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ここが変だよ!?英検1級

エバンス愛

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私は、英検1級を受験する過程で、たくさんの疑問にぶつかりました。

「なんでこんな問題が~~っ??」
「ここでそれはないじゃろ!!」

まあ、もちろん私の実力不足でそんな感想を持ったことは否定できないんですが、それでも、より良い日本の英語教育のために(笑)、あえて「英検1級は、ここが変!」と言わせてください。

このページでは、私の独断と偏見により、英検1級の問題点を指摘し、それに代わる提案をしてみたいと思います。

 

英検1級、ここが変!

ここが変!その1.合格点が低すぎる

英検1級では「読む・聞く・書く・話す」の全てのスキルが問われます。

そして、その合格者は「4技能においてバランスの取れたオールマイティー」というのが一般的な見方であり、英検協会の意図でもあると思います。

でも、そうは言い切れないのです。合格点が低すぎるからです。

 

合格ラインは、1次では70%前後。(2次にいたっては60%)

これは、(1次試験で)すごく苦手な分野があったとしても、他の分野で補うことができることを意味します。

英検1級取得者の評価という面を考えると、「英検1級レベルに満たないスキルもある」という危険は見逃せないと思います。(もちろん、合格を目指す受験者にとっては苦手を他で挽回できるのは有難いことなんですが・・・)

かく言う私も、パート1(語彙)はひどい出来でした。

 

<解決策>合格点を上げる

もちろん合格点を上げることだと思います。ただし、その代わりに問題のレベルを全体的にちょっとだけ下げる。(まあ、個人的にはパート1のレベルを下げたらいいと思いますけど。笑)

そうすれば、難易度は下がるものの、どのジャンルも手を抜けなくなるので結果的に「オールマイティー」と言っても良い合格者しか出ないはずです。

 

ここが変!その2.語彙問題が難しすぎる

パート1の語彙の問題だけ、ありえないくらい難しいと思いませんか? 熟語については、単語よりはだいぶ一般的なものが出ている印象ですが。

少なくともこれから英検1級に挑戦しようというレベルの受験者にとっては、あまりにレベルの高い語彙が求められています。

 

語彙力はもちろん大切です。パート1の単語も当然使われる場面があるのも分かります。

でも、私の経験では、英検1級のパート1が散々の出来でも通訳翻訳者としてずっとやってこられました(こんなことで自慢してはいけないのは百も承知ですが)。英語のビジネス書や小説のオーディオブックを数百冊聞いて問題なく理解できる語彙レベルです。

 

「『パート1の語彙は普通使わない』って人がいるけど、普通に出てくるし」
「出てこないって言ってる人は、『私の触れている英語のレベルは低いです』って自ら暴露してるようなもの」

っていう反論があるのは、知ってるんですけどね。

 

「普通に」出てくるってのは、その人が普段どういう生活をしていて、英語で何をしているのか次第で全然違うんですよね。

普段の生活の比重がリーディングにあり、英語ニュースを好んで視聴しているような、「格調高い」英語に触れている人にとっては、「普通に」出てくるという感覚なんだと思います。

 

ですが私の場合、英語はスピーキングとリスニングの比重がずっと大きいです。翻訳者なので英語の読み書きは当然しますが、パート1レベルの語彙が怪しくて仕事で困ったことは全くありません。

英字新聞や英雑誌はそんなに好んで読みません。仕事に関連した情報収集のためにビジネス書や実用書のオーディオブックをたくさん聞きます。ポッドキャストもたくさん聞きます。

英語のビジネス文書に目を通すし、翻訳もするし、英語の会議にも参加して通訳します。それが私の日常です。そこには、格調高い英語はほとんど出てきません。

日本人が、ニュースや新聞でしか聞かないような単語を普段のビジネス書類や会議で使わないのと同じです。

 

その、毎日ビジネスシーンで飛び交う英語や実用書の英語が「レベルが低い」と言われるならそれまでなんですが、英語を仕事に活かしたいなら、私のように「レベルが低い」英語で十分な人は多いと思います。

一方、TIMEやEconomistをバンバン読めるようになりたい!っていうなら、それだと不十分ですよね。

 

繰り返しますが、英検1級のパート1の単語を覚えても無駄だと言っているのではありません。言いたいのは、他の問題の難易度と比べてバランスが悪すぎるということです。

あれほどの語彙力を試す問題を作るのであれば、他の全ジャンルの問題のレベルを上げて、「英検初段」でも作ったらいいんじゃないかと思いますが、(笑)・・・どう思いますか?

 

<解決策>語彙のレベルを下げる

「単語が分からないけどどうしても調べることができない」という状況はほとんどありません。分からなければ聞けばいいし、調べればいいと思います。

それよりずっと重要で役に立つのは、「分からない単語の意味を文脈から想像する」スキルです。

 

私たちは、母国語である日本語でさえ、100%は聞き取れていません。意識はしていなくても、話の流れから、「これを言っているのだろう」と想像しています。英語学習がどのレベルに達しても、「想像力」は必要なスキルです。

ということで、解決策は、「語彙のレベルを下げる」でもいいんですが、それより私が提案したいのは、「文脈から想像させる」語彙問題です。

 

例えば、現在の問題形式。(2008年第1回の問題)

Professor Friedman’s drug experiments have been widely criticized because other scientists have been unable to (  ) the procedures and get the same results.

