2017年1月16日
国際結婚カップルの私たちの夫婦喧嘩(英語)が激しくなった理由
エバンス愛
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私は、アメリカ人と一緒に生活していて共通語は英語だと言うと「英語、めちゃめちゃ上達するでしょ?」と言われることが多いです。
これをお読みの方のなかにも、「いくら『英会話が大の苦手だった』とか、『独学で頑張った』とか言っても、あなたはダンナが外国人なんだから、そりゃペラペラになって当たり前でしょ!」とお思いの方もいるかもしれません。
私の場合、夫と一緒に生活をして、英会話が上達したかと言えば、それはかなり微妙です。
もちろん、上達の度合いが全くゼロかというと、それはないとは思います。一切英語を話す機会がない人とは、やっぱり違うでしょう。
でも・・・夫と生活をしている過程で、「私、昔と比べてすごくしゃべれるようになったかも!」というブレイクスルーを経験したことは、正直言って、一切ないです。
毎日英語をしゃべってるのに、なぜ上達しないんだと思います?
それは・・・
それは・・・・・・
「緊張感」が一切ないからです!!(ぐはー 涙)
だって、毎日毎日、「明日は仕事何時まで?」なんて会話をするのに、いちいち緊張していられるわけがないんです。
「もぉ~、早くお皿洗って片付けてよ!(怒)」と言いたいとき、いちいち、「文法間違ってないかな~?ちゃんと正しい英語で言わなきゃ」なんてことを思うなんて、どう考えてもないんです。
いいからさっさと皿を洗ってくれと、もうそれしか考えてないですから。
同居しているパートナーとの日常会話なんて、要は、相手が自分の言いたいことを理解できればいいのです。
こっちが少々間違った英語を使っていても、相手もそれに慣れてくるし、言いたいことを分かってくれるようになるものです。
仕事で英語を使う人の場合、「変な英語をしゃべっちゃったら恥ずかしいな」という気持ちがありますよね。
でも、夫一人に対して、おかしな英語をしゃべってしまったとしても、そんなことは、はっきり言って、
恥ずかしくもクソもない!!!
のです。
さらに、夫婦の会話なんて、話題は何でも選べるし、嫌なものは避けられるんです。
どうしても伝えなければならない重要な話ならまだしも、普通に雑談をしていて、「あ、この話題は英語で話すの面倒」と思ったらもうそのまま言わない、なんてことは毎日あります。
使う言い回しも、いつも一緒です。夫に何か頼みごとをしたいときは常に命令形で、「プリーズ」をつけるかつけないかというバリエーションしかない、とか(笑)
ほんとだったら、頼み方もいろいろレベルがあって、
「やれ!!」
「やってほしいな(はぁと)」
「やってくれたらとっても助かるんだけど」
「もしよろしかったらやっていただけないでしょうか」
とか使い分けたら、それなりに効果が違ったりしますけど、そして賢い妻ならきちんと使い分けて当然なんでしょうけど、夫婦の会話では「とりあえず通じればOK」なので、忙しい毎日の中ではそこまで細かくできないわけです。
そんな感じだから、上達もそりゃせんわな、という。
そんなわけで、普段は「だいたい通じたらOK」なんですが、一つ困ることがあります。
それは、夫と大喧嘩するとき。
「私がいかに正しいかを言ってやりたい!コテンパンにしてやりたい!」なんて思っても、言いたいことが正確に表現できない私が断然不利になります。
ざっくりとアバウトな英語で主張しても、夫には全然刺さりません。通じないこともよくあります。こっちも怒って冷静さを欠いているので、余計に伝わりにくかったり。
悔しいので、しまいには言いたいことを日本語でまくしたてます。もちろん分かってもらえません。
めちゃくちゃ腹が立つので、そんな時は、夜なべして自分の主張を長々と英語でメールに書いていました。そして、その悪意あるメールを同居している夫のアドレスに送信(笑)。我ながら、最悪の妻です・・・orz
喧嘩したときはそんな感じですが、普段は「まあ、生活できる程度には通じるから、まあいっか」ってほんとにグダグダなんです。国際結婚カップルの会話って。
「毎日英語で話してたら上達するでしょ?」っていう段階は、もう過ぎてるんです。
毎日話して上達するのは、初心者の段階です。たとえて言うなら、「お皿を洗って」とか「今日は仕事何時まで?」といった、本当に基本的なことすらスムーズに口から出てこないような段階。そんな状況であなたが外国人と同居して、毎日英語を話せば、ぐんぐん上達します。
でも、夫婦というのは、自分の家族のことや生い立ち、いろんなことを話し合って、気持ちが通じ合って、「結婚しよう」って決めた二人なんです。そういう初心者の段階は、もうとっくに過ぎているわけです。
むしろ、結婚して英会話がぐんぐん上達するような状況が、まずあり得ません。そもそも、そんな言葉が通じない人と結婚なんかするわけないじゃんって話です。自分の意思に反して政略結婚でもさせられたのなら話は別ですけど(笑)
そんなわけで、配偶者が英語ネイティブで毎日の夫婦の会話が英語だからって、毎日みるみる英会話が上達するなんてことはありません。(国際結婚カップルには激しく同感してもらえるはずです。)
でも、結婚して2年くらいで、あることがきっかけで、夫婦の会話のレベルがめちゃくちゃ変わりました。
夫も、「最近、なんか見違えるように英語がうまくなったね」と言うようになりました。
それは、瞬間英作文をやるようになってからなんです。
さっき、「言い回しもいつも同じのしか使わない」って言ったんですが、瞬間英作文だと、使い慣れてない言い回しでたくさん英語を口に出さないといけないんです。
だから、自分が使える表現の幅が、すごく増えました。思ったことを口に出すスピードも格段に上がりました。それまで短い文章でしか話せなかったのに、長い文章が話せるようになりました。
もう夜なべしてメールを書く必要もなくなりました。
・・・で、夫婦の口げんかも激しくなった(笑)
私の口論の腕が格段に上がったので、夫ももう容赦しません。
でも、性格的には夫はとても感覚的な一方、私は理屈っぽい人間なので、口論したら理屈っぽい方が勝つんです。今まであったハンデがなくなって、私はもう口論で負けなくなってしまいました。
良かったんだか良くないんだか・・・
ちなみに、たまにですけど、「私も外国人の彼がいて」というメールを読者さんからいただいたりします。先日、そういう方のお一人が「結婚することになりました」ってメールをくださいました。
でも、嬉しい報告というよりは「彼の家族とコミュニケーションが取れないのにどうしよう・・・」とすごく焦っていて、アドバイスをということだったので、「私だったら、結婚するまでに死ぬ気で勉強します。国際結婚って、普通の夫婦の苦労に加えて日本人同士なら必要ない苦労がいっぱいです」って正直にお返事しました。
私の場合は、最初は書類とかビザとか大変なことばかりで本当に疲れきってしまって、しんどかったです。(国際結婚って手続きがめちゃくちゃ大変なんですよ・・・)
最近ようやく心の余裕ができて、瞬間英作文のおかげもあって、壁がなくなって、夫が外国人だったってことすら忘れてます。
そんなわけで、私たちの夫婦の力関係を変えた瞬間英作文(笑)については、こちらからどうぞ。