どのくらいの期間リスニングすれば、英語が聞き取れるようになる?


「英語をだいたい通算で何時間くらい聞けば
 英語が聞き取れるようになるのですか?」

「だいたい目安で何年くらい勉強すれば
 映画が字幕なしで見られるようになりますか?」

という質問を、私はよく受けます。

英語を頑張って勉強しているけど、
一体いつになったら聞き取れるようになるのか・・・
そう暗闇の中をもがくような先の見えないリスニングの勉強に
不安を感じている方はとても多いと思います。


このページでは、もちろん個人差はあるので目安ですが
どのくらいの期間リスニングをすれば英語が聞き取れるようになるのか、
実際にいただいたご相談メールなどもご紹介しながら示してみたいと思います。



本当に突然英語が聞こえてくるのでしょうか?先が見えないので不安です


「もう1年半も英語を勉強しているのに、リスニングの上達が感じられない」
というご相談を取り上げます。

きっと、同じ悩みを持っている方も多いのでは?

—– 件名 —–
リスニングが伸びません

—– 現在の英語レベル(教材・勉強法のご質問の場合) —–
TOEIC500

—– メッセージ —–
52才会社員です。1年半前ぐらいから英語を再開しました。
シャドイングやら、結構色々やったのですが、
ほとんどリスニング力が上がったという実感がありません。

主人はある日突然聞こえてくる・・・と言うのですが、その気配すらありません。

通勤の電車の中でPart1や2のシャドーイングをブツブツ言いながら
(回りは何をブツブツ言ってるの、このおばさん。。。と思っているでしょうね)
20分×往復。

本当に突然聞こえてくるのでしょうか。
全く将来が見えてこないので、モチベーションが上がりません。



よく、
「毎日聞き続けていると、ある日突然くっきりはっきり聞こえるようになった!」
という経験談を聞きますよね。

その昔、ハリウッド進出を目指していた松田聖子さんも、そんな話をしていたような。

だから、そういう、「ある時突然にはっきりと聞こえる!」という
瞬間がくると思って勉強を続けている人がとても多いと思います。

でも、私自身は、
「突然聞こえるようになった!」みたいな経験をしたことは
実はないんですよ。

突然聞こえ方が大きく変化したのではなく、
体感できない、でも確実な進歩が積み重なって、今があるという感じです。

「そう言えば、あの時と比べて随分聞き取れるようになったよなあ」
という実感。

でも、「あの時」って3年とか5年前なんですよね。

たとえば、「去年の私」と「今の私」のリスニング力って、
毎日英語を聞いて訓練しているので絶対に伸びているはずとは思うものの
1年で大きく変わったかというと、その実感は正直ありません。

TOEICでも受けていて点数が変化していれば、
「あまり実感はないけど伸びてるんだなあ」とは思うでしょうけれど。

そんなものです。

でも、リスニングはやったらやっただけ伸びていくので
(もちろん、自分に合った教材で正しいやり方でやれば、ですが)
すぐに成果が体感できなくても大丈夫です。

絶対に進歩しているので。


「突然」聞こえるようになることはなく、変化の実感には時間がかかる。

この事実は、ある意味ではがっかりすることかもしれません。

でも、「ある日突然英語が聞き取れるようになる日が、もうすぐ来るのでは?」
という期待を抱いて、いつまでたってもその日が来なくてがっかり・・・
とはもうならなくて済むということでもありますね。



英語が聞き取れるようになるには、1日にどれくらい聞く必要があるのか?



