英単語はイメージで覚えると忘れない!通訳の私が実践している5つの方法


単語帳を何周もしてるのに、覚えたそばから忘れていく・・・

「英単語はイメージで覚えるといい」って聞くけど、どうやってイメージすればいいの?想像力ないんだけど・・・
そんなふうに悩んでいる方は、多いと思います。
「イメージで覚える」とは、単語を見た瞬間に、日本語訳ではなく映像や感覚がパッと浮かぶ状態を作ることです。
イメージで覚えるメリットは、「記憶に残りやすく、忘れにくい」ということ。イメージでその単語を捉えていれば、日本語訳を思い出す必要すらなくなります。
この記事を読めば、以下のことが分かります。
✅ 英単語をイメージで覚える5つの方法(想像力ゼロでOK)
✅ 英単語のコアイメージのつかみ方(日本語訳は1つだけでいい理由)
✅ イメージで覚えた英単語が忘れにくい理由
✅ イメージ化を使う単語・使わなくていい単語の線引き
通訳として働き始めて20年、仕事のたびに単語を覚え続けてきた私が、実際にやっている方法だけをご紹介します!
英単語をイメージで覚える5つの方法|想像力がなくてもできる

英単語をイメージで覚える方法は、この5つです。
・Google画像検索で、単語の意味を画像でつかむ
・YouGlishで、単語が使われているYouTubeの場面を見る
・PlayPhrase.meで、単語が使われている映画の場面を見る
・単語本の余白に、ヒントのイラストを手描きする
・ChatGPTに、覚えやすくなる画像を作ってもらう
Google画像検索|英単語の意味を画像でつかむ
いちばん手軽なのが、Googleの画像検索です。やり方は、覚えられない単語をそのままGoogle検索して、「画像」タブをクリック。これだけです。
たとえば、gloomy(どんよりした、暗い)という単語が覚えられないとします。gloomyを画像検索してみると、「どよーん」とした絵や写真がたくさん出てきます。

日本語訳の文字だけを目で追うのと、写真の束を眺めるのとでは、頭への残り方が全然違います。文字は忘れても、「あのとき見た写真の感じ」は残るんです。
ただし、その単語が何かのキャラクターや商品名になっている場合、検索してもその画像ばかり出てくる可能性があります。たとえば「gloomy」だと、ピンクのクマのキャラクターがたくさん出てくるかもしれません。
そういう時は、「gloomy forest」など、前後に単語を加えて検索するといいです。
前後に加える単語は、単語本の例文からそのまま拝借すればOK!
YouGlish|英単語が使われているYouTubeの場面を次々に見る

YouGlishは、いろんなYouTube動画の中から、その単語が使われているシーンだけを切り取って次々に見せてくれる無料サイトです。私も、知らない単語を調べるときによく使っています。
→YouGlish: How to Pronounce English Like a Native
私がこのサイトで覚えた単語に、daub(塗りたくる)があります。daubは短いし、字面にも印象がなくて、何回単語帳で見ても覚えられない単語の一つでした。
それをYouGlishで検索してみたら、どこかの部族の男性が自分の体に泥を塗りたくっている映像が出てきました。

「漆喰や泥などを塗る、なすりつける」という文字だけの情報より、この映像の方が、はるかに強烈に印象に残りますよね。これを見て以来、daubのイメージが完全に私の記憶に定着しました。
最初に出てきたクリップがピンとこなかったら、どんどん次に飛ばしてください。何本か見るうちに、「あ、こういう感じか」という1本に必ず出合えますから。
ネイティブの発音を何パターンも聞けるので、発音の確認が同時に済むのもいいところです。
PlayPhrase.me|映画・ドラマのセリフで英単語のイメージを作る

映画やドラマの場面で見たいなら、PlayPhrase.meという選択肢もあります。
上のYouGlishと同じく、その単語が出てくるセリフのシーンだけを、次々に連続再生してくれるサイトです。俳優の表情や場面ごと記憶に残るので、こちらもイメージ作りに効きます。
無料で使えるのは1単語につき5シーンまでですが、お試しには十分です。設定で日本語訳を常時表示にもできます。
手描きイラスト|英単語のヒントを単語本の余白に描く
デジタルの道具だけでなく、手描きの絵も効きます。私は、単語本の余白に、覚えやすくなるヒントを文字やイラストで書き込むことがよくあります。
たとえば、私がなかなか覚えられなかった「panhandle(物乞いをする)」という単語があります。
でもよく見てみると、この単語はpan(フライパン)+handle(取っ手)に分解できます。フライパンのように手を差し出して「お金を恵んでください」というジェスチャーをしている物乞いがイメージできました。
なので、それを忘れないように、フライパンと手の絵を単語本の余白に描きました。

