2022年5月2日
海外旅行はもう行ける?コロナ禍2022年4月にイギリス旅行してみた(ワクチン未接種)
エバンス愛
※当ブログ記事には、広告が含まれます。
英語を勉強している方は、海外旅行がお好きな方が多いはず。
「いつになったら海外旅行に行けるのか・・・」
と、あなたも待ち遠しく思われているのではないでしょうか?
私たち夫婦もそうで、今か今かとチャンスをうかがう日々だったのですが、2022年4月5日から21日までの17日間、ようやく念願かなってイギリスを旅して、無事に帰国することができました。
コロナ前の旅行とはいろいろ変わっていることもありますので、私たちのイギリス旅行の経験をお届けし、今の海外旅行がどんな様子なのかお伝えできればと思います!
コンテンツ
イギリスをコロナ禍の海外旅行先に選んだ理由
私たち夫婦は、イギリスに以前から興味はありました。でも、今回イギリスを選んだ最大の理由が、イギリスが世界に先駆けてコロナウィルスに関わる入国制限を全撤廃したことです。
イギリスは、2022年3月をもって
・PCR検査陰性証明の提示
・入国時のPCR検査
・ワクチン接種証明の提示
・入国後の隔離
などが一切必要なくなり、コロナ以前と同じように、日本人ならパスポートさえあれば入国できるようになりました。
2022年4月末現在、制限が一切なく入国できるヨーロッパの国は、イギリスの他に
・アイルランド
・アイスランド
・ノルウェー
・スウェーデン
等がありますが、まだ少数です。
ただ、スイス、フランス、イタリアなど日本人に人気のあるヨーロッパの国の多くは、ブースター接種済みであれば陰性証明書の提示等はなしで入国ができます。(※2022年4月末現在。ルールは毎日のように変わっています)
人によっていろんな考えがあると思いますが、私たち夫婦は今のところワクチン未接種なので、ブースター接種済みでない旅行客にも制限のないイギリスを選択しました。
なお、それぞれの入国制限のルールは、コロナウィルスの感染状況で刻々と変化しているので、最新情報は必ずご自身でご確認ください。
外務省海外安全ホームページで、各国の入国制限を調べることができます。
ただ、正直、このサイトは情報が多すぎて分かりづらいです(汗)。私は、「ダイスケ」さんのYoutube動画を非常に参考にさせていただいていました。
2022年4月上旬現在の情報ですが、入国できる国についてまとめられている動画がこちらです。
イギリス入国前に日本でやった準備
航空機を乗り継いでイギリスに入国する場合、たとえイギリスは制限なしで入国できるとしても、乗り継ぎ国のルールに従って陰性証明書などを準備することが必要になります。
私たちは、昨今のロシア情勢で南回りの航路になったこともあり、
関空→スワンナプーム(タイ)→フランクフルト(ドイツ)→エジンバラ(イギリス)
という便になりました。(32時間の行程で、本当に疲れました・・・)
そして、タイとドイツでの乗り継ぎの場合、入国せずに乗り継ぎのエリアのみの通過だったとしても、
・PCR検査陰性証明書
・コロナ感染症をカバーする医療保険証明書(タイのみ)
が必要でした。(※2022年4月5日現在。ブースター接種済みなら陰性証明が不要な国もあります。最新情報はご自身でお確かめください。)
なお、乗り継ぎに必要な書類の情報は各航空会社のホームページなどに載っています。
参考:バンコク・スワンナプーム国際空港での国際線への乗継ぎ/乗換えに関して
PCR検査陰性証明取得
私たちは、出発の前々日に伊丹空港の木下グループにPCR検査を受けに行きました。
「感染拡大傾向時の無料検査事業」の適用で、大阪府民は無料でした。他の都道府県でも無料検査をやっているようなので、お住まいのエリアで調べてみてください。
木下グループで13時半にPCR検査を受け、同じ日の19時頃にメールで陰性の結果を受け取りました。(下は、検査結果通知書のサンプル)
が、証明書は「唾液」などところどころ英語表記がなく、生年月日やパスポート番号もありません。
私たちは、「木下グループで自作の翻訳で大丈夫だった」「航空会社のカウンターで、生年月日やパスポート番号は手書きで良いと言われた」というネット上の複数の口コミを信じて、証明書の英語翻訳を自作し、生年月日等を追記してタイ航空のカウンターで提示しました。
当日のタイ航空チェックインカウンターの様子。人は少ないですが、一人ひとりにめちゃくちゃ時間がかかります。