このご質問者さんの場合、通勤時間を使って
1日20分×往復のリスニング時間を確保しているということですが、
1日40分ではちょっと物足りないかなと思います。
いや、ちょっとじゃなくだいぶ。

残念ながら、1日40分程度では、なかなか目に見える成果は出てきません。

勉強時間と進歩の実感については、以下のページも参考にしてください。

1日に何時間勉強すれば英語が上達しますか?に対する通訳翻訳者の答え




「ゴルフでもなんでも、上手になるまでは楽しくないもんなんだよ。
 下手でも楽しいのはセックスくらい」

とビートたけしさんが言っていましたが(笑)
ほんとに、スポーツでも語学でも、楽しんでできるようになるには
ある程度の練習が必要なんですよね。

スポーツでも語学でも、

下手なうちは楽しくないから練習をしたくない

練習しないから下手なままで、だから楽しくないからやりたくない

だからずっと下手なまま・・・

という悪循環に陥ってしまいます。

だから、
初級者の時期をできるだけ早く駆け抜ける方がいいんです。

楽しくなったら、続けるのも苦ではなくなりますから。


私が英語学習を再開したときは、
最初はご質問者さんと同じように、1日1時間も英語を聞けていませんでした。
もっと正確に言うと、気が向かない日は全く聞かない日もあったり。

でも、上記の
1日に何時間勉強すれば英語が上達しますか?に対する通訳翻訳者の答え
にも書いているように、
1,000時間くらいがブレイクスルーを感じる一つの目安と知って
今のペースだったら全然ダメだと思って、時間をもっと確保するようにしました。

毎日の通学時間に加えて、お風呂に入りながら、家事をしながらなど、
毎日少なくとも3時間は英語を聞くようにしました。
週末は5時間とか、もっと聞いていたことも多いです。

その結果、リスニング初級レベルを早く駆け抜けることができ
英語でできることの楽しみが増えて、リスニングが全く苦ではなくなりました。



時間に余裕のない子育て中の方や、フルタイムで残業の多い仕事をしている方は、
なかなか3時間は厳しいと思いますので、ご自身のペースで大丈夫です。

でも、早く成果が出したい、目に見える進歩が欲しいと思うなら、
今は特に集中的にたくさん英語を聞くことをお勧めします。



どのくらいの期間リスニングをすれば、聞き取れるようになる?


あなたが、海外旅行で最低限の英語が理解できるようになるのが目標なら
もちろん個人差はありますが、最低500時間〜700時間くらいでしょうか。

1日1時間リスニングの時間を取ったとして、
1年半から2年くらいはかかる計算です。
3時間の時間が確保できれば、 5〜8ヶ月で達成できます。


日常会話や仕事の会話が最低限聞き取れるレベルになって、
TOEICもできれば高得点を目指したいという場合、
1000時間くらいは必要です。

1日1時間のリスニングなら、3年。
1日3時間のリスニングなら、1年かかります。


そして、多くの人が憧れている
「映画が字幕なしで聞き取れるようになる」ことが目標なら、
実は10,000時間以上必要です。

1日1時間のリスニングなら、30年以上。
1日3時間のリスニングなら、10年以上かかります。


結構長い道のりですよね。


「じゃあ、私は一体いつになったら英語が聞き取れるようになるのですか?
 もう一生無理と諦めるしかないのですか?(涙)」

と途方もなく長い道のりに、あなたはがっかりするかもしれません。

でも、おそらくこれが真実であろうと私がたどり着いた結論は、
英語を外国語として学んでいる私たち日本人が
満足できるレベルに到達することなど一生ない

ということです。

(よく考えたら日本語だって、会話力や文章力、語彙はいくらでも上がありますよね)


私自身は、TOEICのリスニングセクションは満点ですし
英語ネイティブの家族もおり、通訳者として仕事をしていますが、
今日現在のリスニング力をもって
「もう私は英語が聞き取れるようになった!満足!」なんて全く思っていません。

映画も、字幕なしで見ることはできますが
「一語一句すべてが理解できる」わけではありません。

だから、リスニングの習慣は、おそらく死ぬまで保つと思います。

死ぬまで、あるいはネイティブと完全に同じレベルになるまで、
あるいは「英語なんかもういらんわ!」と諦めるまで。


ところで、たとえば文法は、死ぬまでやる必要はありません。
ほんの数ヶ月、長くても半年も頑張れば基礎はしっかりマスターできます。
一方、リスニングにはゴールがありません。

英語の上級者で文法に重点を置いた勉強をする人はいませんが、
リスニングは、上級者も毎日やっています。

通訳歴20年以上の先輩ですら、
「昨日リスニングの勉強したとき・・・」とサラッと言ってましたし。

通訳みたいな、周囲の人からしたら
「どんな英語でも簡単に聞き取れるんでしょ?」と思うような職業の人ですら
完全なネイティブレベルというわけではなく、
毎日膨大なリスニング時間を積み重ねているんですね。



効率よく初級者の時期を乗り越えるには、何をする?



