【完全版】英語リスニングの勉強法|社会人向け・精聴と多聴のやり方

TOEICや英検の試験英語なら聞き取れるのに、映画や海外ドラマの生の英語が聞き取れない・・・

ネイティブと一対一なら、何とか言ってることも聞き取れるのに、ネイティブ同士の容赦ないスピードの会話は全く聞き取れない・・・

こんな悩みを持っている方は、本当に多いと思います。

 

中には、「いくら頑張っても英語が聞き取れるようにならない」と悩んで、「自分は耳が悪いのではないか」「病院に行った方がいいのでしょうか」と本気で心配している方もいらっしゃいます。

でも、日本語が普通に聞き取れているなら、あなたの耳に問題はありません。リスニングの正しい勉強法を知らないだけです。

 

リスニングは、正しいやり方で訓練すれば、誰でも伸ばせるスキルです。大人になってから始めても、遅すぎるということは決してありません。

 

実は、私自身も間違ったリスニング勉強法をやっていて、時間をかけた割にまったく上達しないという苦い経験をしました。

当時TOEIC500点程度だった私が、正しい勉強法に切り替えてからは、2年ほどでTOEICのリスニングは満点になり、今では通訳として仕事ができるようになりました。

 

この記事を読めば、以下のことが分かります。

✅ 英語のリスニングで聞き取れない本当の原因
✅ リスニング力を確実に伸ばす「精聴」と「多聴」の正しいやり方
✅ やっても効果が出ない間違ったリスニング勉強法
✅ 忙しい社会人でも毎日続けられるリスニング学習のコツ

では、早速参りましょう!

目次

英語のリスニングで聞き取れない3つの原因

Side view of young multiracial students with earphones learning information from notebooks while using mobile phone

英語のリスニングで聞き取れない原因は、大きく分けて3つあります。原因が分かれば対処もできますので、まずは「なぜ聞き取れないのか」を知ることから始めましょう。

音がくっついて変化するから

英語には「リエゾン」と言って、前後の単語とくっついて違う音に変化するという現象があります。

リエゾン以外にも、「弱形」「フラッピング」等、様々に音が変化します。

 

具体的には、このように音が変わります。

How about you? →「ハウ ・アバウト ・ユー」→「ハウバウチュー」
What if it rains?
→「ワット ・イフ・ イット・ レインズ」→「ワリフィッレインズ」

 

試験や教材用の英語でも音の変化は起きますが、ネイティブの日常会話では、音がグチャッとくっつく傾向がさらに強くなります。

だから、映画の台詞は特に聞き取りづらいのです。

 

実は、日本語でも同じ現象は起きているんです。たとえば、こんな感じ。

「この間」→「こないだ」
「置いておく」→「置いとく」

 

アナウンサーがニュースを読む時は、こういう言い方はしません。でも、私たちの普段の会話では、こういう表現を普通に使いますよね。

英語も同じで、映画やネイティブ同士の会話ではリエゾンが激しく起きます。だから聞き取りが難しいわけです。

ネイティブは教材のような話し方をしないから

教材用にプロのナレーターがはっきりくっきり発音してくれた音源と比べると、私たち一般人の発音は早口だったり不明瞭だったりしますよね。

映画の登場人物がアナウンサーみたいに滑舌良く発音していたら、逆に違和感です(苦笑)

 

私たち日本人が友達や家族との会話でアナウンサーみたいな話し方をしないのと同じように、ネイティブの普通の会話では、誰もTOEICのような話し方はしません。

だから、ネイティブのくだけた会話が聞き取れるようになりたいなら、くだけた英語で訓練をしないといけないのです。

正しいリスニング訓練が足りていないから

教材の英語なら何とか聞き取れていたけど、「だいたい分かるから」と何となく今まで来てしまった人は、みんな生の英語で壁にぶち当たります。

 

「教材用の英語をたくさん聞いていたら、自然に映画の英語も聞き取れるようになる」ということは、残念ながらありません。

私も、長い間「TOEICのリスニングなら聞き取れるのに、なんで映画の台詞やネイティブ同士の会話は聞き取れないんだろう」と悩んでいました。

 

