英語音読の教材おすすめ7選|選び方とレベル別の本を通訳が解説


英語の音読を始めたいけど、どの教材を選べばいいんだろう?

本屋にもアマゾンにも音読本が多すぎて、結局どれを買えばいいのか分からない・・・
そんなふうに、音読の「教材選び」で立ち止まっている方は、とても多いと思います。せっかくやる気になったのに、最初の1冊で迷って止まってしまうのは、もったいないですよね。
私は社会人になってから独学で英語を学び直し、通訳・翻訳の仕事をするようになりました。その土台になったのが、音読です。
学校の英語は黙読と和訳ばかりで、当時は全く話せませんでした。でも大学で第一外国語に選んだフランス語が音読漬けの授業で、英語よりずっと早く話せるようになったんです。中学レベルの簡単な英語を車通勤の往復1時間シャドーイングし続けたら、TOEICのリスニングで満点も取れました。
そんな私が、経験から断言します。音読の教材は、お手本の音声さえ付いていれば、今あなたの手元にあるもので十分です。
わざわざ音読用の教材を買い直す必要はありません。
とはいえ、「これから1冊そろえるなら、音読に向いた定番を知りたい」というのが本音ですよね。そこでこの記事では、音読にぴったりの教材をレベル別に7つ、通訳の私が選び方とあわせて紹介します。
✅ 英語音読のおすすめ教材7選(初級〜上級のレベル別)
✅ 買って失敗しない、音読教材の選び方3つの条件
✅ 社会人・TOEIC・ビジネス・通訳ガイドなど目的別の選び方
✅ お金をかけずに無料で音読教材を用意する方法
✅ 買った教材を「しゃぶり尽くす」使い方
レベル別・英語音読のおすすめ教材7選

