英検1級のエッセーを実際に書いてみよう! -掟破りの英検1級対策

さて、2007年第3回の問題を使って、
実際に英検のエッセーの書き方を説明してみようと思います。

序論の書き方 (1段落目)

いきなり出鼻をくじくようなんですが、
私が思うに、1段落目が一番書きにくいです。

何をどう始めていいやら分からなくても、とにかく2文書くことを目標に。
(または、下の2点を1文にまとめてもいいと思います)

☆ 序論の1文目(現状・一般論・背景)

1文目の書き方で一番簡単でよく使われるのは、
そのトピックの「現状」「一般論」「背景」を述べること。

 (例) 最近●●に関心が集まっています。
     多くの人は××する傾向にあります。
     ●●はこれまで長い間△△でしたが・・・

recently, many people などは序論でかなり使える言葉です。

今回の「原生地域はより良く保護されるべきか?」
というトピックの書き出しの例:

最近、原生地域の保護に対する関心が高まっています。
(そのまんまですね~)

いきなりどう書いていいか分からず困った場合は、
とりあえず「●●に関心が集まっています」にしとけばだいたい大丈夫です。


だって、英検のエッセーのトピックになるくらいなので、
「最近話題にもなってない、誰も関心持ってない」
なんていう話題なはずがないですから。


☆ 序論の2文目(問題提起 or 結論をさらっと)

そして2文目は、それについての議論を導く(イントロダクション)。

よく使われるのは、「問題提起」。
(簡単なので私はこれを使いまくってます。笑)

では、そのような地域の保護のために我々は何ができるでしょうか?

そして、次の段落で「我々ができること」を
具体的に書いていけばいいのです。

あるいは、いきなりですが「結論をさらっと書く」方法も使えます。
日本の作文の書き方としてはあまり教えない方法ですよね。

でも、先に結論を書くと
「論の行き着くべきところ」がはっきりするので、オススメです。

2007年度第3回の解答例はこの方法を使っています。

<解答例の文章の翻訳>
原生地域の長期的な存続は、
そのような地域を注意深く管理・開発することにかかっていると考えます。

原生地域はより良く保護されるべきか?」という質問に対し、
「原生地域が長期的に存続していくための具体策(注意深い管理と開発)」を示し、
「イエス」の立場を明らかにして簡単な結論を述べています。

本論の書き方 (2~4段落目)

本論は、序論や結論よりずっと簡単だと思います。
ポイント(キーワード)について前のページで考えたようなことを書けばいいだけ。

1段落につき1キーワード。

1段落につき2文から3文で丁度いい分量のはずです。
(解答例はだいたいそうなっています)

2~4段落の書き出しはそれぞれ、月並みですが
  Firstly,  Secondly,  Thirdly,
  First,   Then,   Finally,

といった単語で始めるのが一番簡単で、
「2~4段落は本論ですよ!」ということもはっきりすると思います。

2段落 本論 自然破壊により生物の多様性が失われる。
3段落 人口の増加による無計画な開発も自然破壊の一因。
4段落 自分本位な開発により先住民の人権が侵害される。

上は前のページで作ったプランですが、

2段落目「自然破壊により生物の多様性が失われる」
の書き方は、たとえばこんな感じ。

1文目:テーマ(キーワード)提示

まず(First)、原生地域の環境破壊により生物の多様性が失われています。

 解説: とりあえず、難しいことを考えずに
     とっととキーワードを出してしまいましょう!

     こうしておけば、論が知らぬ間に変な方向に進んでしまうのも防げます。

2文目:1文目の内容の説明、裏づけ

たとえば、原生地域における木の伐採は、
そこに生息する様々な動植物の棲みかを奪うことを意味します。

 解説: 2文目は、1文目をさらに詳しく説明すればOK!
     または、1文目の理由を述べてもいいです。
     ここで有効な表現は、for example、becauseなど。


3文目:この段落の結論

原生地域に生息する生物の居住環境を守ることを念頭に、
その地域の自然を計画的に活用することが必要です。

 解説: この文章で2段落目はシメないといけないので、
     「生物の多様性」についてのまとめをここで書きます。

     この文章は、2段落目の結論と考えると、とても書きやすいと思います。

(※ 管理人は環境問題に疎いので、内容が少々ヘンでもお許しください<(_ _)>)


ほらね~~っ!
か~んたんっ!!!

