シャドーイングアプリは無料で十分|通訳が教えるおすすめと選び方


シャドーイングのアプリを探しているけど、多すぎてどれを選べばいいのか分からない・・・

比較サイトを見たら、月2万円のシャドーイング添削アプリを勧められた。そんなにお金はかけられない・・・
シャドーイングアプリを検索して、こんなふうに立ち止まっている方は多いと思います。アプリストアにも比較サイトにも候補が山ほど並んでいて、しかも上位に出てくるのは高額な有料サービスばかり。「無料でちゃんとできる方法はないの?」と不安になりますよね。
シャドーイングアプリは、無料で十分。これが、通訳になるまでシャドーイングを続けてきた私の答えです。
私は、大人になってから独学でbe動詞からやり直し、5年後に通訳者として採用されました。それまでの英語学習で、最も効果があったのはシャドーイングだと思います。
ですが、日々のシャドーイング練習で使ったのは、高機能なアプリではありません。中学生レベルの簡単な音声が聞けるラジオ講座や、単語本の付属音声でした。車通勤の往復1時間でひたすらシャドーイングして、TOEICのリスニングで満点も取れました。
この記事を読めば、以下のことが分かります。
✅ 通訳の私がおすすめする、無料のシャドーイングアプリ・サイト
✅ シャドーイングアプリの選び方(機能の比較より「素材のレベル」)
✅ 月2万円の有料アプリ(シャドテンなど)が必要な人・不要な人
✅ 無料アプリでシャドーイングするときの注意点
シャドーイングにおすすめの無料アプリ・サイト一覧【通訳の私が厳選】

「結局、何を入れればいいの?」にまず答えます。私がおすすめする無料のアプリ・サイトは、役割別にこれだけです。
らじるらじる(NHK基礎英語)
初心者に最もおすすめのお手本音声。何から始めるか迷っている人に
手持ち教材の付属音声
実は最有力のお手本音声。単語帳・問題集をすでに持っている人に
YouTube + Language Reactor
動画をお手本にできる(PC向け)。好きな動画で練習したい中級者以上に
NHKゴガク(ニュースで学ぶ現代英語)
一文ずつ再生できるお手本音声。少し難しい素材に挑戦したい人に
ChatGPT + 音読さん(AI読み上げ)
自分専用のお手本音声。仕事や自己紹介の英語を練習したい人に
スマホのボイスメモ
録音・聞き比べ用。全員(標準アプリでOK)
ELSA Speak
発音のAI採点(任意)。弱点を数値で知りたい人に
らじるらじる(NHK基礎英語)|初心者はまずこれ
シャドーイング初心者に最もおすすめなのは、NHKの公式ラジオアプリ「らじるらじる」で聞けるNHK基礎英語です。学習者向けの音声が、無料で毎日手に入ります。
1回分の放送は15分で日本語の解説もあるので、理解しやすく続けやすいです。
私がシャドーイングを始めた当時に取り組んでいたのは、基礎英語1、2(中1、中2レベル)でした。音声を聞いて解説を聞けば単語も文法も分かったので、書籍は購入していません。
「中1レベルなんて簡単すぎない?」と思うかもしれませんが、シャドーイングの教材は「簡単すぎかな?」くらいのレベルがちょうどいいんです。
単語が難しかったりスピードが速すぎる音声は、シャドーイングできないどころか、理解すらできません。
もしも速すぎると感じるなら、再生速度を少し落としてみてください。らじるらじるのアプリでNHKラジオ講座を聞くと、速度が変更できます。
なお、らじるらじるの聞き逃し配信は期間が限られています。放送を保存していつでも聞けるようにする方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。

手持ち教材の付属音声|新しいアプリより先にまずこっち!
「シャドーイング用のアプリ」を探す前に、あなたの本棚の単語帳や英会話フレーズ集に、音声ダウンロードが付いていませんか?
学習者向けに作られた付属音声は、それ自体が立派なシャドーイング教材です。
私は、単語教材の付属音声を使って、通勤中の車の中で例文をシャドーイングしまくりました!単語教材の音声なら、例文をシャドーイングしながら単語も覚えられて、一石二鳥です。
シャドーイングに適したレベル別のおすすめ教材を、こちらにまとめています。

YouTube + Language Reactor|好きな動画をシャドーイング素材にする
YouTubeとブラウザの拡張機能「Language Reactor」(無料)の組み合わせも使えます。パソコンのブラウザでYouTubeを開いてLanguage Reactorをオンにすると、画面の右側に字幕を表示できます。(スマホでは使えません)
こんな感じで、右側にスクリプト(自動書き起こし)が表示されます。同じフレーズを何度も繰り返して再生しやすいです。

