翻訳者歴15年の私が英語リーディングのコツを掴んだ時にやった3つの勉強法
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翻訳者歴15年の私が英語リーディングのコツを掴んだ時にやった3つの勉強法

エバンス愛

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英語を読んでいたら、いつの間にか、ただ目で文字を追っているだけになってしまって、全然頭に入ってこない。

短い英語を読むのにも、ものすごく時間がかかる。

そう、お悩みではないでしょうか?

 

実は、これは私自身が過去に悩んでいたことです。

私は、現在は翻訳者をしていますが、実は以前は英文読解が大の苦手でした。

 

リーディングが苦手で落ちこぼれだった私ですが、今では英語を普通にスラスラ読めるようになり、翻訳者にもなれました。

このページでは、私が英語のリーディングのコツをマスターした時にやった3つの勉強法をお伝えします!

 

翻訳者の私が英語リーディングのコツを掴んだ時にやった3つの勉強法

私は学生時代に、英語がスラスラ読めた経験なんて一度もありません。

先生に一人ずつ指名されて、あらかじめ家で日本語に訳しておいたものを発表するリーディングの授業が、嫌でたまりませんでした。クラスでは、落ちこぼれでした。( •̀ㅁ•́;)

 

でも、そんな状態からでも、リーディングの苦手を克服し、英語を大量に読むのが仕事である通訳翻訳者になれました。その過程でやった勉強法は、主に以下の3つです。

 

1.自分にとって簡単な英語をたくさん読んだ(多読)

リーディング

 

難しい英語をウンウン唸りながら英語を読んでいるだけでは、いっこうに英語はスラスラ読めるようになりません。

速く走れるようになりたいなら、とりあえず全速力で走る練習をしないとダメなのは当たり前ですよね。それと同じく、英語をスラスラ読み進めているスピード感覚を養う必要があるのです。

だから、私は、簡単な英語を大量に読みました。

 

スラスラ読み進めるには、自分にとって簡単な素材でなければいけません。

私自身は、塾講師をしていた時に、毎日たくさん授業があるので、テキストや問題集の予習が大量にありました。

授業に間に合わなかったら困るし、仕事を家に持ち帰りたくないので、その時の自分に出来るトップスピードで読むようにしていました。毎日、大量に、できるだけ早く読んでいたんですね。

 

当時は、中学生と高校生1〜2年生を担当していたので、もちろん自分にとっては簡単な英語でした。簡単な英語を毎日たくさん読み続けること1年程度。

気がついたら、英語を語順どおりに英語のままで読める癖が自然に身についていました。

 

もちろん、素材は高校生向けのリーディング素材でなくても構いません。ただ、学習者向けにレベルが調節してある「ペンギンシリーズ」「ラダーシリーズ」などがいいと思います。

 

多読素材について、詳しくはこちらのページも参考にしてください。

英語多読教材の正しい選び方とおすすめ本【レベルの見極めが超重要】

 

2.スラッシュリーディングで返り読みの癖から脱却した

翻訳

 

返り読みとは、下の図のように、英語を日本語に訳すことを目的として、前後に行ったり来たりしながら英文を読むことです。

スラッシュリーディング

 

この返り読みの癖が抜けない限り、英語の語順のままスラスラ読めることは一生ありません。(´;ω;`)

じゃあ、返り読みをどうやって辞めたらいいのでしょう?

 

それは、簡単な英語を「語順通りに」「できるだけ速く」読むことです。もちろん、意味が取れないほど速くではなく、ちゃんと内容が理解できて楽しめるギリギリのスピードで。

そうすると、いつもの癖でついつい「返り読み」してしまうのを防ぐことができます。ゆっくり読んでいると、どうしても文章を分析したくなったり、頭の中できれいに日本語に翻訳したりしたくなります。

 

語順通りに読む訓練は、スラッシュリーディングが有効です。スラッシュリーディングは、以下のように読むことです。

スラッシュリーディング

 

とにかく、返り読みなんか必要ないくらい簡単な英語をたくさん読んで、スラッシュリーディングで語順どおりに英語を理解するという作業に慣れるのが一番です。

 

私は、塾の予習をするときは、常にボールペン片手に、英文にスラッシュをガンガン入れながら、英語を猛スピードで前からどんどん読んでいっていました。

そうやってスラッシュリーディングに慣れると、やがてスラッシュを入れなくても、当たり前のように英語を前から語順通りに読んで理解できるようになりました。

 

スラッシュリーディングは、私が仲間たちと一緒に作成した以下の教材が一番お勧めです!

