2023年3月25日
私がNHKラジオ英語講座でTOEIC900超え(リスニング満点)した勉強法
エバンス愛
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NHKのラジオ英語講座って、大学教授とか一流の講師だし、内容も素晴らしいとよく言われています。でも、どの講座を選んでどう勉強すればいいか、わからないな・・・と悩んだことはありませんか?
無料で講座が聴けてありがたい反面、高額な教材に取り組むのと比べると、諦めるのも気軽で簡単なのも事実です。
毎年4月には「今年こそ、ラジオ講座で英語をマスターするぞ!」と意気込んで本屋さんでテキストを買っては、だんだんと聞かなくなりテキストも買わなくなり・・・と挫折してしまう。あなたにも、一度はそんな経験があるのではないでしょうか?
私も、新講座がスタートするたび、張り切って複数の講座のテキストを買っては、すぐに挫折を繰り返していました(汗)。
でも、NHKラジオの英語講座の勉強法をガラッと変えて、勉強が続くようになりました。そして、ほぼラジオだけで、TOEIC900点台(リスニング満点)をゲットすることができました。
そんなわけで今日は、私が無料で誰でも聞けるNHKラジオ英語講座をフル活用して、TOEIC900点超え、リスニング満点に持っていった勉強法を公開します!
ラジオ講座って、どうやって活用して勉強したらいいか分からない・・・と悩んでいる方は、ぜひこのページを読んで、できそうなことから実践してみてくださいね。
コンテンツ
NHKラジオ英語講座でテキストを買わずに効果的に勉強する方法
いきなり、一番大事なことを言います。私は、テキストは買わずに耳で聞くだけで、NHKラジオ英語講座でTOEIC900点台にしました。
普通、「ラジオ講座で勉強しています」と言うと、テキスト買って、できれば音声CDも買って、机できちんと聞きながらテキストに書き込んで知らない単語を覚えて・・・というイメージだと思います。
↓こういうのをちゃんと買って、机できっちり勉強するのが、普通の人のやり方。
でも、私の場合は、テキストを買って書き込みながら勉強していた時期もありますが、残念ながら長続きしませんでした。机で勉強するモチベーションが湧かない日もあったし、しかも飽きっぽい性格だったからです。
英語の勉強は、長続きしなければ意味がありません。なので、私はテキストを使った勉強は諦めました。
じゃあ、具体的に、私はNHKラジオ英語講座をテキストを買わずにどう勉強したのか?をお話しします。
1.NHKラジオ講座の同じ放送回を何度も聞く
私は、一度聞いて終わりではなく、同じレッスンを繰り返し聞いて、聞き倒しました。
一度聞いただけでは、その時は「理解できた」と思っても、すぐに忘れてしまいます。私は、講座の内容を記憶に定着させるために、同じ回を必ず何度も聞いて復習し、完璧に理解できるレベルにしていました。
また、一回のレッスンでは英語が聞き取れないところや解説を聞き漏らしたところがあったとしても、何度か聞くことで理解できる場合も多々あります。その意味でも、レッスンを一度聞いてそれっきり・・・ではなく、何度も聞きました。
もちろん、「同じ回を何度も聞く」とは言え、レッスン1回分(15分)をリピート再生していては飽きますし、集中力も途切れますよね。
そうではなく、1週間分(全部で1時間半程度)をまとめてリピートしたり、先月分や先々月分の講座の音声を聞いたりしていました。先月分、先々月分のレッスンとなると、もう忘れている内容も多いんですよね。
過去の番組を忘れたころに聞き直しながら、「ああ、そうだった・・・!」と思い出して復習をしました。
ラジオの聞き方ですが、NHK語学のアプリを使えば、先週分の音声を聞くことができます。(先々週以前のレッスンは聞けないので注意)
NHKゴガク 語学講座
NHK (Japan Broadcasting Corporation)無料posted withアプリーチ
