2023年2月16日
AI(人工知能)英会話アプリ「スピークバディ」を通訳が使ってみた！【効果的な学習法】
エバンス愛
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私は、英会話を上達させたい人には「オンライン英会話レッスンをお勧めします」といつもお伝えしています。
でも、山ほどあるオンライン英会話サービスからひとつ選んで申し込んで、先生を選んで、予約を取って、先生を前に英会話するって考えたら・・・結構ハードル高いし、気が重いですよね。
私も、そういったお悩みをたくさんお聞きしてきました。
実は私自身、フランス語のオンラインレッスンを始めたいとずっと思っているのですが、なかなか重い腰が上がらないんです。人には「英会話レッスンやれ！」と偉そうに言ってるくせに・・・(；・∀・)
そんな、「オンラインレッスンを申し込む勇気がない」あるいは「ぶっちゃけ面倒くさい」という人にお勧めしたいのが、AI(人工知能)を相手に英会話の練習ができるアプリ「スピークバディ」です。
以前から気になっていたこのアプリを、じっくり使ってみました！スピークバディのメリットやデメリット、使うのをお勧めする学習者さんのタイプ、「現役通訳者の私だったらこう使う」という効果的な学習法をお伝えします！
コンテンツ
AI英会話アプリ「スピークバディ」の特徴
スピークバディがどんなアプリなのか、実際に私が使って思ったことや効果的な使い方を、ご紹介していきます！
1. 予約なしでいつでも好きなだけ英語が話せる英会話アプリ
英語が話せるようになりたいなら、オンライン英会話が一番いいとは知っていても
「オンライン英会話を申し込む勇気がない・・・」
「仕事や育児の都合で、前もって予約が入れづらい・・・」
という人、たくさんいらっしゃいますよね。
申し込みのハードルが低くて、「今、英会話レッスンを受けたい」と思ったらいつでも予約なしでレッスンが受けられて、何回でも同じレッスンが受けられて、たくさんレッスンが受けたい日はいくらでも練習できる・・・
という私たちのいろんなわがままを叶えてくれるのが、英会話アプリ「スピークバディ」です。
レッスンの相手は生身の人間ではなく、AI（人工知能）です。でも、男女様々なキャラクターが登場し、それぞれ英語のアクセントも異なります。また、こちらの答えに沿ってAIの受け答えも変わるので、本当に会話をしているような感覚が味わえます。
2. AI(人工知能)と臨場感あるリアルな会話ができる
たとえば、「君はどんなスポーツが好き？」などと聞かれ、質問に答えるよう促されるので、 “I like basketball.（バスケが好き）” とか “I don’t play any sports.（私、スポーツしないの）” などと、自分のことを答えます。
すると、その答えに応じて
“I like basketball too. How often do you play it?”
（僕もバスケが好きだよ。どのくらいの頻度でやるの？）
“Playing sports isn’t for everyone, is it?”
（みんながスポーツ好きとは限らないよね）
など、気の利いた答えが返ってくるんです。そして、さらに次の質問もその流れで進みます。これ、すごくないですか！？
単なる一問一答ではないので、本当に会話をしているような感覚でレッスンを受けられるんです。
また、AIの英語が聞き取れなかったら、 “Sorry?” または “Can you say that again?” などと聞き返すことも可能。
しかも、AIが質問を言い直してくれるときの英語は、全く同じ音声のリピート再生ではなく、少し違う言い方で言ってくれます。相手が人間だったら違う言い方で言い換えてくれることがほとんどですから、自然な英会話が実践できます！
3. レッスンのレベルと種類が豊富で、好みで選び放題
レッスンの内容は趣味、ビジネス、旅行、留学、ニュース英語、日本文化の紹介など、本当にたくさんのレッスンがあります。その中からどれでも、好きなだけ受けることができます。
レベルは英検5級・TOEIC120点レベルの「入門」から、英検準1級・TOEIC940点レベルの「上級」まで幅広く、どんなレベルの人でも自分に合ったレッスンを見つけることができます。
同じレッスンを繰り返して受けることもできるので、復習も自分のペースでやり放題です。既に完了したレッスンのフリートークの回答を前回とは変えて、会話の幅を広げるといったこともできます。
「あなたの好きなスポーツは？」という質問に対して、「前回は “I like soccer.” と答えたけれど、今回は “I’m not a sporty type.（私はスポーツマンタイプではありません）” と答えてみようかな？」なんてことも可能。
それによってAIの反応がどんな風に変わるのか、楽しんでください。
英語学習アプリ「スピークバディ」の３つのメリット
