英検1級とTOEIC990点(満点)は、どちらが難しい?どちらに価値がある?
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英検1級とTOEIC990点(満点)は、どちらが難しい?どちらに価値がある?

エバンス愛

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「英検とTOEICって、どっちが難しいですか?」
「どっちが就職に有利ですか?」

どちらもよく聞く質問です。

 

もちろん、一概には答えられない問題ですし、見方によって答えはどちらにもなり得ます。

このページでは、英検1級とTOEIC高得点に焦点を当てて、それぞれの特徴、メリット、評価などの違いを考えてみたいと思います。

 

英検1級とTOEIC990点(満点)を比べてみると

1.英検1級「満点」とTOEIC「満点(990点)」は、どっちが難しい?

これは確信を持って言えますが、英検1級満点に軍配。英検1級(1次・2次)で満点を取ったという人を、私は個人的には知りません。(もちろん、「ゼロ」なわけではないと思います)

その一方、TOEIC満点は、それほど珍しいことでもないようです。全部の問題が選択肢なので、TOEIC満点の方がずっと可能性が高いと思います。

 

2.英検1級の「問題」とTOEICの「問題」は、どっちが難しい?

これも英検1級だと思います。英検準1級で、すでにTOEICの問題より難しいようです。TOEICは全受験者が同じ問題を解くので、簡単な問題も中にはあります。

一方、英検1級の問題は、すべての問題が「英検1級レベル」。当然といえば当然です。

 

3.英検1級「合格」とTOEIC「満点」は、どっちが難しい?

私の考えでは、TOEIC満点

「満点」というのは、そう簡単に取れるものではありません。学生時代にも、100点を取ることはやっぱり特別だった気がします。

たとえば、90点と95点の差と、95点と100点の差では、どちらも5点の違いでありながら、差が大きいのは断然後者の方でしょう。

(※ただし、TOEICの場合は、全問正解でなくても満点が出るので、いわゆる学校の「100点」とはちょっと違います)

 

じゃあ、TOEIC990点の方が英検1級より実力は上?

私は、TOEIC980点という中途半端な点数を、2003年に取りました。英検1級は1次試験で敗退していた頃です。

2008年に5年ぶりに新形式を何の準備もなく受験して、同じく980点でした。同じ年には英検1級にも合格しましたが、それからさらに英語力も上がった今、果たしてTOEIC満点が取れるか?可能性は大いにあると信じたいですが、実際には簡単ではないと思います。

 

TOEICが仮にもっと難易度の高い問題を含む、例えば1200点満点のテストなら、990点は間違いなく取れると思います。

年数を経て学習を積み重ねた分、英語の実力は(多分)上がっているからです。要するに、「満点」が難しいのではないかということです。

実際に、実力は十分にあるにもかかわらず、なかなか990点にたどり着かない方もたくさんいらっしゃいます。

 

結局、英検1級とTOEIC990点は、どっちが価値があるのか?

どうやってTOEIC満点と英検1級の価値を比べようかといろいろ考えた結果、それぞれのテストで合格点(英検)もしくは満点(TOEIC)が取れる実力について、複数の項目で比較してみることにしました。

ただし注意が必要なのは、一口で「英検1級」と言っても、ギリギリの合格者もいれば満点の合格者もいるということ。

TOEIC990点も同じです。同じ点数や級の持ち主でも、実力の差は大きい場合があります。

 

だからここでは、「英検1級ギリギリ合格者」と「TOEIC990点ギリギリ取得者」を想定したいと思います。

両者の特徴について、私の判断で極端に一般化してみました。ただし、無理やり一般化・平均化しただけですので、これに当てはまらない人も多いであろうことをご了承ください。

 

TOEIC990点取得者 スキル 英検1級合格者
ほぼマスターしている。
文法マニアかもしれない。
文法 もちろん実力はあるが
それほどマニアではないかも。
一般的な内容なら問題ない。
リスニングが半分を占めるので
リスニングは得意
(ただしリスニング満点は容易)
リスニング 英検1級のリスニングは
TOEICより難。期待は持てるか?
ただし、苦手なリスニングを
他のでカバーした可能性もある。
日常的なもの・ビジネスレターはOK。
長文が読めるかは未知数。
読解力 英雑誌などを読みこなす力がある。
ビジネス英語は馴染みがないかも。
英検1級との比較では不利か?
一般的な語彙は問題なく、
熟語についても実力がある。
語彙
熟語
英検1級の語彙は高レベルなので
実力があると考えるのが自然。
(でも、総合点で救われた可能性アリ)
全く未知数。
考えを筋道立てて伝える練習は
TOEICには不要。
論理力 アウトプットの訓練を積んでいるので
論を組み立てる力はあるはず。
社会情勢に問題意識がある。
全く未知数。
TOEIC高得点取得者でも
会話が全くダメな人は多い。
会話力 2次試験のスピーチで
合格点をもらっているということは、
最低限のスキルはあると評価できる。
要領よく物事をこなすタイプか。
アウトプット(話す・書く)が苦手で
TOEICに逃げている人も少なくない。
性格 しっかりした試験対策が必要なので、
コツコツ努力家タイプか。
面接で鍛えられた度胸もありそう。
(※すべて、私の独断と偏見に基づく判断です。)

 

こう考えてみると、自分が「英検1級ギリギリ合格者」ということで、多少バイアスがかかっているとは思いますが(苦笑)、英語の総合力という面では英検1級に分があるように思います。

結局、英検1級には「ライティング」「スピーキング」が必要ということに尽きるでしょう。

 

だからと言って「英検1級がTOEIC990点より価値がある」と言うつもりはありませんが、まあ、英検1級とTOEIC満点の両者を比較して、その優劣を決定しなければいけない場面など、普通はありません。

なので、学習者それぞれの目的に適した取り組み方をすればいいと思います。

 

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Ai Evansエバンス愛

独学で英語を学び、国際機関で通訳者を8年経験したのち、独立。本物の英語力を身につけ、大和魂を海外に発信できる国際人を育てることが目標です。
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