2023年4月27日
【英語の聞き流し】効果があるのかないのか、白黒つけようじゃないの
エバンス愛
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英語の聞き流しって、ネットで情報を見てみても「効果ないです!」って人もいれば「効果あるよ!」って人もいます。
いろいろな情報が入り乱れる中で「結局どっちなんだ?」と途方にくれている人のために、このページでは、結局英語の聞き流しは効果があるのかないのか、はっきりさせてみることにしました。
英語の聞き流し学習は効果があるのか?
どうすれば英語がもっと聞き取れるようになるのか?
がっつり解説しますので、今後の英語学習にお役立ていただければ幸いです!
コンテンツ
英語の「聞き流し」学習の2つの定義
英語を「聞き流す」とは、何を指すのでしょうか? その定義の違いのせいで、「効果がある」という人がいたり「効果はない」という人がいたりするというのが大きいみたいです。
このページでは、「聞き流し」を2つの異なる定義にわけて解説しましょう。
定義1:意味をなさない英語が耳の右から左に通り抜ける(=ただのBGM)
「聞き流しは効果がない!」と言っている人のほとんどは、この定義を指しているはずです。知らない単語ばかりで意味も分からない英語が雑音として耳に流れてきているだけ、という状態です。
残念ながら、この聞き流しは効果はほぼ期待できません。以下みたいな話、よく聞きませんか?
「アメリカに住んで5年になりますが、家にいるときはCNNニュースをずっとつけています。だから、英語を聞いている時間はかなり多いです。でも、英語はほとんど進歩していません。相変わらずニュースの内容はほとんど分かりませんし、英語はしゃべれないままです・・・」
本人は英語を聞いているから勉強時間が取れていると思っているけれど、知らない単語ばかりのほとんど意味のわからない内容である以上、それって単なる「雑音」なんですね。(;・∀・)
たとえば、中国語が全く分からないあなたが、中国語のテレビ番組を毎日耳に流し込んだら、それだけで中国語が理解できるようになり、話せるようになるでしょうか?
1年や2年くらいでは、中国語はほぼチンプンカンプンのままのはずです。(※10年後とか20年後とかだと、多少は理解できるようになるかもしれません。でも、普通はそこまで待てないですよね)
だから、「意味をなさない英語の音が耳を通り抜ける」という状態の聞き流しであれば、残念ながら効果はありません。
効果があるとすれば、英語らしいリズム「だけは」多少身につくので、ゆりやんレトリィバァさんみたいな外国人ネタはできるようになるかもですが。
定義2:英語だけに集中できない状態で音を耳に流し込む(=ながら聞き)
この定義での英語の聞き流しとは、「机などで集中して勉強する時間以外の時間で英語を聞くこと」です。たとえば、ジョギングやお皿洗いをしながらなど、英語学習とは違う作業をしながら英語を耳に流し入れることです。
私はよく「ながら聞き」という表現をしますが、この定義ではほぼ同じことを意味すると考えてください。
じゃあ、こっちの定義の方だったら、効果あるのか?ってことですよね。これは、効果がある場合とない場合があります。
違う作業をしているので英語だけに集中できないし、聞き逃す部分も少なくありません。それが英語の聞き流しです。「聞き流し」が良い悪いというのではなく、どういう状態で英語を聞いているかというのが実は大事なんですね。
リスニング力向上に効果がある英語の聞き流し方3つ
では、集中して聞けるわけではない英語の流し聞きを効果があるものにするには、どんな聞き方をしたらいいのでしょうか?