1. 相手がAIなのでリラックスしてレッスンを受けられる
「相手が人間の先生だと、緊張して頭が真っ白になる・・・」
「先生を待たせちゃいけないって焦れば焦るほど、英語がめちゃくちゃになる・・・」
「英語を間違えたらどうしようと思ったら、何も言えなくなる・・・」
という人には、スピークバディをぜひ試してほしいです！
相手は機械ですが、会話はかなり自然。「人間の先生と話す前に、まずは英語を口に出すことに慣れたい」という人には、すごくお勧めです。
毎回のレッスン後に英語の発音や流暢さが5段階評価されますが、それも機械が相手なのでドキドキする必要はありません。
2. 予約不要でいつでもレッスンを受けられる
「子供が小さいので、子供が起きる前の早朝に予約を取っても、子供が起きてきたら結局キャンセルしなきゃいけないし、先生にも迷惑がかかると思ったら、予約する勇気がないんですよね・・・」
といった小さいお子さんをお持ちの方、たくさんいらっしゃいます。もちろん、急な仕事で予定が変わりやすい人なども、通常のオンライン英会話のレッスンは予約が入れづらいですよね。
事前予約がいらず、「今時間ができたから、ちょっとだけ練習したい！」というスキマ時間にすぐアプリを開いて始められるのが、いいところです。
「まとまった勉強時間はなかなか取れないけど、英会話の練習がしたい」という人にとっては、強い味方になってくれるアプリですね。
3. 800以上のシーンから自分の目的に合ったレッスンが受けられる
オンライン英会話だと、レベルごとにカリキュラムが決まっていることも少なくありません。あまり興味が持てないトピックについて長文を読まされて、それについて意見を尋ねられる・・・といったことが、よくあります。
また、オンライン英会話では先生が毎回違うのが一般的です。「担当の先生と初対面の場合、自己紹介からはじまるので、毎回それだけでレッスンの10分くらい使ってしまうのが不満」という話も、よく聞きます。
でも、スピークバディのレッスンのトピックは、趣味、ビジネス、旅行、留学、ニュース英語、日本文化の紹介など本当に様々で、シーンはなんと800以上。きっと、あなたの興味や目的に合ったレッスンが見つかると思います。
私は、個人的にはビジネス英語よりも「日本文化を海外に伝える」ということにとても興味があるので、それに関するレッスンを主に継続していきたいなと思っています！
スピークバディの場合は、相手はAI（人工知能）なので、こちらのレベルも学習履歴も熟知しています。自己紹介も必要なく、自分の興味や目的に最適化されたレッスンをすぐに受けることができます。
英語学習アプリ「スピークバディ」３つのデメリット
1.「英会話レッスンアプリ」というより「英会話練習アプリ」
英会話レッスンの一つの魅力として、相手の先生自身にも興味を持って、異文化を知って、共通の話題を通じて友情を深めていく・・・といった楽しさもあります。でも、スピークバディでは、当然そういったことは望めません。
「英会話を楽しむ」ためのアプリというよりは、「英会話練習アプリ」と割り切った方がいいと思います。
でも、逆に「今は相手の先生に興味を持つよりも、とにかくガムシャラに英語を話す練習をしたい！」という人には最適だと思います。
2. 月額費用が発生する
無料お試し期間を過ぎると、全てのレッスンが有料になります。月額1,983円〜（プランにより異なる）の課金が発生します。
ですが、完全無料で質の高い学習をすることは難しいですし、オンライン英会話レッスンよりは当然安いです。この金額をどう考えるかは、人それぞれかなと思います。
3. 学習が続けにくい
相手がAIなので気楽な反面、生身の先生とのレッスンをドタキャンするのと違って、レッスンをサボることに罪悪感がないので、続けにくいというのがデメリットです。
ですが、アプリでは毎日自分の設定した時間に通知ができるので、忘れないようにスマホに毎日決まった時間に通知が届くようにしておいて、通知が来たら「あ、英会話やらなきゃ！」と思い出すようにするのが継続のコツです。
通訳者ならスピークバディをこう使う！学習効果を高める5つの方法
1. キーフレーズを使って自分でアウトプットする
スピークバディは、レッスンごとにキーフレーズを学ぶようになっています。例えば、 “I’m having a hard time 〜（私は〜するのに苦労している）” など、とても役立つフレーズが紹介されて、それを様々なシチュエーションで使いながら練習できるように設計されています。
とは言え、レッスンが終わってしまえば、しばらく使わなければすぐに忘れてしまいますよね。
そこでぜひやっていただきたいのが、レッスン以外でリアルにこのフレーズを使ってアウトプットするということです。つまり、“I’m having a hard time 〜（私は〜するのに苦労している）” を学んだのであれば、実際にあなたが今苦労していることを、英語でアウトプットしてみるのです。
