの基本を身につけることができました。

 

翻訳の技術的なルール

翻訳初心者の勘違いとしてよくあるのが、「原文が1文だったら、訳文も1文にしなければならない」という思い込みです。

でも、原文が1文になっているのに訳文を2文に切ったり、あるいは2文の原文を訳文で1文にまとめることは許容されます。業界や文書の性質によっては不可の場合もありますが、一般的なルールとしてはOKです。

 

ただし、当たり前ですが、普通に訳せば1文でまとまるのに、それを短く切ってポエムにしてはいけません(笑)。あくまでも、修飾関係が不明確になるとか、冗長で読みづらいとかいう場合に、正しく理解され読みやすい文章を作ることが目的です。

たとえば、上に載せている解説でも、「1文しかありませんが、文を二つに割った方が訳文はすっきりします」といったアドバイスが書かれています。

 

リサーチ力

コンテストに応募していると、嫌でも「とことん調べる」癖がつきます。これは、翻訳者には絶対必要なスキルです。

たとえば記事の中に外国の大統領の名前があったとします。翻訳初心者は、ついうっかりそれを自己流にカタカナにしてしまうのですが、多くの場合は日本のメディアで広く使われるカタカナ表記があるので、それに従わないといけません。

“Barack Obama”とあったら、ニュースなどメディアで一般的に使われるカタカナ表記は何なのか調べることが必要です。ファーストネームは「バラク」「バラック」と二つの言い方があるようですが、少しリサーチしてみると、「バラク」が適切であることがわかります。

 

人名に限らず、機関名、地名、法律名なども、自分で勝手に訳したり勝手にカタカナを作ったりしては絶対にダメです。こういうところでちゃんとリサーチしていない訳文は、いくら訳が良くても翻訳コンテストでは厳しい評価をされます。そういうミスが含まれる場合、優秀者に選ばれることはありません。

翻訳初心者は、「え、同じ意味だし、いいじゃん!」って思ってしまうんですが(私は思ってました^^;)、翻訳の基本の基本だけど最初は多くの人がおろそかにする点だと、翻訳の世界を知った今はわかります。

 

場にふさわしい表現をするスキル

新聞記事では、たとえ文法的には正しくても、冗長な文章は好まれません。簡潔な英文を書けるようになるのに、本当にいい勉強になりました。

英文和訳なら、新聞記事として適切になるよう、日本語の表現もできるだけ簡潔に書くように努めます。また、ふさわしい表現を見つけるために、同じ内容の別の記事を日本語でネットで探していくつも読んで、いい表現を探すこともよくあります。

「新聞記事なら、新聞記事らしい日本語(英語)を書く」というのは、学校英語の勉強だけではとても身につきません。ただ日本語を英語に、英語を日本語に置き換えるだけでなく、その場、その読み手にふさわしい言葉遣いで書くことは、翻訳の重要なポイントです。

 

The Japan News翻訳コンテストで入選するメリット

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毎回、応募者の中から優秀者が選ばれ、紙面に氏名と住所が掲載されます。最優秀者は、氏名だけでなく翻訳作品の文自体も掲載されます。

 

景品(図書カード)がもらえる

優秀者に選ばれると、図書カードが送られてきました。(私が挑戦していた当時はまだThe Japan Newsではなく、THE DAILY YOMIURIでした)

2018年8月現在は、最優秀2500円、優秀1000円、佳作500円のようです。

 

写真は、当時もらったデイリーヨミウリ特製図書カード。もったいなくてなかなか使えず、5年後くらいにようやく使いました。

 

翻訳スキルの証明として使える

デイリーヨミウリで翻訳訓練をしていた頃、私はちょうど就職活動をしていました。そこで、応募書類に「英字新聞デイリーヨミウリの翻訳コンテストに入選」と書き加えました。

また、証拠として自分の氏名と訳文が掲載された紙面をコピーして、就職活動の書類と一緒に送りました。翻訳の能力について、一定のアピールになると思ったからです。

そのおかげかどうか分かりませんが、翻訳会社を含む応募した数社からは、全部良い結果をいただきました。

 

