シャドーイングで教材をどのように使うべきでしょうか?

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シャドーイングのやり方について、以下のようなご質問をいただきました。

目標は日本語字幕なしに映画を英語で楽しめるようになることです。

シャドーイングですが、教材をどのように使うべきでしょうか?一つの教材を完璧に出来るようになってから次の教材に進むのでしょうか。(出来るようになるまで1ヶ月でも半年でも…)現在はスクリプトが付いているのでスクリプトを観ながら声を出した後、何度もやっていくうちに観なくても言える所はソラで言うようにする。というやり方をしております。


まず、「完璧に出来るまで」という考えは今すぐ捨てましょう! 完璧ってどういう状態ですか? 

絶対に一度も詰まらずにスラスラ言えるまで? 
発音がお手本と全く同じ(=ネイティブの発音)になるまで? 

・・・完璧って、どこまで行っても到達できない、つかみどころのないものですよね。

私は、「8割から9割くらいを目指しましょう」という言い方をさせていただいてます(それでも抽象的でつかみどころないですが)。だいたいイントネーションや発音を似せて言えるようになったし、ほぼ詰まらずに言えるなー、という感じで良しとすればいいと私は考えています。

ただし、シャドーイングする素材の単語や文章の意味、文章構造(文法)については、「8割」ではなく10割理解した状態でやってください。つまり、シャドーイングはスクリプトが手元にある素材を使ってやる必要があります。(スクリプトを見なくても全ての単語が分かって意味や文法も完全に理解できる素材なら、なくてもいいです)


「観なくても言える所はソラで言うようにする」で気になったのですが、それは普段はスクリプトを見ながらシャドーイングしているということでしょうか? 私はシャドーイングをする時はスクリプトは一切見ませんし、クライアントさんにもそのように指導しています。(その代わり、自分にとって簡単なものをするようにということは口を酸っぱくして言っています。)

やり方はいろいろあるので、どの方法が正しい、間違っているということはありませんが、スクリプトを見ながらシャドーイングするのであれば、オーバーラッピングの方が効果が高いです。

スクリプトを見ながらやる時間がある方であれば、オーバーラッピングをお勧めします。シャドーイングとオーバーラッピングの違いについては、こちらの記事を参考にしてください。

→ オーバーラッピングとシャドーイングの違いと使い分け



私がスクリプトを見ながらシャドーイングしない理由は、単に時間の有効活用の問題だけでなく、英語を「見る」ことで耳がおろそかになるからです。視覚情報で英語を捉えると、どうしても自己流のジャパニーズイングリッシュの発音や間違ったイントネーションになりがちです

その点、シャドーイングをスクリプトを見ずに行うことによって、耳から聞こえる音に頼らざるを得なくなるので、発音やイントネーションがより身につきやすくなります。何度も覚えるほど聞いたものをシャドーイングに使う場合も、暗記に頼りますのでやはり発音やイントネーションがおろそかになります。

もちろん、何度も覚えるほどシャドーイングをやり込むことのメリットもあります。それは、使われている単語や英語表現の定着です。そういう意図があって使っている素材なら、何度も暗記するほどシャドーイングをしても良いですよ。

NHKラジオ講座をシャドーイングにお使いであれば、厳選された使えるフレーズや重要な単語がたくさん入っていますので、何度も覚えるほど繰り返しシャドーイングをするという方法はとても有効です。

ただし、音声ストリーミングや録音音声を使うと、日本語の解説等も何度も聞くことになり、純粋なシャドーイングの時間が減ってしまいますので、CDを購入してスキット音声のみをリピートする方が効率が良いです。



一つの教材をどのくらいの期間シャドーイングするべきでしょうか?


「一つの教材をどのくらいの期間やるべきでしょうか?」

という質問をよく受けますが、私は適当人間なので(笑)全然気にしたことがありません。日によって変えることもあるし、同じものを数ヶ月続けることもあります。間隔を空けて何度も繰り返すこともあります。

ただ、それは目的によります。



私の考える、シャドーイングをする理由は主に以下の3つです。

1.口の周りの英語筋肉の強化と発音向上
(音声をお手本に発音やイントネーションを忠実に真似する)

2.リスニング力の強化およびアクティブ・リスニング
(理解してない状態で聞き流すことを防止し、意識的に英語と内容をキャッチする)

3.単語やイディオム、フレーズなどの習得
(ただ音声を聞き流すより、口に出すことで刺激が増え記憶に残りやすくなる)


なので、私の場合は1や2の時は別に同じ素材を何度も覚えるほど繰り返す意味はないので、同じものをひたすらシャドーイングというやり方はしません。

たとえば、昨日車で運転しながらシャドーイングをしたときは、オーディオブックの内容が耳をすり抜けてしまわないようにシャドーイングをしました。ながら聞きだと、ついぼーっと違うことを考えてしまって英語が頭に入らないことがよくあるので、それを防止するためです。

とりあえず本の内容は理解したのと、すごく良い本というわけでもなかったので、この本を毎日聴き続けて繰り返しシャドーイングする予定はありません。逆に言えば、「これは良い!内容を自分の中に浸透させたい!」と思った本は何度もシャドーイングしながら聞くこともよくありますよ。


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