上手な絵である必要はありません。自分にだけ分かればいいんです。
ChatGPT|覚えたい英単語の画像を作ってもらう
検索しても「これだ」という1枚に出合えないときは、ChatGPTに画像を作ってもらう手があります。頼み方は、「◯◯の例文と、覚えやすくなる絵も出して」のような一言で十分です。
私が「nimble(敏捷な)」という単語を覚えられなかった時、ChatGPTに例文と画像を作ってもらいました。出てきたのは、猫が屋根から屋根へぴょーんと飛び移っている絵。

これ、めちゃくちゃイメージわきますよね。
それ以来、nimbleという単語を見ると、「敏捷な」という日本語より先に、この猫がぴょーんとジャンプする姿が浮かぶようになったんです。

こういう、「敏捷(びんしょう)な」という日本語そのものが難しい時って、余計に覚えられないんですよね・・・
と悩む人は多いと思います。こういう単語こそ、こうやってChatGPTに画像を作ってもらうのにぴったりです。そして、「敏捷な」という言葉を覚えるのではなく、「軽やかな動きのイメージ」を覚えてください。
あなたが通訳者や翻訳者でなければ、辞書に書いてある定義を覚えなくても、その単語の「イメージ」がわかれば十分です。
ただし、いまのChatGPTは画像1枚を作るのに結構時間がかかりますし、無料アカウントだとすぐに制限に達してしまいます。
全部の単語でやるのではなく、「この単語だけは、どうしても覚えたい」というここぞの場面に取っておいてください。
英単語のコアイメージのつかみ方|日本語訳は1つだけでいい

「英単語はコアイメージでとらえるといい」というのも、よく聞く話だと思います。
でも、このコアイメージという言葉ほど、分かったような分からないような言葉もないですよね。私の実体験がいちばん説明しやすいので、それでいきます。
英単語のコアイメージとは?複数の日本語訳の根っこにある1つの感覚
以前イギリスを旅行したとき、街じゅうの注意書きにkeepが使われていることに気づきました。
・Fire door Keep shut(防火扉につき閉じておくこと)
・Keep social distance(ソーシャルディスタンスを保ちましょう)
・Keep apart 2 chevrons(マーク2つ分の車間距離を保つこと)
・Keep it under your hat!(秘密を口外するな)
面白いのは、このどれ一つとして同じ訳し方ができないことです。辞書どおりの「保つ」「守る」を当てはめると、不自然な日本語になるものばかり。
でも、全部のkeepに共通する感覚が1つだけあります。それは「積極的に努力して守る」という感覚。このコアイメージさえつかんでいれば、どのkeepを見ても意味が取れるんです。
ちなみに、お城の「本丸」も英語ではkeepと言います。お殿様が死んでしまったら終わりですから、絶対に死守すべき場所がkeepなんですね。
コアイメージは「代表の訳語1つ+ざっくりした感覚」で持つ
では、コアイメージはどうやってつかむのか?私のやり方は、代表的な日本語訳を1つだけ覚えて、あとは「ざっくりした感覚」で持っておくことです。

単語の定義がたくさんある場合、全部暗記しないといけないんですか?
とよく質問されますが、定義を一個一個バラバラに覚えるのではなく、それらに共通するイメージを何となくつかむようにするのがコツです。
たとえばbenefitには「利益」「給付」「手当」といろいろな訳語がありますが、それを全部覚えなくて大丈夫。「何かいいものがもらえる」というコアイメージを持っておけば、どの文脈で出てきても対応できます。
impedimentは「障害」という訳語が振ってありますが、「なんか邪魔してる何かがあるんだな」と分かれば、それでいいんです。ドンピシャの日本語を覚える必要はありません。

単語学習の一番の目的は、その単語を読んだり聞いたりしたときにパッと意味がイメージで分かること。通訳者や翻訳者でない限り、最適の訳語がすぐ出てこなくても問題ありません。
私の単語シートも、書くのは日本語の定義1つだけです。シートの作り方と使い方は、こちらの記事でくわしく紹介しています。

