瞬間英作文の効果が出るまでにかかった期間|1ヶ月・1年・2年で私に起きたこと

「瞬間英作文を始めたけど、効果が出るまでどれくらいかかるんだろう」
「瞬間英作文を1ヶ月続けてみたけど、まだ話せる実感がない。このまま続けて意味があるのかな」
このように悩んで、瞬間英作文を続けるかやめるか迷っている方は多いのではないでしょうか。
私も、英語が話せなくて悔しい毎日を送っていました。英語が話せない自分にイライラして、ちゃぶ台を心の中でひっくり返し続けたのは、ざっと人生の半分くらいです。
英語が思うように話せないせいで、何度恥ずかしい思いをしたか、何度悔し泣きをしたか分かりません。
それでも、英会話スクールに行かず、英語圏への留学もせず、独学で英会話のスキルを劇的に上達させることができました。その最大の要因が、瞬間英作文というトレーニング法です。
この記事では、私が瞬間英作文の効果を実感するまでに、1ヶ月・1年・2年でそれぞれどんなことが起きたかを、体験談を交えてお伝えします。
この記事を読めば、以下のことが分かります。
✅ 瞬間英作文の効果が出るまでにかかった期間の目安
✅ 瞬間英作文をはじめて1ヶ月で起きた変化
✅ 瞬間英作文をはじめて1年で起きたブレイクスルー体験
✅ 瞬間英作文をはじめて2年で起きた「話せるようになった」実感
✅ 効果が出るまで続けるための考え方
瞬間英作文って効果があるんだろうか?効果が出るまで、期間はどれくらいかかるんだろう?と不安になっている方の参考になれば幸いです。
泣くほど話せなかった私が、瞬間英作文で話せるようになるまで

まず、私自身の経験をお話しさせてください。
私は国際結婚をしていて、アメリカ人の夫がいますが、英会話(スピーキング)は私がダントツで一番苦労したスキルです。
私の現在の英会話力に大きく貢献してくれている瞬間英作文ですが、それは意外にも、英会話力を伸ばそうと思ってやっていたことではありませんでした。
そしてこの瞬間英作文は、どんな環境にある人でも、独学でできることです。英会話学校や留学も必要ありません。
ここでは、私がどのように訓練をして、TOEICが何点くらいの時にどのくらいの瞬間英作文をやっていたのか、英会話力がどのようになったのか、そして瞬間英作文を始めて1ヶ月・1年・2年でそれぞれどんなことが起きたかを、赤裸々に述べていきます。
瞬間英作文は日本語を見て即座に英語を口に出すトレーニング
瞬間英作文とは、日本語の文を見たり聞いたりしたら、即座に英語に直して口に出すトレーニングです。書くのではなく、口頭で行います。
「口頭英作文」とも呼ばれます。英作文を書くのではなく、口頭で行う。この方法で、私の英会話力は見違えるほど上がりました。
塾講師時代に予習で編み出したきっかけ
私がこのトレーニング法を編み出したきっかけは、塾講師をしていた時のことです。
私は、授業の予習をする時に、万全を期して解答を全部問題集に書き込んでいました。でも、選択問題なら答えに丸をつけるだけでいいのですが、英作文の答えを全部書き込むのは結構時間のかかる作業だったんです。面倒くさがりの私には、だんだんこの作業が苦痛になっていきました。
そこで、ある日気づきました。
別に英作文の答えを全部書き込まなくても、授業をしながらその場でスラスラ答えが言えたら、超ラクじゃん!
それ以後、授業の予習のときに、テキストに答えを書き込む代わりに、日本語の問題文を即座に英語に直して口に出すという方法で予習をすることにしました。
中学生用の英作文です。この方法をやり始めた当時、TOEICは800点くらいでした。「中学生の英作文なんて楽勝」と、最初はバカにしていました。
でも、中学生の問題なのに、瞬間的に英作文をしようとすると、びっくりするくらい英語が出てこないことに気づきました。
TOEIC800点頃は does と has がごちゃ混ぜだった
手で書き込みながら英作文の問題を解いていた頃は、自分の感覚としては「スラスラ英作文をやっている」というつもりでいました。当然、自分が中学生だった頃よりは数倍は速く解けていました。
でも、書くことで時間稼ぎができているために「スラスラ解いている」と錯覚していただけということに気づいたんです。
たとえば、
彼は、自分の部屋を掃除しなければならない。
という英作文問題。
「He」と書きながら、
えっと、『彼』だから、have to の have を has に変えて・・・
と、無意識のうちに「考えて」英語を作る癖がついてしまっていたんです。
「三人称単数だからhaveじゃなくhas」という「知識」はあるので、「考えれば」正解を書くことはできるし、生徒に教えることもできました。
でも、それを「理屈として知っている」だけなので、瞬間的に作文をしようとすると、He have to とつい言ってしまったり、さらにこれが疑問文だったりすると、
なんていう、間違った英語が口から出てきていました。
中学生レベルの英語なんて楽勝のはずのTOEIC800点でも、スピード勝負の英会話力という意味では、私の能力は本当に低かったんです。
正しい英語が自動的に口から出るまで
授業の準備を楽にしたい一心で、私は瞬間英作文に取り組みました。
1年くらい経った頃だと思います。あらゆる文法分野のあらゆるパターンが、「理屈で分かる」という範囲を超えて、「体に染み付いた」と感じるようになりました。
Heと言った途端に、何も考えなくても has という言葉が続くようになりました。
“He have to” なんて、「どう考えても気持ち悪くてあり得ないので、もう自分の口からはうっかりですら出てこない」という感じです。
そして同時に、Does he have to …? なら、「おお、これこれ」とスカッとはまる感覚。
文法をいちいち持ち出さなくても、英語が瞬間的にパッと頭に浮かぶようになってきました。これが「正しい英語が運用できる」と実感した初めての体験でした。
文法は「排除」ではなく「超越」するべきもの
そして、気づいたことがあります。
「日本人は文法偏重のせいで英語が話せない」とか、「日本人は文法を気にしすぎ」とか、とかく文法は悪者扱いされがちです。
でも、文法は「排除」するべきものではなく、「超越」するべきものだということ。
文法をきちんと理解した上で「文法を意識する必要のない境地に到達する」のが重要なんです。
瞬間英作文の具体的なやり方と、文法理解の5つのステップ、おすすめ教材については、別のページで詳しく説明しています。先を読み進める前に知りたい方は、こちらからどうぞ。