タイ航空のチェックインカウンターの日本人スタッフさん数名で、私たちの書類を見ながら10分ほど相談していました。どうやら、医師のサインがないことが問題のようでした。
聞き耳を立てていると、「検査機関の電話番号と住所は書いてあるから大丈夫だろう」ということにまとまったようです。
男性グランドスタッフさんには、
「乗り継ぎだからそこまで厳しく言われることはないだろうけど、もしも向こうで何か質問されたら、その時はちゃんとご自身で説明する必要がありますよ」
と釘を刺された上で、許可が下りました。(結果的に、タイでもドイツでも、PCR検査の陰性証明の提示を求められることはありませんでした。)
一人ひとりの乗客について、その乗り継ぎ地、目的地に対応したPCR検査、ワクチン接種証明、医療保険などがすべて揃っているかを確認するので、チェックイン手続きにとても時間がかかります。グランドスタッフさんは、本当に大変だと思います。
今後、海外旅行に行かれる人は、時間に余裕を持ってチェックインカウンターに到着された方がいいと思います。
なお、私たちの木下グループの結果報告書には検査時間の表記がありましたが、現在は、検査時間の表記がなくなっているそうです。
対応は航空会社次第なので、少々お金がかかっても、乗り継ぎ国(または滞在国)で有効な英文証明書をきちんと発行してくれる検査機関に頼んだ方がいいかもしれません!
医療保険申し込み
ウェールズの首都カーディフのアーケードにて。
タイ乗り継ぎに関しては、陰性証明書のほかに2万米ドル以上の医療保険が必要でした。
このコロナ禍で旅行するとなると、陽性になって病院行き、あるいは隔離で滞在が長引いたり帰国便を変更する可能性を現実的に考えないといけないので、コロナ感染症も補償対象となっているt@biho(たびほ)で契約しました。
通常の病気や怪我に加え、コロナ関係では以下が補償の範囲内とのこと。(公式サイトより)
旅行先や帰国後30日以内に新型コロナウイルスが陽性であることが判明し被保険者が支出した費用
・医師の指示により実施したPCR検査費用
・診療費・入院費、通院・入院のための交通費
・医師の指示により発生した隔離施設の宿泊費用
・医師に処方されたお薬の購入費用
・旅行先で治療を終えた後、直接帰国するための交通費や宿泊費
このような英文の保険証書も発行されるので、タイで証明書を見せろと言われても安心です。
実は、2018年に私の母がドイツで骨折して入院・手術したのですが、たびほの旅行保険にとてもお世話になりました。
日本語できめ細やかなサポートがあり、ドイツの入院手術費用、救急車代、薬代、怪我のために旅程変更した分の交通費や宿泊費、日本に帰国後の診察費や交通費もすべてカバーされました。
ドイツでの入院・手術については、こちらの別館ブログに詳しく書いていますので、よかったらどうぞ!
▼母(70歳)がドイツ旅行中に入院した話(アメリカ産天然夫との国際結婚的日常と時々英語)
2022年4月の国際線や海外乗り継ぎの様子
2022年4月5日の関西空港国際線ターミナル。
私たちが利用した関西空港は、閑散としていました。
特に困ったのが、人員削減のため出発エリア内のコンビニもトイレも閉まっていたこと。使えるトイレを探して、かなり遠くまで歩かなければなりませんでした。ペットボトルのお水を買うのにも苦労しました。
出発エリアの喫煙所も閉まっていて、喫煙者の夫は結局、最後の一服ができないまま搭乗。タイのスワンナプーム空港も全面禁煙だったので、結局フランクフルト到着まで待つはめになりました。(;・∀・)
関空→バンコク・スワンナプーム空港(タイ)
関空からタイへの飛行機の乗客は、多くはお仕事だろうな・・・という男性たちと、タイ在住らしき日本人の家族連ればかりで、旅行客っぽい人はほぼいなかったように思います。
バンコク行きの機内はこんな感じ。(タイ航空)
搭乗率は10%ってところでしょうか・・・
おかげで、一人で3席使って横になって眠ることができました。
バンコクのスワンナプーム空港では、お店もほぼ開いていましたが、やはり人が少ないな・・・という印象でした。
バンコク→フランクフルト空港(ドイツ)
引き続き、タイ航空。飛行機は、搭乗率80%くらいでした。
一応、3人掛けの真ん中の席が空いていたり、私たちのような二人連れの人には3つ目の席が空いていたりと、他人同士が隣にならないような座席配置になっていました。
旅行者らしき乗客も、たくさんいました。
ロシアとウクライナ上空を通らないよう、調整をしながら飛行しているのがわかります。
