2011年1月10日
学校のカリキュラムは政府が決定するべきか?(英検1級合格体験記)
エバンス愛
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—– ハンドルネーム —–
ケンケン
—– 年代・性別・ご職業 —–
30代男性 団体職員
—– 他の英語の資格 —–
TOEIC990点
—– 2次試験に合格した回 —–
2011年度第1回
—– 何回目での合格? —–
1回目
—– 合格点(内訳) —–
75(21・24・16・14)
—– 選んだトピックとその理由 —–
Should the school curriculum be decided by central government?
—– スピーチの内容 —–
学校のカリキュラムは中央政府で決められるべきでない。まず、独自性がなくなる。教育がつまらなくなる。僕が訪問したアメリカの高校では、カウンティ単位で独自性のある教育が行われており、先進的な教育が行われていた。画一的な教育は、つまらない。
—– 試験官とのやりとり —–
日本人試験官:具体的に、どのようか教育を行うと、教育がつまらなくなくなると思いますか?
自分:教員の数を増やし、ひとクラスの生徒数を減らす。そうすると、教員と生徒のコンタクトが増えて興味の沸く授業が展開される。
日本人試験官:アメリカの高校での例をもう少し詳しく教えてください。
自分:そこでは、生徒全員がパソコンを持ち、授業がパソコンを使って行われていた。それだけでなく、とてもインタラクティブで、プラクティカルな少人数授業が行われていた。(practicalという単語にアメリカ人試験官がやたらうなずいていた)
アメリカ人試験官:州やカウンティ単位で教育を決めるのは、州にも負担になっています。教科書やカリキュラムを自分達で決めなくてはならず、大変なので議論の的になっています。それに対してはどう思いますか?
ここで、答える前にタイムアップ。
—– 良かった点 —–
愛さんや、みなさんの体験談のとおり、「会話を楽しもう」と思って望んだ点です。そして、それを最初から最後まで実践できたと思います。
面接自体も、思ったよりカジュアルな雰囲気で、スピーディーに展開していき、「えっ、もう終わり?」という感じでした。会話全体の雰囲気から、落ちることは多分ないだろうな、と思いました。
(でも合格発表までは不安で仕方なかったですよ~)
60才前後の日本人の男性試験官の流暢で早い英語には少々圧倒されました。あんなふうになりたい!
—– 反省点 —–
スピーチは、まったくダメでした。21点取れているのがとても不思議です。(予想点15~18点)
最初に結論を言う以外は、スピーチの形式を無視して必死にしゃべり続けました。言葉に詰まりそうになったら、手を動かしてコトバを搾り出しました。結果、あっというまの2分間でした。
日本人試験官(60才前後の男性)が、スピーチのときに、身を乗り出して、聞く気マンマンといふうな雰囲気で、とてもスピーチしやすかったです。彼が僕からコトバを引き出してくれた感じです。試験官にも恵まれたんだと思います。
あと、発音も良くなかったです。とにかくしゃべろうとしたので、余計悪くなったのかもしれません。
最初の日常会話で、My hobby is playing musical instrument. といったのに、アメリカ人試験官に2回もinstrumentを聞きなおされました。日本人試験官はすぐ分かってくれたようですが。
—– 勉強法、気をつけたこと —–
即興スピーチなどやったことがなかったので、かなり悩みました。
「英検1級2次対策」「英検過去3年問題集」のトピックを自分なりに全部まとめました。
できるだけ早く、時間をかけずに集中して一気に作文するように心がけました。(10~15分で1トピックを目標に)まとめた後は必ず見直しをして、模範解答と照らし合わせ、修正すべき点、役に立ちそうなフレーズを余白にメモしました。
しゃべる練習は、通勤が車で片道1時間かかるので、ひたすら口慣らしにシャドーイングをしていました。(正味1日2時間です)
英語学習をはじめた3年前から、普段から行っている学習方法ですが、気合をさらに入れて集中して行いました。
ちなみに、一度だけスピーチの練習をしたのですが、あまりにボロボロだったので、それ以来試験日まで全くスピーチの練習はしませんでした。
あとは、職場の英国人としゃべる機会を意識的に増やしました。
—– 不合格回との違い(前回不合格だった方へ) —–
—– 合格までに利用したもの —–
英検1級2次対策(テソーラハウス)
英検過去3年問題集(旺文社)
このブログ
ハーシーさんのホームページ
あとはモロモロのシャドーイング用教材
(おすすめはジャパンタイムズニュースダイジェストや社説集、AFNやVOA系統のもの)
—– これから受験される方へメッセージなど —–
愛さんのホームページを拝見して、「本当に模範解答的なスピーチでなくて合格するのかな~」と半信半疑でした。英検1級というのは長年の夢であり、その試験の2次試験は厳格でちゃんとしたスピーチしか受け入れてくれないのでは?という思い込みがありました。
しかし、実際に受けてみて、また合格してみて、全くそうでないことが分かりました。
「結論→具体例2つ→結論」というスピーチは即興でなかなかできません。それよりも、とにかく自然な英語で自分の意見を述べ、きちんと試験官と会話をすること、それが一番重要であるのです。
会話を楽しめるかが重要なポイントだと痛感しました。面接があっという間に終わった、と感じたら合格だと思いますよ。
また、試験の直前にはすこしヤマをはって自分の得意な(興味のある)分野に限定して復習をしました。
教育や子供・老人関係のトピックに絞って対策をしたら、教育関係のトピックが出て「やった!」という感じでした。運も良かったですね。
みなさんも Enjoy interview の気持ちでがんばってください!
愛さんのホームページのコメントを拝見して、「スピーチが完璧にできなくてもなんとかなる」と思えたから、自分なりの2次試験対策に安心して集中でき、結果、合格できたのだと思います。
本当に感謝しています! ありがとうございました!
まだ、僕の英語学習は続きます。
今年度3回目の試験は、優秀賞を目標にがんばろうと思っています。
ケンケンさん、ありがとうございました!
面接官とのやりとりまで忠実に再現してくださり、これから受験される方にとってすごく参考になると思います。
愛さんのホームページを拝見して、「本当に模範解答的なスピーチでなくて合格するのかな~」と半信半疑でした。英検1級というのは長年の夢であり、その試験の2次試験は厳格でちゃんとしたスピーチしか受け入れてくれないのでは?という思い込みがありました。
はい、これはもうずっと言い続けていることですが、教科書どおりのスピーチである必要はありません。
英検はスピーチコンテストではなく、英語のコミュニケーション能力を見ているので、好感と自分の考えを一生懸命相手に伝えようとする熱意が重要なんだと思います。(もちろん、それプラス英語力は必要ですが)
ケンケンさんのように、時間をかけずとにかくスピーチを作って(それを書くか書かないかはお好みですが、私は書かず口頭でやるのがいいと思います)それをちょっとずつ改良したり使えるフレーズを覚えたりするのがいいと思います。完璧を目指さず。
ほとんどの人は、スピーチの正式な型や洗練された英語にすることに気を取られすぎて、ものすごく遠回りをしているので・・・
では、ケンケンさん、これからは優秀賞目指して頑張ってください!
貴重な体験談をありがとうございました。
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