2023年2月1日
私がビジネス英語を独学で身につけるためにやった勉強法3つ
エバンス愛
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「ビジネス英語ができるようになるために、どんな勉強をしたらいいですか?」というご質問を、よくいただきます。
私は、受験塾講師から外資系企業の秘書に転職したのですが、はじめは試験勉強の延長のようなことしかしていませんでした。
具体的には
・文法問題を解く
・設問に答えるために長文を読む
・文法的に正しい英作文をする
といったことです。
塾講師でなくても、多くの人の英語学習のイメージって、こういう「試験勉強」だと思います。
でも、それだと私の場合、TOEICで高得点が取れて受験生に英語を教えることはできても、ビジネスの現場では全く使い物になりませんでした・・・(,,゚Д゚)
外資系企業に転職してから、「会社のホームページの製品紹介ページを英語に翻訳してくれ」と言われたときは、どうしていいかわかりませんでした。当時、TOEICは980点を取得していましたが、それでも自分にホームページの翻訳ができるセルフイメージが全くありませんでした。
海外支社とのやりとりのために英文メールを書く必要もあったのですが、ほんの数行のメールにものすごく時間がかかっていました。
でも、そこから試行錯誤を重ねながら、独学でビジネス現場で必要な英語力を身につけ、即戦力として翻訳者としてスキルアップすることもできました。
というわけで、このページでは、私が外資系に転職してから、独学でビジネス英語を使えるようになった3つの勉強法をお伝えしたいと思います!
コンテンツ
私が独学でビジネス英語を身につけるためにやった勉強法3つ
私は、ビジネス英語を学ぶために英会話スクールや通信講座を利用したわけではなく、独学で英語が仕事で使えるようになりました。
外資系に転職して以降、やりはじめた勉強で「あれをやったから、ビジネスで英語が使えるようになったな」と思うものは、以下の3つです。
1.英語のオーディオブックを聞く
オーディオブックを聞きはじめる前から、TOEICのような教材の英語なら聞き取れました。実際、リスニングセクションは満点取れてましたし。
でも、
英語が長いとだんだん追いつけなくなってしまう・・・
ネイティブの容赦ないスピードの英語は全然わからない・・・
という悩みがありました。
今だから時効で言える話ですが、海外からかかってきた英語の電話が理解できず、アタフタして切ってしまったこともあります。(多分、セールス電話だったと思うんですが・・・汗)
オーディオブックというものに出会ったのが、ちょうど外資系企業に転職した頃でした。オーディオブックを毎日聞き続けることで、TOEICなどの英語よりも自然な、でもくだけすぎていないちょうどいいレベルで英語のリスニング力を訓練することができました。
どんどん流れてくる大量の英語の情報を即時に処理するスキルが身についたのは、オーディオブックのおかげです。「実践的なリスニング力」が、オーディオブックを聞き続けることで身につきました。
それに、オーディオブックを聞くことで英語以外の知識を身につけることもできて、ビジネスにも役立ちました。
英語オーディオブックを聞く5つのメリットと効果。リスニング爆上げ&収入upも叶うでも書いていますが、私の場合は、ビジネス、経営、マインド、フィットネス関連の本を特にたくさん聞きました。英語力が向上しただけでなく、その学びでも人生が変わりました!
英語「を」学ぶ→英語「で」学ぶに早くシフトすることが、英語をマスターするためには本当に大事だと思います。
オーディオブックについては、以下の記事に詳しく書いてます。あわせて参考にしてください!
