2012年10月13日
英語ができない人のお決まりのパターンはこの3つ
エバンス愛
何回やればいいのか、具体的に示してください
英語ができる人は、回数を決めて勉強するのか?
の続きです。
前回、
「何回やったらいいですか?」
「何時間やったらいいですか?」
という質問は意味がないということを書きました。
で、これをどう説明したら分かってもらえるかな・・・ということで
一つ例を思いついたので、書いてみます。
私は家事の中で、特に苦手なのがアイロン掛けなんですが、
「アイロン掛けって、毎週何回やったら上手になりますか?」
って聞かれても、困りませんか??
「そんなの知るか!」って言いたくなりません?
あなたがとっても親切な人だっだとしても、せいぜい
「そりゃ、やったらやっただけ上手になるよ」
「まあ、今どの程度できるのかにもよるよね」
「あなたの家でどれくらいの頻度で、どんな素材の
アイロン掛けが発生するのかによっても違うよ」
くらいの答えで、具体的に「○回」なんて言わなくないです?
それとも、
アイロン掛けが必要な頻度も、アイロンを掛ける服の種類も
現時点でのレベルも人それぞれで全然違うのに、
その人のことをよく知りもせずに
「じゃあ、週3回やれば?」って言いますか??
それよりも、
「○回っていうのは人それぞれだから何とも言えないけど・・・
まだアイロン掛けに自信ないんだったら、
まずは一番簡単なハンカチとかから練習したら?
で、ハンカチがだいたいきれいにアイロン掛けできるようになったら、
枕カバーとか、平らなものならすぐできるようになると思うよ。
それがだいたいできるようになったら、次は・・・」
こっちの方が現実的だし、相手のことを思った返答じゃないですか??
別に、ハンカチが100%きれいにできるようになってから
枕カバーに進まなくても、
「だいたい」できるようになれば
もっと難しいものを始めていいじゃないですか。ねえ?
で、「何回アイロン掛けしたら上手になるのか?」
っていう質問の究極の答えは、
「上手になるまで」です。
ですよね、主婦の皆さん??
英語も、同じなんですよ。
で、アイロン掛けがどうしても上手にならない・・・って
悩んで、もうこれ以上ダメなんじゃないかって
言っている人っていうのは、
初心者なのにいきなりワイシャツとかプリーツスカートとか
難しいものをアイロン掛けしようとしてるんですよ。
⇒ いきなり難しいことをやろうとして挫折する。
または、せっかくハンカチが
きれいにアイロン掛けできるようになったのに、
「まだまだ私はダメだわ!!ハンカチしかできないなんて!!」
って自分をいじめてるんですよ。
⇒ すぐに自分を責める。
あるいは、今日はワイシャツ、
次の日はスーツ、その次の日はスカート・・・
って、毎日違うものをフラフラやってるんですよ。
ある程度慣れてだいたいできるようになるまで
毎日同じものをやっていたらコツをつかんで成長するのに、
いろんなことに手をつけるから、どれも中途半端。
⇒ 勉強法や教材をコロコロ変える。
これが、英語ができない人のお決まりの3パターンです。
私も、私の先輩の英語の達人たちも、
「○回」っていう勉強のやり方はしませんし、
「できるようになるまで」続けた、ただそれだけです。
もしかしたら、時々
「○回くらいやったらできるようになった」とか
言うこともあるかもしれませんが、
それは、あくまでも結果論です。
最初からその数字を目指してやったわけではなく。
同じように、他の方が「○回くらいやるのがお勧めです」って
書いていたとしても、それは多くの場合は
その人のスキル、学習環境に基づいたものであって、
その人が、後から振り返ってみたらだいたい○回くらいやってたな、
ってことにすぎません。
または、「○回」って決めて勉強して、成果が出ている人も
それは他人に言われるがままにやったわけではなく、
「私だったら○回くらい必要」ってきちんと知って
それをこなしただけです。
だから、どうしても○回って決めないと
勉強した実感が湧かないというのであれば、
何回やるのかは、あなたが自分で決めることです。
私が決めることではないです。
まず10回なら10回と決めてやってみて、
それで足りないならもっとやる。
もしくは、5回で大丈夫そうだなと気づけば、
それでいいじゃないですか。
シャドーイングにしたって、私は100%を目指さないけど
100%を推奨する人もいます。
100%を目指すことが間違いとは言いませんが、
私にとっては「100%」の方が、「だいたい」より
とらえどころがないです。
だって、完璧ってそんなに簡単に手に入らないから。
上を目指そうと思えばどこまでも上があるから。
最後に、いくつかヒントを。
私が思うに、
「○回」って決めないと勉強した気にならない人っていうのは
自分に厳しすぎる人なんです。
ちゃんと頑張っているのに
「まだまだダメだぁ~!!これだけしかできないなんて!!」って。
自分が頑張っていることを信じられないから、
自分が少しずつでも進歩していることを信じられないから、
「○回」とか「○点」という数字にすがりたくなる。
だから、勉強の効率が悪くなる。
英語の勉強のやり方より、「マインド」を改善すると
うまくいくようになるかもしれません。
もう一つは、
「○回」じゃなく、時間で区切るといいかもしれません。
私は、○回としない代わりに、「今から1時間はこれをやる」とか
決めて勉強や仕事をすることはよくあります。
たとえば、仕事から帰宅したら
ダラダラする前に瞬間英作文を30分やる、とか。
で、どれだけ進もうと、進むまいと、別にいいんですよ。
30分やると決めて、それが守れたら。
それで万々歳。
気楽に、コツコツいきましょう。
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