でも、海外ドラマとか毎日見てるんだけどな・・・

と思うかもしれません。でもしっかり目的意識を持って勉強していかないと、時間ばかりかかって成果が出ません。

「ただ何となく英語を聞く」のと「正しい方法で訓練する」のは、まったくの別物です。

 

英語が聞き取れない原因については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。

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リスニング力を伸ばす勉強法は「精聴」と「多聴」の2つ

Positive young Asian female student with earphones writing in copybook while doing homework at table with laptop in street cafeteria

では、リスニング力を伸ばすにはどうしたらいいのでしょうか?答えは、「精聴」と「多聴」という2つの勉強法をバランス良く取り入れることです。

精聴とは|一語一句をすみずみまで聞き取る訓練

精聴とは、同じものを何回も聞き、必要であればスクリプトを確認し、一語一句すみずみまで理解する勉強法です。

 

精聴で得られる成果は、以下の3つです。

・聞こえる音と実際の英語が一致するようになる
・頭にこびりついたカタカナ英語の発音から脱却できる
・リエゾンなどによる音の変化が身につく

 

つまり、精聴はリスニングの「正確さ」を鍛える訓練です。

多聴とは|話の全体像をざっくりつかむ訓練

多聴とは、一語一句にこだわらず、聞き取れた部分から内容をざっくりとらえる勉強法です。

 

多聴で得られる成果は、以下の3つです。

・聞き取れない部分があっても全体の意味を推測できるようになる
・英語の情報処理スピードが上がり、ネイティブの速さについていける
・映画やドラマなど生の英語が理解できるようになる

 

つまり、多聴は「推測力」を鍛える訓練です。

精聴と多聴は車の両輪のようなもので、どちらもリスニングの上達に欠かすことができません。ところが、ほとんどの人は、どちらか片方しかやっていません。だから、リスニング力が伸びないのです。

精聴のやり方|一語一句聞き取る力を鍛えるリスニング練習法

A focused woman in glasses and headphones works on a laptop from a cozy bed.

まずは、精聴でリスニング力を上達させるためのポイントと具体的なやり方をお伝えします。

 

私自身、リスニングがまったくできなかった時期からTOEICのリスニング満点に至るまで、最も効果が高かったのがこの精聴です。

精聴に使う教材の3つの条件

精聴に使う教材は、以下の3つの条件を満たしているものを選んでください。

自分のリスニング力にとってやさしめの英語である

教材を選ぶとき、つい背伸びをして自分のレベルより難しいものを選んでしまいがちです。

特に、最初のやる気MAXの時は「難しいレベルに挑戦してやる!」と大きな気持ちになりがちなので、気をつけてください。

 

「少しやさしめ」の判断基準ですが、使われている単語のレベルではなく、自分のリスニング力のレベルにとって「ちょっと簡単すぎかもな〜」くらいのものを選んでください。

英語に長いブランクがある人は、中1レベルの最初の最初からやり直すことを私は強くお勧めします。遠回りなようで、結局はそれが近道です。

 

私自身、英語のやり直しを始めたのは大学卒業間近の時期でしたが、中学1年生レベルの精聴からやり直しました。

何度も聞き直せる素材である

CDやmp3データが手元にあって、いつでも聞けるし巻き戻せるという状態が必要です。聞き直せないリアルタイムのニュースやドラマ、ラジオなどはNGです。

スクリプトがある

聞き取れない部分があった場合に、何と言っているのかを確認できるスクリプトが必要です。音声がきちんと文字になっている教材であれば、問題ありません。

 

私がお勧めする精聴用の教材は、たとえば以下です。

出典:速読速聴・英単語 Basic 2400

 

精聴用だと、こういう単語教材がお勧めだったりします。単語も一緒に勉強できるからです。私も、これまで単語用の教材を使って精聴をたくさんやってきました。

 

上記の教材はさすがに簡単すぎるという方は、音読用の教材もお勧めです。この教材は音読教材な上に、日本についての知識も学べます。

出典:音読JAPAN 改訂版

 

