英語リーディングのコツ5つ!翻訳者の私が長文読解を鍛えた勉強法を教えます

英語を読んでるつもりが、文字をなぞるだけになってしまい、全然頭に入ってこない・・・

「返り読み」の癖が抜けず、英語を前後に行ったり来たりして時間がかかる・・・

英字新聞を読んでみたけど、全然読めなくて結局廃品回収行き・・・

 

そう、お悩みではないでしょうか?

実は、これは私自身が過去に英語のリーディングについて悩んでいたことです。

 

私は、以前は英文読解が大の苦手でした。高校のリーディングの授業が苦痛でたまらず、クラスでは落ちこぼれでした。

そんな私が今では、英語を普通にスラスラ読めるようになり、翻訳の仕事ができるようになりました。The Economistという、英語圏のエグゼクティブに購読されている、かなり難易度の高い英雑誌も毎日読んでいます。

 

この記事では、翻訳者の私が英語リーディングのコツを掴んだ時にやった勉強法5つをお伝えします!

先に、この記事で紹介する5つのコツをお見せしておきますね。

コツ① 自分にとって簡単な英語を速くたくさん読む(多読)
コツ② スラッシュリーディングで返り読みから脱却する
コツ③ 知らない単語は辞書より先に推測して読む
コツ④ 自分が興味のあるジャンルで読む(小説・雑誌・マンガ・ゲーム)
コツ⑤ 英語「で」情報を調べる習慣をつける

 

この5つが、なぜ英語の長文読解を鍛えるために効くのか。そして、どう実践すればいいのか。

翻訳者の私の体験談を交えながら、順番にお伝えしていきます。英語を読むのが苦手な人にとって、少しでも参考になれば幸いです。

目次

英語の長文がスラスラ読めないのは、3つの悪い癖が原因

「英語を読んでも頭に入ってこない」のには、理由があります。読めない人には、共通する3つの悪い癖があるんです。

悪い癖① 英語を前後に行ったり来たりする「返り読み」

返り読みとは、英語を日本語に訳すことを目的として、前後に行ったり来たりしながら英文を読むことです。

学校の英語の授業で、英文を日本語に訳すリーディングをさんざんやらされた人は、ほぼ全員この癖がついています。

返り読み

 

私もそうでした。複雑な構文になっている難しい文章を、単語をひとつひとつ調べながら、前に行ったり後ろに行ったりしながら、きれいな日本語にゆっくりと訳していく。

こういう勉強法は、あなたもきっと学校でやらされたと思います。

 

このような読み方をしている限り、英語長文をスラスラ読めるようにはなりません。

悪い癖② 全部を日本語に訳してからじゃないと読めない

返り読みとセットで出てくるのが、頭の中できれいな日本語に翻訳しないと内容が理解できないという癖です。

ゆっくり読んでいると、どうしても文章を分析したくなったり、頭の中できれいに日本語に翻訳したくなるんですよね。

 

英語を英語のまま、語順通りに理解するという感覚がまだ身についていない状態です。

この癖を抜け出さない限り、TOEICなどの試験でリーディング問題を制限時間内に解ききるのは厳しいです。

悪い癖③ 知らない単語が出るたびに辞書を引いてしまう

もう一つが、知らない単語が一つでも出てくると気になって仕方がなく、すぐに辞書で調べてしまう癖です。

以前の私はまさにそうで、辞書を引かないと先に進めない状態でした。

 

しかも当時は、知らない単語だらけのものばかり読んでいました。ほとんど読めないくせに、かっこつけて英字新聞を読んでいました。

で、結局ほとんど新品のまま捨てていました・・・

あなたはどのタイプ? 3つの悪い癖と5つのコツの対応表

自分がどの癖で止まっているかが分かると、5つのコツのうち、どれから優先的に取り入れればいいかが見えてきます。

・癖① 返り読みタイプ → コツ② スラッシュリーディングで語順どおりに読む
・癖② 日本語訳しないと気が済まないタイプ → コツ① 簡単な英語を速くたくさん読む(多読)
・癖③ 知らない単語で止まるタイプ → コツ③ 辞書より先に推測して読む
・そもそも続かないタイプ → コツ④ 興味のあるジャンルで読む/コツ⑤ 英語「で」情報を調べる