以下に、効果がある聞き流しの3つのやり方を挙げます。
1:「非言語活動」と並行して聞き流しをしている
聞き流しと両立できる作業とは、「非言語活動」です。
非言語活動とは、読んだり書いたりという言語脳を使わない作業のこと。たとえば「家事」「運転」「歩く」「走る」といった活動です。
私は一人で家事をしながらいつも英語を聞いていますが、それは食洗機からお皿を食器棚に片付けたり、洗濯物をたたんでいる時などです。また、メイクをしながらも英語を聞いていますが、これも言語脳を使わない作業ですね。
英語の聞き流し(ながら聞き)に適した日常の活動については、以下の記事に詳しく書いています。合わせて読んでみてください。
▶英語の勉強する時間がない人集合!誰でも毎日1時間確保できる方法
2:知らない単語が少なく、文法・構文力も足りている
聞き流しする素材を理解するのに十分な文法・構文力があって、知らない単語が少ない(ほとんどない)場合、わからない箇所があってもおおまかには理解できます。
こういう状態だと、「聞き取れた部分から聞き取れなかった内容を推測する」「知らない単語が出てきても文脈で補う」という聞き方ができ、理想的です。
家事など、別の作業をしながらの聞き流しだと、完全には英語に集中できませんよね。聞き取れない箇所があった時も、手が塞がっていてすぐにスクリプトが確認できない場合も多いでしょう。
それでも理解できるために、聞き流す英語のレベルがあなたに合っていることはいっそう重要です。
3:流し聞き以外に時間を取って勉強している
自分にとって分かりやすい英語をただただ聞き流しても、それだけでは英語力はあまり向上しません。聞き取れなかった部分を推測したら、実際に単語をチェックしたり日本語訳を確認した方が、より効果があります。
たくさん単語を知っていればそれだけ理解しやすくなるので、ボキャブラリービルディングも必要ですね。また、リスニング力を上げるにはリーディング(英語を読む)習慣も有効です。
英語のリスニング能力と読解能力の相乗効果については、この記事に詳しく書いています。
▶英語を読むのが遅い人がやってる「返り読み」キッパリ治す5つの勉強法
リスニング力向上に効果がない英語の聞き流し方3つ
では、効果がない「聞き流し」とは、どんな英語の聞き方なのでしょうか?
1:「言語活動」と並行して聞き流しをしている
言語活動は、聞き流しとは両立できません。言語活動とは、「読む」「聞く」「話す」「書く」を伴う活動です。たとえば、「メールを書く」「書類を見る」「読書」「誰かとの会話」などです。
「英語を聞く時間を増やそうと思い、趣味の読書をしながら英語を聞いています」というメールをいただいたことがあります。でも、脳は英語を聞くか読書をするかどちらかにしか集中できません。
なので、本の内容に集中している時は、英語はほぼ右から左のはずです。それだとただのBGMですので、効果はありません。逆に、英語を聞き取ろうと思いながら読書をしたって、集中できずろくにページが進まないはずです。
2:知らない単語が多い、文法・構文力不足
知らない単語が多く、文法・構文力が足りていない場合、つまりあなたのレベルと合っていない英語の場合、「何言ってるのかチンプンカンプン」となります。
そういう状態でいくら英語を聞いても、ただただ雑音が流れてくるだけ。残念ながら、効果はほとんど期待できません。
もしも、これで効果があるんだったら、家でケーブルテレビを契約してずっとCNNやBBCを流しっぱにしとけばいいわけです。そうしたら、難しい英語も自然にわかるようになる。こんな簡単な英語勉強法、ないですよね・・・(;・∀・)
これがほんとなら、英語ができなくて困ってる日本人はいません。
3:聞き取れない部分が多いのに、聞き流ししかやっていない
聞き取れないところがあるのに聞きっぱなしだと、分からないところはいつまでたっても分からないまま。どうして聞き取れなかったのか、原因を分析して弱点を強化する必要がありますね。
なお、多くの人は、「聞き取れないのはリスニング力不足だから」と思っていますが、実はそうではないことも多々あります。詳しくはこのページに書いていますので、どうぞ。
▶リスニング教材はまだ買わないで!英語が聞き取れない4つの原因の見極め方
英語を集中して聞き取ろうとしているのに、英語力が上がらない理由
以前、こんな相談をいただいたことがあります。