音声を保存しておいて繰り返し聞きたい場合は、音声をダウンロードする方法もあります。詳しくはこちらの記事に書いています。
▶【2024年4月最新】NHKラジオ英語講座を無料でダウンロードする方法
余談ですが、私がNHKラジオ講座を聞いていた当時は、自宅のMDコンポのラジオで番組を受信して、それをMDに録音していました。
ただ、天気が悪い日は雑音が多かったりして、大変でしたけど。
2.毎日3時間はNHKラジオの英語に触れる
私は、通勤やお風呂の時間などを使って、毎日3時間はラジオの英語講座を聞きました。
「ながら聞き」で、毎日3時間の英語時間をなんとか捻出しました。通勤時間、入浴しながら、部屋の掃除をしながら、メイクをしながら・・・など、とにかく、耳と手が空いている時には、NHKラジオ講座を聞きまくっていました。
なぜ「1日3時間」かというと、「1000時間の勉強時間で、英語のレベルが1段階上がる。1日3時間を1年続ければ、1000時間」と本で読んで、なぜかその時は珍しく素直に「1000時間やろう」と思えたからです。
今思えば、この本との出会いが、私の英語人生を変えました。実はその本は立ち読みをした本で、買ってないのです(苦笑)。今となっては、それが誰の何という本だったか全然覚えていませんが、そのフレーズに出会えて本当に感謝しています。
「まずは1000時間を目指そう」ということについては、この記事にも書きました。
▶社会人がゼロから英語のやり直しで必ず成功する勉強法【挫折した人集まれ】
毎日3時間の捻出に成功したながら聞きについては、こちらも参考にしてください。
▶英語の勉強する時間がない人集合!誰でも毎日1時間確保できる方法
3.自分の英語レベルより下のレベルの講座を聞く
で、ここが重要なのですが、なぜテキストを使わないで勉強ができたかと言うと、自分の英語レベルに「ぴったり」の講座ではなく、下のレベルをわざと選んで聞いていたからです。
つまり、テキストがなくても、聞くだけで理解できる講座だけを聞いていたわけです。
たとえば、あなたが英検2級レベルだとします。(私が社会人になって英語のやり直しを始めた頃が、ちょうど英検2級レベルでした。)
英検2級レベルの人にとって、NHKラジオ講座の「中学生の基礎英語」は、自分の英語レベルより下ですよね。こういう講座を、私はたくさん聞きました。
中学生レベルとはいえ、案外難しい英語もたくさんあり、あやふやな文法も復習でき、得るものはたくさんありました。
私は、先ほども言ったように、運転中やお風呂の時間を使ってラジオ講座を「ながら聞き」したのですが、それはつまり「別の用事をしながら、片手間で英語を聞いている」ということなので、講座の内容に100%集中することができません。
そういう意味でも、自分のレベルより下の講座を選ぶ方が、理にかなっているのですね。
レベルの異なる複数のNHKラジオ英語講座を「掛け持ち」する
同じ人でも「聞ける英語」と「話せる英語」のレベルは全然違う
ここで、多くの人が忘れがちで、でもとても重要なことをお話しします。
それは、「一人の人間でも、耳と口ではレベルが全然違う」ということです。言い換えると、誰でも「聞き取れる英語」と「口に出せる英語」のレベルは全然違うということです。
そして、英語学習者の全員、「聞いて理解できる」英語のレベルの方が、「話せる」英語よりはるかに上です。
考えてみれば当たり前なんですが、自分でいざ英語を話そうと思うと、自分が理解できるレベルの英語の数分の1のことも言えませんよね。
この原理にのっとって、ラジオ講座をうまく利用しましょう。
レベルの異なる講座を目的別に活用する
さて、NHKラジオの主な英語講座をざっくりレベル分けすると、だいたい以下のようになります。(※講座の名前は年によって変わります)
中級 ・・・エンジョイ・シンプル・イングリッシュ、ラジオ英会話
上級 ・・・ラジオビジネス英語
2023年度の講座一覧とレベルについては、以下のページに詳しく書いています。