ただし、ネイティブ向けのYouTube動画は難易度が高いので、最初は英語学習者向けのチャンネルを選ぶのがおすすめ。「この人の英語をまねたい」と思えるチャンネルを1つ決めるのがコツです。
Language ReactorはNetflixでも使えて、日本語と英語の字幕を同時に表示できます。詳しい使い方はこちらの記事でどうぞ。

ニュースで学ぶ現代英語(NHKゴガクアプリ)|一文ずつシャドーイングできる
「少し難しい素材に挑戦したい」という方に、私がすごくいいと思っているのが、NHKゴガクアプリで聞ける「ニュースで学ぶ現代英語」です。もちろん無料。
このアプリで「ニュースで学ぶ現代英語」をシャドーイングすると何がいいかというと、ニュースの英文を、一文ずつ再生できることです。
英文の後ろのスピーカーアイコンをタップすると、そのセンテンスだけの音声が流れます。

スピーカーアイコンが付くのは放送から1週間後。最新エピソードにはまだ表示されないので、「音声がない!」と焦らなくて大丈夫です!
スピーカーアイコンをタップしたら、画面から目をそらして、聞こえた英語をそのままシャドーイングしてみてください。一文ずつなので、シャドーイングに慣れていなくても、置き去りにならずに1文ずつ集中して取り組めます。
普通のアプリやラジオ音声だと、途中で止めたり同じ文を何回も聞き直したりするのが面倒なんですよね。一文ずつ再生できる「ニュースで学ぶ現代英語」は、シャドーイングと相性抜群です。
それでも難しかったら、先に「和訳→英語」の順で練習するのがおすすめ。
このアプリの和訳は、きれいな日本語ではなく英語の語順どおり、意味のかたまりごとに訳されているので、そのかたまりごとに自分で英語にしてみて(瞬間英作文)、正しい英文と突き合わせる。そのあとに画面を見ないでシャドーイング、という流れが同じ画面の中で何回でもできます。
ニュースで学ぶ現代英語の勉強法は、こちらの記事でスクリプト・和訳の見方から詳しく解説しています。

ChatGPT + AI音声読み上げ|自分専用のシャドーイング教材を無料で作る
お手本音声の最後は、どのシャドーイングアプリにも入っていない、とっておきの素材。あなた自身の英文を、シャドーイング教材にする方法です。
まず、ChatGPTに、自己紹介や自分の仕事の場面(会議・出張・自社の説明など)の英文を作ってもらいます。次に、その英文をAIの読み上げツールに貼り付けて、お手本のネイティブ音声にします。
たとえば、AIに自分の仕事内容を伝えて、以下のような英文を作ってもらう。ビジネスシーンでの自己紹介や、自分の仕事内容を外国人に説明する場面でそのまま使える英語にすると良いですね。
I run a small company / that makes eco-friendly packaging.
(環境にやさしい包装材を作る、小さな会社を経営しています)
We started ten years ago, / and now we work with clients all over Asia.
(10年前に始めて、今はアジア中のお客様と取引しています)
What I care about most / is helping our clients reduce waste.
(私がいちばん大事にしているのは、お客様がごみを減らすお手伝いをすることです)
そして、AI音声を作成。音読さんなら、無料で読み上げ音声をダウンロードできます。
→音読さん

あとは、その音声をシャドーイングするだけ。市販のどの教材よりも、あなたのシチュエーションにドンピシャのあなた専用教材になります。音声はダウンロードも可能です。
練習した英文は「いつか使うかもしれない例文」ではなく、あなたが実際に口にする英語そのもの。シャドーイングで口に覚えさせた文が、そのまま本番で出てきます。
シャドーイングが役に立つ度合いでは、この方法が一番だと私は思っています。英文を作るプロンプト(そのままコピペOK)と、AI音声の作り方の詳しい手順は、こちらの記事にまとめています。

スマホのボイスメモ|録音・聞き比べは標準アプリでOK
自分のシャドーイングを録音するのに、専用アプリはいりません。スマホに最初から入っているボイスメモで十分です。
お手本を流しながらシャドーイングして、それを録音して、お手本と聞き比べる。自分では言えているつもりの箇所が、意外と口から出ていないことに気づけます。
録音は毎回でなくて大丈夫。週1回など時々でいいので、聞き返してみてくださいね。前の録音と聞き比べると、自分の成長も分かってモチベーションになりますよ。
お手本→録音→聞き比べ、の具体的な進め方は、音読アプリの記事で1ステップずつ解説しています。声に出す練習どうしなので、そのままシャドーイングにも使えます。

