2012年10月11日
何回やればいいのか、具体的に示してください
エバンス愛
・ 特定のテキストが100%完璧にできる必要はない
・ でも弱点は把握しないといけない
・ 何度も間違うところは言い直してみないといけない
・ 3割の出来なのにどんどん新しいものに手をつけてはいけない
(※3割しかできないなら素材が難しすぎます。レベルを下げましょう)
・ 同じものばかりひたすらシャドーイングする必要はない
・ まあ、だいたい(8~9割)言えればよしとしようかな?
という、シャドーイングの訓練の回数の目安をお伝えしたのですが、
何人かの方から
「えいみさんの『完璧を目指してはいけない、だいたいで良い』
という言葉に戸惑っています」
「個人差があるのは分かっていますが、それでも
『○回やれ』という明確な指示がほしいんです」
という趣旨のメールをいただきました。
私は
「あはは~、テキトーでいいですよ~」
という性格なんですけど、(すみません 汗)
このホームページを読んでくださっている方の中には
当然ですが、そうじゃない方もいます。
「8割でいいって言われても、8割がどのくらいか分からない!」
「何回やればいいっていう基準を示して欲しい!」
「だいたいでいいって言われるのが一番困る!」
こういう思い、疑問を抱えてメールをしてこられる方も、多いんです。
で、
私が言えることは・・・
「8割っていうのは、完璧じゃなくてだいたいです。
ただ、それだけです。
なので、8っていう数字は重要ではないです。
完璧を目指していては先に進めなくなるので、完璧の手前で良しとしましょう」
ってことです。
ただ、「だいたいで良し」「完璧の手前」と言ってしまうと
「だいたいってどのくらいですか?」と質問が来るので
8~9割としたんですが・・・難しいですね ^^;
それから、「何回やればいいですか?」っていう質問について。
えいみの答えは、
「知らんがな!」
ブラックえいみ登場でごめんなさいです(涙)
でも、ムカッときた方も、ちょっとだけ立ち止まって
考えていただきたいんです。
私は、数年前まで中学生に英語を教えてました。
授業の後には、
「はい、じゃあ、今日新しく習った単語を
家で10回ずつノートに書いてくること!」
って宿題を出すんですね。
あなたも、そうやって宿題をやった経験はたくさんあると思います。
で、この10回っていうのは、生徒全員にとって
有効な数字なんでしょうか??
・・・そんなわけがないですよね?
3回で覚える子もいれば、50回書いてようやく覚える子もいる。
それなのに、なぜ「10回」にするのでしょうか?
それは、一人ひとりの状況を熟知して、それぞれ違う回数を課すことは
一斉授業では不可能だからです。
だから、間を取って適当に「10回」なのです。
中学生は、放っておいて勝手に勉強したりしません。
だから、強制するために「10回」と便宜的に決めるだけなのです。
それに、宿題の量として現実的であるかっていう判断基準も、
もちろん入ってます。
習った単語があんまりたくさんあると、
「10回ずつだとものすごい量になるねぇ~・・・
仕方ない、5回ずつでいいよ」とか。
いつの間にか、単語を覚えるっていう
本来の目的からずれてしまうんですよね。
そう考えると、回数に頼るのってものすごく危険だと思いませんか・・・?
だから、「何回やってください」っていうのは、
私は決められないんですね。
もちろん、私のクライアントさんの場合は
レベルや確保できる勉強時間をきちんと把握していますので、
話し合った上でその人に最適な回数なども指示しています。
でも、いろんなレベルでいろんなバックグラウンドを
持つ人が読んでるホームページでは、軽々しく言えないです。
だって、たとえば10回って指定したとしても、
10回では足りない人は
「なんだ!10回って言うから頑張ったのに、効果ないじゃないか!」
ってなります。
逆に、3回で十分な効果が出る人は、10回も必要ないのです。
その時間と労力を別のものに費やした方がずっと生産的です。
で、自分は10回がベストなのか?っていうのは
自分で見つけるしかないんですよね。
もっと言えば、「これが自分のベストなのか?」
なんて気にしなくていいんですよ。
毎日、やれることをやれるだけやればいいだけ。
それをできるようになるまで続ければいいだけ。
死ぬほど簡単です。
難しく考えるのはやめましょう。