英単語のコアイメージは一覧で丸暗記しなくていい
コアイメージを解説した辞典やサイトもありますが、一覧を上から順に覚えていく必要はありません。それをやると、訳語の丸暗記がコアイメージの丸暗記に変わるだけです。
「これも覚えて、これも覚えて」とやっていたら、一生終わりません。keepのコアイメージを私がつかんだのも、イギリスで実物の注意書きに何度も出合ったからです。
あなたも、出合った単語、引っかかった単語から1つずつで十分です。
なお、コアイメージを自分で作るいちばんの近道は語源です。「外に足を踏み出す」からexpedition(遠征)、のように、語源が分かるとイメージが芋づる式に増えていきます。語源での覚え方は、こちらの記事にまとめています。

英単語をイメージで覚えると忘れない理由|大人の脳は文字より場面で覚える

なぜ、イメージで覚えた単語は忘れないのか?答えは、大人の脳の仕組みにあります。
大人の脳は丸暗記が苦手で、エピソード記憶が得意
大人の脳は、学生時代のような丸暗記は苦手になります。その代わり、すでに知っていることと結びついた情報や、エピソードとして体験した情報は、しっかり覚えられます。
つまり、「nimble=敏捷な」という文字の対応を100回眺めるより、猫がぴょーんと飛ぶ絵を1回見る方が、大人の脳には残るということ。イメージで覚える方法は、大人の脳の仕組みに合っているんです。
大人の脳と英単語の関係は、こちらの記事で全体像を解説しています。「そもそも何をやっても覚えられない」という方は、先にこちらからどうぞ。

文字だけの英単語は「印象」が足りない|イメージは出合いの質を上げる
単語を覚えるのは、人の名前を覚えるのと似ています。
何回挨拶しても名前を覚えられなかった人と、一度じっくり飲みに行ったら、一気に忘れなくなった。そんな経験、ありませんか?

たしかに・・・会う回数じゃなくて、印象の問題だったのか!
単語帳で何回も見ているのに覚えられない単語は、これと同じで、「印象」が足りないんです。会う回数はもう十分。足りないのは出合いの質の方。
画像検索やYouGlishでその単語のいろいろな表情(使われ方)を見るのは、いわば単語と飲みに行くようなものです。そうやって単語と印象に残る濃い時間を過ごせば、一気に記憶に定着します。
英単語のイメージ化は「覚えられない単語だけ」でいい

便利な方法ですが、使いどころを間違えると逆効果になります。
全部の英単語をイメージで覚えようとすると時間が溶ける
「じゃあ今日から全単語を画像検索するぞ!」とは、絶対にしないでください。
1語ずつ画像検索して、YouGlishを見て・・・とやっていたら、1日に数語しか進みません。単語学習の土台は、あくまで大量の単語に高速で目を通す反復です。1語1秒、1日100語。この回し方は、こちらの記事に書いています。

「全部の単語をコアイメージでとらえないといけないのでは?」と考える必要もありません。ほとんどの単語は、訳語1つの高速回転で普通に覚えられます。
何周しても覚えられない英単語だけ、イメージの出番
イメージ化の出番は、何周しても残ってしまう、あなたと相性の悪い単語だけです。
私にとってのdaubやnimbleが、まさにそれでした。何回見ても覚えられない単語だけを選抜して、画像検索なりYouGlishなりで出合いの質を変える。この使い分けなら、時間はほとんど取られません。
私は、覚えられない単語はChatGPTに丸投げして、語源・例文・語呂まで一度に出してもらうこともよくあります。刺さったヒント1行だけ単語本の余白に書き込む、という使い方です。
そのChatGPTへの丸投げプロンプトは、実際の回答例つきでこちらの記事に載せています。イメージとの合わせ技なら、相性の悪い単語もたいてい仕留められますよ。

まとめ|イメージで覚えた英単語は忘れない
というわけで、英単語をイメージで覚える方法をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
どうしても覚えられない単語をイメージで暗記する流れは、以下です。
1️⃣ 普段の単語学習は、訳語1つ+ざっくりした感覚で高速に回す
2️⃣ 何周しても覚えられない単語だけ、Google画像検索かYouGlishで映像ごと見る
3️⃣ 刺さったヒントがあれば、単語本の余白に一言・一絵だけ書き込む
イメージで単語を覚えるのに、あなたの想像力は要りません。便利な無料サイトやAIがやってくれます。なので、まずは、あなたの「何回見ても覚えられない単語」を、YouGlishで検索してみてくださいね。
そして、単語暗記の土台になるのが、私が10年以上使っている単語シートです。
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\\ 単語がなかなか覚えられなかった私の単語暗記法 //