その他、シャドーイング用としてお勧めしている教材も、精聴に使いやすいです。

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私自身が英語のやり直しを始めた時に精聴に毎日愛用していたのは、NHKラジオ講座です。音声を無料でダウンロードできる方法がありますので、ぜひ活用してください。

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精聴の具体的な進め方

教材を準備したら、以下の流れで精聴に取り組んでください。

1. まずは何も見ずに音声だけを聞く

テキストをいきなり読み込んだり音読したりするのではなく、最初は何も見ずに音声だけを聞いて、きちんと理解できるかどうか試してみてください。

2. 聞き取れない部分があったら、スクリプトを見て確認する

スクリプトの英語を確認した時に、「なんでこんな簡単な英語が聞き取れなかったんだろう?」と思ったら、リスニング力アップのチャンスです。

聞き取れなかった原因は、リエゾンなど音の変化に耳が慣れていないか、あるいは単語の発音を間違って覚えているかのどちらかです。

3. 発音やイントネーション、リエゾンに注意しながら繰り返し聞く

ここで大切なのは、自分の脳内で自動的に再生されるカタカナ英語と、実際のネイティブ発音との差を埋めていく意識を持つことです。

 

たとえば、「I got it.」を目で見ると、多くの日本人の頭の中では「アイ・ゴット・イット」というカタカナ英語が再生されます。

I got it. → アイ・ゴット・イット

 

でも、ネイティブの実際の発音は「アイガレッ」です。(アメリカ英語の場合)

I got it. → アイガレッ

 

何度も聞いて、スクリプトを確認して、

general は『ジェネラル』じゃなく『ジェナロー』なのか!

like it は『ライク イット』じゃなく『ライケッ』なのか!

 

こういう発見をひとつずつ積み重ねていく。それが精聴で重要なポイントです。

4. 覚えるほど、飽きるほど繰り返し聞く

リスニング初心者の上達の秘訣は「広く、浅く」ではなく、「狭く、深く」です。いろんな教材をとっかえひっかえではなく、同じ教材を覚えるほど、飽きるほど聞いてください。

すると、リエゾンなどの音の変化が「知識」ではなく「感覚」として分かるようになってきます。

 

私も、現在初級から勉強中のイタリア語の教材を、200回以上は聞いてます!

 

音の変化が感覚で分かるようになると、それまで意味の分からない英語のかたまりだったのが、「このつながっている音はこの英語だな」と単語が「切り取れる」ようになります。

単語が切り取れれば、当然英語の意味も分かるようになります。

 

私は、通勤の車内で単語教材や音読教材の音声を繰り返し聞いて、シャドーイングをひたすら続けました。再生しすぎて、付属CDがキュルキュル異音がし始めるほど(笑)聴き倒しました。

 

覚えるほど何度もいろんな教材を聞いて、それを学び尽くしましょう。いろんな教材を試してみたい気持ちをぐっと抑えて、同じものを繰り返しましょう。どの教材をやっても、たいして変わりません。

知らない単語がなくなって、リエゾンも身について、発音がお手本と同じように真似できるようになるまで。

ディクテーションでリスニングの弱点を見つける

「ちゃんと全部聞き取れているかどうか」を簡単に確認できるのが、ディクテーションという勉強法です。

ディクテーションとは、何も見ないで英語の音声だけを流し、音声を適度に止めながら聞こえた英語を書き取っていくトレーニングです。

ディクテーションは、「一語一句完璧に聞き取る」という意味で、精聴に分類される勉強法です。

 

単語を知らなかったから聞き取れなかったのか、音がくっついて変化していたから聞き取れなかったのか。聞き取れなかった原因を必ず確認してください。

原因が分かれば、そこを重点的に強化していくことができます。

 

ディクテーションの詳しいやり方は、こちらの記事で解説しています。

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シャドーイングでリエゾンとイントネーションを鍛える

シャドーイングとは、英語音声を流しながら、その直後を影のようにくっついて発音を真似て発声していくトレーニングです。

聞こえた音をその通りに真似して声に出す必要があるので、聞き取れていない箇所があれば詰まってしまいます。だから、一語一句ちゃんと聞き取れているかどうかがすぐに分かります。

