シャドーイングでTOEIC680→2年で905(L満点)に伸びた方法


TOEIC対策にはシャドーイングがいいって聞くけど、本当にスコアに出るの?

毎日シャドーイングを続けているのに、リスニングの点数が上がらない・・・このやり方で合ってるのかな?
そんな疑問をお持ちの方は、多いのではないでしょうか?
シャドーイングは、地味なトレーニングです。TOEIC対策用の問題集を解くのと違って「TOEICの勉強をしている」という手応えも薄いので、「シャドーイングはTOEIC対策には遠回りでは?」と不安になる気持ち、よく分かります。
シャドーイングでTOEICは伸びるのか?という質問に私が答えるなら・・・
私の英語力の半分以上は、シャドーイングでできています!
私はシャドーイングを始めてから、TOEICの点数がどんどん上がっていきました。全くTOEIC対策をしていないのに、リスニングセクションで満点(495点)を取ることもできました。
「シャドーイングは効果がない」という主張もあるようですが、やり方の問題だと思います。「シャドーイングがなければ、現在の私はいない」と、私は100%断言できます。
純日本産の英語力で通訳の仕事ができるようになったのも、シャドーイングを10年以上継続してきたからだと確信しています。
この記事を読めば、以下のことが分かります。
✅ シャドーイングでTOEICがどれだけ伸びるか(680点から2年でリスニング満点になった私の実録)
✅ シャドーイングがTOEICリスニングに効く3つの理由
✅ TOEIC対策のシャドーイング教材の選び方(公式問題集は必須ではありません)
✅ シャドーイングを続けてもTOEICが伸びない時の原因と対策
では、早速はじめましょう!
シャドーイングでTOEIC680点から2年でリスニング満点になるまでの記録

