英検1級に10,000語レベルで合格した私のボキャブラリー対策法
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英検1級に10,000語レベルで合格した私のボキャブラリー対策法

エバンス愛

※当ブログ記事には、広告が含まれます。

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「英検1級の単語が難しすぎて、自分が合格できるイメージが全くわかない」という声をよく聞きます。私も、実際にそのように思ったことはあります。

このページでは、みんなが重要だと勘違いしている、実は「優先度が低いパート」が語彙問題である!というお話です。

 

英検1級パート1の語彙は、あんまり重視しなくていいと思う

英検の最高峰、1級の筆記試験。その難しさはただものではないものの、「パート1の語彙の難しさに惑わされてはいけない」という結論に私は達しています。その理由を述べたいと思います。

 

英検1級の過去問にはじめて挑戦、パート1で玉砕

英検1級をはじめて受ける数年前、英検1級が果たしてどれほどのものか知るため、私は過去問を解いてみることにしました。もちろん、まずは「とっつきやすい」選択問題のパート1から。

 

ん?
んん~~っ?

(゜◇゜;) !!!
なんじゃこりゃ~~っ!!!

選択肢4つとも意味が分からんではないか~~っ!!!_| ̄|○ 

 

「パート1すら全然歯が立たないんて・・・・・」と、受験を早々と断念。

でも、「パート1だから」とっかかりやすいだろうというのは、英検1級では全く当てはまらない考えだったと後になって知りました。

 

それまでの私は、なんとなく、「試験というものは、最初の問題が一番難易度が低くて、ページが進むにつれてだんだん難易度が上がる」という固定観念を知らず知らずのうちに持ってしまっていました。

少なくとも、私たちが学生時代に受けてきたほとんどの試験は、最初が一番簡単です。

 

だから、私はこう思ってしまったんです。

「一番簡単なはずのパート1すら解けないなんて、こりゃ大変!!!まず、語彙を増やすところからスタートしなければ!!!」

今思えば、これが一番の間違いだったと思います。

 

パート1(語彙)で高い正解率をゲットする重要性

英検1級1次試験の構成は、こうなっています。(2018年11月現在)

英検1級配点

 

パッと見て、どう思いますか?

「やっぱ最初の語彙が25問もあるのは大きいよなぁ~」

「合格するには、7割くらいは最低でも正解できるようにならないとダメだろうなぁ〜」

 

・・・・・そう思ったあなた!!

あま~~い!!!

 

実は・・・・・こう考えていたのは他でもない私です。そして、この考えにとらわれていたことが理由で、なかなか合格に近づけなかったのだと、今は確信しています。

英検1次試験には、「ここで確実に点を稼げ!!」という設問と、「ここはそんな重視しなくていい」という設問が存在すると私は考えています。

 

全設問でいい点を取って合格できれば、それに越したことはありません。でも、それが出来りゃ苦労しません。それが出来ない私のような人にとっては、「全部の分野をまんべんなく勉強して合格を目指す」のは、労力のムダなんです。

 

英検1級の語彙のレベルと、合格者の語彙力

2007年第3回(2008年1月)のパート1の第1問目をご覧ください。

(1) “Let me make this very clear,” warned the foreign minister.
“Any attacks on our territory will lead to serious (     ).”

  1. charades   2. accolades   3. suppositions   4. repercussions

 

これを見てみて、どうでしょう?

私だと、こんな感じです。

1.シャレードって、オードリーヘップバーンの映画? しかも、見たことないから意味分からん・・・・
2.・・・予想もつかん・・・
3.これが唯一わかる単語。でもこれは違う・・・
4.知らん! percussionって、打楽器? 「打楽器」に「re」ってナニ???

llllllllll _| ̄|○llllllllll

(答えは、4.repercussions(影響、波紋)のようです。)

 

果たして、普通の英検1級合格者は、こんな問題でもスラスラ解いてしまうのでしょうか?

