官僚から大ベストセラーの翻訳家に転身した山川紘矢さんの講演会
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官僚から大ベストセラーの翻訳家に転身した山川紘矢さんの講演会

エバンス愛

※当ブログ記事には、広告が含まれます。

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翻訳家の山川紘矢さんの講演会に行ってきました。

山川さんは、奥様の亜希子さんと一緒に翻訳活動をされていて、『聖なる予言』『ザ・シークレット』など、スピリチュアル系にちょっとでも興味がある方なら誰でも知っている、大ベストセラーの翻訳を手がけた方です。

 

また、アメリカの女優のシャーリー・マクレーンともお友達で、彼女のスピリチュアル系の本の翻訳をしたり、ご自身でも著書があります。

 

山川さんは、今60歳くらいの方かな?なんですが、もともとスピリチュアルな世界には縁もゆかりもなくて、興味も全くなかったそうです。

世間一般に「良い」とされている人生のレールに何の迷いもなく乗っかって、東大法学部を卒業し、司法試験に合格し、大蔵省に入省し、外交官になり・・・と、絵に描いたような成功の道を突き進んでいました。

 

でも山川さんが40代のある日、英語の勉強のつもりで英語の自己啓発セミナーに参加したことで、人生が変わったそうなんですね。

そのセミナーでは、ひたすら自分の内面を見つめて、自分はどういう人間で、何が好きなのか、何をするために生まれてきたのかを見つめなおす作業がありました。

山川さんはそのとき初めて、自分が好きでもない仕事を「つまらないな~」とは思いつつも、何の疑問も持たずにやってきたことに気が付いて、愕然としたそうです。

そして山川さんは、そのセミナーをきっかけに自分に目覚め、奥様の亜希子さんにもそのセミナーを受けさせようとしました。

 

でも、亜希子さんは全く取り合ってくれませんでした。「うちの主人が変な新興宗教にハマってしまった!」と。でも、何とか無理やり奥様をそのセミナーに参加させることに成功します。

ですが、山川さんと同じく東大卒でエリート街道まっしぐらだった亜希子さんも、自分というものを見つめなおしたことがありませんでした。

親とのかかわりの中で「自分は価値がない人間だ」という感情が心の奥深くに根付いていた亜希子さんは、「自分の内面を見つめなおす」という作業があまりに苦痛で、セミナーから逃げ出したこともあったそうです。

 

そして、山川さんは体調不良をきっかけに、22年間勤めた大蔵省を辞め、翻訳家に転身します。

当時は、体調が悪くて家の外に出られず、「翻訳くらいしかすることがなかった」からだそうです。

 

でも、今はそれが山川さん自身のライフワークになり、翻訳や本の執筆を通して人々が幸せになれる方法を説いて、奥様と共同で翻訳をしたり、執筆や講演活動をしながら人生を謳歌されています。

縛られるものがないので、気ままに旅を楽しんでいるようです。個人的には、サイババに会いに行った話が笑えました。講演は全てを通してユーモアたっぷりで、とても楽しかったです。

 

で・・・何か勇気をもらったというか、安心したんですよね。

そんな優秀な人でさえ、自分の人生のことを40代になるまでほとんど考えてなかったんだ・・・と。(まあ、優秀な人だったからこそなのかもしれませんが)

何不自由ないエリートとしての人生を捨てて、フリーの翻訳家になるというのは、ものすごい不安があったと思います。

 

でも、私が見た山川さんは、本当に幸せそうなご様子で、まさに「人生を楽しんでます!」といった風にニコニコしていました。

でも、それも40代の時のあの大きな決断がなければ、あり得なかったことなんですよね。

また、40代になってはじめて翻訳家になろうと考えて、産業翻訳ならともかく、文芸翻訳という競争率がとてつもなく高い分野でもキャリアが積めるのだと知って、それも嬉しかったです。

 

また、山川さんのお話の中で一番私の印象に残ったのはこんな内容でした。

「私たち一人ひとりは神の一部で、この世界にそれぞれ何かの役割を持って、何かの経験をしようと思って来てると思うんですね。

だから、あなたが今何かに悩んでいたとしたら、それでいいんですよ。だってあなたは、そういう経験をしようと思ってこの世に来てるんですから。

今のあなたは、全てそのままでいいんです。あなたの過去の経験には、間違いは一つもないんです。

そう考えるようになったら、人生が本当に楽になります」

 

これを聞いて、あなたがどう感じるか分かりませんが、私はウルッと来ちゃったんですね。

まあ、人生に目的があって生まれてきていることが真実かどうかなんて誰にも分かりませんし、実際どっちでもいいですが、そう「とらえる」ことでより楽に生きられるなら大いに利用するべきだって私は思います。

 

講演会の後半で質疑応答があって、結構深刻な悩み事を相談をした人がいました。すると、山川さんは、あっさりこう言いました。

「それでいいじゃないですか。
あなたはその悩みを経験するためにこの世界に来たんですから」

会場は爆笑。ていうか、そこはちゃんと答えて欲しかった(笑)

 

そんなわけで。

40代でお役人から翻訳家に転身して大ベストセラーの翻訳をしつつ、夫婦で毎日を楽しむという人生もアリなんだということをシェアしたくって、今日はこの話を書きました。

何か少しでもあなたに響くものがあったら嬉しいです。

 

ちなみに、山川紘矢さんは翻訳本だけでなくご自身でもスピリチュアル本を出版されていますが、私のお勧めはこれです。

 

翻訳を仕事にするまでの道のりについては、こちらの記事をどうぞ。

初心者から翻訳家になれますか?ゼロからデビューまでの最短ルート

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Ai Evansエバンス愛

独学で英語を学び、国際機関で通訳者を8年経験したのち、独立。本物の英語力を身につけ、大和魂を海外に発信できる国際人を育てることが目標です。
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