 

3つの悪い癖が分かったところで、ここから先はこの癖をどう手放すか、英語リーディングのコツ5つを具体的にお伝えしていきます。

英語リーディングのコツ① 自分にとって簡単な英語を速くたくさん読む(多読)

最初のコツは、自分にとって簡単な英語を、速くたくさん読むこと。いわゆる「多読」です。長文読解を鍛える勉強法として一番効くのが、この多読です。

難しい英語をウンウン唸るより、簡単な英語を速くたくさん

難しい英語をウンウン唸りながら読んでいるだけでは、英語はスラスラ読めるようになりません。

やさしい英語を速くたくさん読む練習をしないと、英語を語順どおりに理解する回路が育たないんです。

スラスラ読み進めるには、自分にとって簡単な素材でなければいけません。

 

私自身は、塾講師をしていた時に、毎日の授業の準備のために英語をたくさん読む必要がありました。当時は、中学生から高校生2年生までを担当していました。

TOEIC700点台くらいだった私にとっては、簡単な英語でした。

 

授業に間に合わなかったら困るし、仕事を家に持ち帰りたくないので、その時の自分に出来るトップスピードで読むようにしていました。毎日、大量に、できるだけ早く読んでいたんですね。

そんな簡単な英語を毎日たくさん読み続けること1年程度。気がついたら、英語を語順どおりに英語のままで読める癖が自然に身についていました。

多読におすすめの教材|ペンギンリーダーズ・ラダーシリーズ

塾講師をしていない人は、どんな素材で多読すればいいか?

おすすめは、英語学習者向けにレベルが調節してある「ピアソン・イングリッシュ・リーダー(旧ペンギンリーダーズ)」「ラダーシリーズ」です。

ladder series

 

「美女と野獣」「星の王子さま」「八十日間世界一周」「オリエント急行殺人事件」など、誰でもタイトルを知っている作品が、英語学習者向けに語彙レベル別で用意されています。

映画化された大人気の書籍、スターの伝記など、興味を持てる本が必ず見つかると思います。

 

ラダーシリーズには、たとえばこんな本があります。

 

レベル選びのポイントは、自分の英語レベルより2つほど下げたものを選ぶこと。

ピアソンイングリッシュリーダー

たとえば、現在英検準1級レベルの人は、レベル6を選ぶのではなく、レベル2(英検準2級)やレベル3(英検準2級〜2級)あたりを楽しみながらどんどん読むということです。

「簡単すぎるかな?」と思うくらいが、多読にはちょうどいいんです。

物語が苦手なら英字新聞もあり

物語を読むのが、そもそもあまり好きじゃなくて・・・

という人もいますよね。(私もそうです)

 

そんな人には、英字新聞のなかでも簡単なAsahi Weeklyがおすすめです。週刊なので分量も多すぎず、また日本語の訳や解説もあるので難易度も高くありません。

Asahi Weekly
Asahi Weekly (1冊340円)

英語リーディングのコツ② スラッシュリーディングで返り読みから脱却する

2つ目のコツは、スラッシュリーディングで「返り読み」から脱却することです。

返り読みはなぜ抜けないのか

この「返り読み」の癖、ついてしまって抜けないという人も多いのではないでしょうか?私もでした。じゃあ、返り読みをどうやって辞めたらいいのでしょう?

