私が英語を学ぶ目的を見つけた方法【何のために英語を学ぶのか】
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私が英語を学ぶ目的を見つけた方法【何のために英語を学ぶのか】

エバンス愛

※当ブログ記事には、広告が含まれます。

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よく、「英語ができるようになりたかったら、英語を学ぶ目的をはっきりさせなさい」と言いますよね。

でも、「私が英語を勉強する目的って、なんだろう?」と考え込んでしまう人は、実はとても多いのではないかと思います。

 

「そりゃ、英語がしゃべれるようになりたいし、映画だって字幕なしで見られたらいいなと思うし、スラスラ英語が読めて書けるようになったら嬉しいけど・・・どうしても英語が人生で必要なわけでもないし、結局、自分は英語ができるようになって何がしたいんだろう?」

そう悩む方は多いのではないでしょうか? 実は、私自身もそうでした。

 

このページでは、そんな私が「英語を学ぶ目的」にたどり着いた道のりをお伝えしたいと思います。

「英語をやりたいとは思っているんだけれど、目的がはっきりしないから英語の勉強が続かない・・・」という人のお役に立てたら幸いです。

 

英語学習の目的なんてなかった塾講師の頃

 

私は新卒で塾講師の仕事をはじめたのですが、英語を使ってどうしたいとか、英語を勉強する目的とか、考えたこともありませんでした。

英語を学ぶ目的があるとすれば、それは生徒の成績を上げて、合格させて、職場での自分の評価を上げるということだけ。

 

で、当時の勉強法ってどんなのだったかなと考えると、仕事の一環として「高校生用の問題集をひたすら解いて、研究する」という、ただそれだけだったんですね。

だから、1年間もそればっかりやっていれば、見た瞬間に答えも分かるし、どうやって生徒に説明したらいいかも分かるし、出題者の気持ちさえ分かるようになりました。試験対策を教える講師という役割で考えると、それはそれで良かったですし、雇い主からもいい評価をもらえていました。

 

でも、それって私がこのブログでもずっとダメだと言っている「試験のためだけの英語の勉強」だったんです。その後、自分がどうしたいかよく分からなくなりました。結局、たった2年で塾講師の仕事は辞めてしまいました。

 

派遣会社に登録して塾講師以外の仕事を模索する

 

塾講師を辞めた20代半ばで、「英語を使った(講師以外の)仕事がしたい!」と思い、派遣の登録に行ったり、就職斡旋のお話を聞きに行ったり、いろいろ将来進むべき道について模索していました。

でも、当時はいろんな意味で甘かった。

塾講師時代に培った試験対策のテクニックのおかげで、英語は全然話せないけどTOEIC980点はすんなり取れました。だから、「これだけTOEICの点数があれば、雇ってくれるところはあるでしょ」と思っていました。

 

就職斡旋のコーディネーターの男性に、こう言われました。

「これから、英語を使ってどうなっていきたいんですか?何が目標ですか?」

英語でどうしたいかという目的など全く考えていなかった私は、何も答えられませんでした。

 

かろうじて出た言葉は、
「ほ・・・翻訳、とか?」

 

すると、コーディネーターさんは、私にこうきっぱり言いました。

「翻訳の仕事がしたいと言って登録にいらっしゃる方は、はっきり言ってたくさんいます。
TOEICの点数が高いから英語を生かした仕事がしたいって人は、正直言って使えないです」

つまり、「翻訳の仕事がしたいという強い気持ちもなく、ましてやそのために翻訳学校に行くなりトライアルを受けるなり、具体的な行動さえ何もしていない人に、紹介できる仕事なんてありませんというわけです。

 

そのコーディネーターさんのおっしゃることはもっともでした。当時の私は、塾講師という肩書きがなければ、ただの「試験勉強マニア」でしかなかったんです。

英会話なんてできませんでしたし、海外ドラマもニュースも全く聞き取れませんでした。英語でメールを書いたこともありませんでした。そんな人間が、どうやってビジネスの現場で力を発揮することができるでしょうか?