英語の達人・松本道弘先生が教える超速英語リーディング教材

 

3.知らない単語をまずは推測しながら読んだ

勉強する女性

 

以前の私は、英語を読んでいて、知らない単語が一つでもあったら気になって仕方がなく、すぐに辞書で調べていました。

当時は、知らない単語だらけのものばかり読んでいました。ほとんど読めないくせに、かっこつけて英字新聞を読んでいました。「読んでいました」というか、ほぼ読まずに廃品回収に直行していただけですが。Σ(・∀・;)

当時のわたしにとって英字新聞は、知らない単語が多すぎて、文脈から推測すらできませんでした

 

でも、英語を速くたくさん読む勉強法をはじめてから、たまに知らない単語が出てくると、意味がだいたい想像できる事に気づいたんです。

知らない単語があっても、自分にとって易しい英文なので、それまでの文脈がきっちりと頭に入っているからです。

 

また、フランス語など多言語学習をしたことで、語源の知識もついて、さらに知らない単語の推測が簡単になりました。

↓このページの英単語の覚え方10選の5番目で、語源から単語を覚える方法もご紹介しています。

知らないと絶対損する、英単語の覚え方10選【通訳翻訳者が実践】

 

英語の達人・松本道弘先生は、今でもThe Economistなどを読んでいると、知らない単語に出くわすそうです。

でも、ほとんど辞書で調べることはせず、全体の内容から推測して読み進めています。

 

私も、今はThe Economistを毎日読んでいますが、知らない単語があったらできる限り推測して読んで、記事を読み終えます。そして、どうしても気になる単語の意味を調べて、自分の推測が正しかったかどうか「答え合わせ」しています。

そうやって、自分で苦労して推測した単語の方が、知らない単語をいきなり調べて安易に答えを手に入れた時よりずっと頭に残るし、覚えられる可能性が高まります。

 

私がThe Economistの記事を読んだ時に出てきた知らない単語を覚える方法は、以下のページに詳しく書いています。良かったらどうぞ。

【これだけで1000単語覚えた】私の英単語帳の作り方を大公開

 

くどいようですが、「知らない単語を推測しながら読む」には、自分のレベルにとって簡単である必要があります。

選ぶ教材のレベルは、間違えないようにしてくださいね。

 

私が英語がスラスラ読めなかった頃の体験談

洋書

 

リーディングが苦手だった時の私は、「難しい英語を一語一句ノートに和訳して構文を分析して、分からない単語は全部調べて隅から隅まで理解する」(いわゆる「精読」)ばかりやっていました。

というか、それ方法以外のリーディングの方法があることを知りませんでした。

 

英語の長文を全部ノートの左半分に書き写して、右半分に日本語訳を書いて、複雑な構文になっている難しい文章を単語をひとつひとつ調べながらゆっくりと訳していく。

こういう勉強法は、あなたもきっと学校でやらされたと思います。

精読も必要なのですが、ゆっくりじっくり読んで一文ずつ日本語に訳すという勉強法だけでは、英語長文をスラスラ読めるようにはなりません。

 

当時の私は、英字新聞のThe Daily Yomiuri(現The Japan News)を購読していましたが、ほとんど読めませんでした。

全然読めないのに毎日毎日新聞が届き、リビングの片隅に積み重ねられていく様を見た母親に「あんたはこの新聞をいつになったら読むんかね」と嫌味を言われたり。

全然読めないのい半年くらいは購読したかなー。廃品回収に直行の紙の束を2万円くらい払って買っていたことになります。なんともったいない・・・Σ(・∀・;)

 