 

それは、簡単な英語を「語順通りに」「できるだけ速く」読むことです。もちろん、意味が取れないほど速くではなく、ちゃんと内容が理解できて楽しめるギリギリのスピードで。

そうすると、いつもの癖でついつい「返り読み」してしまうのを防ぐことができます。

スラッシュリーディングのやり方

語順通りに読む訓練は、スラッシュリーディングが有効です。

スラッシュリーディングとは、英文の意味のかたまりごとに「/(スラッシュ)」を入れて、前から順に意味を取っていく読み方のこと。

スラッシュリーディング

 

後ろから戻って「無人自動車が、シリコンバレーの高速道路を走ったり、サンフランシスコに停まっているのを見るのは」と、きれいな日本語にしなくても、英語の順番のまま意味を取っていけるんです。

きれいな日本語訳は、長文読解には必要ありません。

 

スラッシュリーディングについては、以下の記事に詳しく書いてあるので参考にしてください。

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塾講師時代にやっていた、ボールペンでガンガン区切る練習

私が塾の予習をするときは、常にボールペン片手に、英文にスラッシュをガンガン入れながら、英語を猛スピードで前からどんどん読んでいっていました。

 

そうやってスラッシュリーディングに慣れると、やがてスラッシュを入れなくても、当たり前のように英語を前から語順通りに読んで理解できるようになりました。

返り読みなんか必要ないくらい簡単な英語をたくさん読んで、スラッシュリーディングで語順どおりに英語を理解するという作業に慣れるのが一番です。

英語リーディングのコツ③ 知らない単語は辞書より先に推測して読む

3つ目のコツは、知らない単語が出てきたら、辞書を引く前にまず推測すること。

知らない単語で止まると、長文読解は永遠に終わらない

以前の私は、英語を読んでいて、知らない単語が一つでもあったら気になって仕方がなく、すぐに辞書で調べていました

当時、英字新聞のThe Daily Yomiuri(現The Japan News)を読んで(読もうとして)いました。

ほぼ廃品回収に直行でしたが・・・(汗)

 

でも、当時の私にとってThe Japan Newsは、知らない単語が多すぎて、文脈から推測すらできませんでした。

単語を全部調べていたら、1段落読むのに何十分もかかる。そりゃ、続きません。

推測ができる前提は「自分にとってやさしい英語」で読むこと

でも、コツ①の「やさしい英語を速くたくさん読む」勉強法をはじめてから、たまに知らない単語が出てくると、意味がだいたい想像できる事に気づいたんです。

知らない単語があっても、自分にとってやさしい英文なので、それまでの文脈がきっちりと頭に入っているから、意味が推測できるんですね。

 

推測で読めるようになりたいなら、まず自分にとって簡単な英語で多読するのが先です。

 

つまり、いきなりThe Japan Newsを推測しながら読もうとするのは無茶です。まず、もっとやさしい英語をたくさん読む、その流れのなかで、知らない単語は推測する癖をつけましょう。

この順番が大事です。

私は今でもThe Economistで推測→答え合わせをしている

私も、今はThe Economistを毎日読んでいますが、知らない単語があったらできる限り推測して読んで、記事を読み終えます。

 

そして、どうしても気になる単語の意味を調べて、自分の推測が正しかったかどうか「答え合わせ」しています。

推測→答え合わせを続けていると、単語を覚えるスピードも速くなるし、文脈から意味を取る感覚もどんどん磨かれていきます。

自分で苦労して推測した単語の方が、すぐに辞書で調べて簡単に答えを手に入れた時よりずっと頭に残るし、覚えられます!

 

私がThe Economistなどを使ってどう英語を読んでいるか、どう読むスピードを上げる工夫をしているか、以下のページに詳しく書いています。合わせてどうぞ!