 

合格者も、パート1の語彙にはかなり苦戦している

私が受験した当時(旧形式)の合否通知についてきた「分野別得点票」の平均点を、パーセンテージに直してみました。(当該形式で2回しか受験していないので、データが限られていますが)

得点差

 

これを見てみると、英検1級合格者のパート1の得点率は他の分野と比べて低いことがお分かりいただけると思います。

2004年10月の得点率は全パートでぶっち切りの最下位。2007年10月も下から2番目です。2004年10月は、合格者と全体の得点率の差を点数に直すと、たった3点です。

もちろん年度・受験回によって多少の違いはありますが、これまでの過去問やほかの情報を見ても、この傾向はそれほど変わらないようです。

 

このデータが何を意味するのかというと、

英検1級で1次を突破した人だって、パート1の語彙問題にはかなり苦戦している

ということです。少なくとも、私はこれに気づいてからかなり気が楽になりました。

 

つまり、こういうことです。

合格できる実力のある人でも苦労するような難しいボキャブラリー問題をスラスラ解けるようになることを目標とするべきではない。

他のパートで点を稼ぐことに力を注ぐべき。

 

もちろん、合格者の中には、楽々パート1をこなしている方もいるとは思います。でも、私を含めてかなりの人がやっていること、それは、以下です。

1.もっと低いレベルの語彙力を最大限に生かす。
2.接頭(尾)語などの知識で知らない単語の意味を必死で推測。
3.消去法をフル活用。

 

もちろん、語彙を覚えるのが一番得意だという人は、パート1に力を入れたらいいと思います。あるいは、私は熟語の方に力を入れることをオススメしたいと思います。

ちなみに、私は熟語は結構集中的に覚えました(CD聞くだけの勉強ですが)。英検1級に出題される熟語は、単語よりレベルが低いです(つまり汎用性のより高い熟語が出題される)。

語彙にそれほど自信があるわけではない人にとっては、英検1級のパート1が完全に解けるレベルにならなくても全く構わないんです。得点率が50%に満たないくらい(←私)だったとしても、他の問題で挽回は十分可能です。

 

ただ、誤解しないでいただきたいのは、「語彙力の強化は不要」と言っているのではないということです。語彙力は、絶対に必要。私がここで言いたいのは、「パート1が簡単に解けるようになることを目的として」語彙を増やす必要はないということです。

じゃあ、どこまで出来るようになればいいんでしょう? そこで、「パート1を楽々とは解けないけど1次試験が突破できるレベル」とは、どういう語彙力なのか、その語彙力をどうやって身につけるのか、お伝えします。

 

ギリギリの語彙力で英検1級1次試験を突破する方法

私は単語本を使った英検1級の対策をほとんどやっていません。だから一般的な英検1級の合格者と比べるとかなり語彙力は低いと思います。ですが、英検は他で点数が稼げれば何とかなります。

 

私は、いわゆる「英検1級でる単」的な本を使おうとして、すぐに挫折した人です。

英検の勉強を始めた当時私が買ったのは、英検といえばここ!という某大手出版社の普通の単語本。それで勉強しようとしたんですが、ま~~奥さんっ!脈絡もなくただ並んでいる単語を淡々と机に向かって覚えることの、ツライことツライこと!!

「例文もなく、ただ並んでいる単語」を覚えるのって、つまらないだけでなく、なかなか頭に入らないんですよね・・・。

 

結局私は、「英検合格だけのための語彙対策」は一切せず、合格できました。当時の語彙レベルは、10,000語程度です。「単語本を使わず合格したケースがある」ということで、語彙の苦手な方の希望の星☆になれるかもしれません(笑)

ではどのように語彙対策をして英検1級に合格できたのか、書いてみたいと思います。

 

ボキャビルマラソン・パワーアップコース(※販売終了になりました)

私が語彙対策に使った教材は、ボキャビルマラソン・パワーアップコースだけです。

英検1級合格が一番の目的であれば、別の教材をお勧めします。「英検1級でる単」のような英検1級の語彙に特化した教材であれば、覚えるべき単語が効率よく学習できます。

 

ただ、私にはつまらなさすぎて、続けることができませんでした・・・。私にはボキャビルマラソンが一番合っていました。

英検1級のスピーチでもう沈黙しない!どんどんネタが集まるソースに書いていますが、英検1級の2次試験(スピーチ)でも、このボキャビルマラソンは重宝します。

 

語源の知識で、未知の単語の意味を推測する力を身につける

語彙力アップのために語源を一度きっちりと勉強されるのは私個人としてはとてもお勧めです。

私は多言語を勉強したせいもあって、語源にはちょっと詳しいのですが、知らない単語でも分解すればかなりの確率で分かったりします。

 