シャドーイングも、一語一句聞き取れていなければできませんから、精聴に分類される勉強法です。

 

電車での通勤時間など声を出すのが難しい場合は、サイレントシャドーイングでもOKです。声には出さないけど、頭の中や口の中だけで声を出しているつもりで英語を繰り返す練習法です。

 

シャドーイングの詳しいやり方やコツは、こちらで解説しています。

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多聴のやり方|話の全体像をつかむリスニング練習法

次は、多聴でリスニング力を上達させるためのポイントと具体的なやり方をお伝えします。

精聴だけじゃなく、多聴も必ずやらないといけないの?

と思うかもしれませんが、精聴だけでは不十分です。

 

実は私自身、精聴は熱心にやっていたのに、多聴の訓練を怠った結果、「TOEICのリスニングは満点なのに、映画もニュースも全然聞き取れない」という状況を長く味わいました。

 

生の英語が聞けないことがコンプレックスで、履歴書にTOEIC980点と書くのが嫌でした。これは、私の英語学習で後悔していることの一つです。

だからこそ、精聴だけでなく多聴もしっかり取り組んでほしいのです。私と同じ遠回りはしないでくださいね。

多聴に使う素材の選び方

多聴に使う素材は、精聴とは違って自分にとってちょっと難しめのものを選びます。

目安は、「1回聞いただけでは一語一句は聞き取れないけど、6割くらいは意味が分かる」くらいの難易度です。

 

分からないところがそのままにならないよう、スクリプトと日本語訳が手に入る素材を使ってください。できれば、難しい単語の注釈があると辞書で調べる手間が省けます。

 

たとえば、私が講師を務めている英語リーディング教材「SPEEDIER READING」は、様々な難易度の長文読解教材にネイティブの音声がついており、多聴の練習にも適しています。

適当な素材が見つからない方は、検討してみてください。

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多聴の具体的な進め方|5つのステップ

以下の5つのステップで、多聴に取り組んでみてください。

1. スクリプトを見ないで、ひと通り聞く

一語一句全部聞き取ろうとするのではなく、「誰が・どうした」のS + Vを意識して、何の話なのかをざっくりつかんでください。

全ての単語が聞き取れなくても、聞き取れた部分をつなぎ合わせてざっくりと意味を理解することが多聴の目的です。

最初は、単語がすべて気になってしまうと思いますが、聞き取れなかった単語は気にせず、聞こえた英語から頭の中にイメージを描くことを意識してみてください。

2. 2〜3回繰り返して聞き、少しずつ細かい部分を拾う

「この単語がキーワードだな」「ここがメインの話題だな」という部分を書き出してみるのもお勧めです。

3. スクリプトと日本語訳を確認する

もうこれ以上聞いても新しい情報は聞き取れないなと思ったら、日本語訳を読んで、自分の理解とどの程度合っているか確認します。

4. 英語のスクリプトで聞き取れなかった部分を確認する

単語を知らなかったから聞き取れなかったのか、音の変化のせいで聞き取れなかったのか、原因を確かめて自分の弱点を把握しましょう。

5. もう一度、何も見ないで聞き直す

最初と比べてどのくらい聞き取れるようになっているか、確認しましょう。

多聴に使った学習済み素材は、この時限りで終えるのではなく、普段の「ながら聞き」に活用しましょう。たった一回学習しただけではすぐに忘れてしまいます。

ながら聞きで復習することで、効果的に定着させることができます。

映画や海外ドラマで生の英語に慣れるリスニング訓練

ここまでの精聴と多聴の基礎ができてきたら、いよいよ実際の「容赦ないネイティブの弾丸スピード英語」で聞き取る訓練をしていきましょう。

使う素材は、訛りが強くなく専門用語の多くない海外ドラマがお勧めです。「フレンズ」などが有名ですが、自分が好きなドラマで構いません。

ちなみに、私が好きなドラマはNYの弁護士事務所を描いた「SUITS」です。

 