フランクフルト→エジンバラ空港(イギリス)
フランクフルトに到着すると、もう、普通通りという感じでたくさん乗客がいました。マスクは、ほとんどの人はちゃんと着用しています。
エジンバラまでの飛行機(ルフトハンザ航空)の搭乗率は90%くらいで、フランクフルト行きとは違って、他人とも隣同士になる座席配置でした。
乗客は、観光客が大半という感じで、アメリカからの観光客もたくさん乗っていました。良い悪いではなく、「ヨーロッパではもうみんな普通に旅行しているんだな」と、日本との大きな違いを感じます。
飛行機の中や、搭乗ゲートでは、マスク着用の義務と、違反した場合は訴追されるというアナウンスが繰り返し流れていて、みなさんちゃんと着用していました。
イギリスでの入国審査(コロナ関係の質問は一切なし)
入国審査は、通常と変わりませんでした。
・渡航目的(「旅行」と回答)
・滞在期間(「2週間」と回答)
・旅の具体的な計画(「レンタカーでスコットランドを旅行し、そのあと南に下ってロンドンから帰国する」と回答)
を伝えると、すんなり通してもらえました。ワクチン接種やPCR陰性証明書について尋ねられることは、一切ありませんでした。
※イギリスでは、観光目的の入国が可能で、コロナウィルスに関わる入国制限が2022年3月18日にすべて解除されたので、ワクチン接種証明書、PCR陰性証明書などは一切不要です。(2022年4月6日現在)
コロナ禍のイギリス旅行事情、マスク着用の様子
私たちは、スコットランド、イングランド、ウェールズと3カ国を旅しました(イギリスは、これに北アイルランドを合わせた4カ国の連合王国)。
3カ国それぞれで法律が違い、屋内の公共の場や公共交通機関でのマスク着用義務が解除された時期も違っていました。
スコットランド(2022年4月にマスク着用義務解除)
エジンバラの町並み。外を歩く人はマスクはほとんど着用していません。
スコットランドでは、2022年4月18日から、屋内の公共の場でのマスク着用が義務ではなくなりました。
私たちがスコットランドに滞在していたのは13日までだったので、まだ屋内の公共の場でのマスク着用は義務でした。多くの人は屋外ではマスクなし、お店などに入るときだけポケットからマスクを取り出して着用していました。
でも、スーパーの店員やホテルの受付係でも、マスクを着用していない人も結構いました。
スコットランドではまだ観光客は少なめという印象で、フランス、ドイツなどヨーロッパの人が主のようでした。韓国人の留学生グループらしき人たちを見た以外は、アジア人はほぼ見かけませんでした。
スコットランドの人は気さくな人が多く、レストランの方たちがみんな楽しそうに「日常がやっと戻ってきて嬉しいよ!」と言っていたのが印象的でした。
イングランド、ウェールズ(2022年1月、3月にマスク着用義務解除)
イングランドの高速道路サービスエリアにて。屋内でも、マスク着用している人はわずかです。
イングランドは2022年1月27日、ウェールズは3月28日からマスク着用義務が解除になっていたので、屋外であれ屋内であれ、マスクをしている人は本当に少数派。レストランの給仕スタッフでも、ほぼ誰もマスクをしていませんでした。
公共交通機関はと言うと、カーディフ(ウェールズ)からロンドン(イングランド)への長距離列車の中では、マスク着用者が乗客全体の半分程度という感じでした。
ロンドンの地下鉄では、マスクをしている人はほとんどいませんでした。
カーディフ→ロンドンの長距離列車の車中。ほぼ満席でしたが、マスクは半分くらいの人が着用。
なお、上記のマスク着用義務等の法律は、今後の感染状況次第でまた変更となる可能性があります。最新情報は、必ず現地のメディアなどでお確かめください。
イギリスはコロナ前の日常を取り戻しつつある
ロンドンは、観光客が本当にたくさんいました。(とは言え、日本、中国、インドなどの観光客はほとんどいなくて、ヨーロッパの人が主です)
観光地も、すごく混雑しています。コロナ前のロンドンは知りませんが、多分、もうコロナ前と変わらないんじゃないかなと思います。
ロンドンの中華街にて。とても混雑していました。
17日間の旅行全体を通して、コロナウィルス感染拡大が理由での移動制限などは一切なく、コロナ前と変わらない旅ができました。
私たち夫婦は、コロナウィルスに感染するリスクもかなり現実的に考えていましたが、幸運にも元気に旅を終えることができました。
イギリス旅行については、別ブログで詳しく書いています。よかったらこちらもどうぞ!