語源について学んで語彙を広げる企画を私のコミュニティでやっているのですが、ご興味があればメール講座に登録してください。

 

知らない単語を見つけるたびに覚える

私は、基本的に日々出合う単語をとにかく覚えていくという方法をとりました。結局は、これが一番英検合格に役立ったと思います。

英字新聞、雑誌、過去問題などで出合った単語を覚える。これだと、「あ、あの話題のとこに出てたあの単語ね」と頭に入りやすかったからです。

やっぱり、その単語の「使われ方」を見るのは重要。関連する単語をまとめて記憶すると、効率もアップします。

 

でも、この「知らない単語を見つけて覚える」という方法、知らない単語をとりあえず全部調べて、それをノートに全部書き込むということをしませんか?

私は、やってました。

新聞や雑誌などで知らない単語が出てくるたびに意味を全部調べて、単語帳に書いていました。「英検1級に合格するためには、相当な語彙力が必要!」そう思っていたからです。

なんとなく、知らない単語をそのままにするのって、気持ち悪くないですか?

 

・・・・・でも、そんなことをしてもキリがないんです。知らない単語は無限に出てきます。目にする単語を片っ端から覚えていっても、英検の点数に結びつくとは限りません。

でも、やっぱり知らない単語を見たら、単語帳に書かずにはいられない・・・・・でも、そんなことしても、単語帳に覚えられない単語が増えるばかり・・・・・そして、深い自己嫌悪に・・・・・_| ̄|○

しかも、さらにいけないのは、単語をせっせと単語帳に書いているだけで、「私って勉強してる」と錯覚してしまうことです。全然覚えてないくせに、単に「時間」を費やして自己満足しているだけだと気づきました。

 

そして私は、決心しました。

重要度の低い単語は勇気を持ってスルーすることを!

そうすれば、当たり前ですが重要度の高い単語をより確実に覚えられるからです。そして、優先度の高い単語を、自作の単語シートに書き込んではパソコンやトイレなどに貼って、覚えていました。

自作の単語シートはメール講座受講者さん限定で無料でプレゼントしているので、良かったらどうぞ。→メール講座へ

 

英語学習においては、「少々の手抜きは気にしない」という部分も、かなり重要ではないかと思います。

もちろん、すぐにあきらめる人はダメだし、粘り強さは必要。でも、「完璧主義」な人というのは、語学学習で成功していない場合が多いです。

 

とは言え、「手抜き」しようったって、どうやって「手抜き」をする部分を決めたらいいんでしょう? 何をもって、「重要度の低い単語」を判断するかというと・・・

 

英辞郎で「今覚えるべき単語か」を判断する

「重要度」を自分で判断することは無理です。いちいち「この単語はこれまで5回出合ったから、まあまあ重要」とか、統計を取るわけにもいきません。

そんなときに役立つのが、「英辞郎」です。

 

英辞郎で単語を調べる時に「レベル」もチェック

英辞郎では、英単語12000語が、その重要度で12のレベルに分けられています(重要度が低い単語、固有名詞などはレベルがつきません。)。

新聞や小説、テレビ、ニュース、ドラマ、日常会話、ビジネス英語など、あらゆるシーンで使われる英単語の膨大なデータの蓄積を元に、その使用頻度をレベル分けしているものです。

 

たとえば、英辞郎で“ramification”という単語を調べると、以下のような画面になります。(私は有料版の英辞郎Proを使っているので、無料版とはヒット件数などが多少異なります)

 

英辞郎

 

この「レベル」の数字を見て、私は「この単語は今覚えるべきか?スルーするべきか?」を判断しています。

 

レベル別語彙リストSVL12000

ちなみに、レベル分けは以下のようになっています。

SVL

レベル別語彙リストSVL12000(アルク)より

 

この1〜12のレベルそれぞれに、1,000単語がリストアップされています。

英検ホームページによると、英検1級の実力の目安は、「大学上級程度」で約10,000~15,000語レベルらしいです。ということは、このレベル12(12,000語)が英検1級受験者が目標にすべきラインではないかなと思います。

 