私の英会話力の道のり(TOEIC800点から通訳1年目まで)

TOEIC980点を取っても複文が言えなかった話、塾を辞めてからの暗黒時代、通訳1年目で口頭英作文と再会するまでを振り返ります。
瞬間英作文の効果が、1ヶ月・1年・2年でどのように表れたかをお伝えする前に、私の英会話力がどのように推移してきたかを簡単にまとめます。
TOEIC800点頃は does と has がごちゃ混ぜだった
私は、大学で留学生ボランティアなどやっていたので、それまで全く英会話力がゼロだったわけではありません。
「簡単なこと」を「ゆっくりと」なら、間違いもたくさんありつつも、最低限のことは話すことができました。
でも、上でも言ったとおり素早く反応しようと思うと、全然英語が口からスラスラとは出ない状態でした。また、恥ずかしながら当時は、とっさの会話となると基本中の基本である does, has, is などが全然使いこなせていませんでした。
など、文法的に正しくない英語ばかりが口から出てきてしまっていました。
もちろん、当時TOEIC800点なので、文法のルールは知っているし、上記の英語が間違いなことは自覚できています。英作文の問題として、書きながら解けば良いだけなら問題ありません。
でも、口頭で瞬間的に言おうとすると、これらがごちゃ混ぜで変な英語をしゃべっていました。
TOEIC980点を取っても複文は会話で言えなかった
TOEIC980点を取った頃、口頭英作文を始めた当初よりは、中学生レベルはスムーズにはなってきました。He is play soccer. とか Does she a teacher? なんていう、バカな間違いもようやくしなくなりました。
でも、高校生に英語を教えていましたが、高校生用の英作文はまだとても口頭でできるレベルではありませんでした。だから全部答えを前もって書いてから教えていました。
流暢とはとてもいい難いレベルで、よくつっかえるし、複雑な文章は言えないので、簡単な文章をひたすらandやbutでつなげて話す程度でした。
たとえば if や although を使った文章とか、関係代名詞を使った文章とか、いわゆる複文が全然使いこなせませんでした。
私の経験では、こういう表現が英会話で「自分のものになったな」と思えたのは、TOEIC980点を取った何年も後です。

