通訳者が会議前にやっている、英単語を短期間で大量に暗記する方法
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通訳者が会議前にやっている、英単語を短期間で大量に暗記する方法

エバンス愛

※当ブログ記事には、広告が含まれます。

サムネイル

とにかく短期間で英単語を劇的に伸ばしたい!試験が間近に迫っているのに、単語が覚えられない!そんな時、どうしたら短期間で大量に英単語が覚えられるのでしょうか?

短期間で大量の英単語の暗記が必要な職業の一つと言えば、通訳者です。通訳は、出席する予定の会議の内容に合わせて、大量の単語の暗記が必要になります。

 

地球温暖化防止に関する会議であれば環境関連の単語、自動車メーカーの技術者向けの会議なら車のメカニックに関する単語、決算の話し合いなら財務に関する単語と、ジャンルは様々です。たった数日で100個や200個の単語を覚えるようなこともザラにありました。

このページでは、そんな環境で曲がりなりにも仕事をしてきた私が、会議の直前のほんの数日でどうやって大量の英単語を丸暗記しているか、ご紹介します!

 

英単語を短期間で大量に暗記する方法

muryo

 

通訳の準備のため、3日で150個新しい単語を頭に詰め込んだときは、泣きそうになりました。

まあ、仕事なので「覚えられない」とか甘えたことを言っていられないので、無理やりだろうが何だろうがとにかく覚えるしかありません。(もちろん同じテーマで通訳することはあるので、だんだん楽にはなってきますが・・・)

今回、私が会議に備えて単語をどのように覚えるか、お教えしようと思います。

 

1.単語帳(単語シート)を高速で何度も回す

私はまず単語シートを使って、英語とその日本語訳を並べて書いてそれを覚えていきます。詳しくは、【これだけで1000単語覚えた】私の英単語帳の作り方を大公開にも書いてあります。

英語を見て日本語でちゃんと言えるかを確かめて、今度は、日本語を見て英語を言えるようになるまで繰り返します。(「日本語→英語」への変換は、私は通訳で必要なのでやりますが、一般の学習者さんは必要ない場合もあります。)

 

コツは、1単語1秒以内でパッパッと進めていくことです。ゆっくりじっくりやるのではなく、速く何度も繰り返す。それが単語を覚える時の重要な点です。

短時間で大量に覚えようと思ったら、何はなくともこれしかありません。超高速で、何十回も繰り返す。寝ても覚めても、繰り返す。

 

単語シート
↑私の手書きの単語シートです。

私のこの単語シートだと、1枚30単語なので、1単語1秒で回せば30秒で終わります。

この単語シートをポケットに入れておいて、車で信号待ちの時、寝る前に布団の中で、職場のコーヒー休憩中、トイレで座りながら、とにかく何度も何度も何度も何度も何度も見ます。

もちろん、正しい発音もちゃんと一緒に覚えます。聞き取れなかったら使い物にならないので。

 

「単語を覚えるにはひたすら書きまくって暗記!」と思っている人もまだいるかもしれませんが、何度も書いて覚えてはダメです!!書いて暗記することの弊害は、ここに書いてあります。ぜひ読んでおいてください。

「英単語は書いて暗記」はもう古い!書いて覚えちゃダメな7つの理由

 

私は自作の単語シートを使って、それを家のあちこちや職場のPCに貼ったりして、家事の合間やコーヒー休憩中に覚えています。私のオリジナル単語シートは、メール講座で差し上げているので、よかったら登録してみてください。

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2.Wikipediaやgoogle画像検索で調べる

英語が上級レベルになってきたり、ビジネスの現場で英語を使うようになると、知らない単語を辞書で調べても「日本語でも意味が分からない」ってことが多くなってきます。専門用語が多いからですね。

たとえば、私は自動車業界に勤めていたことがありますが、自動車の構造に疎くて部品のことなどが全くわかりませんでした。「シャフト」と言われても、それが何かがわからないのです。

会議通訳の準備をする時、単語を知らないのはもちろんのこと、背景知識がなくて「そもそもこれが何なのか分からない」という専門用語ばかりということも本当に多いです。

 

だから、時間が許す限りネットで調べて「それが何なのか」をまず理解することから始めます。たとえばシャフトって何だろうと思ったら、それをネットで調べます。

wikipediaで調べてもいいし、「○○とは」と調べて解説ページを読んでもいいです。私が重宝しているのは、googleの画像検索です。

 

あれこれ説明を読まなくても、イメージでパッと理解した方が早いこともよくあります。たとえば、下のイメージは、googleで「シャフト」を画像検索して出てきた写真やイラストです。

イメージ検索

 

これを見たら、「なるほどー、シャフトってタイヤの内側についてる棒のことなんだな〜!」と一発でわかります。

 

専門用語を調べるだけではなくて、画像検索は、普通にあなたが日々の単語学習でどうしても覚えられない単語に出会った時などにも使えますよ。

たとえば「gloomy:暗い」という単語が、何度見ても覚えられないとしましょう。そうしたら、gloomyを画像検索してみたらいいのです。

googleイメージ検索

 

どよーん・・・って感じで、gloomyのイメージが立体的になりませんか?