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また、The Economistという雑誌について詳しくは、こちらの記事もどうぞ。

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英語リーディングのコツ④ 自分が興味のあるジャンルで読む

リーディングは、続かなければ意味がない。どんなに正しい勉強法を知っていても、続けられなかったら長文読解を鍛えることはできません。

英字新聞=リーディングの訓練、という思い込みを捨てる

まず、「リーディングの訓練=英字新聞」という考えは捨てたほうがいいです。

 

普段から「日本語の新聞を読むのが大好き、ニュース大好き」という人でなければ、英字新聞ははっきり言ってつまんないです。Σ(・∀・;)

英字新聞の代わりに、あなたが興味があるジャンルの小説、雑誌、web記事を読むことをおすすめします。

小説・雑誌・マンガ・ゲームで読む

好きな小説(日本語で読んだことがあったり、ドラマで見たものなど)

私の場合は、netflixで配信している「アウトランダー」という海外ドラマにハマっていて、ドラマの続きが待ちきれなくて原作小説を英語で読んだりしています。

 

ドラマの続きが待ちきれなくて原作小説を読んだり、「私の大好きなこのシーンは、小説ではどう表現されているんだろう?」と、同じシーンを二度味わったり・・・という感じで、英語を読んでいます。

(ちなみに、リーディングには直接関係ありませんが、ドラマ「アウトランダー」の推しポイントはこの記事で詳しく紹介してます。)

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自分の興味あるジャンルの雑誌

雑誌もいいです。車が趣味なら英語の車雑誌、ガーデニングに興味があれば、英語のガーデニング雑誌を読んでみたらいいんです。

料理雑誌でもいいし、育児雑誌でもいい。海外の雑誌って、センスいいものが多いですよね。

 

いろんな英語の雑誌をつまみ読みしたい人にぜひお勧めなのが、電子書籍です。英雑誌を本屋さんで買うとなると高いですが、オンラインで複数の雑誌がバックナンバーまで読み放題になります。

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好きなマンガの英語版

マンガもいいですよ。日本のマンガで英語翻訳されているものもたくさんあります。好きなマンガなら、英語で読むのも苦ではないですよね。

 

私は、鬼滅の刃の日本語版と英語版をkindleで大人買いして読みました。もちろん普通に英語版を楽しんでもいいし、日本語と英語を比較しながら読むのも楽しいです。

鬼滅の刃
左日本語、右英語
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ゲーム

ゲームも、日本のゲームの英語版とか、あるいは英語のオンラインゲームなどもいいですよね。とにかく、あなたが好きなことを、勉強と思わずにやることが大事です。

 

私は実はドラクエが大好きなんですが、夫のマイクからのクリスマスプレゼントがドラクエ8の北米版(英語バージョン)だった年もありました。

やりだすとハマってしまって何時間でもやっちゃうので、「もう私にドラクエは買わないで!」と言ってあります(苦笑)。

何時間も遊んでしまっても、それって大量の英語を読んでる時間でもあるんですよね。だから、ちょっとだけ罪悪感も薄れたり薄れなかったり。

 

というわけで、とにかく、「楽しい!もっと読みたい!」と思えるものにたくさん触れるようにしましょう。「リーディングの勉強」と思って英語を読もうとしても、眉間にシワが入っちゃいます。

強制的に読む必要があるのなら、それでも続くかもしれません。でも、そうでない人がリーディングを継続するには、まずは自分にとって楽しい素材を選ぶことです。

Kindleなら著作権切れの古典が無料で読める

洋書をたくさん買うとお金がかかるし、近くの図書館には洋書があまり置いてないし・・・という人は、Kindleで洋書をタダで読むのがおすすめです。

 

Kindleなら、著作権が切れた古典の洋書が無料で手に入ります。「ハイジ(Heidi)」「不思議の国のアリス(Alice’s Adventures in Wonderland)」など、誰でもタイトルは知っている本が0円で読めます。

必ずしもKindle端末は必要なくて、PCやタブレットでも大丈夫ですが、Kindleなら知らない単語がすぐに調べられて便利です。

kindle

 

その他、著作権が切れた古典に限らず、たくさんの洋書を0円で読むことができますよ。

amazon kindleで0円で読める英語書籍一覧

 

kindle以外に、無料で英語の本が読めるサイトについては、以下の記事に詳しく書いています。よかったら、あわせて読んでみてください!