外国人の友達や先生に対して英会話でアウトプットできればベストですが、スピークバディを検討している人で、そういう相手がいる人はきっと多くないはず。
そこで私のお勧めは、インスタ(instagram)で英語アカウントを作って、英語でそのフレーズを含む投稿をすることです。一言でいいですし、投稿する写真は無関係でも問題ありません。
あるいは、Hellotalkなどの語学交換アプリでも、日記のような形で英語で投稿できます。誰かが見てくれて「いいね」やコメントをくれると励みになります。
人に見られている環境で、リアルな自分をキーフレーズを使ってアウトプットすることで、より記憶に定着します。
2. 臨場感のある発声を心がける
相手が人間ではないと思うと、ついボソボソと小声で独り言のように発声してしまいがちです。でも、ここをいかに「相手は生身の人間だ！」と考えて、わかりやすくはっきり話すかどうかで、あなたの英語力の伸びは大きく変わります！
スピークバディはユーザーの話した英語を聞き取って画面に表示してくれますが、小声で発声すると、正しく聞き取ってくれません。「この単語、発音したのに聞き取ってくれてない！」といったことが起こります。
↑は、画面に表示された英語をそのまま読み上げると発音を評価してくれるレッスンのスクリーンショットです。私はtownをちゃんと発音したつもりなんですが、小声でボソボソ言ったために聞き取ってもらえませんでした。
相手が機械だからという発声で練習していては、本番の外国人相手の英会話も上達しません。臨場感を持って、自分が普段話すときと同じ声量でしっかり声を出して練習しましょう！
3. 自分の発音を自分で聞き、改善する
私はこの「自分の発音を再生できる機能」が、実はスピークバディで一番気に入っているところです。
「自分の英語を録音して発音を改善したらいい」っていう話はよく聞くと思いますが、なかなかそれを継続できている人はいないと思います。面倒くさいですしね・・・（苦笑）
でも、スピークバディを使えば、「基本カリキュラム」で自分が読み上げた英語が自動で録音されるんです！
自分がしゃべったばかりの英語を再生するボタン(▶)が表示されます。タップして聞いてみると、「私はこんなに下手なのか・・・orz」と驚くことが 、私はよくあります（笑）。だいたい、想像の数倍下手です。
この自動録音機能のおかげで、なかなか普段は気づきにくい自分の発音の弱点がわかるので、次から意識して修正することができます。
例えば私の場合は、「”all”と発音したつもりなのに、”or”と聞き取られてしまう」という弱点をスピークバディで知りました！
実際に自分の発音を聞いてみて、「もっと喉を開いて発音しないとな」と改善点が見つかったところです。
細かい発音だけではなく、文章全体のイントネーションが英語らしいかどうかも、この録音再生機能でチェックできます。
自分ではしっかり話しているつもりなのに、実際に自分の英語を聞いてみたら「なんて平坦な話し方なんだ・・・」と気づくかもしれません。
自分の英語をわざわざ録音して聞きたい人は、なかなかいないでしょう。実際、自分の英語を聞くというのは、現実に向き合う勇気がいることですよね。(,,ﾟДﾟ)
スピークバディの場合は自動で録音されるので、そのハードルを楽に超えることができます。
4. リマインダーをONにして忘れないようにする
自分一人での学習だと、サボっても誰にも迷惑をかけないし、誰も困らないので、だんだんとフェードアウトしがちです。なのできちんと学習が継続できるように、リマインダーを設定することがすごく大事だと思います。
リマインダーをオンにすると、こんな感じでスマホに届きます。
もちろん、一日のうち時間があればいつでもできるのがスピークバディの良いところですが、「いつでもできる時にやろう」だと、忘れてしまうのが人間です。
なので、いつでもスキマ時間にやるということに加えて、やはり「毎日この時間にやろう」と決めておいて、できるだけそれを守って学習を積み重ねていくのが大事。
たとえば、「毎朝起きたら白湯を飲んで、すぐにスピークバディのレッスンを1つやる！」とか、具体的に行動を決めてしまうのです。レッスン1つは10分くらいでできます。
一日のうちで、「この時間にスピークバディをやる！」という時間を決めて、その時間にスマホにリマインダーが届くように設定し、その習慣を死守しましょう！
勉強を続けるためのコツについては、以下のページも参考にしてください。
5. 学習記録をつけて、継続を可視化する
学習記録をつけることは、勉強を継続する上でとても大切です。
というのは、勉強を始めたからといって、すぐに結果が出るとは限らないからです。というか、語学学習というのは、超初心者でもない限り、すぐに目に見えて結果が出たりしないのが当たり前だからです。でも、多くの人は成長の実感がないと、すぐにやる気を無くしてしまいます。
