2014年12月15日
テクノロジーの発達は速すぎるか?(英検1級合格体験記)
エバンス愛
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—– ハンドルネーム —–
かめ
—– 年代・性別・ご職業 —–
50代 女性 教員
—– 他の英語の資格 —–
中学、高校の教員免許。。。(笑)
—– 2次試験に合格した回 —–
2014年度第2回
—– 何回目での合格? —–
1回目
—– 合格点(内訳) —–
78 ( 24・24・14・16 )
—– 選んだトピックとその理由 —–
トピック「賛成か反対か:テクノロジーの発達は速すぎる」
理由:・・・他にしゃべれそうなのが無かったから(爆)。
—– スピーチの内容 —–
0.賛成。科学技術の進歩、特にインターネットをはじめとする情報伝達媒体の発達はめまぐるしく、いわゆるデジタルディバイドが生じている。
1.科学技術の進歩によって、新しい機器や情報処理の手段が次々と生みだされ、特に上の世代とっては変化が速すぎて、対応が遅れがちである。そのため、仕事上の好機を逃したり、昇進に影響が及んだりして、年長者の持つ経験や知恵が十分に生かされていない。
2.一方、若い世代は比較的テクノロジーへの親和性が高く、大人の知らないところで乱用する危険性がある。例えば、サイバーいじめや成り済ましが大きな問題となっており、情報モラルの浸透が後手後手に回っている。これは子どもたちに限らず、時が経つにつれ、つまり使用者が増えるにつれ、上の世代にも急速に広がっており、深刻な社会問題になっている。
(このあたりで2分経過)
(面接官にGo on, finish your speechと促され、慌てて)
ここで大きな役割を果たすのが教育である。今や小学校においても情報の授業が取り入れられ、基本的なスキルと情報の取り扱い、人権などについて学びの場が広がっている。このことが、テクノロジーの発達に振り回されずに安全で安心な社会の形成に役立つであろう。(ゼイゼイ、ハァハァ)
—– 試験官とのやりとり —–
I: “May I come in?”(ニワトリが絞められているような上ずった自分の声で、一気に舞い上がってしまいました!)
面接官は私よりやや年上と思われる日本人男性(M)とやや年下らしきネイティブの女性(F)でした。
M: “Hello, please be seated. You can put your belongings on that desk.”
I: ”Thank you.”
M: “My name is….、Nice to meet you.”
F&I: “My name is…”(かぶってしまった!)
I: “あ、Sorry, my name is …, It’s very nice to meet you”
F: (ププッ) ”My name is…, Lovely to see you.”
M: “Well, please tell us a little about yourself.”
I: “My name is …. I’m from…., neighbouring prefecture. I’ve been teaching English at high schools for 26?, 27? years now.”
M&F:(クスッ)
I: “I’ve been a big fan of Freddie Mercury and Queen for 40 years, and Freddie is one of the things that brought me here.
F:(おやまぁ!みたいな表情)
I: “I got interested in foreign cultures and languages through their music.”
F:(あ、なるほどねみたいな表情)
I: “…and Freddie’s life inspired me a lot. He was a real entertainer. He did everything to please people. Though he died a tragic death, he lived his life fully.”
F: “Did you see him in person, I mean, at a concert?”
I: “No, unfortunately, I missed the chance. Once, they came here, in Fukuoka, but back then I was a third grader at a local high school and was preparing for the university entrance exams. And, my father was rather a feudalistic one and never allowed us to go out after seven. I couldn’t even think about asking him for permission.”
F: “My brother went to their concert at the Wembley Stadium.”
I: “Really? Wow! How I envy your brother!”
M: “Well, then, what do you do in your free time?”
I: “What I do in my free time…well, actually, we don’t have much free time. Get up at four in the morning, do some cleaning, do the laundry and prepare breakfast and leave home at around six thirty. After getting to school, work, work, work, till seven thirty in the evening and drive home before nine. After supper, take a break, doing some couch potatoes, watching TV dramas, mostly mysteries, or do some unfinished school work till midnight. Go to sleep by one a.m., and start all over again. At many times, even on weekends and holidays. ”
F: “Wow! I cannot imagine how you can manage that!”
I: ”Neither do I, but that the way it is.”
(ここでカードを渡されて、ショートスピーチに突入)
M: “Ok, now here’s your card.”
I: “Thank you.”
M: “Please choose one topic and ….
(このあたりから、ちゃんと聞いてないです(>_<)、トピック選びで頭がいっぱい)
(スピーチ後)
F: “You mentioned earlier that younger generations are induced to abuse the Internet. What do you think is the main cause?
I: “I think it’s the anonymity and the peer pressure. With their identity kept unknown, they tend to go too far. They easily pick up strong or inadequate words that they would never use in face to face conversations, without thinking about the effect so seriously. Even adults are doing the same, using fake identity to attack people. Sometimes, in worst cases, it could drive the target to commit suicide.”
F: “How about discerning? Does it have the effect on children’s psychological development?”
I: “Discerning?…”
F: “The ability to distinguish right from wrong.”
I: “Ah, definitely. Exposure to overwhelming amount of information in younger age does affect children’s healthy judgment. They are too young and inexperienced to discern what is true from what is false, what is right from what is wrong, and it sometimes happens that they come to take up extreme ideas such as shown in hate speeches or neo-Nazi movements. They are also quite infectious and addictive.
M: “Tell us about the peer pressures.”
I: “Peer pressure is unbelievably strong. They are always demanding quick responses from others. Assuming that someone might get crossed if they fail to answer on the spot, or fail to show their agreement, they feel so vulnerable that they cannot part with their devices even for a minute. It is far beyond their parents’ recognition. Sometimes they seem to be threatened by their own assumption, and scared that they could be the next victim.”