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英語リーディングのコツ⑤ 英語「で」情報を調べる習慣をつける

最後のコツは、読むことを目的にするのをやめて、英語「で」情報を調べる習慣をつけることです。

読むこと自体を目的にすると、つまらなくて続かない

英語で好きな小説やマンガ、興味があるweb記事を読むというのは、すでに試したことがある人も多いかもしれませんね。(そして、すでに挫折してしまった人も多いかもしれません・・・)

であれば、英語を読むことそのものを目的にしないこと。

英語を読むのを目的にするから、つまらなくて続かないんです。

 

「読む」という行為そのもの(=勉強)が目的ではなく、「自分に必要な情報を得る」という目的のために英語を読む習慣を始めてみましょう。

英語で「how to ○○」「○○ recipe」で検索してみる

たとえば、「もうすぐクリスマスだし、どんな飾り付けをしたら子供が喜ぶかな?」とあなたが思ったとしましょう。

今までは「クリスマス 飾り アイデア」って日本語でgoogle検索していたと思うんです。それを、今後は「christmas decoration ideas」と英語にすればいいんです。

 

すると、英語の記事がズラーッと出てきます。で、「今年はこれに挑戦しよう!」というのがあれば、そのやり方とかも英語サイトで学べばいいわけです。

christmas

 

日本古来のものを除いては、絶対に英語の情報の方が充実しているし、何より日本では珍しい斬新なアイデアも見つかると思います。

 

ほかにも、上手な写真の撮り方とか、筋トレや美容の方法とか、料理のレシピとか、今あなたが興味があって、普通に日本語で調べている情報を、英語で調べてみてください。

とりあえず英語で「how to ○○」、レシピだったら「○○ recipe」。そうやって、英語でgoogle検索を気楽にやってみましょう。

海外サイトで買い物するときのレビューも英語で読む

私は、海外のサイトで化粧品や洋服を買ったりすることがよくあります。

買って失敗したくないので、「このアイシャドウ、発色はどうなのかな?」「このワンピース、実際に着た感じはどうなんだろう?」「返品するにも国際郵送料がバカにならないしな」と、すごく真剣にレビューを読みます。

 

実は、私のリーディング力の向上のかなりの部分を占めているのが、この「英語でレビューを読む」という日々の習慣です。

自分にとって必要な情報なら、ガツガツ読めますよ。(・∀・)

 

海外旅行のホテルや現地ツアーを予約する前に読むレビューも英語だし、今勉強中のイタリア語の教材も、英語レビューを参考に海外から取り寄せました。

「リーディングの勉強をしよう」と気合を入れなくても、生活のなかに英語で読む時間が自然に入り込んでくる状態を作れたら、しめたものです。

翻訳者の私が英語リーディングのコツを掴むまで(体験談)

ここからは、少し昔話をさせてください。

私が英語リーディングのコツを掴むまでの流れは、正直、全然カッコよくないです。(苦笑)

高校のリーディングの授業が嫌でたまらなかった落ちこぼれ時代

私は学生時代に、英語がスラスラ読めた経験なんて一度もありません。

先生に一人ずつ指名されて、あらかじめ家で日本語に訳しておいたものを発表するリーディングの授業が、嫌でたまりませんでした。クラスでは、落ちこぼれでした。( •̀ㅁ•́;)

 

リーディングが苦手だった時の私は、難しい英語を一語一句ノートに和訳して構文を分析して、分からない単語は全部調べて隅から隅まで理解するという、いわゆる「精読」ばかりやっていました。

というか、それ以外のリーディングの方法があることを知りませんでした。

2万円払って廃品回収行きになったThe Daily Yomiuri

社会人になってからも状況は変わらず、英字新聞のThe Daily Yomiuri(現The Japan News)を購読していましたが、ほとんど読めませんでした。