ELSA Speak|発音のズレをAIに採点してほしい人だけ
「自分の耳だけだと、合っているのか不安」という方には、発音をAIが採点してくれるELSA Speakがあります。
無料版でも、1日に使えるレッスン数などの制限つきで採点を使い続けられるので、発音の弱点を数値で知りたい人は、試してみることをおすすめします。
ちなみに、ELSA Speakには「シャドーイング」というメニューもあります(2026年8月現在・ベータ版)。ただ、中身は文を最後まで聞いてから繰り返す練習、いわゆるリピーティングです。音声を追いかけて同時に声を出すシャドーイングとは別物ですが、発音を採点してもらいながら1文ずつ練習したい人には役立ちます。

ただし、これは「あれば便利」の位置づけで、なくてもシャドーイングは成り立ちます。発音チェックに使えるアプリ・無料サイトは、こちらの記事で詳しくまとめています。

シャドーイングアプリの選び方|機能の比較より「素材のレベル」がすべて

シャドーイングアプリ探しで迷ったときは、ぜひ以下の内容で判断してください。
選び方1:レベルに合ったお手本音声に、スクリプトが付いている【最重要】
シャドーイングは「聞こえた音を、そのまま口でまねる」練習なので、まねる対象のお手本音声がなければ始まりません。そして、音声には必ずスクリプト(英文)が付いていること。聞き取れなかった箇所を確認できないと、あいまいな音をあいまいなまま繰り返すことになってしまいます。
機能よりずっと大事なのは、その音声が自分のレベルに合っているか。どんなに高機能なアプリでも、入っている素材が難しすぎたら挫折します。
普通に「聞き取れる」のと「シャドーイングできる」は全く別モノです!自分が「簡単」と思える素材でないと、シャドーイングはできないですよ。
ちなみに、シャドーイングアプリ比較サイトでよく推される「再生速度の変更」を、私はあまり重要視していません。速度を落とさないとついていけない素材は、そもそも今のあなたのシャドーイングには難しすぎるからです。機能でカバーするより、落とさなくても口が回るレベルまで素材をやさしくする方が伸びます。
(基礎英語のような、これ以上やさしくできない素材で口が回らないときに、速度を落とすのはアリです。でも「速度機能ありき」でアプリを選ぶ必要はありません)
選び方2:同じ文をすぐに繰り返し再生できる
シャドーイングは、同じ音源を何度も繰り返して、口から勝手に出てくるまで染み込ませる練習です。上手にシャドーイングできなかった時、どんどん先に進むのではなく、聞きたい箇所にすぐ戻れる・同じ文をすぐ繰り返せると便利です。
ニュースで学ぶ現代英語の「一文ずつ再生」を私が気に入っているのも、まさにここです。
一文ずつ再生できることは必須ではありませんが、特にシャドーイング初心者さんにはおすすめです。
私は、NHKラジオ講座(基礎英語)をメインのシャドーイング素材として使ってきました。一文ずつ再生できなくても、中学レベルの超基礎的な英語なので、ついていけなくなることはありませんでした。
私がシャドーイングを始めた頃、スマホは存在しませんでした(笑)NHKラジオ放送を録音して、毎日車でシャドーイングしていました。
有料のシャドーイングアプリは必要?|判断基準は「添削」だけ

シャドーイングアプリ比較サイトの上位に並ぶのは、「シャドテン」をはじめとする月額の有料サービスです。「やっぱり、お金を払った方が伸びるのかな?」と気になりますよね。
有料アプリにあって無料にないのは「プロの添削」
シャドテンは、録音したシャドーイングをプロに毎日添削してもらえる、シャドーイングに特化したサービスです。だから、月額2万円もするんですね。
音声・スクリプト・繰り返し再生といった基本機能は無料アプリと変わらないので、お金を払う価値があるかどうかは「毎日の添削がほしいか」で決まります。
自分の発音のどこがズレているのか、プロの耳で毎日指摘してほしい。そこまでの伴走を求める人には、シャドテンも選択肢に入ります。7日間無料で試せます。
シャドテンは、私が愛用しているポイントサイト「ハピタス」にも掲載されていて、申し込みで結構なポイントが獲得できます。どうせ申し込むのなら、ハピタス経由だと実質値引きになります。
ハピタスについて詳しくは、こちらをどうぞ。