M: “But you can use the technology in a good way, right? How about the bright side of it?”
I: “Yes, of course, people can use the smart phone… smartly.
M:(にやり)
I: I think it is totally up to people who use it. When we have intentions to enhance our relationship, to promote mutual understanding and respect, or to spread great ideas about cooperation and coexistence, the Internet could be a great tool. It is not the information or technology but the people who use them that can make a difference.”
M:” Ok. Thank you. Now it’s time”
I:” Thank you very much. This was my first time, and I got so excited to be here.”
M& F: (うんうん) ”See you.” ”Bye.”
面接官のお二人は上に書き起こしたよりもずっと洗練された表現でしたし、私はもっと支離滅裂でした。
—– 良かった点 —–
・愛さんのアドバイス通り、おしゃべりをしているつもりで沈黙することなく話し続けました。(しゃべりすぎ?!)
・スピーチについては、「一段落あたり5文程度」というゆるいくくりで考えたこと。とにかくしゃべり続けることに意識を向けていました。
・ふれでぃ。
—– 反省点 —–
・やはり、あまりにも準備不足でした。せめて自己紹介だけでもちゃんと考えておけば良かったです。
・スピーチ後の質疑応答では、せっかく面接官が話を振ってくださったのに、それにうまく乗れませんでした。
・日頃から、もっと口を動かすとか、スピーチレベルをそろえるとか意識していれば、もう少し落ち着いていられたかもしれません。
—– 勉強法、気をつけたこと —–
・愛さんのメール講座、ブログを何度も読む。
・通勤時のpodcastを英検協会の「英語上級者への道」にする。
・英検のアプリで過去問3回分を解き、時間配分を考える。
・本を買ってみた。
・ノートに自分の考えを分野別にまとめる。
その後それがどのように関係しあっているか、自分が世の中をどう見ているか、マインドマップのようなものを作ってみました。データのメモはしましたが、スピーチ原稿はとうとう一度も書きませんでした。(というより書けませんでした。)
時間的に厳しかったので、「今回だめなら次またがんばろう。勉強する楽しさを味わおう」とのんきに構えていました。
—– 不合格回との違い(前回不合格だった方へ) —–
—– 合格までに利用したもの —–
・愛さんのメール講座
・インターネット検索(OECDのレポートは面白かったです)
・英検提供のpodcast
・過去問アプリ
・テソーラスハウスの「これで完璧英検一級二次対策」
・Pros and Cons
・旺文社の対策本、一次、二次それぞれ
旺文社の対策本は両方とも、さらっと目を通したくらいです。一次用のはCDも聞いてません。二次用のはDVDを見て、「こんなん絶対無理や」と打ちのめされて終わりました(笑)。
—– これから受験される方へのメッセージなど —–
<愛さんへ>
愛さんのHPに出会えて良かった!! 私が一番苦手を感じていた、発信(作文、スピーチ)で敵前逃亡せずに済んだのも愛さんのアドバイスのおかげです。ダメダメなのは承知の上でいい意味で開き直ることができました。5割取れれば御の字だと思っていたのに、それぞれ7割以上得点でき、愛さんがおっしゃっていることを実感しました。本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
<これから受験する方へ>
こんなにへっぽこな私ですが、やらなければならない仕事ではなく、純粋に自分がやりたいと思うことをやってみたら、本当に楽しくて元気になりました。自分の「大したことなさ」が身に染みてわかり、これからまた頑張ろうという気持ちになっています。みなさんも、勉強を楽しみましょう!(一次が終わったらとにかく次の勉強に入るが吉です。)
面接官の先生も驚く多忙ぶりの中、こんなに詳しい合格体験記を書いていただいて、ありがとうございます!
英語で書いていただいたことで、これから受験される方にはより臨場感が伝わったのではないかと思います。
前回ご紹介したLさんと同じく、かめさんも最初のフリートークのところで、上手にご自身の個性を出して相手を楽しませていますね!いや、まじめに、これこそ英検1級突破の一番の秘訣かもしれません。(笑)
・スピーチについては、「一段落あたり5文程度」というゆるいくくりで考えたこと。とにかくしゃべり続けることに意識を向けていました。
なるほど、参考になります。文章の長さや自分の話すスピードによるかもしれませんが、だいたい○文くらい話したら次の段落、という目安があれば、だいぶ気が楽になりそうですね。
F: “How about discerning? Does it have the effect on children’s psychological development?”
I: “Discerning?…”
F: “The ability to distinguish right from wrong.”
あと、ここがこれから受験する方にはとても参考になると思うのですが、おそらくかめさんは「discern」がここで表す意味がピンと来なくて、その単語をそのまま聞き返したのですよね。そうすると、面接官が「distinguish right from wrong」と言い直してくれています。
私も経験がありますが、知らない単語が聞こえると「あっ!今の単語知らない!どうしよう!!」とパニックになってしまうことがあります。あるいは、単語を知らないわけじゃないけど、その単語で相手が意味したことがよく分からないときも焦りますよね。
でも、全然パニックになる必要なんかないし、かめさんのように分からなかったら分からないと意思表示すれば、相手は普通に違う言い方をしてくれます。聞き取れなかったり知らない単語があったりして聞き直しても、それが原因で不合格にはなりません。
最後に、英検1級の勉強が楽しくて元気になったと書かれていましたが、素晴らしいですね。そんな英語の先生、ステキだと思います!では、お忙しい中貴重な体験談をお寄せいただき、本当にありがとうございました!
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