2018年1月6日
【リスニング教材比較】通訳者の私が初心者の時に効果があった3冊
エバンス愛
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このページでは、私がこれまでリスニング対策に使った教材で効果があったものをご紹介します。
私は少ない教材をとことん使う派なので、リスニングに使ったものは本当に数えるほどしかありません。(英語学習には、お店が開けるほどのたくさんの教材は必要ありませんよ!)
自分に合った数少ない教材を何度も何度も繰り返せば、必ず結果は出ます。
これから「リスニングを本気でやろう!」と思っている方のお役に立つよう、私の独断と偏見による評価もつけました。リスニング教材を選ぶ際に、ご参考にしていただければ幸いです。
コンテンツ
私がこれまでリスニング対策に使った、効果があった教材
NHKラジオ講座
値段の手ごろさ ★★★★★
学習の楽しさ ★★★★☆
リスニングアップ効果 ★★★☆☆
続けやすさ ★★☆☆☆
コストパフォーマンス ★★★★★
総合点 ★★★★★★★★☆☆(8/10点)
言わずと知れた、英語独学の強い味方。講師は一流の先生ばかりで、無料でありながらあの質の高さは、普通に考えるとあり得ません。
英語学習教材は残念ながら本当に玉石混交ですが、NHKの講座ならば間違いないです。以前はもっとお堅い感じでしたが、最近とてもやわらかく親しみやすくなりました。
NHKラジオ講座の長所
1.自分のリスニング力に合わせて段階的に講座を選べる
私は「基礎英語1」から(今はなき)「やさビジ」まで、全てのレベルでお世話になりました!
2.安い。テキストもCDも買わなければ完全無料
ラジオで聞くことができるだけでなく、NHK語学のサイトでオンラインストリーミングも可能。無料で音声をダウンロードしてスマホなどで聞く方法については、【2019年度対応】NHKラジオ英語講座を無料でダウンロードする方法をどうぞ。
3.詳しい日本語解説があるので、文法力をつけるには良い
番組を聞きながら文法の復習ができます。私も、ラジオ講座で忘れていた文法をかなり学び直しました。
NHKラジオ講座の短所
1.挫折があまりにも簡単
何の強制力もないラジオ講座、すべては自制心にかかっています。きちんとラジオの放送時間に聞く or 録音し、ちゃんと聞いて勉強する。無料だし、いつでも聞けると思うからこそ続かないということもあります。
2.日本語解説が入るので、繰り返し聞くには適していない。
テキストを見ずに聞き、解説を聞きながら自分の理解を確かめる勉強法ではかなりの威力を発揮するリスニング訓練法。でも、何度も繰り返し聞く教材としては、日本語解説がジャマになるのがツラいところ。(CDを買えば、英語のスキットだけのトラックを繰り返し聞けます。)
私は英語のやり直しを始めた初期はラジオ講座を活用しまくっていました。勉強法についてはこちらに詳しく書いたので、よかったらどうぞ。
VOA (Voice of America:米国の非英語ネイティブ向けのニュース)
値段の手ごろさ ★★★★★
学習の楽しさ ★★☆☆☆
リスニングアップ効果 ★★★★☆
続けやすさ ★★☆☆☆
コストパフォーマンス ★★★★★
総合点 ★★★★★★★☆☆☆(7/10点)
英語ニュースですが、CNNやBBCなどと違うのは、対象が英語のノンネイティブスピーカーであることです。アナウンサーはゆっくりのスピードで、簡単な語彙を使ってしゃべっています。また、文章も短めで、文の構造も単純です。まさに、英語学習者のためのニュースです。
VOA (Voice of America)の長所
1.無料で良質の教材が手に入る
一応上にはamazonで買えるCDつき書籍を載せていますが、iTunesなどでも無料で手に入ります。
2.英語中級者でも聞けるニュースは貴重
英語上級者になればなるほど、いろんな英語素材が教材として使える一方初・中級レベルの学習者用の教材は限られます。ニュースは、スクリプトがあっても初中級レベルの人にはかなりきつい。「一般的な教材が幼稚すぎてつまらん!」という中級学習者にはぴったりです。
VOA (Voice of America)の短所
1.ニュースが「つまらない」と思う人にはツラい
私自身は「ニュース英語」にあまり喜びを感じるタイプではありません。当時は毎日通学・通勤中にVOAのテープを聴いていましたが、正直言って楽しくはなかったです。(今ならリスニング教材としては選びません・・・)
2.やっぱり挫折は簡単
独学だと仕方のない部分ではあるのですが、やっぱり拘束力がない。ニュース英語を楽しく聞き続けられるモチベーションのない人には、ちょっとしんどいです。
3.ゆっくりスピードに慣れすぎるのも考えもの
VOAのゆっくりスピードに慣れすぎてしまうと、普通のスピードのニュースについていけなくなります。ある程度のリスニング力に達したと思ったら、潔く卒業することも重要。
VOAはいろんな書籍や教材が出ていますが、一般的に安価です。私は、テキスト+テープを一つだけ買って、それを聞き倒しました。文字通り、テープが擦り切れました。(歳がバレるけど、当時はCD教材がまだ少ない時代じゃったんよ・・・)
また、VOAはリスニングもさることながら、ディクテーションに最適の教材。ディクテーションについては、以下のページに詳しく書いていますのでどうぞ。
その辺にころがっている教材の付属CD
値段の手ごろさ ★★★★☆
学習の楽しさ ★★★☆☆
リスニングアップ効果 ★★★☆☆
続けやすさ ★★★☆☆
コストパフォーマンス ★★★★★
総合点 ★★★★★★★☆☆☆(6~8/10点)
「なんじゃそら?」かもしれませんが・・・ ^^;単語や熟語、構文などの教材を買うと、CDがついてきますよね?それのことです。
たとえば私は、アルクのボキャビルマラソンや熟語本のCDを覚えるほど聞きまくり、語彙や熟語を身につけつつ「英語耳」をつくりました。(シャドーイングもしまくり、「英語口」もできました。一石三鳥。)
※単語や熟語だけを読み上げているものは、リスニング対策になりません。文章になっているものを選んでください。
その辺にころがっている教材の付属CDの長所
1.リスニングの訓練に加えて本来の目的(語彙など)も達成され、一石二鳥
同じものを何度も聞くことの重要性をこれまで説いてきましたが、こういう教材こそうまく使って、少ない労力で二重の効果を狙うべき。別にリスニングの訓練はリスニング専用教材でなければならない理由はないのです。
2.あらっ!こんなところに聞いてないCDがあるじゃない!
聞いてない付属CDをたくさん持っている人、結構いると思いますが、わざわざ新しい教材を買わなくてもいいんです。ちなみに、私の部屋には「活用していない付属CD」、ひとつもありません。
その辺にころがっている教材の付属CDの短所
1.英語が不自然な場合も、なきにしもあらず
本来の教材の目的が別にあるので、例えば単語本の付属CDだと、その単語を無理やり文章に入れた感じの英語の場合があります。(私はそんなにこだわりがないので、気になりませんが)
2.やっぱり、楽しくはない
これも仕方のないことですが・・・ボキャ本のCDをひたすら聞いても、「楽しいなぁ!もっと聞きたい!」とは思えない。
以上、私がリスニング初心者から中級レベルを卒業するくらいまでに使った主なリスニング教材を挙げてみました。
そんなにたくさんの教材を使ったわけではないんだな、少ないものでもきちんと聴き込んだら結果が出るんだな、と分かっていただけたと思います。
お役に立ったら幸いです!