シャドーイングはスクリプトを限界まで見ない方がいい?
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シャドーイングはスクリプトを限界まで見ない方がいい?

エバンス愛

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シャドーイングはスクリプトを限界まで見ない方がいい?というご質問をいただきました。

スクリプトは最後の最後まで見ないほうがよろしいでしょうか?

他の方の方法では、シャドーイングする文を、まずしっかり理解(語彙や文法)してからやるべきとありました。

私は最初からスクリプトをみるのは、何か答えを事前にみる感じで抵抗があり、スクリプトは最後まで見ない!としました。でも、わからない箇所があるともどかしくて、スクリプトをみたくてみたくて我慢できなくなってしまいます。。。。

それでも我慢して自分のわかる限界までみないほうが力は付くでしょうか?

 

シャドーイングのやり方はいろんな人が違うことを言っているし、いろんなご意見があると思いますが、私の経験から得た考えを。

この方のシャドーイングのやり方を読んで、「ん? なんか、ディクテーションみたい・・・」と思いました。

どうしても分からない部分があって答えを見たくてたまらない、でもギリギリまで我慢・・・みたいなのって、私にとってはディクテーションなんですよね。シャドーイングは私はそういうやり方はしてません。

ディクテーションで英語力に革命が起きる!効果と正しいやり方を徹底解説

 

「分からない箇所があるともどかしくて」とありますが、聞き取れなくてもどかしい思いをしながらシャドーイングはできません。なんか順番が違っているのでは? と私は思います。

シャドーイングについては、こちらをどうぞ。

シャドーイングを10年続けた私が効果的なやり方とコツを教えるよ!

 

まず、大前提として、シャドーイングは「聞き取った英語を声に出してリピートする」という訓練法です。聞き取れない英語は口には出せません。

なので、聞き取れない部分があるその教材は、最初からシャドーイングに使わないで、リスニング教材として使ったらいいと思いますよ。ディクテーションでもいいです。

 

 

最初からスクリプトを見るのではなく、最初は分からないところを想像して補いながら何度も聞き直した方がリスニング力がつきます。なので、この方の言う「最初からスクリプトを見ると答えを見ている感じがする」という感覚は正しいです。最初から答えは見ない方が、リスニング力アップに効果があります。

なので、分からないところがある時はシャドーイングをしなくていいので、聞き取りまたはディクテーションをしてください。そして、何度も聞いて「もうコレ以上は分からない!」という限界になったらスクリプトを確認して、意味や知らない単語をチェックしてください。

その教材をシャドーイングに使うのは、その作業が終わってからです。

 

聞き取れる英語すべてを口に出すのは不可能

そしてもう一つ重要なことですが、人間誰でも、聞き取れる英語を全て口に出せるようになるのは不可能です。

聞いたら意味は分かっても、それをいざ詰まらずにスラスラッと言えるかと聞かれたら、言えないですよね? これは日本語でも同じはずです。ニュースで使われる日本語など、聞いている分には普通に分かるかもしれませんが、ニュースで出てくる語彙や表現を私たちは使いこなしてはいませんよね。

私たちが口に出す日本語のレベルは、聞き取って理解できるレベルよりずっと低いのです。

 

たとえばあなたの英語のリスニング力が「レベル10」だったとします。そういう指標があるわけではありませんが、仮に数字で表すと10だとしましょう。英語を聞いた時に、レベル10の英語まで分かります。

でも、聞けば理解できるレベル10の英語でも、いざ口にしようと思うと、レベルが高すぎます。あなたが自分の言葉としてスラスラッと口に出せる英語は、レベル5くらいのイメージです。

現時点のあなたのリスニングスキルで聞き取れないところがあるということは、その素材はあなたにとってレベル10とか11とかですよね。であれば、レベル10とか11の英語で一生懸命シャドーイングしなくていいんですよ。

 

私の感覚では、無理のないシャドーイングレベルは6か7くらいだと思います。

そして、シャドーイングに慣れていくうちに「タララッツタッタッター♪」とレベルが上がってレベル6までスラスラッと言えるようになるので、そうしたら、シャドーイングの素材もレベル7とか8にしたらいいわけです。

シャドーイングの基本は、口の訓練、発音の訓練ですから、リスニングのレベル的にキツい素材は、シャドーイングに使うのはお勧めしません。

だから、「単語も文法もきちんと理解したもの」を使うべきという理由はそこなんですよね。単語や文法が分からないようなレベルの高いものを、そもそもシャドーイングに使うべきではないんです。

誰でもそうですが、「口に出せるレベル」ってほんとに低いので。

 

で、注意点なんですけど、中学レベルの英語も怪しいかも・・・という英語のやり直しを始めたばかりのほんとの初心者さんは、シャドーイングはやってはいけません。

聞き取りレベルがレベル1の人は、レベル1のシャドーイングはできないからです。

また、中学レベルの英語は読み書き程度は大丈夫だけど、シャドーイングはちゃんとやったことがないという人は、必ず中1の英語からやってください。私も、最初はTOEIC600点くらいで中1の英語からはじめましたが、最初はできなかったです。

でも、レベルが上がってくると、少々単語が分からなくても知らない単語だけ浮き上がって聞こえて、知らない単語でも音の再生は正確にできるようになります。

それができるようになった人なら、知らない単語が入った英語をシャドーイングしながら、文脈から想像したりしながら単語も身につけるという芸当も可能になります。

 

というわけで、シャドーイングに使う教材のレベルと取り組み方をお伝えしました。シャドーイングの手前のリスニングについても一緒に復習してみてください。

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Ai Evansエバンス愛

独学で英語を学び、国際機関で通訳者を8年経験したのち、独立。本物の英語力を身につけ、大和魂を海外に発信できる国際人をたくさん育てることが目標です。
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