知らないと絶対損する、英単語の覚え方10選【通訳翻訳者が実践】
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知らないと絶対損する、英単語の覚え方10選【通訳翻訳者が実践】

エバンス愛

※当ブログ記事には、広告が含まれます。

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「何回勉強しても、単語が覚えられないんです・・・」
「歳のせいか、記憶力が悪くなって単語を暗記してもすぐ忘れてしまいます・・・」
「単語を覚えるのが苦手なのですが、どうやってボキャブラリーを増やしたらいいですか?」

という相談をよく受けます。

 

また、こういうお悩みもよく聞きます。

「英字新聞を読もうと思っても、知らない単語ばかりで、辞書を引きながら読んでいると時間がかかって仕方がありません」
「海外ニュースやドラマを見ていても、ボキャブラリーが足りないので、字幕なしでは理解できません」

 

わかります。私自身も、英単語を覚えるのが苦手で、ほんとに苦戦してきました。単語の勉強って、つまらないですよね・・・(´;ω;`)

 

ですが、試行錯誤を重ねる中でボキャブラリーを増やすコツがわかり、語彙が最大のネックと言われる英検1級に合格し、英語を武器に仕事もできるようになりました。通訳者として、会議の前に数日で100個以上の単語を一気に詰め込むこともあります。

今日は、そんな私が実際に単語を覚えるために実践してきたテクニックで、この方法は効果があった!という英単語暗記法をお教えします!

 

私が実際にボキャブラリーを爆発的に増やした方法10選

1.音声を聞いて単語を覚える

単語を覚えるとき、単語本を黙読して覚えていませんか?あるいは、ひたすら紙に書いて覚えていませんか?

人は、感覚刺激が多い方が脳内のニューロンが活性化して記憶力が増すと言われています。単語を覚えるときに黙って読むという方法は、ほぼ視覚しか活用していないので、ぜひ聴覚も使って覚えるようにしましょう。

 

なお、単語を書いて覚えることをお勧めしない理由については、こちらも合わせてどうぞ。

「英単語は書いて暗記」はもう古い!書いて覚えちゃダメな7つの理由

 

聴覚を使って覚えるというのは、教材に付属しているCD音声などを聞いて、最初から正しい発音で覚えるということです。単語をせっかく覚えても、発音を間違って覚えてしまったら、リスニングやスピーキングの時に役に立ちません。

なので、「yesterday」を「昨日、家捨てるでー」とかいう語呂合わせで覚えるのは、今日から一切辞めましょう! ←こうやって覚えてたのは、私の弟ですが(;・∀・)

 

なお、単語を単体で発音している教材ではなく、例文ごと発音した音声が収録された教材を使えば、リスニングの訓練にもなり、一石二鳥です。

音声学習のいいところは、机で勉強しなくてもいいことです。私は、単語学習はほぼ「ながら聞き」でやりました。ウォーキング中、運転中、家事などの時間に、単語教材の音声を聞きながら、単語を覚えました。

 

2.声に出して単語を覚える

感覚刺激が多い方が記憶できるのは前述の通りですが、耳で聞くだけでなく、声に出して覚えましょう。音声あるいは発音記号をしっかり確認して、正しい発音で単語を声に出しながら覚えましょう。

大きな声を出すことができない環境なら、小声でブツブツ言うだけでも、すごく効果があります。

 

単語を音読するだけでなく、覚える単語が入った例文を聞きながらシャドーイングすれば、その単語を覚えられるのはもちろん、発音やイントネーションの訓練にもなります。

私自身も、毎日通勤の車の中で単語教材のCDをひたすら流して、例文をシャドーイングしていました。

シャドーイングについては、こちらのページに詳しく書いています。

シャドーイングを10年続けた私が、正しいやり方と継続のコツを教えるよ!

 

また、上級者向けになりますが、瞬間英作文もお勧めです!