▶2024年度NHKラジオ英語講座のレベル一覧!TOEIC・英検との対応表
私の場合は、まず、初級レベルの英語の「リスニング」すらおぼつかなかったので、まずは基礎英語を「聞く」ことから始めました。
半年後くらいには、基礎英語1・2くらいはまあ普通に聞こえるようにはなりました。でも、同じ内容を「口に出そう」と思うと、全然できないわけです。
そこで、英語を聞きながら影のように繰り返す「シャドーイング」の出番です。
シャドーイングは、私がNHKラジオ英語講座で本当にずっとやっていたトレーニング法なのですが、やり方など詳しくはこのページを読んでみてください。
▶シャドーイングを5年続けて通訳になった私のやり方と継続のコツ
耳で聞くだけなら何てことのない英語でも、いざ口に出そうとするとイントネーションが変になったり、舌がもつれそうになったり。そこで、このように講座を使いました。
⇒「初級レベル」の講座でシャドーイングをしながら、「中級レベル」の講座でリスニング。
例)「基礎英語レベル2」でシャドーイングをしながら、「ラジオ英会話」でリスニング
※ここで言う「リスニング」とは、聞いて意味が分かればそれでOKという聞き方です。
で、しばらくしたら中級レベルのリスニングが出来るようになりました。でも、そのレベルの英語をいざ口に出そうと思っても、できないので練習が必要です。
すると、次はこうなるわけです。
⇒「中級レベル」の講座でシャドーイングをしながら、「上級レベル」の講座でリスニング。
例)ラジオ英会話でシャドーイングをしながら、ビジネス英語でリスニング
つまり、同じ講座を、時期をずらして2回利用することができるんです。1回目はリスニング、2回目はシャドーイング。
このように、段階的に別のレベルの講座を使ってトレーニングができます。
また、ラジオ講座は詳しい解説があるので、たとえ聞き取れない部分があっても、解説を聞けば分かります。だからテキストなしでも大丈夫なんです。
(※解説を聞いても分からないレベルの講座は、テキストなしで聞いてもダメです!「テキスト買わない方式」はあくまでも、解説を聞けば確実に分かる講座限定。)
私がNHKラジオ英語講座を使って英語を勉強した方法
ここから、私が具体的にどのくらいのレベルの時に、どのNHKラジオ講座を聞いていたのか、どのように勉強したかをご紹介します。
人によってやり方はそれぞれですので、あくまでも参考にしていただけたらと思います。
やり直し英語をはじめて1年目(英検2級、600点程度)
英語のやり直しを始めた時には、私の当時の英語力(英検2級程度)だと、一般的には『ラジオ英会話』を使うくらいのレベルだったと思います。中学レベルの文法は一応知っているけど、英語はほとんど話せない状態でした。
実際、ラジオ英会話のテキストを買って、普通に机でペン片手に聞いていた時もありましたが、上で書いた理由ですぐに挫折してしまいました。
そこで私はどうしたかというと、基礎英語1,2,3(※当時の講座名)を聞くことから始めました。それぞれの講座が15分なので、平日に毎日45分間、通勤中に聞きました。
この頃は、シャドーイングもほとんどできない状態だったので、とにかく聞いて耳を慣らすことからはじめました。英語を声に出すのは、ところどころ、できる時だけ。
普通の社会人は、基礎英語1なんて見向きもしません。Is this …? とか、I can… という中学1年生レベルなので、普通に中学高校で英語を学んだ人にとって、「中学生英語?さすがにそれは大丈夫」と思うかもしれません。でも、ぜひ、バカにしないで一度聞いてみてください。
特に、今は中学生で「仮定法」を学ぶカリキュラムに変更になっているので、「中学生の基礎英語レベル2」に、仮定法の”If I had more time, I could make more memories with you.”なんていう文章が出てきます。
「中学生の」っていう講座名ですが、テキストなしで理解しようと思うと、難易度は結構高いですよ!