1. renounce   2. reiterate   3. recuperate   4. replicate

 

この代わりに、

Professor Friedman’s drug experiments have been widely criticized because other scientists have been unable to replicate the procedures and get the same results.

問題: replicate と同じ意味の単語を次から選びなさい。

1. relocate    2. explain    3. complete   4. recreate

 

こんな問題とか、どうでしょうかね?

要は、「文脈から意味を理解する力」があれば、何とか解ける問題にするということです。(ま、これだと例文が簡単すぎてしまうので、調整は必要ですが・・・)

 

ここが変!その3.リスニングなのに速読?

リスニング問題では、リスニング力より速読力が問われている気がします。なんか違うんじゃない・・・?と思うのは私だけではないと思うのですが、いかがでしょうか?

リスニングの平均点が低いとすれば、それは選択肢を選ぶ時間制限の問題であって、決して話されている英語が難しいからではないと私は思います。

まあ、速読のことは置いておいても、英検1級のリスニングの英語レベルは、「簡単すぎる」と私は思います。

 

語彙力は実用的なレベルと比べて難しすぎると上で書きましたが、逆にリスニングの英語は、実用的なレベルと比べると全く物足りません。

英検1級の「テスト用に作られた」英語は、不自然に発音がはっきりしていて、実際のネイティブの英語とは全然違います。

まあこれも語彙と一緒で、その人が普段どんな英語に触れているか次第なんでしょうね。ネイティブの普通の会話(=ダベリ)が聞き取れる必要があるという私の目的にとっては、英検1級のリスニングはレベル低いってことです。

 

「本物の日常英語」を理解するリスニング力こそ、英検1級で試されるべきなんじゃないでしょうか?

 

<解決策>速読力を求める問題をなくす

リスニング問題を(出来る限り)全部、本物の音声にする。例えばCNNニュースとか、講演とか、いわゆる「ダベリ」とか。そして選択肢は、英語さえ聞き取れれば簡単に正解が選べるようにする。

リスニングなのにリーディング力が問われるのは、なんだか違う気がします。リーディング力については、ちゃんとそのための問題が別にあるわけですし。

 

ここが変!その4.エッセーとスピーチのスキルが重複している

自分の言いたいことを、筋道立てて相手にわかりやすく言う。これが重要なスキルであることは、よく分かります。でも、エッセーとスピーチの両方で、この能力を測る必要があるんでしょうか? どっちか一つでいいんじゃないかと私は思います。

 

実際、留学する人以外は、スピーチやエッセーのスキルを実生活で使うシーンはあまりないと思います。まあ、英語でプレゼンする機会でもあれば、役に立つかも知れませんが。

それよりも、「翻訳のスキル」の方がビジネスでも重要だと思います。別に翻訳者でなくても、英語が仕事で必要な人なら英語と日本語が頭の中を飛び交っているわけで、翻訳作業は常にやっているわけです。

 

いくら「英語で考える頭を作るのが大事!」と言ったって、日本人である以上、100%英語脳なんて作れません。英語で話したり書いたりする時、かなりの上級者であっても、やっぱり複雑な内容は先に日本語で頭に浮かんでいるものを英語に翻訳していくのです。

 

<解決策>エッセイは翻訳にする

思い切ってエッセーは無しにして、以前(2003年以前だったと思います)の翻訳形式に戻す。前のようにビジネスレターの翻訳でもいいし、新聞記事や評論文の翻訳でもいいと思います。

スピーチは、その代わりに、「序論・本論・結論」の構成をもっと重視した質の高いスピーチをさせるようにする。ま、私は構成をまるで無視したスピーチをした人間なので、こんな提案をするのはほんとにおこがましいんですが・・・・・ (゚ω゚;A)

 

まとめ

「実用的・ビジネスパーソン向けのTOEIC」と差別化するために、英検1級はあえて現在の形式になっているのだろうと思います。TOEICが実用性重視なら、英検はアカデミック色を重視。

でも、今のままでは受験者が減るばかりじゃない?と私は考えます。「高いレベル」を保ちつつ、「本当に使える」「実用的な」英語を見る試験にしなければ、英検の将来は危ない!そう思います。

4技能を全て網羅した試験なのだから、その特色を生かして、ビジネスパーソンが敬遠しないで済むような、実践に役立つ試験にするべきだと思います。

 

せっかくの「英検1級」、全部の分野において「あ~、英検1級で勉強したことが役に立ってる!受けて良かった!」と思えるような試験であってほしいとと思います。

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Ai Evansエバンス愛

独学で英語を勉強し国際機関で通訳者を8年経験したのち、独立。英語でもっと人生を豊かにする英語学習コーチとして、本物の英語力を身につける方法を指導しています。
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