こんな感じで3段落、4段落もそれぞれのキーワードについて書けばいいです。

ところで・・・勘のいい方は気がついたかも知れませんが、
この「本論」って、

それぞれの段落が「序論・本論・結論」の構成になっているんです。

1文目・・・序論
2文目・・・本論
3文目・・・結論
      といったふうに。

これを、勝手に「プチ序論・プチ本論・プチ結論
と名づけることにします(笑)

すると、エッセー全体の構造は、こんな感じと考えることができます。


         

序論 (1段落)
本論 2段落 プチ序論 (1文目)
プチ本論 (2文目)
プチ結論 (3文目)
3段落 プチ序論 (1文目)
プチ本論 (2文目)
プチ結論 (3文目)
4段落 プチ序論 (1文目)
プチ本論 (2文目)
プチ結論 (3文目)
結論 (5段落)

ちなみに・・・
 「1段落につき絶対3文必要」というわけではないです。

たとえば、1文目と2文目を
接続詞でくっつけたりしても全く構いません。

それぞれの段落で

 プチ序論(キーワード提示)
 プチ本論(具体的理由、説得)
 プチ結論(意見や解決策を述べる)

という構造を作るように考えると、スムーズに書けると思います。


ここからはちょっと上級者向けのお話。↓↓↓

余計に混乱するかもしれませんので
「あまり難しいのはイヤだわ」という方は、ここは読みとばしてください。

******

序論最後の「我々には何ができるか?」に対して、上の例の

「まず、原生地域の環境破壊により生物の多様性が失われています」
というつながりは、人によってはちょっとヘンと感じるかも知れません。

また、語数が多すぎると、
各段落に3文という上のパターンは使えない時も。

そこで・・・
「序論でさらっと結論を書くのもアリ」というテク、ここでも使えます。

3文で序論・本論・結論と書くかわりに、
1文目にさらっと結論、2文目でその裏づけを。

例:

1文目:

まず、原生地域の自然を計画的に利用し、
生物の多様性を維持することが必要です。
 

↑「我々には何ができるか?」に対する答え(さらっと結論)。

2文目:

なぜなら、無計画な木の伐採などによって、
そこに生息する動植物の居住環境が破壊されるからです。

という書き方ができます。
これなら2文で1段落が終わります。

******

結論の書き方

ここが一番書きやすいです。

オーソドックスですが、Therefore、In consequence などで
書き出すのが簡単でいいんじゃないでしょうか。


この段落では、
このエッセーのトピック(質問)自体に答えることに集中してください。

今回のトピックは「原生地域はより良く保護されるべきか?」でしたが、
その答えは当然、
「はい、原生地域はより良く保護されるべきです。」ですよね。

でも、そんな中学生の英語の試験みたいな答え方をしても芸がない。

だったら、「原生地域はより良く保護されるべきです」という内容を、
同じ意味だけど違う言い方に言い換えればいいんです。

たとえば、こんな感じ。

従って我々は、もっと環境に配慮した原生地域の活用に
努める必要があるでしょう。

(より良く保護すること = もっと配慮した利用をすること)

分量は、1文か2文くらいでいいです。
(英検HPの当該問題の解答例では1文になっています)

もう1文付け足す必要があるかな・・・という時は、
「努力目標」で終わると簡単です。

例:
我々一人一人の意識を高めることが、問題解決につながります。

とか、もっともらしいことを書いて終わってください。

簡単に・・・と思っていましたが、
書いているうちに熱が入ってめちゃくちゃ長くなってしまいました(苦笑)

でも、エッセーを「書く」のは、カンタンです。ほんとに^^



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