1日に何時間勉強すれば英語が上達しますか?に対する通訳翻訳者の答え

「1日に何時間くらい勉強すれば、英語が上達するのでしょうか?」という質問を、私は本当によく受けます。

 

私はこのまま勉強を続けても、上手にならないのでは・・・?

一体あとどれくらい続けたら、英語が話せるようになるのか・・・?

そんな迷いで、英語学習に身が入らない人も多いかもしれません。

 

一体、あなたは1日に何時間勉強すればいいのでしょうか?その答えは、あなたの現在のレベルや目標、勉強法などで全く変わります。 

それでも、「この勉強をいつまで続けたらいいのか・・・」と手探りで進むより、おおまかでもいいから、何らかの「目安」があったらいいですよね。

 

そんなわけで、このページでは、私自身の経験やクライアント、読者さんの変化をふまえて、平均的な日本人英語学習者(TOEIC500点程度)の、英語学習時間の目安と到達できるレベルについてお話しします。

 

この記事を読めば、以下のことがわかります。

✅ 英語を習得するために必要な1日の勉強時間の目安
✅ 勉強時間別の1年後の変化と到達レベル
✅ 目標レベル別に必要な勉強時間と期間
✅ 机での勉強時間だけでなく「ながら聞き」も含めた現実的な時間の確保方法
✅ 英語を習慣化することで、無理なく勉強時間を積み重ねるコツ

 

言うまでもなく、個人差や例外はありますが、この記事を読み終わる頃には「あとこれくらい英語を勉強したらいいんだ!」という目安をつかめ、今後の学習計画が立てられるはずです!

目次

英語を習得するには何時間必要?FSIデータと1,000時間説の根拠

英語を習得するために必要な時間について、割と有名な研究結果があります。

FSI(アメリカの外交官養成所)の2,200時間説

「英語を習得するには2,200時間必要」という説を、聞いたことがあるかもしれません。これは、アメリカ国務省(日本でいう「外務省」)の付属機関であるFSI(Foreign Service Institute)が公表しているデータが根拠になっています。

FSIは、アメリカ人が外国語を習得するために必要な学習時間を調べていて、日本語は最難関言語として約2,200時間が必要とされています。そこから「日本人が英語を学ぶ場合も、同じくらいの時間が必要だろう」という2,200時間説が生まれたわけですね。

 

FSI
出典:Language Difficulty Ranking | Effective Language Learning

 

ただ、ここで知っておいてほしいのは、この数字は専用の語学習得トレーニングを受けた、かなり優秀なアメリカ政府職員が対象だということです。

私たち一般的な日本人が英語を使いこなせるようになるには、もう少し時間がかかるかもしれません。

実は、私たちは既に1,200時間勉強している

2,200時間という数字を見ると、膨大な時間のように感じるかもしれませんが、実は私たちはすでに相当な時間を英語学習に費やしています。

中学と高校の授業で800〜900時間、さらに自宅や塾での勉強時間を合わせると、私たちはだいたい1,200時間程度の勉強をこなしています。

 

となると、追加で1,000時間の学習を積み重ねれば、ある程度英語が使えるレベルになるということです。1日3時間勉強すれば、約1年で1,000時間に到達します。

1日の英語の勉強時間と、それぞれの1年後の変化の目安

Close-up of a colorful business chart placed on a table with documents highlighting trends.

1日にどれくらい英語を勉強すると、1年後にどんな変化が起きている可能性があるか、ざっくり目安で示してみましょう。

1日10分の英語学習:「気休め程度」

1日10分の英語者のイメージ

暇なときにちょこっとDuolingoをやったり、週1回英会話レッスンを受けている。(レッスン以外の勉強時間はなし)

 

日本の(自称)英語学習者の9割は、この「1日10分コース」です。

これを1年間続けた後の変化は、正直言ってほとんどありません。

厳しいことを言うようですが、「やらないよりはマシ」「気休め程度」です・・・

 

1時間の英会話レッスン週1で受けて、レッスン以外何もしてない場合は、この「1日10分」カテゴリーに分類されます。ただし、「外国人と話す度胸だけはついた」という変化を感じる人は多いです。

1日30分の英語学習:「現状維持」

1日30分の英語者のイメージ

毎日、スキマ時間を意識的に活用して単語を覚えたり、ChatGPTや英語アプリで英語をアウトプットしている

本人的には、「結構頑張って英語を勉強している」という認識です。

 