TOEICが満点近くても、中学生レベルのif文とか関係代名詞も会話で使えないの?
とびっくりされるかもしれませんが、本当に言えなかったんです。私の場合、英会話のトレーニングを始めるのが遅すぎたんですね。
塾を辞めてから口頭英作文の暗黒時代が訪れた
その後、塾講師を辞めて以来、口頭で英作文をすることが全くなくなりました。
というのも、当時は口頭で英作文を毎日頑張っていたのはあくまでも塾の予習のためであって、それが英会話の上達につながるとは知らなかったからなのです。
それでも、この頃は近所のスキューバダイビングクラブにいたアイルランド人の通訳のようなお世話をしたり、アメリカ人の夫と結婚したりと、英語を話す機会は増えました。
瞬間英作文で瞬発力といろんな構文パターンを鍛えていたおかげで、普通にネイティブスピーカーと会話を成立させられるようになりました。
英語が得意じゃない人からは、いわゆる「ペラペラですね」と言われるレベルです。
でも、「ペラペラ」という言葉ほど人によって基準がバラバラなものはありません。その人の感覚からすると、私はペラペラ。でも、自分の感覚からすると、ペラペラなんてとんでもない。
実際は、自分になじみ深い話だとわりとスラスラしゃべるけれど、よくわからない内容だととたんに「・・・・・」という感じでした。
通訳1年目で口頭英作文と再会し、1〜2年で即座にできるように
自分になじみのある話題なら割とスラスラしゃべれるし、同僚のアメリカ人との会話もストレスなくできました。通訳にも採用されました。
こういうレベルになれたのは、塾講師時代にみっちりと瞬間英作文で鍛えていたからだと思います。
でも、実は通訳として仕事が満足にできない、英検1級も面接で不合格。そんな状態でした。
あまりに使い物にならない新人だったので、先輩に通訳のトレーニングを受けたのですが、この時に、口頭英作文と思わぬ再会を果たすことになりました。
先輩による日英通訳の特訓は、会議資料(日本語)を先輩が読み上げ、私がそれを聞いてメモを取り口頭で通訳するという方法でした。
たとえば、こういう具合です。
先輩「今日は、本プロジェクトの進捗状況について報告します。」はい、英語に訳して!
(そうか、これって塾の予習でやってた瞬間英作文と同じじゃないか!これを自分でやればいいんだ・・・)
それから、自分が出席する会議の資料を読むときに、書いてある日本語を目で追いながら頭の中で(あるいは小声で)英語に訳していくという自主トレーニングを始めました。
仕事中に会議の準備をする時だけでなく、会社案内のパンフレットを家に持って帰って、その日本語を読んでは口頭で英語にするということも続けました。
この方法を1〜2年くらい続けることで、たいていの口頭英作文は即座にできるようになりました。
英検1級の2次対策としても口頭英作文は大いに役立ちました。合格したのは、この通訳1年生の時ですが、これをやったから私は合格できたと言っても過言ではありません。
瞬間英作文を始めて1ヶ月で起きたこと

1ヶ月では英会話力の数値的な変化はまだ見えませんが、「諦め」と瞬発力がつき始めます。日本人が話せない理由と、1ヶ月目に集中すべきことをお伝えします。
英会話力の数値的な変化はまだ見えなかった
私は、瞬間英作文を本格的に始めたのは通訳の仕事を始めてからなので、「何とか話せる」レベルからのスタートでした。
ですので、やりはじめて1ヶ月くらいでは、英会話力自体が変わったなという成果は見えませんでした。

瞬間英作文を1ヶ月続けたけど、まだ話せる実感がない・・・このまま続けて意味があるのかな・・・
そう思う方、とてもよく分かります。私も、1ヶ月では「英会話力が格段に上がった」とは、正直言えませんでした。
諦めと瞬発力がつき始めた
でも、自分の口から出てくる英語のレベルには変化がまだ見えないものの、「間違っても通じればいいや」という勢い、もしくは諦めが、1ヶ月くらいでつき始めました。それに従って、瞬発力もつき始めました。
実は、この「通じれば、少々間違っててもいいや」という諦めって、ものすごく大事なんです。
多くの日本人が英会話ができない理由は、まさにこの「諦める力」が身についていないから、と私は考えています。
1ヶ月目は、「間違ってもいいから早く英語を出す」ことに全力を注ぐ