「毎日ケーブルテレビの英語ドラマやニュースで勉強して3年になります。『聞き流し』ではなくちゃんと聞いているのに、TOEICは600点台のまま変化がありません。どうしたらいいでしょうか?」
この方には、「聞き流しではなくちゃんと聞いている」というのがどういう意味かを聞いてみました。
すると、「集中もせずにぼーっと耳に音を入れているだけではない」とのことでした。「英語を集中して聞き取ろうと努力しているんです」と。
聞き取れなかった箇所のチェックをしていないから
彼女のリスニング力が上がらない理由は、ドラマやニュースを一度見たらそれっきりで、聞き取れなかった箇所のチェックをしていないからでした。
残念ながら、聞き取れなかった単語や意味のわからなかった部分を確認するといった作業を伴わない学習では、リスニング力はほとんど上がりません。
「あ、単語が聞き取れた!」ということは時々あるでしょうけど、いくら続けても、分からないところはいつまでたっても分からないままです。
同じ素材を反復していないから
そして、彼女は同じものを2回以上見ることはないとのことでした。確かに、ドラマは先が気になるので、同じエピソードを繰り返し見ることはあまりないですよね。ニュースも、古いものを何度も見る人なんていないはず。
でも、そういう一発勝負のリスニングが効果があるのは、ドラマやニュースの英語が結構聞き取れる、すでにTOEICのリスニングは楽勝といったハイレベルの方だけです。TOEIC600点台の学習者には、難しいでしょう。
というか、海外ドラマを「英語を聞き取ろうとしながら」見るだけでTOEICの点数がバリバリ上がるんなら、とっくにみんなやってますよね。
好きな海外ドラマをどんどん見るだけでいいんなら、こんな楽な話はないです。私だってやりたい。(笑)
海外ドラマでリスニング力を伸ばす方法は、このページに書いています。
▶海外ドラマで効果的にリスニング力と英会話力を伸ばす5ステップ学習法
英語素材のレベルが高すぎるから
あとは、TOEIC600点台の方にとっては、普通の海外ドラマやニュースをそのまま学習に利用しようとしても、レベルが高すぎます。
そもそも、知らない単語が出てきまくるはずです。知らない単語はもちろん聞き取れないですよね。そして、ドラマには学校では習わないような言い回しもふんだんに出てきますから、イディオムやネイティブ表現の膨大な知識も必要です。
ニュースにも、難解な単語に加えて、ニュース英語ならではの特殊な表現もたくさん出てきます。
また、ニュースの背景知識も重要です。日本のニュースの英語版(例えばNHKワールド)なら、日本のことなので少しはわかりやすいはずですが、CNNやBBCなどの海外放送局のニュースの場合、国際関係や海外の政治の知識も必要です。
英語レベル別の聞き流し勉強法
では、具体的にどうやって聞き流しで英語を勉強したらいいのか、解説します。
TOEIC700点程度までの人は、主に学習者用素材で
中級レベル(TOEIC700点程度)までの学習者が流し聞きで学習する場合、
・ニュースやドラマではなく学習者用の教材メインで訓練する
・同じものを繰り返し聞く
・聞き取れなかったところをスクリプトで確かめる
という作業が不可欠です。
中級レベルの人までは、ドラマやニュースといった難しい素材をメインにするのはお勧めできません。それを流し聞きしたところで、知らない単語が多すぎてどうせほとんど頭に入らないので。
何度も聞きなおしたり、確認したりという作業があってはじめて、聞き取れなかった音が聞き取れるようになるんですね。教材をとっかえひっかえするのではなく、同じ素材をくり返しましょう。
この程度のレベルまでは、英語特有のリズムとパターンを身につけるのが非常に大事です。リズムとは、リエゾンなど音の変化のことです。パターンとは、「こういう場面ではよくこういう言い方をする」という、英語の決まりです。
レベルに合った英語を時間の許す限りたくさん聞き流して、リズムとパターンをしっかり体に覚えさせましょう。
使う教材は、手持ちの英会話教材とか単語のCDとか、あなたのレベルに合っていたら何でもいいですよ。
私自身がTOEIC700点程度の頃は、いろんなダイアログが収録された中学生レベルのCDつき英会話教材、NHKラジオ講座を聞き流しに使いまくっていました。
以下のページに、私がNHKラジオ講座をどう使い倒したかを詳しく書いています!