映画やドラマでのリスニング訓練は、以下の手順で進めてみてください。長いシーンだと疲れるので、最初は1分ほどの短いシーンで十分です。

1. まずは字幕なしで音声だけでどれだけ聞き取れるか試す
2. 次に英語字幕ありで見て、知らない単語や表現を辞書で確認する
3. 日本語字幕で意味を確認する
4. もう一度字幕なしで見直す

 

可能なら、登場人物の英語を真似て発音してみるとさらに効果がアップします。ほとんどの洋画や海外ドラマに英語字幕がついているNetflixが一番使い勝手がいいと思います。

 

映画や海外ドラマを使ったリスニング学習の詳しい方法は、こちらで解説しています。

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忙しい社会人がリスニング学習を毎日続けるコツ

Young man with earbuds focused on smartphone at home, creating a relaxed indoor atmosphere.

正しい勉強法が分かっても、続かなければ意味がありません。ここでは、忙しい社会人がリスニング学習を無理なく続けるコツをお伝えします。

「ながら聞き」でリスニング時間を積み上げる

精聴の話で「同じものを飽きるほど繰り返し聞いた」としつこく書きましたが、私がそれをやったのは、すべて「ながら聞き」です。でないと、そんなに何回も聞けませんから。

私のリスニング学習時間は、通勤中、家事をしながら、入浴中です。車の中は、私の英語の勉強部屋と決まっていました。

 

机に向かって「さあリスニングの勉強だ!今日も同じ音声を聞くぞ!」だと、苦しいです。絶対に続かなかった自信があります。

あなたが会社員なら、通勤時間は毎日必ず消費する時間です。その時間を英語学習に充てていれば、必ず英語の勉強をすることになります。

 

あなたが主婦なら、家事の時間は毎日何時間も発生しますよね。その時間を英語に充てていれば、リスニング時間が自動的に積み上がります。

英語の勉強時間を増やすための工夫については、こちらの記事に詳しく書いています。

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映像教材ではなく音声教材を使う

「同じものを繰り返して聞く」精聴を続けるには、実は海外ドラマや動画教材は都合が悪いのです。テレビやパソコンの前にいなければ勉強できないからです。

仕事から帰宅して、夕食を済ませて、さあ映像を見よう・・・だと「今日は疲れたから早めに寝よう」「残業で帰宅が遅くなった」「見たいテレビがある」など、コンスタントに学習時間を確保することが難しくなります。

 

もし私がNHKの「ラジオ」講座ではなく「テレビ」講座を使っていたら、きっと続かなかったと思います。

音声教材なら、通勤中でも家事中でもいつでも聞けます。「同じものを繰り返し聞く」精聴も、音声教材だからこそ気軽にできるのです。

英語学習を日常の「習慣」に組み込む

英語学習というのは、「習慣」が命です。

「私は通勤中はリスニング教材を聞くことになっているのだ」とルーティーンが決まっていれば、それを50回でも100回でも聞くことはつらくありません。「朝起きたら顔を洗うことになっている」のとまったく同じです。

 

日々の生活に英語を聞く時間を組み込んで、毎日リスニングの時間を積み重ねていくこと。これが、リスニング力を確実に伸ばす最大のコツです。

「あ、ここがよく分からないな」と思ったら、後で時間が取れる時にスクリプトを見て確認する。

どこが分からなかったか忘れることも度々でしたが(笑)、そんな適当な勉強法だからこそ、継続することが苦にならなかったのだと思います。

英語リスニングの勉強法・よくある質問

ここまでの内容を踏まえて、よくいただく質問にお答えします。

Q. 同じ教材を何回くらい繰り返せばいいですか?

理想をお答えすると、「もうこの素材は覚えるほどやったし、得られるものは味わい尽くした」と思えるまでです。

 

「この教材を○回精聴しよう」なんて考えたことはありませんでしたが、回数にすると100回以上は余裕で超えていたと思います。毎日聞いていましたから。

ただし、たとえば1分間の素材を毎日何十回もリピートするのは苦痛以外の何物でもありません。短いスキットが集まった30分から1時間くらいの音声を、飽きすぎない程度にサイクルさせながら繰り返すと続けやすいです。