音読の教材は、「お手本音声つき」で「自分には簡単めかな」と感じるレベルなら、基本は何でもOKです。そのうえで、音読に向いた定番を、やさしい順に7つ並べました。
① NOBU式トレーニング(初級)|中学英語から「話す土台」を作る、一番やさしい1冊
② 音読パッケージトレーニング(初級〜中級)|音読・リピーティング・シャドーイングを1冊で
③ 3分間パワー音読トレーニング(中級)|社会人・ビジネスパーソン向け
④ 速読速聴・英単語 Basic2400(初級〜中級)|音読しながら語彙も増やす
⑤ DUO 3.0(中級)|単語帳の例文をそのまま音読する
⑥ 音読JAPAN(中〜上級)|日本を英語で紹介したい人へ
⑦ SPEEDIER READING(初中級〜上級)|返り読みを直す「直読直解」の音読教材
①NOBU式トレーニング 話すための中学英語|一番やさしい音読本(初級)
「何から始めればいいか分からない」という初心者の方に、まず手に取ってほしいのがこれ。中学英語からやり直しつつ、音読で「話す土台」を作れる1冊です。
この1冊で中学の基礎英文法の復習ができて、瞬間英作文の練習までできる設計になっています。文章が短くて簡単なので、運転中や歩きながらの「ながら音読」にも向いています。
②音読パッケージトレーニング|音読の型を1冊で身につける(初級〜中級)
森沢洋介さんの「音読パッケージ」は、音読・リピーティング・シャドーイングを1冊で体系的に練習できる、音読学習の定番として名前がよく挙がる教材です。
中学レベルの英文が中心なので、「音読の型をまず1冊で通しでやってみたい」という方に向いています。やり方が本の中で順番に示されているので、自己流になりにくいのも安心ですね。
③3分間パワー音読トレーニング|社会人・ビジネス向け(中級)
横山カズさんの「パワー音読」は、仕事や日常で使える英会話を音読で身につけたい社会人に人気の教材です。
感情をこめて何度も読み込むスタイルなので、「学校の棒読みで終わってしまった」という方が、伝わる英語のリズムを取り戻すのに向いています。ビジネス英語の音読をしたい方は、ここから入るのもいいですよ。
入門・独学でも英語が話せる3分間パワー音読トレーニングはkindle unlimited版があるので、月額会員登録していれば無料で読めます!kindle unlimitedの1か月無料お試しを活用してもいいと思います。
④速読速聴・英単語 Basic2400|音読しながら語彙も増やす(初級〜中級)
「音読もしたいけど、単語も増やしたい」という欲ばりな方にぴったりなのが、Z会の速読速聴・英単語シリーズです。ターゲット単語が入った短い会話文・文章が、音声つきで100本ほど収録されています。
緑の「Basic2400」は、このシリーズでいちばんやさしいレベル(TOEIC500点台・英検3〜準2級くらい)。読んで意味が分かるのと、スラスラ音読できるのは別物なので、音読素材としてちょうどいい歯ごたえです。
⑤DUO 3.0|単語帳の例文をそのまま音読(中級)
持っている人も多いDUO 3.0も、じつは音読教材として優秀です。覚えたい単語や熟語が1つの例文にぎゅっと詰まっているので、例文を音読するだけで単語も覚えられて一石二鳥なんです。(CDは別売り)
とくにTOEICや英検が近いときは、覚えられない単語の入った例文だけを選んで、回数多めに音読する。これだけで、黙読より記憶への残り方がまるで変わります。
⑥音読JAPAN|日本を英語で語りたい人へ(中〜上級)
「自動販売機」「弁当」「温泉」「祭り」など、日本独特の事柄を英語で説明する長文が35トピック収録された教材です。音声はQRコードでスマホからすぐ聞けます。
音読の練習をしながら、外国人への説明ネタもそのまま身につくので一石二鳥。通訳ガイドを目指す方や、海外の友人・取引先に日本のことを話したい方に、私はよくおすすめしています。
⑦SPEEDIER READING|返り読みを直す音読教材
最後は、私も制作に関わったSPEEDIER READINGです。後ろから戻って訳す「返り読み」を直し、英語を語順のまま読むための音読教材です。
英文と日本語訳を意味のかたまりごとに対照させながら音読する「直読直解」「英日入り混じり読み」というメソッドで、英語を前から処理する回路を作っていきます。
「主語だけ頭に残って、結局後ろから読み直してしまう」という返り読みのクセがある方に、特にお勧めです。音読と組み合わせると、語順のまま読む力がついていきます。
\\ 返り読みを直して、英語を前から読めるようになる //
失敗しない英語音読の教材の選び方|3つの条件

「結局、自分にはどれが合うの?」と迷ったら、次の3つの条件で選んでください。これさえ押さえれば、買って失敗することはほぼなくなります。
条件1|お手本の音声が付いている(自己流で読み始めない)
音読教材を選ぶとき、いちばん大事なのは「お手本の音声が付いていること」です。音声のない本は、音読教材としては選ばないでください。
理由はシンプルで、お手本を聞かずに自己流で読むと、間違った発音やイントネーションがそのまま脳にこびりついてしまうからです。いったん固まると、直すのが本当に大変なんです。
自己流の音読は、間違いを毎日せっせと強化しているようなもの。最初から正しいお手本で読みましょう!
条件2|「簡単すぎかな?」と思うレベル(中学英語が最適)
次に大事なのが、レベル。自分にとって「簡単すぎかな?」と感じるくらいがちょうどいいです。中学英語レベルでまったく問題ありません。
逆に、いちばんやりがちな失敗がこれ。気合いを入れて、英字新聞やネイティブ向けの洋書を選んでしまうパターンです。
⭕ 中学英語レベルの、お手本音声つき教材
❌ 難しすぎる英字新聞・ネイティブ向けの洋書(消化不良で挫折)
難しい教材だと、意味を理解するだけで力尽きてしまい、肝心の「意味を考えながら正しい発音で声に出す」ところまでたどり着けません。簡単な英文のほうが、正しく音読をする感覚が早く身につきます。
条件3|最後まで読める、興味の持てる題材
3つめは、自分が「おもしろい」と思える題材かどうか。日常会話でも、日本紹介でも、好きな物語でもOK。興味が持てるものだと、同じ素材を何度も繰り返せます。
音読は、いろんな教材をとっかえひっかえするのではなく、同じ素材をくりかえすほど効いてきます。だからこそ「飽きずに読めるか」は、地味だけど大事な選び方の基準なんです。
【目的別】あなたに合う音読教材はどれ?

