2010年4月2日
スポーツ選手は社会のお手本となるべきか?(英検1級合格体験記)
エバンス愛
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—– ハンドルネーム —–
ちるみー
—– 年代・性別・ご職業 —–
30代女性 主婦
—– 他の英語の資格 —–
TOEIC 990
—– 2次試験に合格した回 —–
2010年度1回
—– 何回目での合格? —–
1回目
—– 合格点(内訳) —–
79(21・24・16・18)
—– 選んだトピックとその理由 —–
スポーツ選手は社会のお手本となるべきか
—– スピーチの内容 —–
スポーツ選手は色々いますが、彼らは子供達に夢を与えるということで、お手本になるべきだと思います。
最近では野球賭博などでお相撲さんが大変なことにあっています。子供達の夢を壊さないためにもよいお手本でいて欲しいです。せっかく業績があるんですからそちらに専念してもらい、 悪いことはしちゃいけないと思います・・ よって素晴らしい業績で子供たちに希望を与えてもらうためにも スポーツ選手は社会の模範にるべきだと思います。
(2つ目の例が浮かばずけっこう迷走しました 冷汗)。
—– 試験官とのやりとり —–
面接官「相撲ですが、外国選手がいるが、どう思う?模範になると思いますか?」
私「はい、彼らは日本語を覚え、文化を学び、その上で稽古してお相撲さんになったのですから、たいした努力をしたと思います。なので模範になります」
「お相撲さんは、横綱などチャンピオンがいます。でも彼らもプライベートでは人間ですよね。この辺どう思いますか?)
(うっ・・・、分かんない・・・!!!どう切り抜けるか・・・・)
「えーと、確かに人間ですよね。失敗もするかもしれません。そうですねーー・・・でも職業を全うすることにフォーカスすればいいと思います。。学校の先生だって親は教えることにフォーカスしますよね。(プライベートより専門を重視すると言いたいらしい・・)
私には子供がいますが私が悪いことしたら子供たちは私を尊敬しなくなちゃうと思うので、気をつけるようにしています。・・・だ、だからお相撲さんもなるべくプライベートでの行いを気をつけるようにした方がいいと思います・・・・」
↑↑超苦しいっ!!! 書いてて冷や汗が出ます
「横綱など、大変巨額な給料をもらっていますよね。でも、賭博に使ってしまう。この辺どう思いますか?」
(はぁぁぁ~っ!? で、でも何か言わなきゃ!!)
「給料が高いと更にお金が欲しくなり、賭博して儲けたくなります…vicious circleにハマり、抜け出せなくなるのかもしれません。だから給料下げたらどうですか?あ、でもそうしたら余計にお金欲しくなり賭博しそうですよね、そうですねぇ~…」
面接官苦笑い。
(ぎゃあぁぁぁ~!!アタシ何言ってるんだっ、誰か止めてぇぇ…!!)
「じゃ、じゃあちゃんとモラルスタンダードを設けて取り締まったら良いと思いますっ」
面接官頷く。
(た、助かった我ながらうまいこと切り抜けたっ←本当か!?)
「じゃあXXXについてどう思いますか?」
(ん?聴き取れん・・・)
「すみません、もう一度おっしゃって下さいませんか?」
「野球についてはどう思いますか?」
(知らないよぉーーー!)
