翻訳コンテスト情報まとめ!気軽な英語の力試しに

独学で翻訳を勉強する人の強い味方が、翻訳コンテストの活用です。
翻訳の仕事に興味があるけど自分に合っているかわからない、今は翻訳学校に通う時間やお金の余裕がない、でも翻訳に挑戦してみたい・・・という人は、翻訳コンクールを活用しない手はありません。
中には「わたしは翻訳家になりたいわけではないから・・・」と、ページを閉じてしまう人もいるかもしれません。でもそれはあまりにもったいないくらい、翻訳コンテストには英語上達のヒントがたくさんあるんです。
このページでは、翻訳コンテストに応募することのメリットと、コンテストを開催している媒体の紹介をします!気になるものがあれば、ぜひ挑戦してみてくださいね。
翻訳コンテスト応募のメリットとは?
1.入賞すれば、翻訳家としての道が開ける(かも)

翻訳コンテストを主催する翻訳会社で優秀賞に選ばれれば、そのまま翻訳家として仕事ができる場合もあります。
また、直接翻訳会社からの仕事につながらずとも、翻訳コンテストへの入賞は実力の証明として認めてもらえます。
翻訳コンテストに入賞したという実績を履歴書に書けば、派遣の翻訳や英文事務の仕事に応募する時には強力なアピールになります。詳しくは、以下の記事を読んでみてください。

私自身、翻訳者としてはほんの駆け出しだった頃、デイリーヨミウリ(現The Japan News)の翻訳コンテストに何度か入賞しました。
私は、この翻訳コンテストで入賞した事実を履歴書に書き、即戦力として翻訳者に採用されました。また、翻訳会社のトライアルにも合格しました。
The Japan Newsの翻訳コンテストに私が挑戦した経験について、詳しくは以下の記事で書いています。

2.英語力・翻訳スキルの大幅アップ

入賞のために応募を続けたことは、英語力・翻訳力アップに本当に役に立ちました。これは、確信を持って言えます。
読むだけ、理解するだけなら何となくできたつもりでも、いざ翻訳しようとすると、自分の文法知識や読解力のあいまいなところなどがはっきりします。
私は、デイリーヨミウリ(現The Japan News)の翻訳コンテストに集中的に応募したおかげで、英検1級の読解問題が確実に完答できるようになりました。「これを間違うなんてありえない」くらいの確信を持って読解問題が解けるようになったんです。
また、当時は新聞記事というジャンル自体には興味はありませんでしたが、その後に勤めた職場で新聞記事の翻訳作業が日常的にありました。翻訳コンテスト応募を通じて新聞記事特有の表現に悩んだことが、すごく役に立ちました。
3.翻訳を通じて、日常の言葉との向き合い方が変わる

もちろん、入賞できるのがいちばん良いのですが、入賞できなくても「良質の勉強ができる」という大きなメリットがあります。英語の読み方や、英語に対する姿勢が変わってくると、私は感じています。
たとえば、「日本語の書き方」もそう。普通に生活をして、普通に日本語を書いたり読んだりしているとついうっかり見逃してしまうミスにも、ものすごく敏感になります。
あなたの勉強にも、ぜひ「翻訳コンテストのワクワク効果」を取り入れることをお勧めします。翻訳家を目指していなくても、その効果は保証します!
「入賞するかもしれない」という期待があるから、実践に力が入ります。入賞はできなくても、英語力大幅アップというオマケはもれなくついてきます。
厳選!翻訳コンテスト情報

ここからは、具体的にどんなコンテストがあるのかをご紹介します。※最新情報は必ず各サイトからご確認ください。
アメリア翻訳コンテスト

コンテスト開催頻度:半年に1回程度
参加費:無料
アメリアでは、通常は有料会員にならなければ様々な特典(求人情報など)を利用できませんが、この翻訳コンテストは、「お試し会員」になることで無料で応募できます。
コンテスト開催中は、サイトのトップページに「○○翻訳コンテスト」というコーナーが現れます。
→アメリア翻訳コンテスト(アメリアトップページ)
『通訳翻訳ジャーナル』誌上翻訳コンテスト

コンテスト開催頻度:年4回
参加費:無料(雑誌の購入が必要)
入賞賞品:賞金2万円など
「誌上翻訳コンテスト」は、『通訳翻訳ジャーナル』(2月・5月・8月・11月発売)で毎号開催している翻訳コンテストです。
課題文と応募用紙、詳しい応募方法は、『通訳・翻訳ジャーナル』に掲載されています。
なお、『通訳翻訳ジャーナル』はKindle Unlimited(月額980円読み放題)でも見られるので、紙の雑誌を買わなくてもチェックが可能ですね。
→kindle unlimited(月980円)を30日無料でお試ししてみる
斉木学園時事英語翻訳コンテスト

コンテスト開催頻度:月1回
参加費:1,000円(チケット制)※最新情報はご自身でご確認ください
「英日翻訳コンテスト」と「日英英語検定」に分かれています。
他のコンテストは年数回というところが多い中、定期的に挑戦できるのがいいところです。
日英翻訳は、多くの人がトレーニングの必要性を感じつつも、なかなかコンテストに応募するのは難しいのではないかと思いますが、とても短い日本語なので、頑張って応募するのを習慣にしてみてはどうでしょう?
The Japan News翻訳コンテスト

コンテスト開催頻度:週1回?
参加費:無料(紙面は150円)
入賞賞品:図書カード2500円分など
※(2023年5月追記)私の最寄り駅でThe Japan Newsの取り扱いがなくなってしまったため、最新情報が確認できていません。正しい情報はご自身でお確かめください。
The Japan Newsの翻訳コンテストでは、読売新聞の実際の日本語の新聞記事が課題として提示され、それを英語に翻訳します。
新聞記事を英語にするなんて、ハードル高い!と思いますよね。でも、英語の表現力や翻訳スキルが大幅に伸びます。私自身、このコンテスト応募と紙面解説を使った勉強がきっかけで、翻訳者の仕事がゲットできました!
→The Japan News翻訳コンテスト(紙面での開催のため、リンクはこのブログの紹介ページです)
いたばし国際絵本翻訳大賞

これまで、年1回開催されているようです(8月〜10月頃が募集期間)。英語部門とイタリア語部門があります。
英語翻訳コンテスト情報!プロ翻訳家への道・まとめ
翻訳コンテストの応募は、翻訳のプロになりたい人だけではなく、英語力をさらに高めたい中上級者は利用する価値があると思います!多くは無料または安価な参加費で応募できますし、TOEICや英検とは違った緊張感があり、違うスキルを伸ばすことができます。
英語力を伸ばしつつ、うまくいけば賞金や景品がもらえます。翻訳の勉強をしたい人にとっても、翻訳学校や通信講座だけが全てじゃないですよ。
悩んでいないで、とにかく挑戦してみましょう。失うものは何もないんですから。
私がやってきた翻訳の仕事や、未経験者から仕事を得たいきさつについては、こちらをどうぞ!




