何度聞いてもスクリプト通りに英語が聞こえません。どうやったら全部聞き取れるようになりますか?

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「何度聞いてもスクリプト通りに英語が聞こえません・・・
 どうやったら全部聞き取れるようになるんでしょうか?」

という質問を、よくいただきます。
今日はそのご質問のひとつにお答えしたいと思います。

—– 現在の英語レベル(教材・勉強法のご質問の場合) —–
TOEIC:905(L:485 R:420)

—– メッセージ —–

以前、1年ほど前にえいみさんに
「英語を英語のままで理解する方法」について質問させていただきました。

えいみさんのアドバイス通り、
自分にとって簡単な英文を大量に読んで、
最近ようやく日本語に訳さなくても
英語が理解できるようになってきました。

先日受験したTOEICでも目標としていたスコアを
取ることができました。本当にありがとうございました。

今回はもう一歩踏み込んだ内容について
質問させていただければと思い、メールさせていただきました。

私の英語学習を始めた動機は映画を英語音声のままで理解する、
洋書を楽しむというものです。
そのために、今後は映画、海外ドラマ、洋書などを使って
英語力をレベルアップしたいと考えています。

映画と海外ドラマは主に
リスニングのトレーニングを目的に行いたいと思っており、
現在、海外ドラマのディクテーションを行っています。

ですが、海外ドラマの音声はニュースと比べると非常に速く、
不明瞭に発音されるため、何度聞いても
スクリプト通りに聞こえないことが多いです。

この状態で同じ音声を何度も聞き続けることで、
スクリプト通りに聞き取れるようになるのでしょうか。


TOEIC900点到達、おめでとうございます!
前のアドバイスがお役に立ったようで、何よりです。

「英語を英語のままで理解する方法」のアドバイスについてはこちらからどうぞ。

> この状態で同じ音声を何度も聞き続けることで、
> スクリプト通りに聞き取れるようになるのでしょうか。


このご質問についてですが、単刀直入に答えを言えば、

「耳だけに頼っている限り、何度聞いても
 スクリプト通りに聞き取れるようにはなりません。」

(※映画や日常会話などが不明瞭な場合です。
  学習者用教材やニュースなど、明瞭な音声のものは除く)




えっとですね。

すんごい衝撃発言を今からします。

準備はよろしいでしょうか?







いわゆる「英語がバリバリにできる人」が
聞こえる英語を全て聞き取っているかというと・・・


聞き取れていません!!


大事なことなので、もう一度言います。


英語がバリバリにできる人でも、
全ては聞き取れていません!!



私の知る限り、
ネイティブの日常英語(映画など含む)を
全て100%聞き取れるという人は、いません。

私は聞き取れません。
通訳歴20年の私の先輩も聞き取れません。

ネイティブの夫さえ100%は聞き取ってません。(汗)
(彼が特別というわけではなく、誰でもです)

それなのになぜリスニングが
きちんと成立しているか?というと・・・

それは、
推測と経験で補っているからです。

「推測と経験」っていうのは、

・文法の知識
・単語・熟語の知識
・構文の知識
・よく使われるフレーズ・会話パターンの知識

のほかに、

・その話題や状況についての背景知識(これまでの出来事、文化的な背景など)
・話者についての知識(その人の性格、立場、よく使う言い回しなど)

などによって成り立っています。

聞き取れた単語から、
文法や構文の知識をもとに周りの不明瞭な単語を補い、

また背景知識や状況、文脈から想像し、そこから
「ということは、こういうことを言ってるんだな」と
文全体を推測しているにすぎないんです。

それでいいんです。

で、「推測」っていう言葉を使うと、
「当たるか当たらないか分からない」と聞こえるかもしれませんが、
「的中する可能性が極めて高い推測」と思ってください。

もちろん、英語力が上がれば的中力も上がるわけで、
ネイティブならほぼ的中です。

「聞こえた音 = 理解」

これがほとんどの日本人が英語に対して
幻想を抱いている状態ですが、こうじゃないんです。

聞こえた音 + 聞こえない(or聞き流してる)部分を推測 = 理解

なわけです。


つまり、物理的に聞き取れるかどうかよりも
正しく推測できる構文力なり文化的背景なりがあるかどうかが重要なんですね。

聞き取れない理由は、
推測が十分に可能な「知識」と「経験」の積み重ねが
まだ不十分ということです。

「いやいや!ネイティブだったら100%聞き取れて当たり前だ!
 自分だって、日本語だったら100%聞き取れるし、
 ディクテーションだってできるぞ」

とあなたは反論するかもしれません。

これについては、次のページで解説しますね。


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