全然読めないのに毎日毎日新聞が届き、リビングの片隅に積み重ねられていきます。

 

それを見た母親に、「あんたはこの新聞をいつになったら読むんかね」といつも言われていました。

全然読めないのに、半年くらいは購読したかなー。廃品回収に直行の紙の束を、2万円払って買っていたことになります。(苦笑)

 

この当時、TOEIC700点から800点くらいだったと思います。

英字新聞を読んでも、単語がところどころわかる程度。気づいたら全然内容が頭に入っていなくて、ただ英語の字面だけを目で追っている状態

塾講師のバイトで偶然はじまっていた「多読」

転機は、塾講師のアルバイトで高校1年生の担当になった時でした。

生徒の学校の夏休みの宿題になっていたテキストを、授業の準備のために読まなければならなくなったんです。それは、いわゆる「副読本」というもので、これまで生徒が習っているはずの文法や単語で構成してある、長文問題ばかりのテキストでした。

 

だから、正直言って、「高校生の長文問題の指導か~、嫌だな~。自信ないな~」と、すごく憂鬱でした。

・・・が!

予想よりずっと簡単に読めたのです。

 

まあ、TOEIC700点後半くらいあれば、難関大学の英語の入試問題も解けるはずですので、高校1年生の夏休みの宿題くらいは楽勝で読めて当たり前なのですが。

でも、日本の英語教育って、常に「よりレベルの高いものをやれ!」「できるだけ難しいものをやれ!」という感じですよね。

なので、自分のレベルに対して簡単な英語を読むという経験をしたのは、それがほぼ初めてでした。

 

そのテキストは、科学、スポーツ、エンタメ系などの読み物がたくさん入っていて、専門的ではなくおもしろい話題だったので、ついつい楽しくて予習が必要ないところまで読んでしまいました。

そのときの「英語がスラスラ読めるって楽しい!」という感動は、今も忘れません。それで少し自信がつきました。

センター試験が半分の時間で解けるようになり、TOEICで980点を取得

また、授業の準備のために簡単な英語を毎日のように読んでいたので、読むのもだんだん早くなり、日本語に訳さないで英語のまま理解することができるようになりました。

そして、大学受験生の担当になり、制限時間80分のセンター試験(現共通テスト)が40分で解けるように。多読らしきことを始めて、2年くらい経った頃でしょうか。

 

また、TOEICで980点(リーディングセクション485点)を取得しました。特に、リーディングが大幅に伸びました。

以前は最後の方は塗り絵だったリーディングセクションは、最後まで余裕を持って解き切れるように。TOEIC対策はほぼ何もしていないので、単純に「早く正確に読む力」がついたからだと思います。

 

私は、「やさしいものをたくさん読む」という多読の訓練なしでは、私は英語の語順のままで英語を読めるようになることはなかったでしょう。

 

あなたは、いかがでしょうか?やさしい英語、たくさん読んでいますか?

 

自分のレベルで、ギリギリ読める程度の英語ばかりしか触れる機会がない・・・

という状況であれば、まだ英語を英語のままで読んで理解できるという段階に至っていないのかもしれません。

ここでお伝えした5つのコツを取り入れて、今日から英語リーディングを鍛えはじめてみてください。

英語リーディングのコツに関するよくある質問

最後に、英語リーディングの勉強法について、よくいただく質問にお答えしていきます。

Q. 多読はどのくらいの期間で効果が出ますか?

私の場合は、1年程度で「語順どおりに英語のままで読める癖」が身につきました。

 

私は塾講師をしていた時に、授業の準備のために毎日、自分にとって簡単な英語を大量に読んでいました。

そんな簡単な英語を毎日たくさん読み続けること1年程度で、英語を語順どおりに英語のままで読める癖が自然に身についたんです。

さらに、多読らしきことを始めて2年くらい経った頃には、制限時間80分のセンター試験が40分で解けるようになりました。

 