▶全部Audibleで聴き放題!おすすめ洋書オーディオブック10選【1日1冊聞く通訳翻訳者推薦】
▶英語初級者に最適!おすすめ洋書オーディオブック15冊【ラダーシリーズ】
▶500冊以上聞いた私がお勧めする、洋書オーディオブック15選
▶【徹底解説】audibleの英語オーディオブックの正しい選び方と購入方法、英語レベル
2.英字新聞を読む
当時勤めていた外資系企業で秘書をしていた、石田純一さん似のイケオジ専務(笑)からお古の英字新聞をもらって、読みはじめました。最初は苦労しましたが毎日、赤ボールペンを片手に電車の中で一生懸命読んでいました。
その中で、少しずつ「生きた英語って、こういうものか・・・」ということがわかりはじめた気がします。
試験勉強を教えていた頃は、「ビジネス英語」というものが何なのか、自然な英語っ何なのか、よくわかりませんでした。でも、英字新聞で「世界で実際に使われている英語」「通じる英語らしい英語」という感覚が身につきはじめました。
受験英語のような「文法的には正しいけど、英語らしくない英語」から、少しずつ脱皮することができました。
英語を正しく読む力は次に挙げる翻訳力にもつながるので、ここで苦手に向き合って、英文を読む訓練をして良かったなーと本当に思います!
毎日英字新聞を読んだおかげで、英検1級の読解問題は「間違える気がしない」と思えるくらい、自信を持って満点を取れるようになりました。
でも、ただ英字新聞を読んだから良かったというだけでなく、私の場合は、紙面上の「翻訳コンテスト」に応募しはじめたのが一番役に立ったと思います。
▶The Japan News翻訳コンテスト(週150円)で翻訳を独学
ところで、英字新聞を読める英語の読解力を身につけるには、返り読みを卒業することが不可欠なのですが、最初はこれもかなりネックでした。
英語の速読力を高める教材を作っているので、それもよかったら参考にしてください。
3.翻訳をする
独学でビジネスの現場で英語が使えるようになるために一番役に立ったことは、やっぱり翻訳かなと思います。独学で翻訳トレーニングをやったことで英語力がぐっと上がりましたし、何より、次の転職でも有利になりました。
次の転職で通訳翻訳者の仕事に応募したとき、通訳と翻訳の実技試験がありました。そこで、翻訳スキルが評価されて採用していただきました。(通訳の試験は散々でしたがw)
とはいえ、翻訳の実務経験としては、本当にたいした経験はありませんでした。
約10ヶ月の外資系秘書時代に、週1回程度の短い翻訳。それ以外は、親戚のコネでほんの少し下訳(プロの翻訳者のための仮翻訳作業)の経験があったのみです。
そんな私がどうして「翻訳の即戦力」として評価していただけたのかというと、それは、翻訳を独学で学び、「実践」していたからだと思います。
もちろん、翻訳者になる予定がない方もこのページを読んでくださっていると思いますが、そんな方でも翻訳はやって損はないと思います。
翻訳の専門的な勉強をする必要は全くありませんが、特に日本語→英語の翻訳のスキルは、英文メールを書く時にとても重宝するスキルです。
というか、英文メールを書く時点で、ほとんどの人はまずは日本語で内容を考えて、それを英文にするわけですから、それってつまり「翻訳」ですよね。
独学で翻訳の経験を積むために何をやればいいか、翻訳者として仕事をしたい場合はどうしたらいいか、あわせて読んでみてください!
▶初心者から翻訳家になれますか?ゼロからデビューまでの最短ルート
▶翻訳者への道ー私が未経験から翻訳の仕事をゲットして転職した方法
▶翻訳の仕事に未経験者が採用されるには?TOEICより差がつくアピール法
独学でビジネス英語を使えるようになるための勉強法・まとめ
「試験勉強」しかやってこなかった私が、実際に外資系企業に転職して、ビジネス英語とは何かの感覚をつかみ、仕事で英語を使い、最終的には通訳翻訳者として採用されるまでに役立った勉強法は、以下です。
1.英語のオーディオブックを聞く
2.英字新聞を読む
3.翻訳をする
私は、「ビジネス英語」という何か特別なジャンルの英語があるわけではないと思っています。ビジネスの現場で使われる英語は、普段からわたしたちがTOEICなどで見聞きしている英語と変わりません。
ただ、勉強のやり方が違うのです。TOEICの問題をただ解いているだけでは、独学でビジネス英語を身につけることは難しいです。生きた英語をたくさんインプットする必要があるんです。
「生きた英語をたくさんインプットする」ための英語のオーディオブックであり、英字新聞であり、翻訳です。私がこれらをやっていなければ、今の私はありません。
私の経験が、何らかの参考になったら幸いです!
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