英検1級の長文問題の語彙は難しくない -掟破りの英検1級対策

英検1級パート2・3(読解問題)の語彙レベルについて

同じ2007年第3回の試験で、読解問題の語彙レベルを見てみました。

英検1級のパート2、3は長文5題に対して設問が16問あります。
今回の長文問題本文の単語数は、トータルでおよそ2400語でした。

その2400語のうち、「レベルなし」の単語の数は・・・・・

たった33語!!
全単語のわずか1.4%です。

※何度も気をつけて数えていますが、見落としがあるかも知れませんので
 だいたいの目安と考えていただければと思います。

しかも、この33語のうち、
23語は「推測可能」または「よく聞く(見る)」単語でした。

例: incapacitate (in + capacity + -tate) ・・・能力を奪う
  marketer (market + -er) ・・・マーケティングをする人
  depiction (depict + -tion) ・・・depict(レベル8:描写する)の名詞

   ほかにheadhunter(ヘッドハンター)、paycheck(給料)など、
   なんでこれが「レベルなし」なの?というものまで。

パート1の「レベルなし」の単語は、ほんとに予測もつかないものがほとんど。

でも、英検1級パート2・3の「レベルなし」で
「予測がつかない」と私が思うものは、たった10語でした。

(「私が予測できなかったもの」なので、人によっては、もっと少ないと思います)

そして、英検1級のパート1(語彙問題)では80%以上を占めている
レベル9から12までの、「難易度の高い」と言える単語の数ですが・・・・・

全部で、30語程度でした。
(頑張って数えていますが、見落としはあると思います)

1.3%!!
す、少ないです!!

また、「長文問題」では全部の単語を知っている必要はないし、
前後の文脈から推測することも可能です。

ということは・・・・・

パート1で求められる語彙力と、
パート2・3で求められる語彙力には、大きな差があるということです。

つまり、
作文とリスニングの出来具合、また長文読解力にもよりますが、
レベル9から10くらいの語彙力があれば、

パート1(配点25点)で少々コケたとしても、
パート2・3(配点26点)で、挽回は十分可能です。


あとは、自分の得意・不得意、また
「何ができるようになるために」英語を勉強しているのかによって、
勉強方法は変わってくるということです。

・ 語彙力より長文読解力を重視するか?
・ 長文は苦手だから語彙力を強化するか?

受験者ひとりひとりが、このどちらかを選ぶことになると思います。


「語彙力」についての個人的な見解

あくまでも「私の意見」ですので、ご参考程度に読んでいただけると幸いです。

私は現在通訳・翻訳の仕事をしていますが、
レベル10の語彙力でも、通訳の現場で困ることは特にありません。

(仕事に関係する分野の単語に限って言えば、もっと上のレベルですが)

仕事で必要な用語は、「レベルなし」であろうと覚えなければいけません。

でも、英検のパート1の語彙問題に出るような
あらゆる分野の難易度が高い単語を今、覚える必要があるか?と考えると、
個人的には、「それは今やるべきことではないな」と思っています。

単語なんて、調べれば済むのです。

「今、この単語の意味が分からなければいけない!でも調べることはできない!」

なんていう状況が、果たしてどれほどあるでしょうか?
私は、通訳の現場以外に思いつきません。

あとは、映画館で映画を見る時くらいでしょうか?

もちろん語彙力が上がれば、それだけ辞書を引く回数は減るし
英語を読むスピードと理解力も上がります。

でも、あくまで「私にとっては」ですが、英検1級のパート1が解ける語彙力より
リスニング、読解力、スピーキングの能力を上げることのほうが、
よほど優先順位が高いです。

通訳の仕事においても、それが自分の不足している部分だと思っています。

私の場合は
「語彙力の強化は最小限に抑え、その労力を他に投資する」
というやり方が自分に一番合っていて、うまくいったと思います。


自分に合うやり方を見つける

上で述べたのは「私のやり方」であって、
もちろん「みなさんも私のやり方でやってください!」なんて言うつもりはありません。

結局、どんなやり方だっていいんです。
「合格」という結果が出せ、自分の望む英語スキルがアップしさえすれば。

ただ、「英検1級のパート1では高度な語彙力が求められる」
という情報だけを真に受けて、
やみくもに難しい単語を覚えようとする必要はない、ということです。

読解やリスニングで着実に点を重ねて合計点で合格に届かせれば良いのです。

自分のレベルアップしたい分野・目的によって上手に勉強方法を選ぶことが
かしこいやり方ではないかなと思います。

⇒ 長文は苦手ですか?私もです! へすすむ


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