今まで全く勉強していない人が毎日30分やれば、多少の進歩は感じるかもしれません。でも、今までもそこそこ勉強してきた人であれば、現状維持程度です。1年後の変化もほとんど感じられないでしょう。

TOEICは、残念ながら1年後にもほとんど点数が変わらないはず。

1日1時間の英語学習:「限りなくゆるやかな上達」

1日1時間の英語者のイメージ

通勤時間に英語を聞いたり、机での勉強時間を確保したりと、毎日の勉強時間を決めて勉強を積み重ねている

1日1時間になると、周りから見ても「本格的に勉強している」という印象です。この時点で、日本の英語学習者のトップ1割に入ります。

 

長いブランクがあった人の場合、分かる単語が増えたなど、ちょっとした変化は感じるでしょう。今までも英語を勉強してきた人の場合は、上達はしますが自分の実感としては分からないほどのわずかな変化です。

TOEICスコアは、1年後に50点から100点アップくらい。

1日2時間の英語学習:「そこそこ上達」

1日2時間の英語者のイメージ

毎日1時間以上英語を聞く習慣に加えて、それ以外の時間に文法や単語などに取り組んでいる

 

長いブランクがあった人なら、1年後には結構変化が感じられるはずです。今までも勉強してきた人なら、「ちょっとは上達した・・・かも?」と少し成長が実感できる程度です。

TOEICスコアは、1年後に100点から200点アップくらい。

1日3時間の英語学習:「上達を実感できる」

1日3時間の英語者のイメージ

毎日2時間以上英語を聞く習慣に加えて、それ以外の時間に文法や単語、シャドーイング、英会話などを着実に積み重ねている。

 

長いブランクがあった人の場合、かなり変化します。ブランクがない人でも、突然視野が広がったように感じる、いわゆる「ブレイクスルー」体験も一度は訪れると思います。

TOEICスコアは、1年後に200点から300点アップくらい。

1日5時間の英語学習:「だいぶ別次元に変化」

1日5時間の英語者のイメージ

毎日英語漬けになっている留学生や、かなりの時間を英語に使える主婦や無職の人。

 

長いブランクがある人は別人レベルに変化すると思います。変化は自分でもはっきり体感できるし、ブレイクスルー体験も普通にあるでしょう。

ただし、これだけ時間が取れる人は時間に余裕があり、ダラダラ勉強しがちです。なので、1日5時間を1年間本当に集中して英語に費やすことができるなら、という条件付き。

何時間くらい勉強したら、どのくらいの英語力になるのか?

Open Bible and notebook on a wooden table with notes and a bookmark, warm lighting.

じゃあ、あなたが目指す英語レベルに到達するには、1日にどのくらい勉強して、それをどのくらい続けたらいいのでしょうか?

 

スタート地点を日本在住の平均的な社会人の「片言英会話レベル(TOEIC500点程度)」と想定して、何時間勉強したらどういう英語力が身につくのか、おおまかな到達イメージと、1日に費やす勉強時間ごとの所要年数を書いてみます。

「○時間勉強したらTOEIC○点になる」ということではなく、スコア重視の勉強をすればもっと早く到達できます。私の主観による部分も大きいので、あくまでもひとつの目安として考えてください。

 

なお、前もって言っておきますが、この先を読んだら心が折れるかもしれませんので、覚悟して読んでください(笑)。

でも、想像するほど大変ではないので、安心してくださいね。その理由は最後に書きます。

700時間:海外旅行で最低限のことができるレベル(TOEIC700点程度)

「英語ができる」と言えるレベルの最低ラインがこのあたりです。海外旅行でツアーでなくても最低限のことが自分ででき、旅行先のホテルやレストランでは、たいていのやりとりはできます。

ただし、このレベルで海外旅行に行った人はみんな「もっと英語ができたら、もっと楽しめるのに〜」と歯がゆい思いをします。

 

もう「初心者」ではありませんが、かと言って、テレビのニュース英語もほとんど分からないし、自分の言いたいことも全然上手に伝えられません。

学習者本人としては、すごく中途半端でフラストレーションがたまるのが、この「TOEIC700点レベル」です。

 

では、700時間に到達するまでに、1日どれくらい勉強したらどれくらいの期間がかかるのか、ざっくり計算して掲載しておきます。

このレベルに達するのに必要な期間の目安(概算)

1日10分コース: 12年
1日30分コース: 4年
1日1時間コース: 2年
1日2時間コース: 1年
1日3時間コース: 8ヶ月
1日5時間コース: 5ヶ月

1000時間:簡単な英文メールや仕事の英会話ができるレベル(TOEIC800点程度)