私はシャドーイング初心者から毎日トレーニングを継続し、およそ2年でTOEICリスニングセクションで満点が取れました。
もちろん、シャドーイング「だけ」の効果ではなく、いろんな複合的要素があってのリスニング満点ですが、その過程をご紹介します。あくまでも私の事例ですが、参考にしていただけると幸いです。
私がシャドーイングを始めた時(TOEIC680点)
当時の私は、26歳。中学の塾講師として働き始めたばかりでした。TOEIC680点というのは実力以上のスコアで、実際は500点台の実力だったと思います。
毎日、往復で1時間の通勤時間(車の運転)があったので、
通勤の車中はシャドーイング時間にしよう!
と決め、毎日往復1時間をシャドーイングに捧げました。(※安全運転が可能な範囲で)
当時の私は、シャドーイング初心者であることに加えて、こういう状態です。
・カタコト英会話レベル
・リスニングは苦手
・英語らしい抑揚が全くつけられない
・どこでポーズを取っていいか分からない
・発音は100%ジャパニーズイングリッシュ
当時の私は、非常にたどたどしい英語しか話せず、発音が悪くて通じないこともよくありました。また、大学卒業後は英語を話す機会が全くなくなってしまいました。塾で英語を教える時に、ちょっと発音する程度です。
当時主にシャドーイングに使っていた教材は、NHKラジオ基礎英語1と2(中学生レベル)。
シャドーイングを始めて1年(TOEIC810点)
塾講師の仕事を始めてから、自分自身も潔くbe動詞から文法をやり直しました。中学・高校レベルの文法を復習し、英単語を覚え直しました。
中高生用の問題を解き、NHKラジオをシャドーイングする以外は、TOEIC対策は何もしていません。でも、TOEICのスコアは順調にアップしました。
当時の私は、シャドーイング初心者からは脱してこんな感じ。
・中学生レベルの英語なら口からスラッと出始めた
・発音やイントネーションはちょっとだけ進歩
・耳にする英語が意味のある言葉として聞こえ始めた
・NHKニュースを副音声にしてみるも撃沈
・英字新聞に挑戦してみるも撃沈
当時主にシャドーイングに使っていた教材は、NHKラジオ英会話の音声。
シャドーイングを始めて2年(TOEIC905点、リスニング満点)
最初は中学英語も怪しかった私ですが、塾講師として2年が経ち、大学受験生の指導もするようになったので、文法や単語も大学受験レベルまではマスターしました。
この頃、TOEICは905点(リスニング満点)が取れました。相変わらず、TOEIC対策の勉強は一切やっていません。
当時の私は、こんな感じ。
・考えなくてもスラッと口から出る英語が格段に増えた
・発音やイントネーションを褒められることが多くなった
・TOEIC程度のリスニングなら苦労しなくなった
・映画の英語はまだ意味不明
・TOEICリーディングセクションの最後はまだ塗り絵
この頃はシャドーイングにもすっかり慣れ、使う教材を目的によって選ぶことができるようになりました。
ボキャブラリー用の教材をシャドーイングに使えば、単語も覚えられるし、同時にシャドーイングでリスニング力や発音も良くなるしという、一石二鳥どころか何鳥にもなる効率いいやり方を見つけたのがこの頃です。
当時私が使っていた教材(ボキャビルマラソン)はもう今は販売されていませんが、一番近いのがこの教材。
数段落の長文の中に覚えるべき単語や熟語が含まれているので、その音声を聞きながら、シャドーイングしていました。
シャドーイングを始めて3年(TOEIC980点、リスニング満点)
シャドーイングを始めて3年目には、TOEIC980点になりました。当時の私の英語力は、こんな感じでした。
・発音をよく褒められる
・簡単な英語ならスラッと口から出る
・TOEICも最後まで解き切れる
・英語の講義にもついて行ける
・映画の英語は半分くらいしかわからない
この頃、仕事をいったん辞めてカナダのモントリオール(フランス語圏)に短期滞在していました。そこで、英語教授法(TESOL)の講義を受講しました。
授業は全て英語で、クラスメートとのディスカッションやプレゼンテーションもありましたが、英会話はおぼつかないながらも、リスニングで困ることはありませんでした。
TOEIC対策ゼロでも、シャドーイングでリスニングの「地力」が上がるにつれて、スコアは勝手に980点まで上がりました。
私を680点から980点まで運んでくれたNHKラジオ講座を、テキストなしでどう使い倒したかは、こちらの記事に詳しく書いています。

シャドーイングがTOEICリスニングに効く3つの理由

TOEICのリスニングセクションは、約45分間で100問。音声は1回しか流れません。この試験で点を取るために必要な力が、シャドーイングでそのまま鍛えられます。その理由をお話しします。
理由1:Part3・Part4の「音の変化」が聞き取れるようになるから
TOEICのリスニングで一番問題数が多いのは、会話問題のPart3(39問)と説明文問題のPart4(30問)。この2つで、リスニング100問のうち69問を占めます。
ここで多くの人がぶち当たる壁が、「単語は知っているのに、聞き取れない」という現象。原因のほとんどは、単語と単語がつながったり、音が脱落したりする「音の変化」です。
シャドーイングは、聞こえた英語をそっくりそのまま自分の口で再現する勉強法です。音の変化を頭で覚えるのではなく、自分の口で発音して体で覚えるので、Part3・4の自然なスピードの会話にも、耳がついていくようになります。
理由2:45分間のリスニングで集中力が最後まで続くようになるから
TOEICのリスニングは、聞き直しがききません。ボーッとしている数秒の間に、答えが通り過ぎていきます。