「無料の、しかもただの新聞のコンテストなんかでアピールして、図々しかったかな?」と以前は思っていたのですが、実際に翻訳学校の先生も「書類選考で落とされる確率は確実に減ります」と、この方法を推奨していました。

まあ、コピーが一枚応募書類に入っていたって、先方にとって特に負担や迷惑がかかるものではありません。自分の翻訳スキルを知ってもらういい方法だと思います。

これについて詳しくは、◆翻訳の仕事に未経験者が採用されるには?差がつく自己アピールを伝授にも書いてあるので、一緒に読んでみてください。

 

余談。私がTHE DAILY YOMIURIをタダで入手した方法

私は、外資系企業で秘書をしていた時(詳細は◆外資系企業秘書/バイリンガルセクレタリーの仕事と必要な英語力)、このコンテストのことを知りました。

私の上司が、職場でデイリーヨミウリを購読していたんです。

 

秘書の私は、毎朝上司のお部屋に新聞を持っていくわけですが、読み終わった新聞をいつも執務室に置いて帰っていたので、「読み終わられた新聞、これから私がいただいてもいいですか?」「え?もちろんいいよ」ということで、毎日帰りの電車で読んでいました。

で、翻訳コンテストのコーナーを見つけ、面白そうだなと思って、まずは英文和訳に挑戦すること3回くらい。私の翻訳が初入選しました。

 

うれしくてうれしくて、上司に新聞を見せました。

上司はとても喜んでくれ、「これからも、そういう勉強はどんどんやったらいいよ。あ、そうだ。僕からお願いする翻訳の仕事がない時は、勤務中にそれやりなさい。もし誰かに何か言われたら、『専務からの指示です』って言えばいいから」と言ってくださったのです。(なんていい人だ~涙)

だから私は、翻訳の独学が勤務中にできました。お古だから新聞代も払わなくていいし、職場でできるから自宅でガリガリ翻訳しなくていいし。金銭的にも、時間的にも、無駄はできるだけ省きたい私には、本当にありがたかったです。

 

The Japan Newsを入手できる場所

The Japan Newsは、定期購読すると1ヶ月3,665円です。

日本人に読みやすい英語で記事が書かれているので、英語学習者にお勧めです。外国語学習に関するコーナーが特に充実していると思います。

読売新聞へようこそ The Japan News

 

でも、毎日読む自信がないし、毎日配達されるとゴミも増えるしお金もかかるし、ちょっと・・・と思う場合は、毎週木曜日だけ買えば十分だと思います。

私は、自宅周辺でどこで手に入るか分からなかったので、最寄りの読売新聞販売店に電話して、販売分を置いているかどうか聞いてみましたが、配達分しかないということでした。

なので、「この近くだと、どこに置いてますか」と聞いてみると、最寄り駅のキオスクにあると教えてもらえました。(大阪のそれほど大きくない駅です)

 

なので今日、用もないのにわざわざ駅に行って、買ってきました。改札の向こうにしかなかったので、電車に乗らないのに改札を入り、新聞だけ買って、入場料払って出てきました。(笑)

あなたが利用する駅に置いてない場合は、販売店に電話して聞いてみたら確実だと思います。

読売新聞販売店検索ページ

 

週150円で、ものすごく質の高いトレーニングができます。翻訳者になるつもりはなくても、翻訳の練習は読解力が爆上がりするので、英検1級を目指す人なら絶対にお勧めです。

というわけで、これから翻訳者を目指してスキルアップしていきたい人、英語力を高めたい人のお役に立てば幸いです!

 

その他の翻訳コンテストについては、以下のページもご覧ください。

◆厳選!翻訳コンテスト情報と応募のメリット【2018年秋最新版】

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Ai Evansエバンス愛

独学で英語を勉強し国際機関で通訳者を8年経験したのち、独立。英語でもっと人生を豊かにする英語学習コーチとして、本物の英語力を身につける方法を指導しています。
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