シャドーイングはスクリプトを限界まで見ない方がいい?

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シャドーイングはスクリプトを限界まで見ない方がいい?
というご質問をいただきました。

⇒ 前回「シャドーイングで次の教材に移るタイミング
⇒ 前々回「シャドーイングでやってはいけないこと


スクリプトは最後の最後まで見ないほうがよろしいでしょうか?

他の方の方法では、シャドーイングする文を
まずしっかり理解(語彙や文法)してからやるべきとありました。

私は最初からスクリプトをみるのは、
何か答えを事前にみる感じで抵抗があり、
スクリプトは最後まで見ない!としました。

でも、わからない箇所があるともどかしくて、
スクリプトをみたくてみたくて我慢できなくなってしまいます。。。。
それでも我慢して自分のわかる限界までみないほうが力は付くでしょうか?



シャドーイングのやり方はいろんな人が違うことを言っているし、
いろんなご意見があると思いますが、私の経験から得た考えを。


この方のシャドーイングのやり方を読んで、
「ん?なんか、ディクテーションみたい・・・」と思いました。

どうしても分からない部分があって
答えを見たくてたまらない、でもギリギリまで我慢・・・みたいなのって、
私にとってはディクテーションなんですよね。
シャドーイングは私はそういうやり方はしてません。

「分からない箇所があるともどかしくて」とありますが、
聞き取れなくてもどかしい思いをしながらシャドーイングするのって、
なんか順番が違っているのでは?と私は思います。


まず、大前提として、以下の2点があります。

聞き取れない英語は口には出せません。
聞き取れる英語を全て口に出せるようになるのは不可能です。


聞き取れない英語が聞き取れるようになるには
シャドーイングじゃなく、リスニングの訓練が必要ですからね。

(精聴・多聴です。ディクテーションも精聴に含まれます)

それに、聞き取れたとしても、実際に自分の口から出せる英語って、
聞き取れる範囲のほんの一部でしかないです。

聞いたら意味は分かっても、
それをいざ詰まらずにスラスラッと言えるかと聞かれたら
言えないことの方が多いですよね?


たとえばですね。

あなたの英語の理解力が「レベル10」だったとします。
読んだり聞いたりするときに、レベル10の英語まで分かります。

でも、読んだり聞いたりできるレベル10の英語でも、
いざ口にしようと思うと、レベルが高すぎます。

あなたがスラスラッと口に出せる英語はレベル5までです。


そうしたら、レベル10とか11の英語で
一生懸命シャドーイングする必要はないんですよ。
する必要はないというか、してはいけないです。

私の感覚では、無理のないシャドーイングレベルは
レベル6か7くらいだと思います。

そして、そのうちに「タララッツタッタッター♪」とレベルが上がって
レベル6までスラスラッと言えるようになるので、
そうしたら、シャドーイングの素材もレベル7とか8にしたらいいわけです。


シャドーイングの基本は、口の訓練、発音の訓練ですから
リスニングのレベル的にキツい素材は、お勧めしません。

だから、「単語も文法もきちんと理解したもの」というのも
そこなんですよね。

単語や文法が分からないようなレベルの高いものを
そもそもシャドーイングに使うべきではないんですよ。

誰でもそうですが、
「口に出せるレベル」ってほんとに低いので。


で、注意点なんですけど、中学レベルの英語も怪しいかも・・・という
英語のやり直しを始めたばかりのほんとの初心者さんは、
シャドーイングはやってはいけません。

聞き取りレベルがレベル1の人は、レベル1のシャドーイングはできないからです。

また、中学レベルの英語は読み書き程度は大丈夫だけど
シャドーイングはちゃんとやったことがないという人は、
必ず中1の英語からやってください。

私も、最初はTOEIC600点くらいで
中1の英語からはじめましたが、最初はできなかったです。


でも、レベルが上がってくると、少々単語が分からなくても
知らない単語だけ浮き上がって聞こえて、
知らない単語でも音の再生は正確にできるようになります。

それができるようになった人なら、
知らない単語が入った英語をシャドーイングしながら
文脈から想像したりしながら単語も身につけるという芸当も可能になります。

「一石二鳥」とよく私が言っている、
語彙やイディオムの教材をひたすらシャドーイングして
口を鍛えながら単語も一緒に覚えるというヤツですね。

私がシャドーイングしてるのはこの教材ですが。


また、前にも言いましたが、私の場合は
何か他の作業をしながらシャドーイングするんですね。
運転とか、家事とかをしながら。

だから、あんまり聞き取りに苦労するものだと
シャドーイングに集中しなきゃいけないので、困るんです。

集中しなきゃいけない
  ↓
ながら勉強できない
  ↓
シャドーイング時間を別に確保する必要がある
  ↓
面倒なので続かなくなる


という、明確な公式が私の中には成り立っているわけです。
だから、聞き取りが難しいような英語はシャドーイングには使いません。

まあ、正解はありませんし、学習者の性格とか英語力によって違いますので、
参考程度に聞いていただいて、ご自分に合う方法を試行錯誤で見つけてください。


こういうのは「感覚」の問題ですから
難しく考えすぎずにとにかくやってみることですよ。

そうしたら、
「あー!えいみがあの時言いたかったのはこれか!!」
って感じる時が来ると思います。


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