Q. 初心者は精聴と多聴のどちらから始めるべきですか?

まず精聴からしっかり始めることをお勧めします。

 

リスニングのスキルがまだ定着していない段階では、「広く、浅く」ではなく「狭く、深く」が鉄則です。

 

精聴で音の変化が「感覚」として分かるようになってから、多聴で「広く」聞く勉強に移ると効果が出やすいです。

ただ、精聴がある程度進んだら、多聴も早めに始めてください。精聴だけに偏りすぎると、私のように「TOEICは満点なのに生の英語が全然聞き取れない」という状態になりかねません。

Q. リスニング力が上がるまでどのくらいかかりますか?

私の場合、自分のレベルに合わせた精聴を毎日続けて、2年ほどでTOEICのリスニングが満点になりました。

 

毎日の継続が前提ではありますが、リスニングは正しい方法で訓練すれば必ず伸びるスキルです。「自分には無理かも」と諦めずに、続けてください。

 

リスニング力が上がるまでの期間については、こちらの記事も参考にしてください。

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Q. 聞き取れないところがあるとパニックになります

英語を聞いている時、知らない単語が出てきたり聞き取れないところがあったりすると、そこが気になって次に流れてくる情報をごっそり聞き逃してしまう・・・ということはありませんか?

 

私は大学時代にフランス人教授がこう言ったのを、ずっと支えにしています。

聞き取れなかった部分は、大事じゃない。

 

最初にその先生の言葉を聞いた時は、「え、そうなの?」と衝撃でした。

 

聞こえなかったところに、大事な情報があったらどうしよう・・・

そう、気になってしまう気持ちはよく分かります。でも、聞こえたところから内容を理解すればいいのです。

 

この力は、多聴の訓練でだんだんできるようになっていきます。全部聞き取れなくても大丈夫、とおおらかに構えてください。

Q. 単語を覚える時も音声を使ったほうがいいですか?

はい、ぜひ音声を使って覚えてください!

今後は、英語の勉強をする時は何でもできるだけ音声学習を取り入れてほしいのです。

 

たとえば、単語を覚える時は必ずCDつきの教材を使って、単語や例文の音声を流しながら耳で覚える。できればシャドーイングしながら口でも覚える。

こうすることで、単語やイディオムを覚えている時間が、そのままリスニングトレーニングの時間にもなります。目で見て覚えるだけより、耳と口も使った方が記憶への定着も高まりますよ。

まとめ|精聴×多聴で英語は必ず聞き取れるようになる

英語が聞き取れないのは、耳の問題ではなく訓練の問題
 リエゾン、ネイティブの話し方、正しい訓練の不足が3大原因。

リスニング上達のカギは「精聴」と「多聴」のバランス
 聞き取りの正確さを鍛える精聴と、全体像をつかむスピードを鍛える多聴。片方だけでは伸びない。

精聴は「やさしめの教材を覚えるほど繰り返す」が基本
 ディクテーションとシャドーイングを組み合わせると効果が高い。

多聴は「ざっくり聞く→スクリプトで確認」の繰り返し
 聞きっぱなしにせず、必ず確認して弱点をつぶすことが大切。

意味の分からない英語を聞き流しても、リスニング力は伸びない
 「英語のシャワー」は正しいやり方でなければ効果ゼロ。

忙しい社会人は「ながら聞き」で習慣に組み込む
 通勤・家事・入浴の時間を活用すれば、毎日必ずリスニング時間が積み上がる。

 

私は、間違ったリスニング勉強法をしていた時期から、精聴と多聴にバランス良く取り組むようになったことで、映画も海外ドラマも字幕なしで観られるようになりました。

夫と一緒のタイミングで笑えるようになり、通訳として働くようになりました。

 

あなたも、正しい方法で毎日続ければ、必ずリスニング力は伸びます。今日から、一緒に始めましょう!

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Ai Evans エバンス愛

独学で英語を学び、国際機関で通訳者を8年経験したのち、独立。本物の英語力を身につけ、大和魂を海外に発信できる国際人を育てることが目標です。
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