例文の日本語を見ながら、英語部分を隠して英作文をしてみましょう。瞬間英作文は負荷の高い勉強法ですが、単語を覚えながら英会話力も爆上がりします。

瞬間英作文については、詳しくはこのページをどうぞ。

瞬間英作文のやり方とおすすめ教材。私はコレで独学で通訳になりました

 

3.文脈・背景ごと単語を覚える

単語を単体で覚えると、何度覚えてもすぐに忘れてしまいます。でも、たとえば映画のワンシーンで覚えた単語の場合、「あのシーンで、登場人物がこういう表情で使ってたな」というシチュエーションの記憶とセットで覚えると、格段に頭に残りますよね。

 

私の経験をお話しすると、「sabotage」という単語の定義が「破壊行為」としか知らなかった時は、ピンと来ずに覚えられないでいました。が、たまたま見ていたアメリカのドラマの中で

「I thought she was trying to sabotage me.」

という表現が出てきました。そのシーンでは「足を引っ張る」「成功の邪魔をする」という意味でこのsabotageが使われていました。このシーンのおかげで、sabotageが記憶に一気に定着しました。

 

知らない単語、なかなか覚えられない単語、知っているけど使い方を知らない単語が、このように生きた表現で入ってくると、「こう使うのか!」「こういう意味なんだ!」と強烈にイメージが頭に残るので、記憶への定着度が格段に上がります。

とは言え、今覚えたい単語がピンポイントでドラマに出てくることなんて、めったにありませんよね。なので、日本のドラマを見る代わりに海外ドラマを見たり、英語の本や英字新聞を読んだりしながら、インプットを日常的にぐんと増やす必要があります。

 

4.英英辞典を使って単語を覚える

どうしても覚えられない単語は、英英辞典で調べてみましょう。日本語の定義はしっくりこなかった単語が、英英辞典を引くことによってその単語のイメージがふくらみ、一気に記憶できたという経験は私にも何度もあります。

全部の単語を英英辞典で調べていたら時間がいくらあっても足りないので、どうしても覚えられない単語だけでOKです。ぜひ、英英辞典で調べてみましょう。

 

英英辞典は、わざわざ買わなくてもネットで無料で使えるもので十分です。

コリンズコウビルド
ロングマン

などがオンラインで利用できます。私は特にコウビルドが好きです。コウビルドは、定義が「〜という場合は、・・・ということだ」とifで書かれているので、とても分かりやすいので、お勧めです。

 

単語を調べるときに英英辞典を使うメリットについては、こちらの記事もどうぞ。

英英vs英和辞典、英語学習に効果的なのはどっちか徹底比較してみた

 

5.語源から単語を覚える

単語を語源から覚えることを実践している日本人学習者はまだ多くありませんが、本当にお勧めです!ぜひ、今のうちに語源の知識をつけておくといいと思います。

この単語は元々どういう要素でできていて、何語由来で・・・というのは、最初は難しく感じるかもしれませんが、知識がついてくればますますわかりやすくなりますし、芋づる式に単語が増えていきます。

 

たとえば、“tract”という語幹は、日本語にもなっている「トラクター」からも想像できるように、「引っ張る」という意味です。そして、接頭辞(ex, in, dis, pre, pro, ad…)の知識を知っていれば、

extract:ex(外に)+tract(引っ張る)=抽出する
distract:dis(離れて)+tract(引っ張る)=気を反らす

など、単語の構造が見えてきます。これができれば、英字新聞などを読んでいて知らない単語に出会ったときにも、意味が想像しやすくなります。

 

語源については、この本がわかりやすくまとまっていてお勧めです。

 

また、Online etymology dictionaryでは、フランス語やラテン語といったそもそもの語源まで調べられます。無料のアプリもあります。

Etymonline English Dictionary

Etymonline English Dictionary

崇伟 柳無料posted withアプリーチ

 

たとえば、“impeach(弾劾する)”という単語がなかなか覚えられないとして、このetymology(語源)辞典を使うと、フランス語の”empêcher”(英語で”prevent”の意味)という基礎単語から来ていることがわかります。こういう知識があると、格段に覚えやすくなります。

なので、英語以外の勉強をしている人には、Online etymology dictionaryもお勧めです!私もマイクもお気に入りで、しょっちゅう使っています。私たちのコミュニティ「NO BORDERS」で多言語を勉強している方は、ぜひ使ってみてください。

 

6.単語シートを使って単語を覚える

単語シート、フラッシュカードなどの助けも借りながら、スキマ時間を活用して単語を覚えましょう。ちょっとした時間でも見逃さないで、一つでも多く単語を覚えてやろうという気持ちが、ボキャブラリーを増やすにはすごく重要です。