Part3の後半になると集中が切れて、「あれ、今なんて言った?」ってなる・・・
あなたも、こんな経験はないですか?
シャドーイングは「聞く」と「話す」を同時に行うトレーニングです。だから、漫然と聞き流すことができません。一語一句を聞き漏らすまいと注意深く聞くクセが、毎日の練習で体に染みつきます。
その結果、45分間のリスニングを最後まで聞き切る集中力がつくのです。
理由3:英語を語順のまま処理できて、リーディングまで速くなるから
シャドーイングでは、流れてくる英語を前から順に処理するしかありません。英文を後ろから戻って訳す「返り読み」は、物理的に不可能です。
この「語順のまま理解する」処理が体に染みつくと、リスニングだけでなく、リーディングのスピードまで上がります。リスニング対策のつもりが、リーディングの時間不足まで改善するというわけです。
私も、シャドーイングを始めて2年の時点ではリーディングセクションの最後が塗り絵でしたが、3年目には最後まで解き切れるようになりました。
TOEICのリーディングが最後まで解き終わらず、毎回塗り絵になってしまう方は、こちらの記事もどうぞ。

TOEIC対策のシャドーイング教材|公式問題集は必須ではありません

TOEIC対策としてシャドーイングをするというと、「公式問題集の音声を使わなきゃ」と多くの方は思うでしょう。
でも、私はTOEIC用の教材を使わずに、リスニング満点までいきました。公式問題集を使わなくても、手持ちの教材で対策できます。
「簡単すぎるくらいの教材」から始めるのが私のおすすめ
シャドーイングの教材選びで一番大事な条件は、「簡単すぎるほど簡単な教材を選ぶ」ことです。
私がシャドーイングを始めた時に使ったのは、NHKラジオの基礎英語1と2。中1・中2レベルです。当時TOEIC680点(実質500点台)だった私にも、それくらいがちょうどよかったのです。
シャドーイングは、聞きながら話すという負荷の高いトレーニング。多くの方がTED Talksのような難しい素材でシャドーイングをしようとしますが、英文自体が難しいと口が全く回らず、挫折一直線です。
「この英語、簡単すぎるかな?」と感じるくらいの素材を選んでください。 “This is〜” とか “I am〜” みたいな、超カンタンな英語から始めてOKです。
公式問題集の音声にも、TOEIC本番の音やスピードに慣れられるという良さはあります。すでにスコアが800点前後あって、Part3・4の英文がスラスラ理解できる方なら、公式問題集をシャドーイングに使っていいと思います。
でも、「公式問題集じゃないとTOEICに効かない」ということは全くありません。リスニング力そのものを底上げすれば、TOEICのスコアは後から付いてきます。
レベル別のおすすめシャドーイング教材は、こちらの記事で紹介しています。

単語教材の音声を使えば、単語とリスニングの一石二鳥
TOEICのスコアアップには、単語や熟語を覚えることも欠かせません。
その単語暗記も、シャドーイングと組み合わせるのが私のおすすめです。単語教材の付属音声で例文をシャドーイングすれば、単語を文脈ごと覚えながら、リスニングも発音も鍛えられます。
私も単語教材の音声で、通勤の車の中でシャドーイングしまくりました!単語帳とにらめっこするより、ずっと記憶に残りますよ。
シャドーイングの具体的な手順(5つのステップ)と、忙しくても続く「ながらシャドーイング」のやり方は、こちらの記事にまとめています。