まずは無料で3ヶ月。物足りなくなってから考えれば十分
とはいえ、私のおすすめは、まず無料アプリで3ヶ月続けて、それでも「添削がないと不安」なら有料のシャドーイングアプリを検討することです。
私自身は、添削なしのシャドーイングでもTOEICでリスニング満点が取れ、通訳に採用されました。だから「添削は必須ではない」という立場です。
シャドーイングが続かない原因のほとんどは、添削がないことではなく、教材が難しすぎることと、練習が習慣になっていないこと。月2万円を払う前に、まずそこを無料で解決しましょう。
無料アプリでシャドーイングするときの注意点3つ

道具がそろったら、あとは使い方です。無料アプリ派がつまずきやすい落とし穴をお伝えします。
注意点1:TEDやYouTubeの生素材からシャドーイングを始めない
無料でシャドーイングというと、必ず出てくるのがTED TalksやYouTubeです。でも、絶対にやめておいた方がいいです。(上級者以外は)
ネイティブ向けの生素材は、速度も語彙も学習者向けに調整されていません。初心者がやると、口が追いつかず「シャドーイングって難しい・・・」と挫折する未来しか見えません。
「シャドーイングができない」というご相談をめちゃくちゃいただきますが、原因は、初心者なのにTEDとかニュースとか難しい教材を使っているからです。
TED TalksやYouTubeのシャドーイングに挑戦する前に、中学生レベルの簡単な英語でシャドーイングしてみてください。思ったより難しくてびっくりすると思うんで(笑)
その後、少し難しい素材に挑戦したくなったら、一文ずつ進められる「ニュースで学ぶ現代英語」をはさむのがおすすめです。
注意点2:シャドーイングアプリを増やさない。1つに絞って毎日開く
良さそうなアプリを次々インストールしても、結局どれも使わなくなるのはよくある失敗です。お手本音声のアプリは1つに絞って、毎日同じものを開くのが続けるコツ。
大事なのは、いつ・どこでシャドーイングするかを決めてしまうことです。私は、毎日の車通勤の運転中はシャドーイングの時間と決めていました。そう決めてしまえば、車に乗ったら自動的にNHK基礎英語のラジオ音声を流しながら、声を出すのみです。
注意点3:シャドーイングは机でやらない。「ながら」でやる
シャドーイングは、机で行う必要はありません。歩きながら、家事をしながらなど、忙しい日常に組み込めるのが最大の強みです。
机でテキストを開いて実践するシャドーイングだったら、とっくの昔に挫折していた自信があります(苦笑)
運転や歩行、家事をしながらの「ながらシャドーイング」は、英語に100%集中することができないので、なおさら簡単な英語でないとついていけません。だから、しつこいですが中学英語レベルの素材でやりましょう!
そして、目も耳も口も手も使える貴重な机時間は、シャドーイング以外の勉強に取っておきましょう。声を出せない通勤電車では、口を動かすだけのサイレントシャドーイングという手もあります。
シャドーイングの正しいやり方(5ステップ)は、こちらの記事に全部まとめています。アプリを入れたら、この手順で始めてみてください。

まとめ|シャドーイングアプリは無料で十分。課金より継続
というわけで、シャドーイングアプリの答えは「無料で十分」。お金をかける前に、この順番で始めてみてください。
1. お手本を決める(らじるらじるの基礎英語か、手持ち教材の付属音声)
2. ついていけないと感じたら、素材のレベルを下げる
3. いつやるかを決めて、毎日同じタイミングでシャドーイングをする(通勤中・家事中でOK)
4. 時々ボイスメモで録音して、お手本と聞き比べる
私が通訳になれた理由は、月2万円といった高額アプリではなく(そんなものは存在しなかったw)、無料の簡単な音声を5年間シャドーイングし続けたことでした。課金より継続。これが、遠回りに見えていちばんの近道です。
まずは今日、らじるらじるを入れて、基礎英語を1本シャドーイングしてみてくださいね。
シャドーイングと並行して単語も効率よく覚えたい方のために、私が単語を覚えるのに使ってきた「単語シート」のPDFと使い方動画を無料でプレゼントしています。
単語教材の音声をシャドーイングしながら、出合った単語をこのシートで整理すると、リスニングと単語の一石二鳥になりますよ。下のボタンから受け取って、試してみてくださいね。