 

この写真は、私の会社員時代のPCですが、PCの左下に自作の単語シートを貼り付けています。

こうやって、どうしても覚えられない単語を休憩時間にコーヒーを読みながら眺めたり、仕事の合間のふとした時間に覚えたりしていました。

通勤電車の中でもかさばらないので、簡単にチェックできます。会社員時代は、ホームで電車を待ちながらチェックしたりもよくしていました。

 

 

なお、この自作の単語シートのテンプレートは、メール講座に登録してくださった方にプレゼントしています。

単語シートの作り方について、詳しくはこのページに書いています!

【これだけで1000単語覚えた】私の英単語帳の作り方を大公開

 

7.イメージを使って単語を覚える

単語を覚える時に、Googleの画像検索がすごく役に立ちます。

 

たとえば、gloomy:暗い」という単語が覚えられないとして、gloomyを画像検索してみると・・・

googleイメージ検索

こんな感じで、「どよーん」とした絵や写真がたくさん出てきます。これを見て、単語のイメージを膨らませて、覚えるのです。

 

文字の印象だけで覚えるのと、映像を伴った印象で覚えるのとでは、定着率が全く違います。私も、覚えられない単語はよく画像検索をして、単語のイメージをつかみながら覚えるようにしています。

 

8.単語を素早く何度も復習する(教材を高速回転する)

市販の単語本を使う時、同義語や対義語、派生語をじっくり確認して、なんならノートに書き写したりしていませんか? そんなにゆっくりやっていては、ページも進まないし、覚えてもすぐ忘れてしまいますよね。そうやってじっくり取り組んだ結果、全然覚えられなくて挫折してしまった経験はないでしょうか?

単語は、ゆっくりじっくりやってはダメです。同義語や派生語はザーッと見るだけで良いです。どうせ今は覚えられないので(笑)。まず覚えるべき単語を覚えたら、同義語や派生語は後で自然に判るようになります。まずは覚えるべきターゲットの単語に集中しましょう。

 

「単語を覚えてもすぐに忘れてしまいます」というお悩みメールをたくさんいただきますが、それが当たり前です!忘れるのが当たり前。だから、何度も繰り返す必要があるのです。

単語帳は、1周目に発音と意味を確認した後は、2周目以降は英単語と日本語の定義を1単語1秒くらいのスピードを目安にどんどん見ていきましょう。それを何度も何度も繰り返す。覚えられるまで、5回転でも10回転でも高速で回していきましょう。

単語は「何度出会ったか」で定着度が変わります。一つの単語をゆっくりやるより、何度も何度も出会った方が格段に覚えられます。

 

9.自分のレベルに合った単語本を選ぶ

当たり前のことですが、自分のレベルに合ったボキャブラリー教材を選ぶことは本当に重要です。未知の単語ばかりの教材は、決して使ってはいけません。あなたが初級者〜中級者さんの場合、知ってる単語が半分あってもいいくらい。

普通は、教材ごとに対象者のTOEICや英検のレベルが書いてあるはずなので、きちんとチェックして選びましょう。私のお薦めは、ちょっと自分にはやさしめの教材を選ぶことです。

あなたは「ええ~~っ?やさしめの教材を選ぶなんて、もったいなくない?なんかお金を損した気分」って思うかもしれません。確かに、お正月の福袋なら、手持ちの洋服と半分も同じだったら嫌ですけど(笑)、単語本はすでに知ってる単語が何割か入ってるくらいがちょうどいいんです。

 

知らない単語ばかりの単語本を使うと何が問題かというと、ひとつは、「例文に使われているターゲット単語以外の単語も知らない」ということが起こるからです。

ターゲット単語のレベルに合わせて例文のレベルも変わります。自分のレベルに合った教材にしておかないと、例文を見てもナンノコッチャでは勉強になりません。(;・∀・)

 

また、それ以上に大事なのが、「達成感」ページをめくってもめくっても知らない単語だらけのボキャブラリー学習は、本当にしんどいです。それより、「5割くらいは既に知ってる単語本を、9〜10割に持っていく」と考えた方が、ずっと気分がいいはず。達成感も、早く味わえます。