▶私がNHKラジオ英語講座でTOEIC900超え(リスニング満点)した勉強法
TOEIC800点以上くらいの人は、初めて聞く素材を徐々に増やす
上では「同じものをくり返し聞きましょう」と言いましたが、聞いたことのある同じ教材ばかりくり返していても、初めて聞いた素材が理解できるようになるのは難しいです。
はじめて聞く英語を一発で意味が取れるようになるために、はじめて聞く素材の分量も徐々に増やしていくことが大事です。CNNやBBCより分かりやすい、たとえばNHK英語ニュースなどを取り入れるといいと思います。
NHKの英語ニュースは、アプリで聞けますよ。
NHK WORLD-JAPAN
NHK (Japan Broadcasting Corporation)無料posted withアプリーチ
聞き流しの素材をシーン別に使い分ける
ただし、聞き流しがどの程度集中できる時かによって、聴く素材を適切に選ぶことが重要。
なにか別の作業をしながらの「聞き流し」と一言で言っても、頭を使う作業、使わない作業、いろいろあるからです。
私の場合、たとえばスーパーで食料品の買い物をしている時に英語をイヤホンで聞き流していますが、買い物に頭を使うからか、英語にあまり集中できません。
気がつくと意識が飛んでしまって内容を見失っています。なので、意識が飛んでもちゃんとついていける素材を聞きます。
具体的には、TOEIC800点〜900点くらいの頃は、過去に何度も聞いて理解している英会話CDや、学習済みの単語教材を聞いていました。
今は、過去にすでに聞いたことがあり、内容を理解している英語オーディオブックを聞くことが多いです。
で、以前は湯船につかって歯を磨きながらその日のNHK英語ニュース(=はじめて聴く素材)を聞くことが日課でした。入浴と歯磨きは、頭を使う作業ではないからです。
もっとレベルが上がってからは、通勤の車の中で初めて聞くオーディオブックやポッドキャストを聞き流すことが多かったです。片道40分の通勤ルートは毎日渋滞していて、信号のないバイパスをまっすぐノロノロ運転で進むだけなので、割と集中して英語が聞けたからです。
オーディオブックについては、このページに書いています。
▶【徹底解説】audibleの英語オーディオブックの正しい選び方と購入方法、英語レベル
なので、「比較的頭を使わない作業の時は、はじめて聞く素材」「頭を使う(集中が削がれやすい)作業の時は、過去に聞いた素材の復習」みたいな感じで、集中レベルによって聞く英語を変えるのがお勧めです!
英語の聞き方は「じっくり(精聴)」「ざっくり(多聴)」
英語を「じっくり」聞く精聴というトレーニング法は、一語一句すみずみまでしっかり英語を聞き取ることを目指します。一語一句聞き取れなければ成立しない、シャドーイングやディクテーションも精聴に含まれます。
シャドーイングとディクテーションについては、以下のページに詳しく書いています。
▶シャドーイングを5年続けて通訳になった私のやり方と継続のコツ
▶ディクテーションで英語力に革命が起きる!効果と正しいやり方を徹底解説
英語を「ざっくり」聞く多聴は、一語一句にこだわらずに話の全体をざっくりとらえることを目指します。このページで書いた「聞き流し」は、多聴にあたります。
これらの二つは、リスニング学習の両輪です。どっちも重要で欠かすことができません。でも、ほとんどの人は「どっちか片方」しかやっていません。
たとえば、「一語一句聞き取れないと気が済まない」とばかりに同じものをひたすら聞き続け、細かいことを気にし続ける人は「全体をざっくりとらえる」という訓練が全くできていません。こういう人、多いです。
逆に、「毎日海外ドラマとニュースを見ています!」という人は、「全体をなんとなくざっくり」の訓練はできても(聞き取れるようになるかどうかは別の話)、一語一句じっくり聞き取るという勉強が全くおろそかになっています。こういう人、さらに多いです。
聞き流し(多聴)だけでなく、どっちもやっていく必要があります。精聴と多聴の詳しいトレーニング法については、こちらの記事を参考にしてくださいね。
▶生の英語がバッチリ聞き取れるようになるためのリスニング勉強法
英語の聞き流しの心構え
英語の聞き流し(ながら聞き)をいろんなところでお勧めするたび、こういうお悩みをたくさんいただきます。
私、ながら聞きが苦手なんです。料理をしながら聞いていると、つい料理に集中してしまって英語が全然頭に入らないんです。
僕、どうしもながら聞きが体質的に無理みたいです。気がついたら英語が右から左に抜けてしまうんです。
この同じメッセージを、今まで何通いただいたか分かりません。
私自身は、通算したら何千時間という時間を聞き流しで積み重ねてきました。そのおかげでたくさん単語や熟語を覚えたし、日本人の発想にはないネイティブ表現を覚えたし、もちろんリスニング力もアップしました。
だから、私にとっては絶大なる効果があったことは知っていました。
でも、「私はながら聞きが苦手なので、ダメなんです」という悩みをたくさん聞いて、「人によっては、どうしても体質的に無理なのかもしれない」と思っていました。
が、ある時ふと見た科学番組「ナショナルジオグラフィック」で、私の考えは変わりました。
人間は同時に2つ以上のことはできない
最新の研究結果によると、人間の脳の仕組み上、2つ以上のことを「同時に」行うのは無理なんだそうです。同時に2つ(それ以上)のことをやっていると思っても、実はそれはただ「断続的に」行っているにすぎないということでした。
で、この「断続的に」というキーワードが私にはすごくピンときまして、これがながら聞きができないと悩む人を救う言葉になるのではないかと、そう思っています。
考えてみてください。
あなたが料理をしている間、ずっと料理に100%集中していますか? 料理をしながら、リビングのお子さんの様子を気にかけたりしませんか?テレビを見たりしませんか?