 

それで、「やっぱり、私の居場所はここだ・・・」と、「試験勉強マニア」の価値が発揮される唯一の場所、講師の仕事に戻ることになりました。

(※塾講師がみんなそうという話ではなく、あくまでも私個人のことです)

 

英語を学ぶ目的が見つからないまま、再び塾講師に

リーディング

 

前職とは違う学習塾で、再び高校生に英語を教える日々がはじまりました。

塾講師の仕事は、好きでした。試験勉強のコツを教え、小手先のテクニックを教え、それで結果を出した生徒や雇い主に喜ばれることも嬉しかったです。

でも、仕事としてはそれで良かったのですが、「私」の英語スキルを考えたら、ほんとにこれでいいんだろうか。そう、悩むようになりました。

 

塾講師として勤めはじめた頃は、自分自身でも文法の知識があやふやでした。だから、中高生用の問題集をひたすら解いたのは、文法をがっちり固めるのに役立ったし、それがTOEIC980点につながったことは間違いないです。

また、通勤の車の中では、ひたすら英語教材の付録CDを流してリスニングしたり、シャドーイングしたりしました。だから、リスニングはTOEIC満点レベルまでならあっけないほど簡単に伸びましたし、発音も良くなってきました。

 

でも、そういう勉強をやっていた目的は、自分の英語力がどうこうではなく

・生徒に文法をきちんと教えられるように
・リスニングの入試問題がちゃんと解けるように
・生徒の前でテキストを音読しても発音が恥ずかしくないように

といったことでしかなかったんですね。

でもある日、生徒がどうとか仕事がどうとかを抜きにして、改めて「私という人間の英語スキル」を考えたとき、「私の英語力は、ショボすぎる」と気づいたんです。「TOEIC980点です」なんて恥ずかしくて言えないほど、ショボすぎる。

 

TOEICや英語教材の付録CDみたいな、声優さんがくっきりはっきり吹き込んでいる「学習者用」の素材なら聞けても、映画やドラマなんて全然聞き取れないし、ニュースすら全然分からない。

語彙が少ないから、新聞記事もペーパーバックも全然読めない。

英会話?旅行英会話レベルならまだしも自分の言いたいことは100分の1も言えない。

ライティング・・・塾で教える、日本語に異常なほど忠実な超不自然な英語しか書けませんが、何か?

 

・・・。

「こんな見せかけのタイトル(TOEIC980点)しかない教師に教えてもらう生徒は、かわいそう」

塾の仕事は大好きだったけど、本当にそう思いました。

 

自分が教えた生徒も、いずれ自分のような「点数だけは取れるけど、英語が全く使えない大人」に成長するんだ・・・

そう気づいた時、私は絶望しました。やっぱり、私は教育現場を離れて一から出直さないといけない。

 

でも、このときは「塾以外の仕事をしなきゃ」と思っただけで、私が何度も言っている「英語を勉強する目的」はやっぱり見えていませんでした。

 

外資系企業で時々英語を使う仕事をはじめる

翻訳

 

「私は何のために英語を勉強するんだろう・・・」その霧が晴れるときがやってきました。それは、「机での勉強」を離れて、「実践に移ったとき」でした。

英語を、試験のために「勉強する」のではなく、実際に「使う」ようになったときでした。

 

それまでは、ひたすら文法を勉強して、教材のCDを聞いて、ラジオ講座を聞いて、問題集を解いて・・・そういう勉強でした。多くの人の英語の勉強って、こういう内容だと思います。もちろん、それも私にとっては必要な勉強でした。

でも、私にとっては、この期間が長すぎたんですね。「実践」に移るのが遅かった。正確に言えば、実践に移るのが怖かったんです。

「私には、英語を使った仕事なんてムリムリ」と、挑戦しようとすらしませんでした。いつまで待つつもりだったんでしょうか(笑)