0割を9〜10割にしようと思うと、そもそも忘れる量も半端ありませんから、心が折れます。すでに5割の教材を10割に近づけて、それが済んだらまた改めて5割の教材を買えばいいんです。

 

10.単語を覚えるシチュエーションを変える

いつも同じ場所で単語の勉強をしていると、勉強が単調になってしまいます。前にも書いたように、「刺激」は本当に勉強の強い味方です。視覚的、感覚的な刺激を自分に与えましょう。

 

たとえば、

・仕事終わりにいつもより一駅手前で電車を降りて、単語をCDで聞きながら歩いて帰る。
・お気に入りのカフェで単語を覚える。
・教材を片手に公園を散歩しながら、単語を小声で発音し、高速回転する。

 

いつもと違う風景で単語を覚えると、その目新しい風景や匂いなどの印象と単語が紐づきます。「あ・・・この単語、あのカフェで覚えたやつだ」と覚えられたりするのです。

私も、「この単語は、運転しながら山崎まさよしの『僕はここにいる』を聞きながら覚えたな〜」とかいう記憶とともに蘇ってくる単語があったりします。

毎回違う場所を探すのは大変なので、できる時でいいです。ぜひ、時々は新しい環境で単語学習をしてみてください。

 

お勧めのボキャブラリー教材

「じゃあ、どんな教材を使って単語を覚えたらいいの?」と疑問に思われると思いますので、こちらにいくつかお勧めの教材を挙げておきます。

それぞれ、シリーズで異なるレベルの本が数冊あるので、ご自分のレベルに合ったものを選んでくださいね。

 

単語のみが音声収録されている「キクタン」シリーズ

単語本には、そのターゲット単語だけが音声収録されたものがあります。代表的なのが、「キクタン」です。チャンツというリズムのおかげでとても覚えやすく、私もこのチャンツのシステムの愛用者です。

 

基本的にキクタンシリーズは、「negotiate→交渉する→negotiate」という形で「英語→日本語→英語」と単語だけがリズムよく読み上げられる構成です(部分的に例文がある箇所もあります)。

英語と日本語の定義が順番にサクサク読み上げられていくので、聞くだけでも効率よく学習できます。

 

ただ、例文の収録がないので、リスニングの訓練やシャドーイングには向いていません。

 

良質な長文が音声収録されている「速読速聴シリーズ」

単語だけが読み上げられる教材は、サクサク聞けて効率はいいのですが、単語だけだとなかなか覚えられません。

この速読速聴シリーズは、ターゲット単語が複数含まれた2〜3段落程度の長めの文章が音声付きで収録されています。この文章を聞きながら、リスニングやシャドーイング、瞬間英作文もできます。

 

普通の単語本は、「1単語につき1例文」ですよね。でも、そういう例文はつまらないものが多いし、正直、せっかく例文があっても記憶に残りづらいです(;・∀・)。

でも、この速読速聴シリーズは、単語だけでなく熟語も身につくように緻密に設計された、中身のある良質な長文揃いなので、すごくお勧めです。

 

単語の覚え方・まとめ

私が単語を覚えた時に使った方法は、これだけです。何か魔法のような覚え方があるわけではなく、コツコツやるだけです。でも、英語においては単語を知らないと始まらないし、ボキャブラリーが増えれば、英語の自由度は一気に上がります。

 

最後に、私が英語道を教えていただいている英語界のレジェンド、御年80歳の松本道弘先生の言葉をご紹介します。

「単語を忘れるのを恐れちゃダメだ。『忘れたら嫌だ』じゃなく、忘れる以上のスピードでどんどんインプットしていけばいいんだ」。

英語の達人の先生でも、まだまだ知らない単語があるし、覚えても忘れるんだ・・・でも、忘れる以上にインプットしたらいいんだ、と聞いて、すごく勇気が持てました。

 

というわけで、私が英語を覚えるのに使ってきた技術をお伝えしましたが、ご参考になれば幸いです。私もまだまだ知らない単語ばかりで、勉強の日々です。一緒に頑張っていきましょう!

 

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Ai Evansエバンス愛

独学で英語を学び、国際機関で通訳者を8年経験したのち、独立。本物の英語力を身につけ、大和魂を海外に発信できる国際人を育てることが目標です。
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