2012年9月2日
日本はアジアでもっと影響力を発揮すべきか?(英検1級合格体験記)
エバンス愛
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—– ハンドルネーム —–
ヤス
—– 年代・性別・ご職業 —–
40歳 会社員
—– 他の英語の資格 —–
TOEIC890点
—– 2次試験に合格した回 —–
2012年度第1回
—– 何回目での合格? —–
1回目
—– 合格点(内訳) —–
65(18、21、12、14)
—– 選んだトピックとその理由 —–
日本はアジアでもっと影響力を発揮すべきか。
カードをひっくり返して、最初に飛び込んできたのがこのトピックでした。これなら、なんとかなりそうだと、他のトピックは流し読みし、改めてトピック1で行こうと考え、残り時間を論点2つをひねり出すことに使いました。
—– スピーチの内容 —–
イントロ:はい。日本はアジアでもっと影響力を発揮すべき。
ボディ1:日本の戦後の復興は日本だけが頑張ったからなしえたのもではなく、他の国々からの援助があったから。豊かになった日本がまだまだ貧しいアジアに援助の手を差し伸べるのは当然の義務だ。
ボディ2:援助といっても単に金銭的援助をすればいいというものでもない。それでは従来のものと変わらない。もっと多面的に、たとえば日本の大衆文化を積極的に輸出することによってアジアの人々に娯楽を提供するというのも非常に意義のあることだと思う。
結論:日本は今までもアジアの国々に援助してきたが、もっと多様な形でさらに援助し、リーダーシップを発揮することが必要だ。
というような構成で、もっとグダグダになりながらスピーチしました(笑)。表現も相当幼稚だったと思います。ほとんど中学生英語です。でも、沈黙することなく(途中、何カ所かつっかえましたが)スピーチを終えられたので、少し落ち着くことができました。
あと、話の途中でタイマーが「チン」と鳴ったので、スピーチを中断して試験官のほうを見たのですが、外国人試験官の方が「speaking」と言ったので、そのまま結論までしゃべることができました。
また、イントロで「Yes」と自分の立場を明確に述べたときに、外国人試験官がうなづきながら何かをメモしていたのが目に入りました。
—– 試験官とのやりとり —–
外国人試験官:「中国に関しては?」
私:「確かに中国は今や日本を抜いて世界第二位の経済大国になりましたが、まだまだ貧しい地域がいっぱいあるので日本が援助していく必要がある。」
日本人試験官:「文化を輸出っていうけど、それにはどんな効果があるの?」
私:「日本にはマンガやアニメなど素晴らしい大衆文化があります。これらを輸出することによってアジアの方々の生活に楽しみを提供することができます。また、このような娯楽を輸出することによって、日本および日本人のファンを作ることができます。例えば、日本人はアメリカ及びアメリカ人が好きな人が多いですが、それにはハリウッド映画やマイケルジャクソンに代表される音楽の影響が非常に大きいと思います。同じことが日本のアニメ、マンガ、ドラマなどにも言えると思います。」
てな内容を、もっと幼稚に中学英語を多用して答えました(笑)。
二問目の日本人試験官の方の声がか細く、質問がほとんど聞き取れなくて、「I beg your pardon?」を二度繰り返しました。それでも完全に聞き取れなかったので、聞き取れた単語を声に出して理解したふりをしつつ、おそらくこんな質問だろうと、勝手に推測して答えました。
「本番にはアクシデントはつきもの」と、ある程度想定していたので、なんとか対処できたんだと思います。
—– 良かった点 —–
ほとんど沈黙をしなかったこと。
入室してから自己紹介を終えるまでの過程で、挨拶、アイコンタクト、笑顔、丁寧な自己紹介を心がけることによって、試験官との間になごやかな空気を作ることに成功したこと。