同じ「音読教材」でも、あなたの目的によっておすすめは変わります。自分に近いところを読んでみてください。
社会人のやり直し英語なら|中学英語の音読本から
「学生時代以来、ちゃんと英語をやっていない」という社会人のやり直しなら、中学英語レベルの音読本から。先ほどのNOBU式や音読パッケージがぴったりです。
私自身も、社会人になってからNHKの基礎英語でやり直しを始めました。忘れかけていた文法を、音読しながら思い出していった感覚です。
TOEIC・英検対策なら|単語帳の例文を音読する
TOEICや英検が目標なら、単語帳の例文をそのまま音読するのがおすすめ。DUO 3.0や速読速聴・英単語のように、例文に音声が付いた単語教材が向いています。
覚えにくい単語が入った例文を選んで、声に出して繰り返す。黙読より記憶に残りやすく、単語と音読を一度に進められます。
ビジネス英語なら|パワー音読・仕事で使う表現
会議やメール、出張で使う英語が目標なら、仕事で使う場面の表現が入った教材を。3分間パワー音読トレーニングや、オフィス向けの英会話表現集が役立ちます。
自分の仕事で実際に口にしそうなフレーズを選んで音読しておくと、いざという場面でスッと出てきます。準備したことは、ちゃんと口から出るんです。
通訳ガイド・日本紹介なら|音読JAPAN
通訳ガイドを目指す方や、海外の人に日本を英語で説明したい方は、音読JAPANのような日本紹介系の教材を。音読の練習と、説明ネタの仕込みが同時にできます。
「温泉ってどう説明するんだっけ?」とならないように、よく聞かれるトピックを音読で口になじませておくと安心ですよ。
お金をかけずに音読教材を用意する方法(無料の音読教材)

「いきなり買うのはちょっと・・・まずは無料で試したい」という方も多いですよね。お金をかけなくても、音読の素材はちゃんと用意できます。
無料の英語サイトで音読する
ネット上には、スクリプト(英文)つきの音声がたくさんあります。
たとえば、以下のサイト「ESL: English as a Second Language – Free English learning resources」は英語学習者向けのサイトですが、たくさんの英文がスクリプトと音声つきで掲載されているので、音読に使うことができます。
・ESL: English as a Second Language – Free English learning resources
NHKラジオ講座や「ニュースで学ぶ現代英語」で音読する
いちばん手軽なのが、NHKのラジオ講座。音声は公式アプリで聞けます。ただし、音読をするにはテキストの購入は必要なので、完全に無料とはいきませんが、質の高い学習者向けの素材で音読ができます。

あるいは、NHKの「ニュースで学ぶ現代英語」なら、スクリプトも無料で手に入ります。ただし、素材は本物の英語ニュースなので、音読の難易度は高めです。

TEDで音読する
中〜上級者なら、TEDのトークもスクリプトが手に入るので音読素材になります。様々なジャンルの世界一流のスピーチから選べるので、自分の興味やニーズに合ったものを選んでみてください。
ただし、英語学習者向けに作られた音声ではないので、難易度が高め。背伸びしすぎないようにしましょう。
音声教材をもっと具体的に選びたい方は、レベル別の音声教材をこちらでくわしく紹介しています(シャドーイング向けとして挙げていますが、音読にもそのまま使えます)。