やり直し英語をはじめて2年目(TOEIC800点程度)
ラジオを聞く以外にほぼ英語の勉強をしなかったことを考えると、悪くないと思います。
むしろ、ラジオを聴いただけでTOEICが200点アップするのなら、それはそれですごいことかも。
<耳を鍛える用の講座:ラジオ英会話>
この頃は、基礎英語から一歩ステップアップして、「ラジオ英会話」を聴き始めました。
自分の文法知識から言えば、すんなり理解できるレベルです。解説を聞けば英語も全部分かるので、テキストは買っていません。
基礎英語を数年間みっちりやって耳を鍛えていたから、ラジオ英会話でもそこまで手こずることはありませんでした。きちんと段階を追って勉強していけば、スムーズにレベル移行できるようになっています。
結局は、英語を毎日聞くという習慣を続けて、耳を慣らすことさえできれば、あとはどんどん英語力がアップしていったというのが私の実感です。
<口を鍛える用の講座:基礎英語>
で、さっき言ったように、リスニング教材としては完全に物足りなくなっていた基礎英語1~3を使ってシャドーイングをはじめました。
テキストとCDは買わないので、何も見ないでひたすらシャドーイング。シャドーイングの具体的なやり方については、このページに書いています。
▶シャドーイングを5年続けて通訳になった私のやり方と継続のコツ
また、基礎英語を聞きながら、講座内の応用文演習もやりました。応用文演習とは、「では、○○と言いたい場合は、何と言ったらいいでしょう?」とか、テキストにある基本文をもとにして、文を作らせるコーナーがありますよね。あれです。
しばらくポーズがあって、正解が流れます。これも、声が出せる環境にいる限り、必ず声を出して答えるようにしました。私は、よくお風呂でやってました。
普通は、リスナーがテキストを見ながら答えることを想定して作られた問題です。だから、テキストなしでやるのは難しいですが、自分のレベルより下の講座を選んでいるので、なんとかできるわけです。何も見ないで自分の頭の中の記憶だけで答えるので、いい練習になります。
また、極めつけは、ロールプレイ。スキットの解説が一通り終わった後、「では、リスナーのみなさんはJohnのパートをやってみてくださいね」とロールプレイをさせられる部分がありますよね。これも、テキストなしでやりました。
もちろんスキットを全部覚えられないので、「あそこではJohnはこんなことを言ってた」と思い出しながら、それを何とか自分で英語にすることによって、瞬間英作文的なトレーニングにもなりました。
(参考:瞬間英作文のやり方とおすすめ教材。私はコレで独学で通訳になりました)
番組の最後にまたスキットが流れるのでそれを全部シャドーイングしながら、「あ~、そうそう、こういう英語だった」とおさらい。こんな感じで、リスニングの訓練としては物足りなくなった基礎英語をシャドーイングをはじめ、いろんな「口を動かす訓練」に使いました。
やり直し英語をはじめて3年目(TOEIC980点)
真剣に英語の勉強のやり直しを始めてだいたい3年くらいで、TOEICは980点になりました。
<耳を鍛える用の講座:やさしいビジネス英語>
この頃、杉田敏先生の全然やさしくないことで有名な(笑)「やさしいビジネス英語」を聞き始めました。
この講座は、英検1級対策としても良いという話を聞いていて、実際、英検1級ではやさビジで勉強した熟語が出まくりでした。かなりレベルの高いボキャブラリーも出てくるので、これはさすがにテキストを購入して、書き込んだりする「勉強」をしました。
でも、それは最初の頃だけです。あとは、テキストなしでも聞き取れて理解できるようになったので、買わずに音声だけをながら聞きするようになりました。
<口を鍛える用の講座:ラジオ英会話>
で、もうパターンがお分かりかと思いますが、この頃はリスニング教材としては物足りなくなっていた「ラジオ英会話」などをシャドーイング教材にしました。「ラジオ英会話」などの本来の講座の目的である会話演習も、この段階できっちりやりました。
NHKラジオ英語講座で英語力をアップする方法まとめ
というわけで、私がNHKラジオ英語講座を使いまくって英語力をアップさせてきた方法をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
私が考える効果的にラジオ講座を使う方法は、以下です。
1.NHKラジオ講座の同じ放送回を何度も聞く
2.毎日3時間はNHKラジオの英語に触れる
3.自分の英語レベルより下のレベルの講座を聞く
そして、レベルの異なる複数の講座を「はしご(掛け持ち)」するのが、一番のポイントです。
ラジオ講座って、無料で好きなだけ、どのレベルでも聞けるのが良いところです。
だから、「今の私は『ラジオ英会話』のレベルだわ」と言って、ラジオ英会話だけしか利用しないのは、とてももったいないことです。むしろ、リスニング能力とスピーキング能力の両方が『ラジオ英会話』のレベルに収まっていない方が、普通なんです。
特に、過去の私のように英会話が苦手な人は、聞くことのできる英語と話すことのできる英語には、大きな差があるはずです。
だから、せっかく無料で聞けるラジオ講座ですから、あなたのレベルに合った「耳を鍛える用」の講座と「口を鍛える用」の講座をそれぞれ見つけて、実践してみてくださいね。
というわけで、NHKラジオの英語講座は、本当に毎年内容もレベルも豊富な講座がそろっているので、ぜひバンバン活用して高い英語力をゲットしてくださいね!
あなたの英語学習のご参考になれば幸いです。
実際どのくらいの期間聞いたら英語が聞き取れるようになるのか?については、この記事をどうぞ。
▶どのくらいの期間リスニングすれば、英語が聞き取れるようになる?