英語を使って仕事がしたいと思う人がまず目指すべきレベルです。

英語力が必要な仕事の応募条件として挙げられる最高レベルがTOEIC800点程度で、それ以上(900点など)を掲げている求人はほとんどありません。

 

ただし、このレベルだと、英語のメール処理、簡単な翻訳なら(時間をかけたら)何とかできるという程度です。

相手が多少手加減してくれれば、ネイティブと会話できますが、英語のディスカッションを正しく聞き取って自分の意見が発言できるといったことは難しいです。

 

このレベルに達するのに必要な期間の目安(概算)

1日10分コース: 17年
1日30分コース: 6年
1日1時間コース: 3年
1日2時間コース: 1年半
1日3時間コース: 1年
1日5時間コース: 7ヶ月

2000時間:ハイレベルな業務以外は英語でできるレベル(TOEIC900点程度)

世間的には「英語を武器に仕事ができるレベル」です。英語の読み書きは、難しい英雑誌などでなければ問題ありません。英語でのコミュニケーションも、流暢ではなくても当たり障りなくできます。

英語ニュースを聞いておおまかに理解できはじめるのが、だいたいこのレベルです。

 

一方で、ネイティブ同士のくだけた会話の聞き取りにはまだまだ苦労します。映画は、字幕なしで楽しむのは厳しい(大多数の人にはチンプンカンプン)です。

本人としては、スコアによる周囲の期待と自分の英語のできなさとのギャップに最も悩むレベルでもあります。

 

このレベルに達するのに必要な期間の目安(概算)

1日10分コース: 34年
1日30分コース: 12年
1日1時間コース: 6年
1日2時間コース: 3年
1日3時間コース: 2年
1日5時間コース: 1年半

 

以上は、私の経験に加えていろんな人の話や状況を総合して、おおまかに目安を書きましたが、ここより先はサンプルが身近にあまりないため、私自身の事例で述べます。

なお、以下は純粋な勉強時間だけでなく、仕事での英語業務の時間も含めています。

5000時間:英語の会議(授業)を理解し、英語でディスカッションできるレベル

私がカナダ(フランス語圏ですが)にワーキングホリデーに行こうと思った頃の通算学習時間が5000時間くらいでした。

留学の手続きや面接、渡航での英語に問題はありませんでした。英語教授法の授業を現地の英語ネイティブに混じって受けましたが、授業やテストはちゃんと理解でき、ディスカッションもたくさんしました。

英語でレポートを書くのは初めてでしたが、あまり苦労なく書けました。もちろん、所々間違いがあったり、ネイティブらしい英語からは程遠い英語だったと思いますが、自分の意見をきちんと表現することはできました。

 

「英語の電話会議などで正確に内容を聞き取り、しっかりと自分の意見を英語で言える」という、仕事で英語が必要な多くの人が目指すスキルが身につくのは、だいたい5000時間あたりかなと思います。

 

このレベルに達するのに必要な期間の目安(概算)

1日10分コース: 85年
1日30分コース: 30年
1日1時間コース: 15年
1日2時間コース: 7年半
1日3時間コース: 5年
1日5時間コース: 3年

7000時間:翻訳の仕事を自信を持ってできるようになったレベル

少し込み入った翻訳や英文メールのやりとりでも、ネイティブレベルとは言えないものの「この英語で大丈夫だろう」と自信を持ってスピーディーに翻訳の仕事がこなせるようになったのがこの頃です。

 

このレベルに達するのに必要な期間の目安(概算)

1日10分コース: 119年
1日30分コース: 42年
1日1時間コース: 21年
1日2時間コース: 10年半
1日3時間コース: 7年
1日5時間コース: 4年

このレベルに達するのに必要な期間の目安(概算)

10,000時間:英語に不自由しなくなったなと思えたレベル

読む・書く・話す・聞くの4技能のどれも一応は不自由しなくなったと思えたのはこの頃です。通訳として採用されたのもこの時くらいです。(なお、10,000時間程度の勉強時間では、通訳者としてはド素人の中のド素人レベルです)

私自身は、英語のやり直しを始めて10,000時間に到達するのに8年近くかかったので、平均したら1日4時間くらいの勉強時間だったことになります。

 

このレベルに達するのに必要な期間の目安(概算)