幼稚な英語表現になっても、恥ずかしがらずに声にだしてしゃべり、自分の考えを相手に分かってもらおうという姿勢を貫けたこと。
—– 反省点 —–
特になし(笑)。
1次試験後、燃え尽きてしまって何も手に付かず、ようやく準備を始めたのが試験前の1週間前だったことを考えると上出来だと自分では思っています。
合格したし。
—– 勉強法、気をつけたこと —–
模範解答の暗記は絶対にしない。
模範解答の暗記は効率が悪すぎるのでお勧めしません。
それに暗記に頼ろうとすると、本番での臨機応変の対応が鈍ってしまうように思います。
私が行ったのは、二次試験対策用の参考書、問題集のトピックだけを読んで、1分間で論点(ボディ)2つを考えるという訓練だけです。
思い浮かべばOK。思い浮かばなかったら、参考書の模範解答を読んで、どういう論点でスピーチを構成しているのかを参考にしました。
スピーチを実際に2分間行うということはしませんでした。めんどくさかったんで(笑)。
あと、英検公式サイトにある「バーチャル二次試験」という動画を試験まで毎日1回見て、イメージトレーニングしました。本番で極度な緊張に襲われなかったのはこのトレーニングのおかげかも
—– 不合格回との違い(前回不合格だった方へ) —–
—– 合格までに利用したもの —–
旺文社から出ている英検1級の過去問集
「これで完璧 英検1級二次対策」(テソーラスハウス出版部)
—– これから受験される方へのメッセージなど —–
英検1級は国内にいて独学で十分合格できる試験です。
愛さんもサイトでおっしゃっていますし、私の経験からもこれは自信をもって言えます。
(ただ、エッセイについては添削してもらったほうがいいかも)
ポイントはお金の投資よりも時間の投資のほうだと思います。
時間管理をしっかりして、毎日英語の勉強をする時間を確保し、継続して勉強することさえできれば、英検1級は必ず取れます。
これを読んでいるあなたも、日々の時間の過ごし方を見直し、継続して勉強することでぜひ英検1級の称号を勝ち取ってください!
応援してます。
最後になりましたが、愛さん、役立つサイトを作っていただき、本当にありがとうございました。
あなたのこのサイトがなかったら私の英検1級合格はなしえなかったことでしょう。感謝。
ヤスさん、貴重な体験談をありがとうございました!
入室してから自己紹介を終えるまでの過程で、挨拶、アイコンタクト、笑顔、丁寧な自己紹介を心がけることによって、試験官との間になごやかな空気を作ることに成功したこと。
これは大事ですよねー。
やっぱり、相手も人間ですから、最初にいい印象を作っておけば
その後、良い雰囲気になってうまくいく可能性が高いと思います。
幼稚な英語表現になっても、恥ずかしがらずに声にだしてしゃべり、自分の考えを相手に分かってもらおうという姿勢を貫けたこと
これもその通りだと思います。
どうしても自信がないと小さい声になってしまったり、早口になってしまったりしますが、それでせっかく良いことを言っていても相手が聞き取れず聞きなおされたりすると「え、なんか変なこと言ったかな?」と動揺するので、すごく不利になってしまいますから。
模範解答の暗記は絶対にしない。
ですね。
おっしゃるように、特に質疑応答で予想外のものが出たら暗記では太刀打ちできないので、やっぱり、少々つたなくても、自分の言いたいことを言えるように練習をしておくのが一番だと思います。
でも、私が英検1級を受験しはじめた頃は、巷の英検1級情報と言えばスピーチをたくさん作って一つでも多く暗記するってやつばっかりだったんですよ~(笑)
もちろん、そもそも即興で上手に話せる人は別ですが。
でも、私がいただく体験談はどれもたくさん書いて暗記というのではないようなので、トレンドも変わってきたんでしょうかね。(私のいいかげんな対策法を参考にしてくださったのだから当たり前かもですが)
では、ヤスさん、貴重な体験談をありがとうございました。
その他の合格体験記は、こちらからどうぞ。