この当時、TOEIC700点から800点くらいだったと思います。

でも、読んでも単語がところどころわかる程度で、最初は一生懸命理解しようと思って読んでいても、気づいたら全然内容は頭に入っていなくて、ただ英語の字面だけを目で追っている状態。

 

そんな時に「多読」をはじめました。

とはいえ、「多読をはじめました」という表現は厳密には間違いで、多読なんて当時は全然知りませんでした。今思い出してみて、「あー、あの時のあれが多読だったのか」という感じ。

 

私は、塾講師のアルバイトで高校1年生の担当になり、生徒の学校の夏休みの宿題になっていたテキストを授業の準備のために読まなければならなくなりました。

それは、いわゆる「副読本」というもので、これまで生徒が習っているはずの文法や単語で構成してある、長文問題ばかりのテキストでした。

だから、正直言って、「高校生の長文問題の指導か~、嫌だな~。自信ないな~」と、すごく憂鬱でした。

 

・・・が!

予想よりずっと簡単に読めたのです。

まあ、TOEIC700点後半くらいあれば、難関大学の英語の入試問題も解けるはずですので、高校1年生の夏休みの宿題くらいは楽勝で読めて当たり前なのですが。

 

でも、日本の英語教育(特に長文読解)って、常に

「よりレベルの高いものをやれ!」
「できるだけ難しいものをやれ!」

という感じですよね。

なので、自分のレベルに対して簡単な英語を読むという経験をしたのは、それがほぼ初めてでした。

 

そのテキストは、科学、スポーツ、エンタメ系などの読み物がたくさん入っていて、専門的ではなくおもしろい話題だったので、ついつい楽しくて予習が必要ないところまで読んでしまいました。

そのときの「英語がスラスラ読めるって楽しい!」という感動は、今も忘れません。それで少し自信がつきました。

 

また、授業の準備のために簡単な英語を毎日のように読んでいたので、読むのもだんだん早くなり、日本語に訳さないで英語のまま理解することができるようになりました。

そして、大学受験生の担当になり、制限時間80分のセンター試験が40分で解けるように。多読らしきことを始めて、2年くらい経った頃でしょうか。

 

で、今思うことは、これこそが多読という訓練であって、これなしでは私は英語の語順のままで英語を読めるようになることはなかったのではないかと思います。

私はたまたま塾講師をしていたという幸運があって自分のレベルに対して簡単な英語に大量に触れる機会がありました。

 

あなたは、いかがでしょうか?

自分のレベルでギリギリ読める程度の(分からない単語もあるけど、理解不能ではない)英語ばかりしか触れる機会がないのではないでしょうか?

 

「どうしても英語を読みながら日本語に訳そうとしてしまう」
「分からない単語があると、話を見失ってしまう」

というお悩みがあるなら、まだ英語を英語のままで読んで理解できるという段階に至っていないのかもしれません。

 

あなたにとって、リーディングが重要な位置を占めているのであれば、私の知る限り、日本の普通の英語教育では全く教えられていない「多読」を
取り入れてみるといいのではないでしょうか?

英語を英語の語順のままで、スラスラと波にのって理解できるようになると楽しいですよ。^^

 

私が英語リーディングのコツを掴んだ時にやった勉強法まとめ

外国人女性

 

英語がスラスラと語順どおりに読めるようになるために私がやったことは、以下です。

1.自分にとって簡単な英語をたくさん読んだ(多読)
2.スラッシュリーディングで返り読みの癖から脱却した
3.知らない単語をまずは推測しながら読んだ

 

英字新聞を辞書を片手にうなりながら読むとか英英辞書で知らない単語をたらい回しで調べるのではなく、自分のレベルに対して簡単なものを、スラッシュリーディングしながら、単語の意味を推測しながら読む練習を、今日からぜひ始めてみてください!

以上、お役に立ったら幸いです。

 

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Ai Evansエバンス愛

独学で英語を学び、国際機関で通訳者を8年経験したのち、独立。本物の英語力を身につけ、大和魂を海外に発信できる国際人をたくさん育てることが目標です。
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