単語の意味を英辞郎で調べて、ついでにレベルを見てみると、自分の語彙レベルがだんだん分かってくると思います。

そして、過去問題や模擬問題を解いていくなかで「英検1級はこのレベルの単語が分かってれば合格できるんだ」という感触がつかめれば、自分が必要とする語彙レベルの目安にもなります。

さらに言うと、この「出合った単語をアルクのレベルを見て覚える」という方法は、絶対、記憶に残る度合いが多いです。「うわっ、これレベル6の単語じゃん!!こんなの知らないなんてヤバい!!」と思うと、不思議なもので一発で覚えられたりします。

 

私は使っていませんが、このSVLのレベルごとの単語が網羅された英単語本もあります。

 

 

私はSVLレベル10(10,000語)で合格しました

ご参考までに、私個人の英検1級合格時点での単語力について、恥ずかしながら書いてみたいと思います。

SVL (Standard Vocabulary List)のレベルで言うと、私は英検1級合格時点でレベル10くらいでした。つまり、10000語レベルというところです。

レベル10の単語なら、8~9割くらい分かります。そして、レベル11に入ると、途端に8~9割くらい分からない状態。

英検ホームページによると、英検1級の実力の目安は10000語から15000語とあるので、私はギリギリのラインと言えます。

 

で、10000語レベルだと一体どれくらい解けるの?

このくらいのレベルでは、英検1級のパート1の語彙問題は正直かなり厳しいです。

10,000語レベルで英検1級の過去問を解いてみると、語彙のパートの正解率は60%前後。消去法や接頭語・接尾語の知識を最大限に駆使しても、です。

ですが、英検協会によるレベル分けではギリギリのラインの私でも、英検1級パート2・3の読解問題は、十分満点が取れるレベルなんです。過去問でかなりの確率で満点が取れ、本番でも読解問題は満点でした。

 

出現単語のレベルごとの数とパーセンテージ

2007年度第3回の英検1級試験(2008年1月実施)で、パート1に出る全単語のレベルを調べてみました!

全25問中、単語問題が21問です(残りは熟語問題)。全部の設問にそれぞれ4つずつ選択肢があるので、パート1の単語数は21×4=84になります。(問題文の単語は、問題の性質上簡単なものばかりになっているので、ここでは省略)

全単語84つは、レベル4からレベルなし(12に入らないもの)にわたっていました。

 

出現単語のレベルごとの数とパーセンテージ

英検1級

なんと、「レベルなし」がダントツで一番多いことがわかります。「レベルなし」の単語であっても予測できる単語もありますが、多くはありません。

*予測できる単語の例:
attuned(tuneの動詞)、mediocrity(mediocre[レベル9]の名詞)など

 

もちろん全部の単語を知っている必要はありません。選択肢4つのうち1つだけ分かって、それが正解であればいい。

でも私の場合、仮に「レベル10までの単語は全部分かって、レベル11からは全く知らない」とすると、パート1で出題される単語のたった4割しか分からないことになるんです。

出てくる単語の半分も分からないのでは、消去法で正解に持っていける確率はかなり低いです。

 

・・・・・じゃあ、「せめてレベル12までは完璧に覚えなきゃ、どう考えてもダメじゃない?」そうかもしれません。

私も受験前にこのデータを取ってたら、確実にそう思ったと思います。だって、レベル12まで知っていたとしても、全体の8割に満たないのですから。

でも、これには続きがあるんです。

 

英検1級パート2・3(読解問題)の語彙レベル

同じ2007年第3回の試験で、読解問題の語彙レベルを見てみました。

英検1級のパート2、3は長文5題に対して設問が16問あります。今回の長文問題本文の単語数は、トータルでおよそ2400語でした。

 

その2400語のうち、「レベルなし」の単語の数は・・・・・

たった33語。

全単語のわずか1.4%です。

※何度も気をつけて数えていますが、見落としがあるかも知れませんので、だいたいの目安と考えていただければと思います。

 

しかも、この33語のうち、23語は「推測可能」または「よく聞く(見る)」単語でした。

例:

incapacitate (in + capacity + -tate) :能力を奪う
marketer (market + -er) :マーケティングをする人
depiction (depict + -tion) :depict(レベル8:描写する)の名詞
headhunter :ヘッドハンター(※複合語なのでレベルなしと思われる)
paycheck :給料(※複合語なのでレベルなしと思われる)