1日10分コース: 170年
1日30分コース: 60年
1日1時間コース: 30年
1日2時間コース: 15年
1日3時間コース: 10年
1日5時間コース: 6年

15,000時間:映画が字幕なしでも楽しめるレベル

「字幕なしで映画を楽しむ」は多くの人が憧れますが、これは皆さんが思ってる以上に相当ハードル高いです。「ネイティブ同士のくだけた会話のリスニングが難しい」という人は多いですが、その数倍上を行く難しさです。

これだけ時間をかけても「だいたい分かる」に過ぎず、全部は分かりません。内容によっては6割くらいしか分からない映画もあります。

ここを本気で目指すのか、その価値があるのか、考えた方がいいかもしれません。

 

このレベルに達するのに必要な期間の目安(概算)

1日10分コース: 255年
1日30分コース: 90年
1日1時間コース: 45年
1日2時間コース: 22年半
1日3時間コース: 15年
1日5時間コース: 9年

17,000時間:通訳としてある程度自信を持って仕事ができるようになったレベル

通算10,000時間で通訳者としてド素人からスタートし、ようやく一人前になったのがこのくらいです。通訳を始めて5年目くらい。長い道のりでした。

 

私はよく「通訳の仕事を『私にやらせてください!』と自信を持って言えるレベルになったら、やってみたいのですが」という相談を受けます。

でも、「自信を持って通訳の仕事が引き受けられるようになったら通訳やりたい」なんて言ってたら、その時期が来る前にお墓の中です。

 

このレベルに達するのに必要な期間の目安(概算)

1日10分コース: 289年
1日30分コース: 102年
1日1時間コース: 51年
1日2時間コース: 25年半
1日3時間コース: 17年
1日5時間コース: 10年

1日の勉強時間を確保し、増やしていくコツ

デスク

いかがでしょうか?

TOEIC500点程度をスタート地点とした計算ですので、あなたの状況とは多少違うと思いますが、だいたいどのくらいの勉強を何年くらいやればいいのかという目安がつかめたでしょうか。

 

きっと、あなたの顔は今青ざめていると思います。

えっ、こんなにやんないといけないの?

と。

 

あなたが目指す英語レベルによっては、

その頃、もう私とっくに死んでるじゃん・・・
てか、もう来世で違う人生だわwww

という場合もあるかもしれません(笑)

 

でも、あまりがっかりしないでいただきたいんです。

私の現在の通算学習時間は20,000時間は超えていると思いますが、私の感想は「ものすごく苦しい道のりでした」とか、「20,000時間、死ぬ気で勉強しました」みたいな感じでは全くないんです。

 

2万時間という数字も、この記事を書くにあたって過去の記憶をたどって計算していったら通算2万時間だった、というだけです。2万時間やろうと思っていたわけではありません。

毎日英語を習慣にしていたら、勝手に2万時間になった。ただただ、それだけなんです。

モチベーションに頼るのではなく、英語学習を習慣にする

「英語を習慣にする」ということなくして、毎日「よし、英語の勉強するぞ!」というモチベーションだけでは、1000時間すら到達するのは無理です。(モチベーションで勉強している人の多くは、1日10分コースです。)

逆に、習慣になってしまえば、英語はつらいことではなくなるんです。あなたは、毎日歯磨きをすることを「つらい」とは思わないですよね。それと同じ。そして、あとは自動的にどんどん時間が積み上がっていきます。

 

モチベーションに頼って英語を勉強してはいけない理由については、この記事に詳しく書いています。

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英語を習慣にすることについては、以下の記事も参考にしてください。

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スキマ時間、ながら時間を活用して勉強する

忙しい日常のなかで英語学習の時間を確保するには、スキマ時間の活用が鍵を握っています。通勤時間や昼休み、家事の合間など、たとえ1回数分でも積み重ねれば、1日1時間以上の学習時間を捻出することも十分に可能です。

そのために私がしている工夫は、「耳が暇な時間」を徹底的に活用することです。

 

私は、毎日の自分の時間の使い方に注意を配り、「目と手はふさがっているけど、耳は空いている時間」を洗い出し、英語を聞くと決めています。

目と手はふさがっているけど、耳は空いている時間の例

・通勤中:車を運転している時や、電車に乗っている時など
・家事をしながら:皿洗い、洗濯、掃除など
・入浴中:湯船に浸かっている時
・散歩中:歩いている時
・運動中:ジョギング、ジムでのトレーニングやヨガなどをしている時
・メイク中:鏡を見ながらメイクしている時

 