私がお勧めするのは、「成長の実感」ではなく「積み上げた時間」をモチベーションと自信にすることです。
たとえば、スピークバディを10日間、毎日継続したとします。でも、正直たった10日では、英語がペラペラ話せるようにはなりません。
でも、ここで「どうせ自分は、英語が向いてないんだな・・・」とやる気がなくなって辞めてしまうか、「10日間で合計するとこれだけの時間を英会話できた！」って思えるかで、大きく変わるんです。
学習記録をつけていると、毎日続けてきたことを途切れさせることが勿体なく感じるので、その意味でも記録をつけて継続することは大事です。
とは言え、毎日の記録ってつけるのが面倒ですよね。「ノートに毎日学習記録をつけましょう」とかだったら、私も続けられない自信があります(；・∀・)。
そこでお勧めなのは、学習記録をつける無料アプリ「Studyplus」を活用することです。
スピークバディはStudyplusと連携することが可能で、スピークバディでレッスンを受けると、そのデータが自動的にStudyplusに反映されるんです！これが本当に楽で素晴らしい。
記録をつける手間が全く不要なので、ぜひスピークバディとあわせて活用することをお勧めします。
そして、スピークバディと連携できるもう一つのアプリが「みんチャレ」というアプリで、これは同じ勉強をしていたり同じ目標を持っている見知らぬ人とアプリでチームを結成して、お互いに報告しあいながら何かを継続するためのアプリ。
みんチャレは勉強のほかに運動やダイエットなど、いろんな目標ごとに人が集まっているのですが、スピークバディのユーザーが集まったチームもいくつかあります。
一人では継続するのが苦手、誰かの目があれば見栄で頑張れるという人は、他のチームメンバーに刺激をもらいながら頑張るのもお勧め。
実際にスピークバディを使ってみよう！
「AIと英会話するってどんな感じ？」「実際、どれほどリアルの英会話に近いの？」という使用感を確かめるためにも、実際にアプリをダウンロードして使ってみましょう。
アプリは無料でダウンロードでき、英語のレベルチェックは無料でできるので、レベルチェックを受けるだけでもぜひ。
まずは英語のレベルチェック
まずはアプリをインストールします（無料）。
すると、最初に学習目的（ビジネス、旅行など）や英検・TOEICのレベルを尋ねられ、その後にレベルチェックがあります。
AIが相手だから選択問題とかだけかなと思ったら、表示された英文を読み上げての発音チェック。
そしてなんとフリートークもありました！私の場合は、「日本に移民が増えていることをどう思う？」みたいな、結構ヘビーな質問でした。それについて英語で「できるだけ長く話してみよう」という指示が表示されるので、その場で思いつく限りのことを話します。
でも、実際は長くても10秒くらいで遮られるので、そんなに長々と話す必要があるわけではありません。
レベルチェックが終わると、結果が表示されます。
ついムキになって、満点出るまで何度もやり直した結果（苦笑）
レベルチェックの結果発表の後は、お勧めレッスンプランが提示されます。実際のレッスンを受けるには課金が必要なのですが、無料でお試しができます。
普段、自分の「英会話スキル」をチェックする機会ってほとんどありませんよね。そして、自分の英語がどう相手に聞こえているかなんて、普段は意識することもないと思います。
だからこそ、あなたの英会話レベルがどう評価されるか、ぜひレベルチェックで試してみてください！
スピークバディのレベルチェックは、ここからできます。
「スピークバディ」を通訳の私が使ってみた！まとめ
以下が、私がスピークバディを実際に使ってみて感じた強みだと私は思っています。
・予約なしでいつでも、好きなだけ英語が話せる
・AIとの臨場感ある会話が可能で、リラックスして話せる
・レッスンのレベルと種類が豊富で、目的や好みで選び放題
「仕事や育児の事情で、まとまった時間が取れにくい」という忙しい人、「人間の先生相手のレッスンは、気疲れするし緊張する」という繊細さんは、スピークバディをぜひ試してみていただきたいな！と思います。
また、どんな勉強法でもアプリでも同じですが、効果的な方法で継続することがレベルアップのために本当に大切。そのために、通訳の私の目線で「私だったらこう使う」という5つの方法もお伝えしました。
1．キーフレーズを使って自分でアウトプットする
2．臨場感のある発声を心がける
3．自分の発音を自分で聞き、改善する
4．リマインダーをONにして忘れないようにする
5．学習記録をつけて、継続を可視化する
もしも上記であなたのご参考になる方法があれば、ぜひ取り入れてみてくださいね。
そして、最終的には実際に外国人に対して堂々と英語が話せるようになるために、スピークバディで英語を話す抵抗感を取り払っていきましょう！
スピークバディのダウンロードは、こちらからどうぞ！
最後までお読みいただき、ありがとうございました！