これからは、gloomyという単語を見たら、この画像のイメージを思い出して、「ああ、あのどよーん・・・っていうイメージだったな」っていう印象とともに覚えるようにするのです。

 

また、Wikipediaで単語を調べるときに助かるのは、関連用語へのリンクが充実してることなんですね。

たとえば、AとBという単語を覚える必要があるとします。どっちも何のことか分からなくてWikipediaで調べたら、どうもBというのはAという製品の部品の一つらしいなと分かって、おまけにAとBがどういう位置関係にあるのかが図で示されていたりします。すると、AとBの関係性が分かってなかった時よりも格段に覚えやすくなるんですよね。

たとえば、「シャフト」をwikipediaで調べると、「トルクチューブ」とか「トランスミッション」とかいう単語にリンクがついているのですが、だいたいにおいて、その関連用語も覚えなきゃいけない単語だったりします。

そんな感じで、Wikipediaや画像検索を上手に使ってみましょう。

 

3.略語をまず覚える、勝手に略語を作る

これは特に専門用語でよくあることなんですが、頭文字の略語が会議の場で使われることも頻繁にあるので、そっちもちゃんと把握しておかないと通訳のときに困るんですよね。

で、このときに先に略語を覚えてしまうと楽だったりします。

 

たとえば「貸借対照表」という単語はbalance sheetと呼ばれるんですが、私の職場ではBSとみんな言っていました(うちだけかな?)。この、BSの方を先に覚えてしまう。すると、BSという頭文字をヒントにしてbalance sheetが簡単に導き出せます。

で、これは逐次通訳のメモ取りのテクニックになりますが、「貸借対照表」とか「balance sheet」と書くのは大変ですが「BS」なら時間の節約にもなります。(どうでもいいですが、「BS」はbullshit(くそったれ!)という非常に無礼で汚い単語の略語でもあるので注意です。笑)

 

次に、勝手に略語を作るというのは、上のやり方の反対で、長い単語や決まり文句は自分で勝手に略語を作ってしまいます。自分の中の通訳メモのルールという意味もありますし、その略語から単語を思い出すこともできますので。

自分が覚えやすいルールを作るっていう面ではゴロ合わせ的なイメージですね。

 

4.瞬間和訳、瞬間英作文

その単語にまつわるWikipediaの文章、会議用の資料とかの文書を読んだら、とにかく片っ端から頭の中で(声を出せる時には声に出して)訳していきます。日本語の文章を読んだら瞬間英作文。英語の文章だったら瞬間和訳。単語だけを覚えるより記憶に残りやすいです。

たとえば、「シャフト」という言葉の意味を調べると「タイヤにエンジンからの駆動力を伝える棒状の部品のこと」と書いてあったとしたら、それを瞬間英作文するのです。その英語がネイティブらしいか、最適かどうかは二の次。とにかく英語にすることを優先します。

通訳の現場では、凝ったネイティブ表現を時間をかけて出している暇はないので、とにかくその時に自分の持ち時間で出せるものを出すしかありません。少々直訳調であろうがOKと割り切って、瞬間英作文をします。

 

あるいは、自分が覚えようとしている単語や、その単語に関連する専門分野の知識を「人に教える」つもりで頭の中で英語で説明してみます。

「○○ means…」「We use ○○ when・・・」

みたいな感じで瞬間英作文。自分ひとりで理解したつもりになっているよりずっと理解力が増します。記憶にも定着します。

 

5.会議の内容を想像して瞬間英作文

会議では当然、覚えた単語がバンバン出てきて話し合いが進行していくんですが、会議がどんな流れになりそうかを下調べして可能な限り想像します。

そして、「この人はこういうこと言いそうだ」といったことをある程度予測を立てて、その私の想像上の発言を瞬間英作文します。単語が記憶に残りますし、理解にもつながります。これが実際、会議前の準備には一番役立ちます。

 

会議の流れを予想しながら準備を進めていくと、「あ、そういえばこの単語はどういう意味なんだろう?」「ところで、この話はどうだったっけ?」と自分の盲点に気づけます。そこを埋めながら、覚えるべき単語をしっかり叩き込んでいきます。

通訳の準備で単語を覚えるときは、その覚えるべき単語を含む日本語をできる限り瞬間英作文して、文章の中で使えるようにします。

 

あらゆる場面を想定した脳内シミュレーションと瞬間英作文については、この記事に詳しく解説しているので読んでみてください。

英語を話すのが恥ずかしい?自信を持って話すために事前にやるべき5つのこと

 

瞬間英作文は、英会話スキルだけでなく語彙力アップにも使えます。単語を覚えるには、口を動かすことです!ボキャブラリーに瞬間英作文、取り入れてみてくださいね。英会話力も伸びて、語彙力も伸びて、一石二鳥。

瞬間英作文についてはこちらからどうぞ。

瞬間英作文のやり方とおすすめ教材。私はコレで独学で通訳になりました

 

英単語を短期間で大量に暗記する方法・まとめ

というわけで、通訳の仕事をしてきた私が短期間で大量に英単語を覚える方法をお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?

1.単語帳(単語シート)を高速で何度も回す
2.Wikipediaやgoogle画像検索で調べる
3.略語をまず覚える、勝手に略語を作る
4.瞬間和訳、瞬間英作文
5.会議の内容を想像して瞬間英作文

通訳の仕事をしていなくても当てはまる、使えるテクニックはたくさんあったと思うので、ぜひ実践してみてください。

 

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Ai Evansエバンス愛

独学で英語を学び、国際機関で通訳者を8年経験したのち、独立。本物の英語力を身につけ、大和魂を海外に発信できる国際人を育てることが目標です。
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