▼イギリス旅行記事一覧(アメリカ産天然夫との国際結婚的日常と時々英語)
日本帰国前の準備(PCR検査陰性証明書取得)
海外から日本に帰国する場合、出国前72時間以内にコロナの検査を受けて、陰性である必要があります。
陰性証明書は、厚生労働省が指定するフォーマットで提出することが強く推奨されています。有効な検体と検査方法も定められているので、どこのPCR検査場でもいいわけではないんです。
上記が厚生労働省から使用が推奨されているフォーマットで、採取検体や検査法が定められています。
必ずしもこの厚生労働省指定のフォームでなくても、検体と検査方法などがルールに則ったものなら大丈夫です。
でも、検査方法や様式に不備があって、日本入国ができなかった人のトラブルを聞いていたので、私たちは、厚生労働省の指定フォームで証明書を出してくれるCollinsonというテストセンターを日本からネットで予約し、出発2日前に検査を受けました。
参考:Collinson Covid-19 Testing The UK’s Leading Travel Test Provider
「Pre Departure PCR – Japan」(出発前PCR検査・日本用)と書いてあるメニューがあり、安心です。
厚生労働省指定の陰性証明書を受け取る
セント・パンクラス駅構内のCollinson Test Centre。
Collinsonの検査場は、ロンドンの中心地のセント・パンクラス駅構内にあります。わざわざヒースロー空港まで検査のためだけに出向く必要がなく、時間を有効に使えました。
受付には、上記の厚生労働省の陰性証明書のサンプルが貼ってあり、「ちゃんと日本のフォーマットで出してくれるんだ」と改めて安心しました。
検査場は簡易的なもので、鼻と喉を綿棒で拭われて検査は終了。全く痛くありませんでした。
受付で、「結果はメールでお知らせしますが、日本語の証明書は後でまた取りに来てくださいね」と言われました。
検査結果は、遅くとも翌日の夜までには分かるということでしたが、私たちは午前10時に検査を受けて、その日の17時半頃にメールが届きました。結果は、二人とも無事陰性。
検査場は夜21時まで開いているということだったので、私たちはすぐに日本語の陰性証明書を取りに行きました。
実際に受け取った陰性証明書。
なお、Collinsonに限らず、航空会社がPCR検査のディスカウントコードを発行しています。予約の前にはチェックしてみてください。私たちも、ANAの20%ディスカウントコードを使って
69ポンド(約11,000円)→55.2ポンド(約9,000円)
になりました。
(必ずしもその航空会社を利用しなくても、誰でも使えるようです)
ロンドンでのPCR検査については、別ブログにさらに詳しく書いています。
▼イギリス旅行27★ロンドンで出国前PCR検査体験談(場所、費用、注意点など)
日本入国前の「ファストトラック」の手続き
日本入国の際、検疫にかかる時間を短縮するため、以下を前もって済ませておくことができます。
・質問票の記入
・誓約書の記入
・ワクチン接種証明書の有効性の確認(接種済みの場合のみ)
・出国前72時間以内の検査証明書の有効性の確認
・健康居所確認アプリ(MySOS)のインストールとログイン
これをしておかないと、2時間から長いと4時間もかかる可能性のある入国審査が、さらに長くかかります。(;・∀・)
陰性証明書の写真を撮ってMySOSのアプリにアップロードしたり、質問票に入力したりして、アプリから申請します。
目視での陰性証明書のチェックなどがあるはずですが、私たちの場合は、なんと申請から5分程度で事前申請は通過し、緑の画面になりました。(この緑のバーコード画面を出国前にゲットしておくことが非常に重要)
乗り継ぎ地で必要な陰性証明書の手続き
そして、忘れてはいけないのが、第三国で乗り継ぎがある場合、その国のルールに従って陰性証明書などを提出すること。
私たちは、帰国はドイツのフランクフルト経由(ルフトハンザ)でした。