毎日1時間リスニング時間を作ることに決めたとしても、
単に家でBGMのように英語を聞き流していたのでは意味がありません。
ちゃんと理解できるものを聞くのが大事です。

正しい「英語の聞き方」については、以下の記事を参考にしてください。

英語のシャワーに気をつけて!そのリスニング勉強法は効果ナシです




また、初心者の時期を早く駆け抜けたいのは山々だけど
そんなにたくさん時間が取れない!という方は
この記事も参考になると思います。

時間がなく忙しい人でも必ず英語リスニング時間が確保できる方法




そして、ただ黙って英語を聞くよりも効果があるリスニング勉強法は
シャドーイングやディクテーションです。
短期間でしっかりリスニング力を伸ばしたいなら、ぜひ取り入れてください。

シャドーイングのやり方はこちら。

TOEICリスニングセクションが2年で満点に!シャドーイングのやり方




ディクテーションのやり方はこちら。

ディクテーションで英語力に革命が起きる!効果と正しいやり方を徹底解説




シャドーイングやディクテーションは、やるかやらないかで
リスニング力の伸びが全く変わってくるので、
しっかりやればそれだけ初級者の時間を短縮できますよ。

シャドーイングは「ながら聞き」の時間で
ものすごく簡単な英語を聞きながら、
ディクテーションは1日10分でもいいので、
ぜひやってみてください。



英語初級者の時期を駆け抜けた後に広がる楽しい世界



リスニングの勉強は本当に終わりがなくて
ずっと積み重ねないといけないとお話ししましたが、
その過程はつらいことではなく、楽しいものなんです。

だって、全く聞き取れないゼロの状態が何年も続いて
いきなり聞き取れる100の状態になるわけではなく、
「だんだん聞き取れるものが増えていく」わけですから。

さっきも言いましたが、英語は、最初が一番つまらないです。

でも、ルールが分かって、自分のスキルも上達してきたら
どんどん楽しくなってきますし、できることが多くなります。

すると、楽しいからもっとそれに時間を費やします。
すると、もっと上手になります。

そうしたら、もっと楽しくなります。

私自身も、まだまだ英語が聞き取れるようになりたいので
自分の目標とするところにはたどり着いていませんが、

英語の海外ドラマやテレビ番組をそのまま英語で聞き取れますし、
オーディオブックでいろんな知識を取り入れることができるようになって
毎日すごく楽しいです。

楽しいから、「また明日もこのオーディオブックを聞こう!」と思いますし
そうやっているうちに、リスニング時間がどんどん積み重なって
リスニング力が伸びていきます。

オーディオブックにご興味があれば、こちらをどうぞ。

英語力爆上げ+収入アップ!オーディオブックの5つのメリットと効果




このように好循環に入れば、どんどん英語が上達していきますので
できるだけ早く好循環に入れるように、
英語を毎日聞く習慣をできるだけ早く身につけてください。

楽しいから勉強が続き、
「私はあと何年英語を聞き続けたらいいのだろうか?」
「このまま私は続けていって進歩はあるのだろうか?」
とかもぜーんぜん思わなくなる時が、あなたにもそのうち来ます。

そうなったらこっちのもんです^^

毎日ちゃんと時間かけて正しい方法で英語を聞いて
あとは「まー、そのうち聞こえるようになるでしょ」って
どーんと大きく構えていれば大丈夫。

参考になったら幸いです。



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