間違った英語を話すのは恥ずかしい・・・

文法的に正しく、ネイティブらしい英語を話したい・・・
そういう気持ち、誰でもありますよね。もちろん、私にもあります。
でも、私たち日本人の英会話力の上達を妨げているのは、まさにこういう「間違いを恐れる気持ち」。
「間違ったら恥ずかしいから」とじっくり考えていては、いつまでも瞬発力は身につきません。
この「諦める力」を身につけるのに特に効果があるのが、瞬間英作文なんです。「間違った英語を言ってないかな」とか「この表現は自然かな」とか、そういうのを気にするのは、まだ先でいいです。
言いたいことをスラスラ言えるようになることと、ネイティブ並みに自然な英語を操れるようになることとの間には、とてつもなく深い溝があります。一生かけて克服しなければいけないような、深い溝です。
間違っても不自然でも「相手に自分の言いたいことを分かってもらえる」のが最優先です。まずそれありきで、その後で間違いを減らして自然な表現ができるように英語力を磨いていくんです。
そうしないと、いつまでも英語を口に出すのが怖いままです。
だから、1ヶ月目は「(多少間違ってもいいから)とにかく通じる英語を一瞬で口に出す」ことに全力を注いでください。
こんなことを偉そうに書いている私も、かつて「正しい英語しか話したくない」「不自然な英語は嫌」と、正しさやナチュラルさにこだわっていた時期がありました。だから、いつまでたっても話せなかったんですね。今なら痛いほど分かります。
英語力が1ヶ月くらいで格段に上がるわけはないのですが、何かあきらめがつくというか、間違える勇気が出るというか、そんな感じで力が抜けて、英語がスラッと言えるようになってきます。そうしたら、しめたものです。
あとは、どんどん瞬間英作文のトレーニングを積んで精度とスピードを上げていくのみです。
瞬間英作文を始めて1年で起きたこと

通訳1年目、施設案内20分を資料なしで話すという仕事に直面したとき、瞬間英作文で準備したらよどみなく話せたというブレイクスルー体験を紹介します。
施設案内20分を資料なしで話す仕事が苦痛だった
通訳を始めたばかりの頃、新人の私の仕事のひとつに「外国人のお客様への施設案内」がありました。
海外からのお客さんが来たときに、ひととおり社内をぐるっと回って、「この部署はこんなことやってます」「この施設はこんなプロジェクトに使ってます」といったことを、英語で説明する役目です。
だいたい、一回の所要時間は20分くらいなのですが、私は、この仕事が、苦痛で苦痛でたまりませんでした。
外国からたくさんお客さんが来るような職場ではなかったので、回数としては数ヶ月に1回とか、そんなもんでした。でも、頻度が少ないからこそ何度やっても慣れず、冷や汗タラタラでした。
何が嫌なのかというと、事前に準備した英文を読み上げるしかない自分が悲しいんです。
「お客さんも、こんな案内じゃつまんないよね」と思いながらも、それしか出来ないので、資料をひたすら読み上げて案内してきました。
だって、英検の2分間スピーチすら覚えられない私が、20分のシナリオを暗記できるはずありませんし・・・汗
言う内容だけ覚えて瞬間英作文で準備した
ある日、その何ヶ月かに一回の施設案内のチャンスが来たとき、「今度こそ、せめて何も見ずにちゃんと案内したい」そう思って、どうすればいいか考えました。
その結果、
瞬間英作文で解決するしかない!
という結論に達しました。
私は、英語で作っていた案内用の資料から、重要そうな部分を箇条書きにしました。
「ここの部分はきちんと伝えないといけない」というポイントだけを覚えることにして、重要ポイントについての詳しい説明部分は「こんなことを言おう」と頭の中で考えては、ひととおり瞬間英作文しました。
準備時間としては、1時間くらいの短い時間です。英語は覚えないようにしました。とにかく、何を言わなければならないのか、その内容だけを覚えました。
資料なしで20分よどみなく話せた日
結果は、資料を見ずに、20分間きちんと案内できたんです。アイコンタクトを取って、お客さんの反応をちゃんと確認しながら。
20分間、とにかくよどみなく言葉が出てきたことに自分で驚きました。
暗記した内容ではなく、そのとき「あ、これを言わなきゃ」そう頭に浮かんだ内容を、すべて、一瞬で英語に変換することができたんです。
なんか、案内が終わったあと、感慨深かったです。
去年は英検1級の面接で、2分すら英語でしゃべり続けることができず沈黙してしまっていた私が・・・(感動)
もう、私、英語がいくらでも好きなように話せるようになりつつあるんだ。
瞬間英作文をほぼ毎日やるようになって1年後、確実に階段を一段上にのぼったことを実感した一日でした。
瞬間英作文を始めて2年で起きたこと