ドイツで乗り継ぐ場合、出発の48時間以内の陰性証明書が必要になります(※私たちが帰国した時点での情報。最新情報は必ずご自身でお確かめください)。日本入国は72時間以内なので、どちらにも使えるように出発前48時間以内でロンドンでの検査を予約しました。
また、日本入国については、運行する航空会社がきちんと日本入国のルールに則っているかをチェックする責任があります。入国できない人を誤って搭乗させてしまった場合、その人を出発国に送り返したりする義務が生じ、航空会社には罰金が課せられるそうです。
「日本のファストトラックについて十分に理解してないロンドンのルフトハンザ航空グランドスタッフに、搭乗拒否されそうになった」という恐ろしい口コミをダイスケさんのYoutubeで見ていたので、ルフトハンザ航空に事前書類審査の申請をしました。
事前審査を申請しておけば、もしも書類に不備があった場合に手の打ちようもありますから。
ルフトハンザ航空のサイトで、Collinsonでもらった英語の陰性証明書(ドイツ乗り継ぎ用)と、厚生労働省の書式(日本入国用)を両方提出しました。日本のファストトラックが有効になっていて、ちゃんと緑の画面も手に入れていることも示しました。
正しく申請しているはずなのに、何度も却下されるというトラブルもあったのですが、何とか無事に搭乗前日にルフトハンザの事前審査に通過し、当日は荷物を預けるだけという状態で空港に向かうことができました。
このようなメールが届きました。
事前チェックインを済ませていたので、カウンターでの手続きは一瞬で終わりました。(おかげで、空港でメルマガを一通書けました。笑)
ルフトハンザ航空の事前申請については、別ブログに詳しく書いています。
▼イギリス旅行28★ルフトハンザ航空の事前書類申請が却下で日本帰国がピンチ
コロナ禍の日本帰国後の検疫と入国審査
羽田空港の検疫(朝到着で、所要時間は2時間半)
私たちが乗ったのは、羽田に到着の便でした。羽田に着くと、たくさんのチェックポイントがあって、かなりの距離を歩きました。
パスポートを見せたり、ファストトラックの画面を提示したり、必要なアプリがスマホに入っているかの確認をされたり、滞在国や待機場所の確認があったり・・・と、スタンプラリーのように、関門を一つずつクリアしていきます。
そして、唾液のPCR検査。待合所で電光掲示板に自分の番号が表示され、結果を受け取りに行き、陰性の結果を受け取ったら入国審査、税関を通ってようやく終了です。
このような結果報告書とピンクの紙をゲットして、ようやく入国審査へ。
ファストトラックの感想としては、待ち時間が長くて「これ、本当に”Fast”トラックなの?」と正直思いました。
私たちの場合、羽田空港に朝の9:15着の予定だったのが、追い風のおかげか予定より早く到着し、8:20くらいに降機できました。そして、あちこちチェックポイントを渡り歩いて検疫、入国審査、税関の手続きを全て終えたのは10:40頃でした。
私たちの場合、降機から、全ての審査を終えてゲートから出られるまでの所要時間は、2時間半程度でした。
当日の国内線乗り継ぎはリスクあり
私たちは羽田到着後、国内線を乗り継いで伊丹空港に行く予定でした。予約できた乗り継ぎ便で一番遅いのが12:00発で、乗り継ぎ時間は2時間45分。
通常時なら全く問題ない時間ですが、今回は検疫があるので「間に合わなかったらどうしよう」とヒヤヒヤしました。
到着した羽田国際線ターミナル(第3ターミナル)からANAの第2ターミナルまでバスで移動し、再度スーツケースを預けて、手荷物検査を済ませて搭乗ゲートに到着したのは、11時でした。到着から約3時間後です。
予定通り9:15着か、あるいは少しでも遅れての到着だったら、乗り継ぎは完全に間に合わなかったと思います(;・∀・)
乗り遅れた場合は、空席があれば後の便に振り替えなどもできるのだとは思いますが、国内線乗り継ぎの予定がある方は、時間に余裕を持って予約されることをお勧めします!