「野球ですね・・・。実はよく分からないんです。分からな過ぎて以前試合を見に行ってあまりに飽きたので1冊本を読み終えてしまいました」
面接官ほほ笑む。
「野球にも外国人の監督などいますが、どう思いますか?」
(い、いるんだ・・・知らなかった・・・・)
「ええと、外国人の監督がいるのはとてもいいことだと思います。それは日本人では考えられないような発想をして、日本のチームにとって益になると思うからです。なので社会の模範になりえます」
ピィィィーーー!! (タイマーが鳴る)
お、終わった・・・・orz・・・。
というような感じです。
—– 良かった点 —–
最後まで諦めずに質問からそれないように何かしゃべる。
愛想よく。
面接官と会話を楽しもうという心意気。
—– 反省点 —–
トピックを選ぶときに迷いすぎた。
無駄なことを言い過ぎた。
相撲部屋の野球賭博のことは、実は詳しく知らないのに例が浮かばないからといって自分で話し出してしまい、迷走してしまった。
でも、あれがなかったら沈黙だったかもしれないので、良かったような悪かったような・・・です。
—– 勉強法、気をつけたこと —–
シャドーイングで発音を強化。
トピックを選んでとりあえず2分スピーチをする練習をした。
某有名本で質疑応答の感覚をつかんだ。
—– 不合格回との違い(前回不合格だった方へ) —–
—– 合格までに利用したもの —–
独学で英語の達人(このホームページ)
目指せ英検1級!二次スピーチ対策のHP
英語で理論をを理論的に述べる(ベレ出版)
これで完璧英検1級二次対策(テソーラスハウス出版部)
—– これから受験される方へメッセージなど —–
自分が諦めなければいつか日が昇ります。
最後まで望みを捨てないで下さいね。
愛さんへ
大変お世話になりました。
メールでのアドバイスやHPの内容がとても的確で有難かったです。
お忙しいのに我々の為に偉いなぁ~と感心しています。
これからもよろしくお願いいたします。
情景が目に浮かぶようで、笑いながら読ませていただきました。
ちるみーさんの勝因は、何と言っても
面接官と会話を楽しもうという心意気。
これだろうなと思います。
そりゃ、「豊富な知識と深い洞察力に裏打ちされた確かな論理力」とかで
素晴らしいスピーチができればその方が良いに決まってますし、最終的にはそういう状態を目指さないといけないとは思います。
でも、英検1級に合格するかしないかという、英語力はまだまだ未熟で、ネイティブの運用力には程遠い段階からそこを目指しても仕方がないと思うんですよね。
(※多分、「英検1級合格ボーダーラインの人の英語力は未熟」ってことに気づいてない人が、良くも悪くもものすごく多いからです)
でも、英検1級チャレンジャーさんの多くは最初からそこを目指すから、英語力じゃないところに貴重なエネルギーを注いでしまって不合格を繰り返してしまうのだと私は強く感じています。
論理力がないから不合格になるんじゃないのに。
英語力がないから不合格になるのに。
もちろん、合格が遅くなってもいいのなら、知識も英語の論理力も十分な段階で面接に臨むのもいいと思いますし、それぞれの受験者さんの勝手ですけどね。
ちるみーさんの場合は、面接官ときちんとコミュニケーションが取れているのが(という言い方はひょっとして失礼かもしれませんが)体験談を読んで、よく伝わってきます。
私が一番気に入ったのは、ここです。
「野球ですね・・・。実はよく分からないんです。分からな過ぎて以前試合を見に行ってあまりに飽きたので1冊本を読み終えてしまいました」
面接官ほほ笑む。
私が思うに、一番のファインプレー賞(笑)
多くの人は、こういう状況になると「やばいっ!!野球のこと知らない!!勉強不足だ・・・」
って自己嫌悪に陥ったり、自分を責めてしまいます。
でも、誰だって全ての分野に精通しているわけではないです。知らないことってたくさんあります。
ですが、試されているのは知識の豊富さではないんですよね。英語でコミュニケーションが取れるかどうか。
で、ちるみーさんが野球のことを聞かれて「I don’t know.」とだけ言って終わってしまっていたら・・・?「英語でコミュニケーションが取れる人」って証明できないですよね。
野球のことを知らないながらも、それに関連した自分の体験を伝えて、面接官はちるみーさんのユーモアを楽しんでいます。
で、面接官も、「野球での社会のお手本」という部分で野球に詳しくないちるみーさんが答えやすいように「外国人の監督が・・・」って助け舟を出してくれています。
野球で外国人監督がいるってご存じなかったそうですがちゃんと質問に答えて。
これから受験される方にすごく参考になる体験談だと思います。
その他の合格体験記は、こちらからどうぞ。