このページでお伝えしている「1日に何時間勉強するか」は、机での純粋な勉強時間ではなく、このような「ながら聞き」の時間も入っています。

通勤や家事、お風呂、散歩などの時間を使って、少しずつ英語のインプットを増やしていってください。

 

ながら聞きについては、こちらのページも参考にしてくださいね。

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「スキマ時間にやることリスト」を作る

スキマ時間を最大限活用するためにも、あらかじめ「スキマ時間にやることリスト」を作っておくといいです。1回あたりの勉強時間が短いだけに、その場で「何をやろうかな・・・」と考えている時間が、大きなロスになってしまうからです。

空き時間に応じてリーディング、瞬間英作文、単語学習など、学習内容を準備しておけば、迷わず学習に取りかかれて時間を無駄にしません。

スキマ時間別の具体的な活用法

通勤・通学時間:英単語アプリ、リスニング教材、英語のポッドキャスト
家事をしながら:英語の音声を聞く、シャドーイング
お風呂・散歩中:英語の音声を聞く
昼休み:短い英語記事を読む、単語学習
待ち時間:英単語アプリ、フラッシュカード

 

ながら聞きを含めても良いなら、1日2時間とか3時間という数字も、途方もないものではなく現実的な数字として見えてきませんか?

さて、ここまで「どれくらいの時間が必要か」という話をしてきましたが、実は時間の長さよりも学習の質が重要です。効率的な学習方法を実践することで、短時間でも確実な成果を得られます。

学習の質を高めることで、勉強時間を短縮する

College students studying in a modern library setting, concentrating on books and laptops.

ですが、ただ闇雲に時間をかければ良いというものでもありません。学習の質を高めて、成果が出るような勉強をすることが重要です。

英会話レッスンは予習復習を必ずする

オンライン英会話や英会話スクールに通っている人に、よくお伝えしていることがあります。それは、「レッスンを受けるだけでは、上達しない」ということです。

実際、「オンライン英会話レッスンを2年間受講したけど、自己紹介しかスラスラ言えません」という方はたくさんいます。

 

レッスン前に予習をして、レッスンで学んだことを復習する。この2つをやるかやらないかで、上達スピードは全然違います。  

予習では、ただ単語を調べるとかではなく、「今日は先生にこれを言いたい!」ということを事前に準備して、何度も練習してスラスラ言えるようにする。

復習では、レッスンで出てきた単語やフレーズ、「先生にこう言いたかったけど言えなかった」という英文を調べてスプレッドシートなどにまとめ、定期的に見返しましょう。

 

たとえ週1回のレッスンでも、予習復習をしっかりやれば、レッスンだけを受けている人より確実に上達します。

タイマーを使って集中力を高める

ダラダラと長時間勉強するよりも、短時間でも集中して勉強する方が効果的です。そのために、タイマーを使うことをおすすめします。

たとえば、「25分集中して勉強→5分休憩」を繰り返すポモドーロテクニックや、「30分だけ集中する」と決めてタイマーをセットする方法です。

スマホにもタイマーはありますが、スマホは誘惑が多すぎるので、必ず普通のタイマーを使うことをお勧めします!

 

タイマーが鳴るまでの間は、スマホを見ない、他のことを考えない、と決めて集中します。時間が決まっていると、「あと○分だから頑張ろう」と集中力が続きやすくなります。

私も、勉強や仕事のために毎日タイマーを使っています。時間を区切ることで、だらだらと勉強する時間を減らせます。

 

タイマーや、その他英語学習者が持っておくべきツールを以下の記事でご紹介しています!

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基礎文法をおろそかにしない

「基礎の文法なんてわかってる」と思っている人もいるかもしれませんが、実は中学レベルの基礎文法をしっかり固めることが、英語習得の近道です。

基礎文法が身についていないと、単語を覚えても正しい文章が作れません。リスニングでも、文法が分かっていないと、聞き取れた単語から意味を推測するしかなくなります。

プライドが許さないのか、中学文法のやり直しは必要ないと思っている人は多いですが、私は上級者以外には全員にお勧めします。

 

中学・高校で習った基礎文法を、まずはしっかり復習してください。基礎が固まっていれば、その後の学習が格段に楽になります。

たとえば、この教材は私がいつも生徒さんにお勧めしている問題集です。

 

基礎文法をおろそかにして、いきなり難しい教材に手を出すと、結局理解できずに時間を無駄にしてしまいます。まずは基礎を固めることが、結果的に時間の短縮につながります。