パート1の「レベルなし」の単語は、予測しにくい単語がほとんど。

でも、英検1級パート2・3の「レベルなし」で、当時の10,000語レベルの私が「予測がつかない」と私が思うものは、たった10語でした。(「私が予測できなかったもの」なので、人によっては、もっと少ないと思います)

 

そして、英検1級のパート1(語彙問題)では80%以上を占めている、レベル9から12(9,000語〜12,000語)までの「難易度の高い」単語の数ですが、読解問題では30語でした。(頑張って数えていますが、見落としはあると思います)

1.3%!!
す、少ないです!!

また、「長文問題」では全部の単語を知っている必要はないし、前後の文脈から推測することも可能です。

 

ということは。

パート1で求められる語彙力と、パート2・3で求められる語彙力には、大きな差があるということです。つまり、作文とリスニングの出来具合、また長文読解力にもよりますが、レベル9から10くらいの語彙力があれば、パート1で少々コケたとしても、パート2・3で、挽回は十分可能です。

あとは、自分の得意・不得意、また「何ができるようになるために」英語を勉強しているのかによって、勉強方法は変わってくるということです。

・ 語彙力より長文読解力を重視するか?
・ 長文は苦手だから語彙力を強化するか?

受験者ひとりひとりが、このどちらかを選ぶことになると思います。

 

「語彙力」についての個人的な見解

私が伝えたかったのは、パート1の語彙を満点(または満点近く)にするような勉強はしない、ということです。

決して、英検1級の語彙を勉強しても意味がないとか、語彙は全然勉強しなくていいとか、(←んなわけない)そういう意味ではありませんので、そこのところを誤解のないようによろしくお願いします。

また、これから英検1級に臨まれる方の中でも、その方の目的によっては、パート1の語彙も満点が取れるレベルにした方がいい場合もあるかもしれません。「私の目的には必要なかった」ということです。

 

私は通訳の仕事を8年間やりましたが、「10,000語程度の語彙力でも、通訳の現場で単語不足で困ることは特になかった」というのが本当のところです。信じられないかもしれませんが、事実です。

英検1級に合格したのが通訳1年目ですので、もちろん8年間の間にはそれなりにボキャブラリーも増えましたが、それは主に業務に関係する分野の単語です。仕事で必要な用語は、「レベルなし」であろうとひたすら覚えました。

 

でも、英検のパート1の語彙問題に出るような「あらゆる分野の難易度が高い単語」を覚えたほうが良かったか?と振り返ってみると、個人的には「やっぱりやんなくて良かったな」と思っています。

単語なんて、調べれば済むのです。

「今、この単語の意味が分からなければいけない!でも調べることはできない!」なんていう状況が、果たしてどれほどあるでしょうか?私は、通訳の現場以外に思いつきません。

あとは、映画館で映画を見る時くらいでしょうか?

 

もちろん語彙力が上がれば、それだけ辞書を引く回数は減るし、英語を読むスピードと理解力も上がるでしょう。

でも、あくまで「私にとっては」ですが、英検1級のパート1が解ける語彙力より、リスニング、読解力、スピーキングの能力を上げることのほうが、よほど優先順位が高いです。

私の場合は「語彙力の強化は最小限に抑え、その労力を他に投資する」というやり方が自分に一番合っていて、うまくいったと思います。

 

結局、どんなやり方だっていいんです。自分の望む英語スキルがアップしさえすれば。

私が言いたいのは、「英検1級のパート1では高度な語彙力が求められる」という情報だけを真に受けて、やみくもに難しい単語を覚える必要はないということです。

自分が何のために英語をやりたいのかをはっきりさせて、その目的に合ったやり方で、合計点で合格に届かせればいいと思います。

 

その他、英検1級1次試験対策のページはこちら。

◆長文読解が苦手な人のための英検1級リーディング対策
◆英検1級ライティング(英作文)の一番簡単な書き方を伝授するよ!
◆英検1級リスニングパート別対策法(小手先のテクニックも)

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Ai Evansエバンス愛

独学で英語を学び、国際機関で通訳者を8年経験したのち、独立。本物の英語力を身につけ、大和魂を海外に発信できる国際人を育てることが目標です。
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