2年続けると、英語が「降りてくる」感覚が訪れます。国際結婚でも日常会話だけでは上達しなかった私が、瞬間英作文で夫婦の会話レベルが変わった話です。
英語が降りてくる感覚がたまに訪れるようになった
瞬間英作文に真剣に取り組むようになって2年ほど経つと、面白いことが起こりはじめました。たまになのですが、英語が「降りてくる」ようになったんです。
この「降りてくる」という感じをどう表現していいのか分からないのですが、まさに、「降りてくる」「降ってくる」という言葉がぴったりなんです。
私が英語を話すときの感覚を絵にしてみた
私の中では、英語ってこんな感じで積みあがっているイメージです。

階層4: 見たり聞いたりすればおそらく分かるが、「知っている」という自覚すらない程度の英語。
階層3: 見たり聞いたりすれば完全に分かるが、あまり自分からは使わない英語。
階層2: 基本的ではあるしよく口にするが、黄色ほどは出番の多くない英語。
階層1: とにかく日常で目にしたり口にしたりすることの多い、基本的な英語。
で、英語を話すときは、自分の手が届く範囲(つまり、黄色と水色あたり)の英語表現を使うと、まあまあ気楽に会話することができます。
図からわかる通り、本当は、頭の中にはもっともっとたくさんの英語がストックされています。でも、「会話」をしている状況では、ぴったりくる単語や表現をゆっくり探している時間がありません。
だから、オレンジにもっといい表現があるからといって、自分の背よりちょっと高いオレンジのところにまで手を伸ばそうとすると、手が届きにくいところにあるので、欲しい英語をなかなか見つけることができません。

そうこうしているうちに、会話のテンポがズレてしまいます。
えっと、この日本語は英語でなんて言うんだっけ・・・知ってるはずなのに・・・
ということがよく起こっていました。「オレンジのどこかに、ピッタリの英語があるはずなのに・・・」と、その日本語に対応する英語をこっちから手を伸ばして探しに行っている状態でした。
でも、瞬間英作文を続けるうちに、ぴったりの英語が、向こうからやって来るようになったんです。
しかも、「やって来る」のは、オレンジではなく紫の英語。

たとえば、「スケジュールの都合で、出席できませんでした」という発言を通訳したときのこと。「スケジュールの都合で」 の部分について、due to schedule conflictsという英語が、無意識に口から出てきました。
で、due to schedule conflictsと言っている自分に対して、
へぇ〜、こんな表現が自分の中にあったんだ!
と驚くという感じなんです。
なぜ、英語が「降りてくる」ようになったのか。
瞬間英作文を集中的にやることによって、「欲しい英語」と自分の脳のネットワークがスムーズにつながるようになったのだと思います。
瞬間的な日本語と英語のルートを強化していったら、隠れワープがたまにできるようになった、みたいな感じかもしれません。
国際結婚でも、英会話が上手になったのは瞬間英作文のおかげだった