英語を習得するには1日何時間勉強すればいい?よくある質問

次に、勉強時間についてよくある質問にお答えします。

Q. 毎日どのくらい英語の勉強をしたらいいですか?

上達を望むなら、1日3時間が一つの目安です。

 

私自身、英語のやり直しを始めたとき、

「英語学習では、1000時間程度でブレイクスルーが起きると言われています。まずは、1日3時間、1年で1000時間を目指しましょう」

という目安を何かの本で読みました。

「1000時間を1年でやるなら、1日3時間も必要なのか・・・orz」と、それまで英語学習にいかに甘い気持ちで取り組んでいたかを思い知らされました。

 

最初は、「1日3時間なんて絶対無理!」と思っていましたが、3時間はやらないとたいしてレベルが上がらないんだと現実を知ったので、ながら聞きを含めて何とか3時間を捻出できるようにいろいろ工夫してきました。

そしてその結果、2万時間を積み重ねた今があります。

Q. 1日3時間も勉強できないのですが、それでも英語を習得できますか?

もちろんできます!1日3時間はあくまで理想の目安です。

 

フルタイムで働いていてお子さんがいたりしたら、どう頑張っても無理という人もいると思います。

「絶対に3時間でないとダメです」というわけではありません。あくまでも理想はそこに置いて、工夫しながら少しでも3時間に近づけましょう、ということです。

1日1時間でも、1日30分でも、続けることが大切です。スキマ時間やながら聞きを活用すれば、机での勉強時間が少なくても、1日1〜2時間は誰でも確保可能です。

Q. 毎日3時間勉強しているのに、英語が伸びません。

そうなる理由は、教材のレベルが合っていない、勉強法が合っていない、やり方が間違っている、のいずれかです。

 

こういう場合、できるだけ早く信頼できる人に相談するといいと思います。せっかく3時間も頑張って勉強しているのに、伸びないなんて悲しすぎるので。

ただ、大手を含む英語コーチングを受けていた方からも、そういう話を結構聞いています。コーチやカウンセラーの質にもよるので、口コミなどで良い先生を探すのが重要です。

 

もちろん、3時間をダラダラとただ作業のようにやってもダメです。時間の長さよりも学習の質が重要です。効率的な学習方法を実践することで、短時間でも成果は得られます。

Q. スキマ時間だけで英語を習得できますか?

スキマ時間だけでもある程度の時間は稼げますが、それなりの効果しかありません。

 

5分、10分というスキマ時間をかき集めて、1日に1時間になったなら、その分の成長は期待して良いかもしれません。それに、5分でも集中すればかなりのことができるので、やらないよりは5分でもやったほうがいいです。

 

ただし、文法などはスキマ時間でちょこちょこと勉強しても、効率は悪いかもしれません。

本格的に英語を習得したいなら、机での勉強時間も確保することをおすすめします。スキマ時間と机での勉強時間を組み合わせることで、効率的に英語力を向上させられます。

まとめ|英語を習得するには1日何時間勉強すればいい?

最後に、この記事でお伝えしたことを整理します。

 

追加で1,000時間の学習でTOEIC800点程度に到達できる
 中学・高校で既に1,200時間勉強しているため、追加で1,000時間を目指すのが現実的です。

1日3時間×1年=1,000時間がブレイクスルーの目安
 机で3時間である必要はなく、通勤時間のながら聞きなども含めてOKです。

時間の長さよりも学習の質が重要
 英会話レッスンの予習復習、タイマーを使った集中学習、基礎文法の徹底など、質の高い学習を心がけましょう。

スキマ時間を徹底的に活用する
 通勤・家事・お風呂・散歩などの時間を使って、少しずつ英語のインプットを増やしていってください。

英語を習慣化することが成功の鍵
 モチベーションに頼らず、習慣にすることで自動的に時間が積み上がっていきます。

 

ぜひ、あなたの毎日の生活を見直して、英語が聞ける時間はないか、探してみてください。私たち忙しい大人がある程度の英語力を身につけようと思ったら、「ながら時間」の活用は絶対に欠かせませんから、耳が暇な時間は積極的に活用してください。

そして、一日でも早く、目標レベルの到達に向けて英語時間を積み重ねはじめてくださいね。

 

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Ai Evans エバンス愛

独学で英語を学び、国際機関で通訳者を8年経験したのち、独立。本物の英語力を身につけ、大和魂を海外に発信できる国際人を育てることが目標です。
詳しいプロフィール


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