あなたが歯磨きをしている間、ずっと歯の汚れを落とすことだけに100%集中していますか? 手に持った歯ブラシを動かしながらも、鏡に映ったあなたの髪型やメイクを気にしたりしませんか?
それと同じなのです。
料理をしているからと言って、料理のはじめから終わりまで、意識が常に100%料理に向かっているのではありません。
意識が断続的に料理から離れてお子さんに行ったり、あるいは明日の予定や家事の段取りに行ったりするのです。そして、よそに行った意識がまた料理に戻ってくるのです。
聞き流しをしながら英語に意識を100%向け続けるのは、無理です。
というか、それってもはや「聞き流し」じゃないし(笑)
英語の聞き流しは「断続的に」聞けばいい
はい。これをふまえて。
料理をしながら英語を聞いていると、料理につい集中してしまって英語が聞こえてないから、私はながら聞きダメなんです。
って悩む必要は、もう一切ないということです。つい料理に集中して英語が聞こえなくなるなんて、当たり前なわけです。だって料理してるんだから。
料理をしながら英語を聞き流ししようと思うのなら、料理と英語の間を意識が行ったり来たりしながら料理も英語もやればいい、ただそれだけのことです。「断続的に」英語を聞けばいいのです。
「でも、料理の簡単な工程の時ならいいですが、ちょっと集中力を要する作業の時は、かなりすっぽりと英語が頭から抜けてしまうんですが・・・」そう言う人もいます。
私は料理があんまり得意じゃないので、よくわかります。
1時間の聞き流しで半分がスッポ抜けても、30分ものインプットができる
でも、たとえば1時間、料理をしている間にただ料理をしているだけたったら、英語の勉強時間はゼロです。しかも、1時間をまるまる100%、意識を料理に費やしてるわけじゃないというのは先ほど言った通りです。
料理をしながら、
・リビングでつけっぱなしのテレビの音をなんとなく聞いたり、
・昨日あった嫌なことを思い出して落ち込んだり、
・家族や同僚の腹の立つ態度を思い出してさらにムカついていたり、
私たちは、ろくなことをしていないのです。(;・∀・)
この時間であなたが英語を聞き流ししていたら、どうですか?
1時間聞き流した英語の半分が仮にすっぽ抜けたとしても、30分もの英語インプット時間が積み上がるわけです。しかも、テレビのくだらない情報を耳に入れなくて済むし、ネガティブな考えも頭から追い出せるし。
だったら、「ながら聞きが苦手」とか「集中できない」とか心配せず、どんどんやったもん勝ちだと思いませんか?
英語の聞き流しは効果があるか?まとめ
というわけで、英語の聞き流し(ながら聞き)について、その効果があるかどうか、どう勉強したらいいかなどをお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
英語の聞き流しには、以下の2種類あります。
・定義1:意味をなさない英語が耳の右から左に通り抜ける(=ただのBGM)
・定義2:英語だけに集中できない状態で音を耳に流し込む(=ながら聞き)
そして、効果があるのは「定義2:英語だけに集中できない状態で音を耳に流し込む(=ながら聞き)」のみです。
そして、リスニング力向上に効果がある英語の聞き流し方は、以下の3つでした。
・「非言語活動」と並行して聞き流しをしている
・知らない単語が少なく、文法・構文力も足りている
・流し聞き以外に時間を取って勉強している
逆に、以下のような聞き流しのやり方では、残念ながら効果が出ません。
・聞き取れなかった箇所のチェックをしない
・同じ素材を反復しない
・英語素材のレベルが高すぎる
聞き流しをできる時間をみつけて、聞き流しを積み重ねていってくださいね。このページに書いた正しい方法でせっせと英語を聞くことで、聞き流しでも抜群の効果が得られますよ。
お役に立ったら幸いです!
正しいやり方で英語の聞き流しを始めたら、次に気になるのが、どれくらい聞き流しをすれば、どれくらい英語が聞き取れるようになるのか?ということだと思います。
こちらに詳しく書いたので、合わせて読んでみてください。
▶どのくらいの期間リスニングすれば、英語が聞き取れるようになる?