2014年3月3日
賛成か反対か:テクノロジーは世界をより安全にすることに寄与するか(英検1級合格体験記)
エバンス愛
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—– ハンドルネーム —–
ゆき
—– 年代・性別・ご職業 —–
40代女性 非常勤英会話講師
—– 他の英語の資格 —–
TOEIC 950点
—– 2次試験に合格した回 —–
2013年第1回
—– 何回目での合格? —–
1回目
—– 合格点(内訳) —–
73(21・24・14・14)
—– 選んだトピックとその理由 —–
賛成か反対か:テクノロジーは世界をより安全にすることに寄与するか。
—– スピーチの内容 —–
以下の理由で賛成。
1.戦闘地域での地雷除去を安全に行えるようになる
2.医療機器の改良により、医療ミスや看護ミスが減る
3.工場での野菜や果物の栽培技術の向上で、食の安全供給ができる
以上の理由で賛成。
というつもりでしたが、2.の途中で2分経過。3.を飛ばして面接官の許可で、無理やり結論を付け足しました。
それにしても、「テクノロジー」と「安全」をキーワードにかなりこじつけ的な内容だと改めて思います。
—– 試験官とのやりとり —–
まず、入室直後の軽い会話は、「自己紹介」というとっても無難なものでした。
面接官のスピーチに基づく質問は、もっぱら2番目の医療現場についてでした。私が、「以前は医療ソーシャルワーカーをしていて」と経験談として話をしたので、そこを面接官が突っ込んでくれた感じでした。
発展した質問は、IT関連のテクノロジーについてでした。ITと教育・子どもへの影響といった、専門知識がなくても答えられるような質問でした。
—– 良かった点 —–
最初の1分間の準備で、落ち着いて10秒くらいでトピックを選び、具体例を2、3挙げることができたことです。
そして、コミュニケーション能力を総合的にみられているということで、アイコンタクト(2人に均等に)と笑顔を絶やさないようにしたことでしょうか。
—– 反省点 —–
とにかくタイムマネジメントが滅茶苦茶でした。
スピーチのみならず、質疑応答も私が答えている途中で4分経過。こちらも面接官の許可を得て無理やり最後まで言わせていただきました。
過去問や旺文社の教本のサンプルで得た印象より、驚きの時間の短さでした。次があるとすれば、タイマーを使って自分のペースでどれくらいの内容を話せるのか確認したいです(もう受けませんが)。
—– 勉強法、気をつけたこと —–
1次終了後の自己採点の段階では不合格を覚悟。いままで避けていたボキャビルをやるしかないと、「ボキャビルマラソン」を始めて間もなく、1次合格を知りました。ちょうど2次試験まで2週間。あまりの準備不足に一瞬「棄権」が頭をよぎりましたが、場数を踏むためだと挑戦することにしました。
とにかくその2週間は、様々な分野のトピックに対応するためのネタ仕込だけで精一杯でした。そこでやったことは、真新しい「ボキャビルマラソン」のテキストから、質疑応答に耐えうるネタを集め、シャドーイングを繰り返しただけです。
—– 不合格回との違い(前回不合格だった方へ) —–
—– 合格までに利用したもの —–
1.愛さんのサイト:大変お世話になりました。
2.旺文社の教本や過去問:2次試験の流れを確認するために目を通しましたが、模範解答をみたとき「結構たっぷり話せるじゃない」と勘違いする結果となりました。
3.「英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング」:これについては、ちょっと一言。この本でいう「アーギュメント力」は正論ですが、こと英検に関する限り、ここまで求められていないように思います。それよりも、お互いに気持ちよいやり取りができるコミュニケーション力のほうが、英検では効果ありだと思います。私は、この本はトピックを集めるためのリストとして利用しました。
—– これから受験される方へのメッセージなど —–
愛さんのサイトを通じて、英検1級に挑戦する勇気と有益なアドバイスをたくさんいただきました。ほんとうに感謝でいっぱいです。
特に、1次試験の語彙に関するご指摘、これがなかったら、「英検1級レベルの語彙」に対する脅威から、いつまで経っても試験を受けることを躊躇ったことでしょう。
そして2次試験。愛さんの、惜しみないノウハウの公開がなかったら、私もスピーチ原稿を書いたのでしょうか。その労力を思うとぞっとするし、またこんなにあっさり合格してよかったのだろうかとさえ思います。とにかく、愛さんには感謝、感謝です。
今は、これで私も英語のプロへの入口に立てたな、という思いと、自分の英語力と周囲の「英検1級」へのイメージのギャップに不安を感じているところです。
最後に、私は、今の英検1級は、語学の四技能をバランスよく評価するフェアな試験だと思っています。マニアックなテクニックに走らなくても合格できます。英語力向上の目安として多くの方に挑戦してほしい試験です。
ゆきさん、ありがとうございます!
私が、「以前は医療ソーシャルワーカーをしていて」と経験談として話をしたので、そこを面接官が突っ込んでくれた感じでした。
そうそう、試験官も、毎回「どんな質問しようかな~」と悩んでいるに違いないので、こうやって相手から情報提供があると、それに関連したことを質問しやすくなりますよね。
そういう情報提供が一切ない場合は、自分の得意分野とか答えやすい質問が来ない確率が高くなりますので、「ここ突っ込んで!」という感じで、自分のバックグラウンドを話すのはとても良い戦略だと思います。
過去問や旺文社の教本のサンプルで得た印象より、驚きの時間の短さでした。次があるとすれば、タイマーを使って自分のペースでどれくらいの内容を話せるのか確認したいです(もう受けませんが)。
あ、これは重要なポイントだと思います。
過去問や参考書のサンプルはよどみなくスラスラ速く、2分みっちり話すこと前提の長さになっているはずです。
でも私たちには丸暗記でもしなければそんなことできないし、暗記しなくてもできるなら英検1級なんか受ける必要のない人なので、あの長さは全然参考にならないですよねー。
これから受験される方は、スピーチを書かないとしても、「スピーチをランダムに選んで2分間話してみる」という練習は、やっておいて損はないですよ。
私は目をつぶって過去トピックのリストを指でなぞり、指が止まったトピックでとりあえずできることを話してみるという方法でやっていましたが、ぜひ参考にしてみてください。
というわけで、ゆきさん、貴重な体験談をありがとうございました!
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