 

でも、私は外資系で働くことになりました。転職の経緯は翻訳者への道ー私が未経験から翻訳の仕事をゲットして転職した方法で詳しく書いているのですが、突然、英語の実践の場に身を置くことになりました。

もう、準備ができてないとか、怖いとかそういうことを言っている場合じゃなく、やるしかないという状況です。実際に自分が書いた英文メールが外国人によって読まれ、返事が来ました。外国人と電話で打ち合わせをしたり、仕様書を翻訳したりしました。

 

まあ、外資だったら超フツーの仕事ですけど、こういうことを今までちゃんとやっていなかったから、英語で何ができるかなんて分からなかったんです。

「実際に英語を使って何かをしてみる」という一歩を踏み出してはじめて、

「これまで考えたことなかったけど、意外とこの仕事は私に向いてるのかも」
「この仕事はあんまり好きになれないな」
「この分野をもっと極めようと思ったらこういう勉強をしていけばいいんだな」

ということがどんどん見えてきました。

 

そして、問題集を解いたり文法を勉強したりというのとは全く別の次元で、「自分に必要な勉強」が分かるようになりました。そして、気づいたんです。

できることをまず実践してみないことには、自分に何ができるかなんて、分かりはしません。自分が英語で何をしたいかなんて、もっと分かりません。

 

私が英語を学ぶ目的を見つけたとき

 

私の場合、外資系企業で英語いくうちに、「私って結構、翻訳得意かも・・・」と分かってきて、以下のように道が開けていきました。

今の仕事では翻訳はオマケみたいなもんだから、
もっとちゃんと翻訳の勉強をしたらいいかも!


でも翻訳学校に行く時間とお金の余裕はないな・・・


おっ、Daily Yomiuriに翻訳コンテストなんてあるんだ~。
いい訓練になるかも。やってみよ。

(参考:The Japan News翻訳コンテスト(週150円)で翻訳を独学


新しい仕事に応募したら
翻訳スキルを評価されて翻訳者として採用してもらえた!

(参考:翻訳者への道ー私が未経験から翻訳の仕事をゲットして転職した方法

 

または、こんな道もあると思います。

最終的には、フリーの在宅翻訳者になりたいな・・・


ってことは・・・ここで翻訳の仕事をしながら実績を積んで
ある程度実力がついたら、ここで仕事はしばらく続けつつ

トライアル受けて仕事をもらって、翻訳会社とのつながりを作ったり、
他の興味がある分野の翻訳も挑戦してみよう。

とかとか、そういうことが、どんどん見えてくるようになるわけです。

 

英語を実践すると、いろんなことが見えてきます。そうすると、自分は何がしたいのか、これから何をもっと実践していけばどうなっていくのか、もっと分かるようになります。

「将来は英語を使って何かしてみたい」と漠然と思いつつ、問題集を解いたりTOEICや英検を受けていても、こういう具体的な考えには行き当たらないです。

 

英語を学ぶ目的を見つける方法

 

だから、私の結論はこうです。

英語を学ぶ目的がわからないなら、とにかく英語を「使い始める」こと。

実践してみてはじめて、「私はこの目標をかなえるために英語を勉強したい。そのためには今、これをやるべきなんだな」というのが具体的に見えてくるんです。

 

「実践」って言っても、別に外資系企業に転職しなくていいんです。

日々の趣味や楽しみに、英語を取り入れてみてください。例えば、以下のようなことはどうでしょうか。

・自分の趣味に関連する動画を英語のYoutuberの動画で見る。
・海外の人とInstagramで交流してみる。
・語学交換アプリで海外の人と友達になる。
・翻訳コンテストに応募してみる。
・近所で休みの日にボランティアガイドをはじめる。

 