毎日どれくらいやるか、何を読むかで個人差はありますが、「1年で語順が体に入り、2年で試験が時短で解ける」というのが、私の体感の目安です。

Q. 知らない単語は、本当に一切辞書を引かなくていいんですか?

まずは推測しながら最後まで読んで、どうしても気になる単語だけ「答え合わせ」で調べるのがおすすめです。

 

読みながらいちいち辞書を引いていると、文脈がぶつ切りになって、かえって意味が取れなくなるんですよね。

私も、今はThe Economistを毎日読んでいますが、知らない単語があったらできる限り推測して読んで、記事を読み終えます。

 

そして、どうしても気になる単語の意味だけ後から調べて、自分の推測が正しかったかどうか「答え合わせ」しています。

この推測→答え合わせのサイクルが、結果的に単語を覚えるスピードも上げてくれますよ。

Q. 英字新聞やThe Economistに、最初からチャレンジしちゃダメですか?

ダメとは言いませんが、正直、遠回りになる可能性が高いです。

 

私も以前、TOEIC700〜800点くらいのときに、英字新聞のThe Daily Yomiuri(現The Japan News)を購読していましたが、ほとんど読めませんでした。

全然読めないのに、半年くらいは購読しました。廃品回収に直行の紙の束を、2万円払って買っていたことになります。

 

英字新聞に憧れる気持ちは、すごくよく分かります。

でも、自分にとって簡単な英語をスラスラ読める状態を先に作ってからの方が、結局は英字新聞にたどり着くのも早いですよ。

Q. TOEICや英検のリーディング対策にもなりますか?

はい。むしろ、返り読みの癖が抜ける多読は、試験のリーディングに直接効きます。

 

私自身、簡単な英語を大量に読むという多読の訓練を続けたことで、もちろんTOEICスコアも上がりました。多読をはじめて2年ほどで、TOEIC980点(リーディングセクションは485点)を取得しました。

 

TOEICも英検も、リーディングは制限時間との戦いです。

返り読みや頭の中での日本語訳をやめて、語順どおりに前から読む癖がつけば、試験のリーディングで焦らなくなります。

まとめ|英語リーディングのコツ5つで長文読解を鍛える

最後に、この記事でお伝えしたことを整理します。

英語の長文が読めないのは、3つの悪い癖が原因
返り読み・日本語訳癖・知らない単語で止まる癖。この3つを意識しないと、読むスピードは上がらない。

コツ① 自分にとって簡単な英語を速くたくさん読む(多読)
ペンギンリーダーズ、ラダーシリーズ、Asahi Weeklyなど、自分のレベルより2つ下げた教材を選ぶ。

コツ② スラッシュリーディングで返り読みから脱却する
意味のかたまりごとに「/」を入れて、語順通りに読む訓練を積む。

コツ③ 知らない単語は辞書より先に推測して読む
易しい英文で文脈が頭に入っていれば、推測が効くようになる。私は今もThe Economistで推測→答え合わせをしている。

コツ④ 自分が興味のあるジャンルで読む
小説・雑誌・マンガ・ゲーム。英字新聞=リーディング、という思い込みを捨てる。

コツ⑤ 英語「で」情報を調べる習慣をつける
how to ○○、○○ recipe、海外サイトのレビューなど、生活のなかで英語を読む時間を増やす。

 

辞書を片手に、難しい英語をウンウン唸りながら読むだけでは、英語はスラスラ読めるようになりません。

自分のレベルに対して簡単なものを、スラッシュリーディングしながら、単語の意味を推測しながら読む練習を、今日からぜひ始めてみてください!

 

そんな英語速読のエッセンスを詰め込んだオリジナルのリーディング教材、作りました!よろしければ、ぜひチェックしてみてください。

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Ai Evans エバンス愛

独学で英語を学び、国際機関で通訳者を8年経験したのち、独立。本物の英語力を身につけ、大和魂を海外に発信できる国際人を育てることが目標です。
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