シャドーイングしてもTOEICが伸びない?「精聴」に偏っているのかもしれません

シャドーイングを真面目に続けているのに、TOEICのスコアが動かない。そういう方には、共通する原因があります。
毎日1時間半やってもリスニングが10点しか伸びなかった方のご相談
以前、英検準1級・TOEIC865点の方から、こんなご相談をいただいたことがあります。
リスニング強化のためにディクテーションや音読に励み、TOEICのリスニングで410点を取得。その後もシャドーイングとディクテーションを毎日1時間半続けたのに、次に受けたTOEICでは、リスニングが10点しか上がっていませんでした。自分の勉強法は間違っているのでしょうか?自分に才能がないのでしょうか?
というご相談でした。
毎日1時間半もかけて、真剣に勉強して10点なら、ショックを受けるのも当然です。
でも、このメールを読んで、原因ははっきり分かりました。勉強メニューが「精聴」だけで完結していたことです。
シャドーイングは「精聴」。TOEICには「多聴」もセットで必要です
シャドーイングもディクテーションも、英語を一語一句すべて聞き取る勉強法。「精聴」と呼ばれるトレーニングです。
精聴で、細部を聞き取る精度は上がります。でも、TOEICのリスニングは、初めて聞く英語が次々に流れてくる中で、大まかに状況をつかんで設問に答える試験。細部を正確に聞き取る力と、大量の英語をどんどん処理する力は、別のスキルなのです。
大量の英語を一瞬で処理できてこそ、ニュースの英語も、映画の英語も、ネイティブ同士の会話も聞き取れるのですから。
だから、少々分からない単語や聞き取れない部分があっても全体を理解する「多聴」の訓練を、精聴とセットでやる必要があります。
リスニングでやるべきことの半分しかやっていなければ、伸びが止まるのは当然。逆に言えば、多聴を足せば、また伸び始めます。
私も、ながら聞きで大量の英語を聞いてきました。精聴と多聴の両方を続けることで、リスニング満点が取れたと思っています。
多聴は、理解できるレベルの英語を1日1時間聞くこと
多聴といっても、英語なら何でも聞き流せばいいわけではありません。難しくて聞き取れないBBCニュースや映画をBGMのように流しっぱなしにしても、効果はありません。
自分がだいたい理解できるレベルの英語を、1日1時間くらい聞けると理想的です。机に向かう必要はなく、通勤中や家事をしながらの「ながら聞き」で大丈夫です。
使う素材は、ポッドキャストやオーディオブックなどが良いです。内容そのものに興味を持てるものや、お仕事に関連したジャンルを特におすすめします。
少しくらい聞き取れない単語があったとしても、そこに気を取られず、「だいたいこういう話をしているんだな」と全体像をしっかりつかむ。この多聴のスキルは、TOEICのような大量の英語を一瞬で処理するには必須です。
私のおすすめのポッドキャストやオーディオブックは、以下の記事をどうぞ。


精聴と多聴をどう使い分けるかは、こちらの記事に詳しく書いています。リスニングの伸び悩みを感じている方は、あわせて読んでみてください。

まとめ|TOEIC対策ゼロでも、シャドーイングでリスニング満点は取れる
というわけで、「TOEICはシャドーイングで伸びるのか?」についてお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?
もちろん、シャドーイング「だけ」でTOEICリスニング満点が取れると言うつもりはありません。文法やリーディング対策も必要だし、多聴も必要です。
それでも、私がリスニング満点を取るのに「一番効果があった勉強法は何か?」と問われたら、迷わず「シャドーイング」と答えます。
シャドーイングでTOEICを伸ばす道筋は、こうです。
✅ 「簡単すぎるかな?」と感じるくらいの教材で、毎日シャドーイングする
TOEIC公式問題集でなくてOK。TED Talksのような難しい素材も使いません。中学生レベルの英語で始めましょう。
✅ 慣れてきたら、単語教材の音声に切り替えて、単語とリスニングを同時に鍛える
単語教材の例文をシャドーイングすることで、単語を覚えながらリスニングも発音も向上します!一石二鳥どころか何鳥にもなる、効率のいいやり方です。
✅ 伸び悩んだら、多聴(理解できるレベルの英語を1日1時間)を足す
シャドーイングだけをやっていると、一語一句理解する「精聴」に偏ります。大まかに全体像を理解する「多聴」をプラスすることで、TOEICのリスニングはさらに伸びます。
私がTOEICリスニング満点までいけたのは、特別な対策をしたからではありません。中学生レベルの英語を、車の中で毎日シャドーイングし続けたからです。スコアは、自然についてきました。
なのでぜひ、あなたもシャドーイングに挑戦してみてください!TOEICのスコアアップだけでなく、全体的な英語力向上が実感できると思います。
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