国際結婚でも夫婦の日常会話だけでは上達しなかった
ところで、私は、アメリカ人と一緒に生活していて共通語は英語だと言うと「英語、めちゃめちゃ上達するでしょ?」と言われることが多いです。
でも、私の場合、夫と一緒に生活をして、英会話が上達したかと言えば、それはかなり微妙です。夫と生活をしている過程で、「私、昔と比べてすごくしゃべれるようになったかも」というブレイクスルーを経験したことは、正直言って、一切ありませんでした。
毎日英語をしゃべっているのに、なぜ上達しないのか。
それは・・・夫婦の会話には、「緊張感」が一切ないからです!!
毎日「明日は仕事何時まで?」なんて会話をするのに、いちいち緊張していられるわけがないんです。同居しているパートナーとの日常会話なんて、要は、相手が自分の言いたいことを理解できればいいのです。
こっちが少々間違った英語を使っていても、相手もそれに慣れてくるし、言いたいことを分かってくれるようになるものです。
使う言い回しも、いつも一緒です。夫婦の会話では「とりあえず通じればOK」なので、忙しい毎日の中ではそこまで細かくできないわけです。
つまり、配偶者が英語ネイティブで毎日の夫婦の会話が英語だからって、毎日みるみる英会話が上達するなんてことはありません。国際結婚カップルには、激しく同感してもらえるはずです。(苦笑)
普段は「だいたい通じる」で何とかなるけど、困るのは夫婦喧嘩
そんなわけで、普段は「だいたい通じたらOK」なんですが、一つ困ることがあります。
それは、夫と大喧嘩するとき。
「私がいかに正しいかを言ってやりたい!コテンパンにしてやりたい!」なんて思っても、言いたいことが正確に表現できない私が断然不利になります。
ざっくりとアバウトな英語で主張しても、夫には全然刺さりません。通じないこともよくあります。こっちも怒って冷静さを欠いているので、余計に伝わりにくかったり。
悔しいので、しまいには言いたいことを日本語でまくしたてます。もちろん分かってもらえません。
めちゃくちゃ腹が立つので、そんな時は、夜なべして自分の主張を長々と英語でメールに書いていました。そして、その悪意あるメールを同居している夫のアドレスに送信(笑)。
我ながら、最悪の妻です・・・orz
喧嘩したときはそんな感じですが、普段は「まあ、生活できる程度には通じるから、まあいっか」ってほんとにグダグダなんです。国際結婚カップルの会話って。
だから「毎日英語で話してたら上達するでしょ?」っていう段階は、もう過ぎています。
毎日話して上達するのは、初心者の段階です。たとえて言うなら、「お皿を洗って」とか「今日は仕事何時まで?」といった、本当に基本的なことすらスムーズに口から出てこないような段階。そんな状況であなたが外国人と同居して、毎日英語を話せば、きっとぐんぐん上達します。
でも、夫婦というのは、自分の家族のことや生い立ち、いろんなことを話し合って、気持ちが通じ合って、「結婚しよう」って決めた二人なんです。そういう初心者の段階は、もうとっくに過ぎているわけです。
つまり、「国際結婚したら英会話が上達する」なんて状況は、あり得ないのです。
だいたい、そんな言葉が通じない人と、結婚なんかするわけないじゃん!って話(苦笑)
瞬間英作文を始めてから夫婦喧嘩が激しくなった
でも、結婚して2年くらいで、瞬間英作文がきっかけで、夫婦の会話のレベルがめちゃくちゃ変わりました。
夫も、「最近、なんか見違えるように英語がうまくなったね」と言うようになりました。
瞬間英作文だと、使い慣れてない言い回しでたくさん英語を口に出さないといけないんです。だから、自分が使える表現の幅が、すごく増えました。思ったことを口に出すスピードも格段に上がりました。
それまで短い文章でしか話せなかったのに、長い文章が話せるようになりました。もう夜なべしてメールを書く必要もなくなりました。(笑)
で、それに伴い、夫婦の口げんかも激しくなったんです。私の口論の腕が格段に上がったので、夫ももう容赦しません。
でも、性格的には夫はとても感覚的な一方、私は理屈っぽい人間なので、口論したら理屈っぽい方が勝つんです。
今まであったハンデがなくなって、私はもう口論で負けなくなってしまいました。良かったんだか良くないんだか。
まとめ|瞬間英作文の効果が出るまでにかかった期間
私のこれまでの瞬間英作文の体験や個人的な話をいろいろしてきましたが、いかがだったでしょうか?参考になる部分はあったでしょうか。
最後に、この記事でお伝えしたことを整理します。
✅ 瞬間英作文の効果は、1ヶ月・1年・2年で段階的に表れた
私の場合、1ヶ月では「諦めと瞬発力」、1年でブレイクスルー、2年で「話せるようになった」実感や英語が「降りてくる」感覚がありました。
✅ 1ヶ月目は「通じる英語を一瞬で口に出す」ことに集中する
英会話力の数値的な変化はまだ見えなくても、「間違っても通じればいいや」という諦めと瞬発力がつき始めます。まずは完璧を目指さず、言いたいことをスラスラ言えることを目指してください。
✅ 1年続けると、資料なしで長く話せるようなブレイクスルーが訪れる
私の場合は、施設案内20分を資料なしでよどみなく話せた日が、1年後の転換点でした。内容だけ覚えて瞬間英作文で準備するやり方で、本番で一瞬で英語に変換できるようになりました。
✅ 2年続けると、英語が「降りてくる」感覚や話せる実感が増す
見たり聞いたりすれば分かるが自分からは使わない表現が、無意識に口から出る経験をしました。瞬間英作文で表現の幅が増えたので、夫婦の会話レベルも夫婦喧嘩のレベルも変わりました(苦笑)。
✅ 文法は超越するまで繰り返す。英会話は独学で上達する
文法をきちんと理解した上で、文法を意識しなくても正しく出るまで瞬間英作文を繰り返す。英会話学校や留学がなくても、独学で話せるようになります。
瞬間英作文の効果が出るまでにかかった期間の目安と、1ヶ月・1年・2年で起きたことを、少しでも参考にしていただけたら嬉しいです。
以下の記事も、よかったら参考にしてみてください。