帰宅後の自宅待機(7日間)
ブースター接種済みの方は、到着後の手続きを全てクリアした後は自由の身になります。(一部の「指定国・地域」に滞在歴がある場合は、隔離や待機が必要です。2022年5月1日現在、韓国、パキスタンなどが指定国となっています)
参考:検疫所が確保する宿泊施設での待機・誓約書の提出について(指定国・地域の情報)
私たちはワクチン未接種のため、イギリスから帰国の場合、自宅待機が7日間必要でした。
食料品の買い出しなど、最低限の外出は許されるという話もどこかで見た気がするのですが、私たちは一切外出をしなくても良いよう、出発前に冷凍食品を買ったりして食料を蓄えておきました。
居所確認アプリ(MySOS)での位置確認
帰国日の翌日から、MySOSアプリに下のような位置情報の確認のプッシュ通知や自動ビデオ通話が来ました。
私たちの場合、1日に2回程度(午前に1回、午後に1回)でした。もちろん、何時にこの通知が来るかはわからないのですが、深夜に通知が来ることはありませんでした。
個人的には、時差ボケで夜は眠れない、朝は起きられないという中、通知を逃さないかビクビクしながら寝るのがちょっとストレスでした。(苦笑)
また、上記のような健康状態の報告を1日1回アプリ上で行うことが定められていました。
自宅待機を7日→3日に短縮することが可能
この自宅待機期間の7日間は、実は3日間に短縮することができます。ワクチン未接種でも、自宅待機の3日目以降に自主的に検査を受け、陰性であれば翌日から自宅待機は終了になります。
検査機関は、厚生労働省指定の検査機関である必要があります。下記のページから「対面検査」で自分の行きやすい検査機関を検索し、予約を入れます。
なお、この検査を受けに行く時に公共交通機関を利用することは許されていません。自家用車か徒歩で行ける検査機関を選ぶか、あるいは郵送での検査になります。
私たちは自家用車で伊丹空港に向かい、出発前と同じ木下グループで検査を受けました。
またやって来ました、伊丹空港の木下グループ検査センター。
検査は、PCR検査か抗原定量検査である必要があります(参考:入国後の自宅等待機期間の変更等について)。
木下グループでは、PCR検査は結果が出るのが4時間後、一方、抗原定量検査は30分後とのことだったので、抗原定量検査を受けました。この時も、大阪府民の無料検査事業のおかげで無料で検査を受けることができました。
30分後に、二人とも陰性の結果を受け取り、その証明書をアプリにアップロード。
1時間程度経って、上記の検査結果受理の通知が届きました。これで、晴れて翌日からは外出可能となりました。
2022年4月のイギリス旅行・日本帰国まとめ
スコットランドでは本当にたくさんの雄大な景色を見ました。
私たちが無事に旅ができたのは、単なるラッキーであって、どんなに気をつけても、未だに感染者の多いイギリスでコロナウイルス感染のリスクはかなり高かったと思います。
私たちは、陽性判定や体調の悪化のトラブルに対する旅行保険など、準備できることは準備し、あとは「なるようにしかならない」「どんなに気をつけても感染する時はする」と考え、あまり神経質になりすぎず、旅を楽しみました。
どれほど感染防止に役立ったかはわかりませんが、大都市の人混みはできるだけ避け(ロンドンは帰国便のため仕方なかった)、田舎や小さい街を中心に周りました。都会では、混んでいる場所にはなるべく行かず、公園をたくさん歩きました。レンタカーでの移動がほとんどだったので、それも良かったかもしれません。
コロナ禍でいつもと違う出入国の書類を揃えたりと面倒なことも多かったし、検査などで手間も費用も余分にかかりました。でも、やっぱり行ってよかったと心から思いました。
久しぶりに外国語に囲まれて、いろんな英語表現をたくさん目にして、新しい発見がたくさんありました。インスピレーションもたくさん得られたし、自分の英語力不足もたくさん感じました。
「もう少し落ち着いたら」と先延ばしにせず、勇気を出して旅行をして本当によかったと思います。(また世界情勢が変わる可能性もありますし、残念ながら、物価も燃油サーチャージも値上がりしています。)
このページが、海外旅行にそろそろ行きたいけど・・・と思っている方のご参考になったり、背中を押すことができたら本当に嬉しいです!
最後に、ここに書いた情報は、間違っている可能性もありますし、また状況は刻々と変化しています。最新情報は必ずご自身でお確かめの上、自己責任でご参考にしてくださいね。