教材ではなく、「どのアプリ・ツールで音読する?」(お手本音声・録音・発音採点)で迷う方は、無料でそろえる方法をこちらにまとめています。

教材を買って終わりにせず、「しゃぶり尽くす」使い方

そして、教材選びそのものより大事なことがあります。それは、選んだ1冊をしゃぶり尽くすまで繰り返すこと。
買って終わりにせず、1回や2回音読してすぐ終わりにもしないでください。
次々買うより「同じ素材を繰り返す」ほうが伸びる
新しい教材をどんどん買い足すと、勉強した気になりますよね。でも、音読でいちばん差がつくのは「繰り返しの量」です。次に進むことが、いいこととは限りません。
私自身、一つの教材を100〜200回ぐらいずっと繰り返して聞いたり、音読したりしています。そこまでやると、表現が体に染み込んで、必要なときにパッと口から出てくるようになります。

同じ教材ばかりだと、前に進めていない気がして不安・・・
大丈夫です。同じ教材でも、読むたびに「層」が積み重なって、レベルは着実に上がっています。けっして止まっているわけではないんですよ。
次の教材に進む基準は「テキストを見ずに言えたら」
「じゃあ、いつ次の教材に進めばいいの?」という疑問があると思いますが、答えはシンプルです。
テキストを見ずに、音だけで言えるようになったら、次に進んでOKです。
具体的な回数の目安や、正しい音読の手順は、こちらの記事でくわしく解説していますよ。

そもそも「音読って本当に効果あるの?」と気になる方は、効果と「伸びる音読・伸びない音読」の違いをこちらでまとめています。

英語音読の教材に関するよくある質問

最後に、教材選びでよく聞かれる質問にお答えしますね。
音読教材はCDとアプリ(音声ダウンロード)どっちがいい?
断然アプリ(音声ダウンロード)がおすすめです。
最近の教材はCDつきのものは少なくなってきていますし、CDからいったんパソコンに音声をダウンロードして、そのデータをスマホに移すのは、面倒ですよね。
音声ダウンロードの教材なら、そのままスマホで聞けます。音声をスマホに入れておけば、通勤中でもお風呂でも、いつでも聞けて音読できます。
最近の教材は音声無料ダウンロードやQRコード対応が増えているので、買うときは音声の形式もチェックしてみてください。
中古や古い版の教材でもいい?
音声がちゃんと使えるなら、中古でも古い版でも大丈夫です。
ただし注意点があります。古い版だと音声のダウンロード期限が切れていたり、CDしか付いていないことがあります。
また古い教材だと、収録されている英文が古くて現代の状況と合わない可能性もあります。
音読教材は何冊もそろえるべき?
いいえ、まずは1冊で十分です。
音読は1冊をしゃぶり尽くすほうが伸びます。何冊も買うより、まず1冊を「テキストを見ずに言える」くらいまで使い込むことが、上達の近道です。
まとめ|まずは1冊、お手本音声つきの簡単な本から
というわけで、音読教材選びの答えは、「お手本音声つき・簡単め・興味が持てる」1冊からでした。
冒頭の「結局どれを買えばいいの?」という疑問が解決したなら嬉しいです。
ポイントを、もう一度だけ整理しますね。
✅ 迷ったら初級のNOBU式や音読パッケージから(やさしい順に7選を紹介)
✅ 選び方は「音声つき・簡単め・興味が持てる」の3条件
✅ 難しい新聞・洋書から入らない(消化不良で挫折する)
✅ 1冊をしゃぶり尽くす(テキストを見ずに言えたら次へ)
私自身、中学レベルの簡単な教材を「口から出るまで」繰り返したことが、今の英語につながっています。高い教材を一度読むより、簡単な1冊をしゃぶり尽くすほうが、ずっと効くんです。
まずは今日、手元にあるお手本音声つきの教材を1つ開いて、意味を確認してから5回だけ声に出してみてください。それだけで、「教材選びで止まっていた自分」から一歩抜け出せますよ。


