2022年8月9日
英英辞典を使わなくても英語脳はできる!私が英和にこだわる理由
エバンス愛
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英英辞典を使ってみたけど、
「読むのに時間がかかって(難しすぎて)挫折した・・・(T_T)」
「英英辞典の方がいいのは分かってるけど、なかなか使いこなせない・・・(ノД`)」
と悩んでいる人が多いと思います。
私の経験では、英英辞典を使わなくても英語脳はできるし、むしろ英英辞典より効率のいいやり方で英語脳を作った方がいいと思っています。
この記事では、英語脳を作るには英英辞典を使わなくてもいいこと、そして英和辞典を活用したほうがいいと私が思う理由をお伝えします。
読み終わる頃には、「無理に英英辞典を使わなくていいんだ!」と気持ちが楽になっているはずです!
コンテンツ
「英語が英語のままで理解できる」には条件がある
多くの人が英英辞典を使いたい(使わないといけない)と思っている原因は、この「英語脳」です。英語を英語のままで理解できるようになりたい!日本語を介さず理解したい!と。
英語脳を作るのに英英辞典は有効です。でも、ちょっとここで注意すべき点があります。
「英語が英語のままで理解できる」ときの脳内
「英語を理解する」とはどういうことでしょう?
当たり前ですが、その意味が分かるということですよね。意味が分かる、理解する、というのは、「頭の中にその概念(イメージ)が浮かんでいること」を指します。英語でも日本語でもなく、そのイメージが頭に描けているということです。
たとえば、
という英語を私たちが聞いたり読んだりすると、こういうことが脳内で起こります。
①英語初心者:日本語に変換して理解
②英語上級者:英語のままで理解
もちろん、あなたが目指したいのは、②の、日本語に訳さずに、英語から直接理解できることですよね。
日本語を介さず英語を理解するための4つの必要条件
で、さっきのような
こういう「英語が英語のままで理解できる状態」になるのは、以下の条件がある時に限られます。
・単語の意味をすでに知っている
・その分野、トピックが自分になじみがある
・自分の英語レベルより、はるかに簡単な英語
・十分なインプット(読み、聞き)の積み重ねがある
これ以外の状況では、英語のままで理解はできないんですね。
つまり、「英語脳ができる」と言っても、ある日突然、どんな英語でも一切日本語を介さずに理解できるようになるわけではありません。
その業界のことに詳しい、単語の意味をよく知っているといった条件が全て満たされる時に限り英語脳が発動し、日本語を介さずに理解できるのです。
私は、英語を仕事にしています。アメリカ人と夫と毎日家庭で英語で会話しています。でも、完全に英語脳ではありません。
「日本語にするまでもなく理解できる」というほど自分にとって簡単なレベルの英語のときにだけ、英語のままで理解できるだけ。自分にとって難しいレベルの英語が、英語のままでわかるわけがありません。
日本人である以上、母国語を忘れるほど異国にどっぷり浸かる生活をするのでもなければ、完全な英語脳にはなれないと私は思います。
私が日本語を介してしまうのはどんな時か、このページに詳しく書いています。
英語脳を作るのに英英辞典を使うことは必須か?
英英辞典は、もちろん英語脳を作る役には立ちますが、英語脳を作る唯一の方法ではありません。
「英語脳を作る」とか、「英語を読む練習になる」とかそういったことは、英英辞典を使わずとも、別の方法で鍛えたらいいと私は思っています。
私が英英辞書を使うのは、二つの似た単語の細かい違いを調べるとか、日本語にはない概念の単語(「sustainable」など)を調べるとか、英和辞典に書いてある日本語がしっくり来なかったときくらいです。
たとえば、「糖尿病」を意味する”diabetes”という単語を英英辞典で調べると、「血液中に糖が過剰に含まれる病気」という説明が出てきます。
でも、「糖尿病」という日本語でバチッと覚えた方がずっと早いし効率いいと思いませんか?
日本語を介したとしても、それが自分になじんだ言葉になればやがて”diabetes”と直接英語が出てくるようになるし、それでいいと私は考えています。
その方が、「単語を覚える」という作業レベルで考えたらずっと効率的なんです。
「血液中に糖が過剰に含まれる病気」という説明で何となくぼんやり理解するよりも、「糖尿病」という訳語で一発で理解した方がずっとイメージもわきやすいんです。
私は「単語の意味を真に理解した」というのは、日本語でもなく、英語でもなく、そのものが表す「イメージ」が頭に浮かんでいる状態だと考えています。
だから、私の場合、この”diabetes”という単語は最初は「えっと~、diabetesは糖尿病だから・・・」とこの単語を見るたび、聞くたびに思ってました。
つまり、
英語 ⇒ 日本語 ⇒ イメージ(理解)
という状態。
でも今は、日本語を介さない状態になってます。diabetesという単語を何度も見たり聞いたりしてきたからです。今は、diabetesという単語を見た・聞いた瞬間、diabetesの「イメージ」が浮かびます。
英語 ⇒ イメージ(理解)
という状態。
イメージというのは、具体的には、食事制限が必要だとか、知り合いの○○さんが糖尿病だったよなとか、そういういろんな情報や知識のかたまりのことです。
だから、最初に単語を覚えたきっかけは日本語だったとしても、最終的に「英語 ⇒ イメージ」になればそれでいいんじゃないかと思うんです。
それを、最初から「英語で!」「日本語は一切使わない!」っていう方法は私は正直あんまり良さが理解できませんし、何より、日本語で素早く正確に理解できるのだからその能力を使わないともったいないと思うんですよね。
糖尿病が何なのかを知らない子どもだったら、その定義から理解していく必要があります。でも、私たちは大人です。日本語の理解レベルは高いし、日本語という便利なツールを持ってます。
だったら、知らない単語の意味を知る最初の入口は日本語でいいんじゃないかな、と。
英英辞典を使わなくても英語脳はできる!まとめ
というわけで、英英辞典を無理に使わなくても英語脳はできるし、最初は日本語に頼った方がずっと効率がいいと思う!というのが私の考えです。
私自身、英英辞典はほとんど使ってきませんでしたし、今でも「細かいニュアンスを調べるとき」「英和辞典の日本語の定義を見てもピンとこないとき」といった、限定的な使い方しかしていません。でも、英語脳は作れたと思っています。
英英辞典を使っての学習がうまく行っている人は、そのまま使い続けていただいて大丈夫です。でも、私のように英英辞典が苦手だとか、時間がかかりすぎて困るという人もいるでしょう。
そのような方には、「英語脳をつくるためには英英辞典を絶対に使わなければいけないのではないか?」という呪縛から解き放たれていただきたいなと思いますし、そのお役に少しでも立てれば幸いです。
なお、英語脳を作るためには、英語をたくさん速く読むための訓練も重要です!英語を英語の語順のままでどんどん読み進めるための教材を作りました。ぜひチェックしてみてくださいね。