「ボランティアガイド?登録しないといけないんでしょ?それにはある程度の英語力がいるから、まずは勉強しないと・・・」

って、理由をつけて実践を後回しにしないでくださいね。それこそが、私がこのページで一番言いたいことです。

街で地図を見ながら困ってる風の外国人を見たら話しかけてみるとか、外国人観光客が利用しそうな駅をウロウロして(笑)迷っている人を見つけたら助けてあげることなら、今すぐできます。

 

大切なのは「試験勉強」を早く卒業すること

 

そして、大切なのは「試験勉強」を早く卒業することです。

試験勉強をやってるから、点数だけが英語の勉強の目的になってしまうんです。「英語を使って何をしたいか」がわからないままなんです。

 

「そうは言っても、TOEICにはビジネス英語がたくさん出てくるから、TOEICの勉強を通じて実践的な英語力も身につくじゃないか」と反論する人がたくさんいるのは分かっています。

また、英語の初心者レベルの人は、どうしても文法の問題集や単語帳を使って基礎的な英語を積み重ねないといけないのは、そのとおりです。

 

でも、ある程度(TOEIC800点程度)以上の英語力になったら、TOEICや英検で上を目指すより、英語を「使う」ために勉強しはじめることが本当に重要です。

私も、かつてはそれができなかった人なので、よくわかります。英語の試験勉強を卒業して実践をはじめるのは、怖いことですよね。

通訳翻訳に英検1級は有利?「もう少し勉強してから」は禁句にしようでも書いているのですが、「もう少し勉強してから」と、実践を後回しにして、試験勉強に逃げ込む人がたくさんいます。

 

英語の試験勉強を卒業して、代わりにやるべき勉強

 

英語の試験勉強を卒業するとは、どういうこと? じゃあ、具体的に何を勉強したらいいか?

やり方はたくさんあると思います。それこそ、実践をしながら見えてきた、あなたが進みたい方向性に合った勉強をしてほしいです。

 

私の場合は

・海外のポッドキャストなどで生の英語を聞く
・英字新聞を読む
・翻訳コンテストに応募する
・瞬間英作文トレーニングをする
・海外ドラマを英語表現に注意しながら楽しむ

などを、その時々の英語の目的に合わせて実践してきました。

 

私は、きちんと「生の英語」と向き合ってはじめて、ようやく会社で英語の電話を取る勇気が出ました。瞬間英作文をやっていると、「このトレーニングを続けたら通訳のスキルがもっと上がっていくな」と、はっきり行き先が見えるようになりました。

ただ問題集を解いたり試験対策をしたりというのとは全く別の次元で、「やるべきこと」が分かって、「自分の望む将来像」が見えるようになりました。

 

試験の点数とか合否を直接の目的としない、「問題演習」とは離れた「実践」をすることで、

「自分は英語で何をしてる時が楽しいのか」⇒ 「自分は英語を使って何をやりたいのか」⇒ 「自分は何のために英語を勉強するのか」

につながると思います。だからこそ、あなたが英語を学ぶ目的が見えてくるんです。

 

私が英語学習の目的を見つけた方法・まとめ

この記事で、結局私が言いたいのは、実際に英語を使って何かしてみましょうよ、ということです。

何かやってみないことには、何が好きなのかも分からないし、何が向いているかも分かりません。でも、動けば、なにかが見つかります。

 

準備は、完璧にできることなんてないです。どんなに準備しても、実践していくうちに、必ず「ここが足りない」ってことが出てきます。

だったら、実践しながら勉強して方向を定めていった方が楽しいし、早いですよ。

 

英語学習の目的を見つける方法は、「英語で何がしたいか分からない」とか言う暇があったら、とりあえずいろいろやってみること。試験勉強から離れて、英語を実践してみること。

そうすれば、道は開けます。

お役に立てたら幸いです!

 

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Ai Evansエバンス愛

独学で英語を学び、国際機関で通訳者を8年経験したのち、独立。本物の英語力を身につけ、大和魂を海外に発信できる国際人を育てることが目標です。
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